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新しい職場。
マリアナから言われた一言。
「いいなぁ選びたい放題じゃない!」
わたしの職場の話を聞いて羨ましがるマリアナ。
「マリアナこそ羨ましいわ。大好きだった幼馴染と結婚できるなんて。ハンクならマリアナを幸せにしてくれるわ絶対に」
「………本当にそう思う?ハンクはこんなわたしを愛してくれるかしら?」
ーーえ?マリアナが乙女のように顔を赤くしてもじもじとしている。
「もちろんよ、だってハンクはマリアナに夢中だもの。まず浮気はしないと思うわ。それに酷い言葉を言う人ではないし、仕事も押し付けてこないと思うの。それに……朝から付き合わされて……大変な日々を過ごしそうだわ。マリアナもしっかり体力つけておかなくっちゃ」
「セレン!何てこと言い出すのよ?」
マリアナったらさらに顔が赤くなった。
だけどどうしてそんなに顔が赤いのかしら?キョトンとしてーーー
「あら?だってハンクって脳筋じゃない?マリアナを叩き起こして毎日鍛錬しようなんて言い出しかねないわよ?彼に朝から付き合うのはかなり大変だと思うわ。何度か別荘にお呼ばれした時、わたし達女の子ハンクの顔見るといつも逃げてたじゃない?懐かしいな」
「紛らわしいのよ!セレンったら……もう別のこと想像したじゃない!」
「え、別のこと?………あ、閨事?」
「もうそんな大きな声出さないでよ!セレンは夫がいたんだから……あ、でもね、うん清い関係だったものね」
「うん、恥ずかしながらそっちは全くアドバイスなんて無理無理無理……」
「もちろんセレンに教えを乞うつもりはないわよ。処女だしね?」
「う、ゴメンネ」なんで謝らないといけないのかわからないけど思わず謝ってしまった。
そして二人して顔が赤くなって目が合うと吹き出してしまった。
「ふふふ」「あはは」
こんな話はわたし達には向いていないからやめておくことにした。
ーーふー、疲れるわ。
ーーーーー
騎士団の事務員さんになってから毎日が忙しくなった。
朝食中、起きたばかりのサムエルが朝の挨拶に来てくれる。
「おはようございます、セレンさまぁ」
「ふふ、おはようサムエル。寝癖で髪の毛が跳ねてて可愛らしいわね」
「ぼくかわいい?でもかっこいい、のほうがすき」
「そうね、サムエルは将来有望なお顔だからかっこいいでいいかも」
「ゆーぼう?」
「子供に変なこと教えないでください」
エリノアが横からひょいっと顔を出してわたしを叱った。
「はあい」
どちらがこの屋敷の主人かわからないわ。
「サム、セレンさまの邪魔をしないでじぃじのところに行ってて」
「はあい」片手を挙げて嬉しそうに返事をするサムエル。
おかげで朝から癒される。
「さあ、今日も張り切って頑張ろう」
屋敷の馬車で送ってもらって王城を目指す。
30分ほど走らせて騎士団の鍛錬場に着いた。
わたしは奥にある建物の中に入る。
中に入ると騎士達の着替えをする部屋や食堂、荷物を置く部屋、団長の執務室に事務室、客室や仮眠室もある。
王宮騎士団の建物は公爵家の騎士団の建物とは比べ物にならない大きな建物で最初は戸惑った。
事務の仕事も思った以上に多岐にわたる。おかげで覚えることがたくさんあって楽しい。
団長のトリアス様にお会いするのは今でもとても緊張する。
35歳、妻子をとても大切にされているらしい。怖いけど優しい一面もあるんだなと思わず思ったことは団長には絶対に言えない。
「セレン、この書類をまとめておいてくれ。来年の騎士団全員分の給金の予算案を書き出してくれ」
ーーうん?軽く言うけどここの騎士団員って軽く千五百人はいるはずだよね?
「そんな驚いた顔をするな。元の書類はある。ここに計算方式も書いてあるから一人ずつチェックしていってくれればいい。昇給の計算の仕方も一緒になっているはずだ。お前なら数日で出来るはずだ」
「わかりました」
仕事自体は楽しい。
だけど事務をする人数が圧倒的に足りていない。
それも騎士服や装具、馬の飼育代、鍛錬場の維持代、騎士達の食事代などなどあまりにも膨大なお金が必要だ。
予算の中でやりくりをしないといけないのはわかる。だけど大雑把すぎて目に見えないお金が多すぎる。
これを簡略化して効率よく請求書や領収書が出してもらえるように考えるのも楽しい。
そして今日も今日とてーー
「セレナ」
「はい!」
「悪いがひとっ走り財務官に会いに行ってきてくれないか?この書類を渡して欲しいんだ」
「了解しました」
「急いでその場で返事をもらってきてくれ」
騎士団のある場所から官僚の人達が働く場所まで行くには時間がかかる。
一応まだ令嬢。そして嫁に行ったけど白紙に戻されたので、嫁入り前の令嬢なのに、わたしは走っている。
時間がない。勿体無い。
エリノアが毎朝綺麗に髪を纏めてくれるのに、屋敷に帰るとぐちゃっと崩れてしまっている。
原因はコレ。
「おっ、お疲れ様!セレン」
「今日も走らされてるな」
「遅いぞ!」
「体力つけろよ!」
「頑張れ」
騎士団の人達に顔を覚えられみんなからの声援?を受けながら走る。
わたしは騎士ではない。だけど忙しいから走るしかない。
仕事が終わらないの!殿下こんなクソ忙しい所よくも紹介してくれたわ!癒しの練習なんてする暇もない!
