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魔導士様、いい加減にしてください!
あれから何故かスティーブ様がちょこちょことわたしの前に現れる。
何故か病人をわたしの前に連れてくるのだ。
うん、完全に魔導士様がスティーブ様を指名しているようだ。
魔導士様がわたしの近くでニヤニヤしている様子でバレバレだ。今度差し入れのお菓子に魔導士様の分だけ胡椒でも入れておいてあげよう。
「セレン、スティーブ様ってカッコいいわよね。命をかけて子供達を救ったのよ。元々公爵の後継として過ごされていて騎士になりたいと弟に譲って今は騎士として働かれているのよ」
同じ部署の同期が嬉しそうに話しかけてきた。
ーーうん、知ってる。
エディ様に爵位を譲ったことは知らなかったけど。
昔っから騎士になりたがっていたもの。わたしと結婚している時も顔を合わせたくないのかいつも暇さえあれば公爵家の騎士団に入り浸っていたもの。
でも彼はわたしを見ようとはしない。わたしも彼と目線を合