ーーーーまさかーー
みんなから子兎なんて呼ばれているとは思っていなかった。
後日知った時は恥ずかしくて、もう走るのはやめようと思った。ーーのはまだ先のこと。
「いいなぁ選びたい放題じゃない!」
わたしの職場の話を聞いて羨ましがるマリアナ。
「マリアナこそ羨ましいわ。大好きだった幼馴染と結婚できるなんて。ハンクならマリアナを幸せにしてくれるわ絶対に」
「………本当にそう思う?ハンクはこんなわたしを愛してくれるかしら?」
ーーえ?マリアナが乙女のように顔を赤くしてもじもじとしている。
「もちろんよ、だってハンクはマリアナに夢中だもの。まず浮気はしないと思うわ。それに酷い言葉を言う人ではないし、仕事も押し付けてこないと思うの。それに……朝から付き合わされて……大変な日々を過ごしそうだわ。マリアナもしっかり体力つけておかなくっちゃ」
「セレン!何てこと言い出すのよ?」
マリアナったらさらに顔が赤くなった。
だけどどうしてそんなに顔が赤いのかしら?キョトンとしてーーー
「あら?だってハンクって脳筋じゃない?マリアナを叩き起こして毎日鍛錬しようなんて言い出しかねないわよ?彼に朝から付き合うのはかなり大変だと思うわ。何度か別荘にお呼ばれした時、わたし達女の子ハンクの顔見るといつも逃げてたじゃない?懐かしいな」
「紛らわしいのよ!セレンったら……もう別のこと想像したじゃない!」
「え、別のこと?………あ、閨事?」
「もうそんな大きな声出さないでよ!セレンは夫がいたんだから……あ、でもね、うん清い関係だったものね」
「うん、恥ずかしながらそっちは全くアドバイスなんて無理無理無理……」
「もちろんセレンに教えを乞うつもりはないわよ。処女だしね?」
「う、ゴメンネ」なんで謝らないといけないのかわからないけど思わず謝ってしまった。
そして二人して顔が赤くなって目が合うと吹き出してしまった。
「ふふふ」「あはは」
こんな話はわたし達には向いていないからやめておくことにした。
ーーふー、疲れるわ。
ーーーーー
騎士団の事務員さんになってから毎日が忙しくなった。
朝食中、起きたばかりのサムエルが朝の挨拶に来てくれる。
「おはようございます、セレンさまぁ」
「ふふ、おはようサムエル。寝癖で髪の毛が跳ねてて可愛らしいわね」
「ぼくかわいい?でもかっこいい、のほうがすき」
「そうね、サムエルは将来有望なお顔だからかっこいいでいいかも」
「ゆーぼう?」
「子供に変なこと教えないでください」
エリノアが横からひょいっと顔を出してわたしを叱った。
「はあい」
どちらがこの屋敷の主人かわからないわ。
「サム、セレンさまの邪魔をしないでじぃじのところに行ってて」
「はあい」片手を挙げて嬉しそうに返事をするサムエル。
おかげで朝から癒される。
「さあ、今日も張り切って頑張ろう」
屋敷の馬車で送ってもらって王城を目指す。
30分ほど走らせて騎士団の鍛錬場に着いた。
わたしは奥にある建物の中に入る。
中に入ると騎士達の着替えをする部屋や食堂、荷物を置く部屋、団長の執務室に事務室、客室や仮眠室もある。
王宮騎士団の建物は公爵家の騎士団の建物とは比べ物にならない大きな建物で最初は戸惑った。
事務の仕事も思った以上に多岐にわたる。おかげで覚えることがたくさんあって楽しい。
団長のトリアス様にお会いするのは今でもとても緊張する。
35歳、妻子をとても大切にされているらしい。怖いけど優しい一面もあるんだなと思わず思ったことは団長には絶対に言えない。
「セレン、この書類をまとめておいてくれ。来年の騎士団全員分の給金の予算案を書き出してくれ」
ーーうん?軽く言うけどここの騎士団員って軽く千五百人はいるはずだよね?
「そんな驚いた顔をするな。元の書類はある。ここに計算方式も書いてあるから一人ずつチェックしていってくれればいい。昇給の計算の仕方も一緒になっているはずだ。お前なら数日で出来るはずだ」
「わかりました」
仕事自体は楽しい。
だけど事務をする人数が圧倒的に足りていない。
それも騎士服や装具、馬の飼育代、鍛錬場の維持代、騎士達の食事代などなどあまりにも膨大なお金が必要だ。
予算の中でやりくりをしないといけないのはわかる。だけど大雑把すぎて目に見えないお金が多すぎる。
これを簡略化して効率よく請求書や領収書が出してもらえるように考えるのも楽しい。
そして今日も今日とてーー
「セレナ」
「はい!」
「悪いがひとっ走り財務官に会いに行ってきてくれないか?この書類を渡して欲しいんだ」
「了解しました」
「急いでその場で返事をもらってきてくれ」
騎士団のある場所から官僚の人達が働く場所まで行くには時間がかかる。
一応まだ令嬢。そして嫁に行ったけど白紙に戻されたので、嫁入り前の令嬢なのに、わたしは走っている。
時間がない。勿体無い。
エリノアが毎朝綺麗に髪を纏めてくれるのに、屋敷に帰るとぐちゃっと崩れてしまっている。
原因はコレ。
「おっ、お疲れ様!セレン」
「今日も走らされてるな」
「遅いぞ!」
「体力つけろよ!」
「頑張れ」
騎士団の人達に顔を覚えられみんなからの声援?を受けながら走る。
わたしは騎士ではない。だけど忙しいから走るしかない。
仕事が終わらないの!殿下こんなクソ忙しい所よくも紹介してくれたわ!癒しの練習なんてする暇もない!
ーーーーまさかーー
みんなから子兎なんて呼ばれているとは思っていなかった。
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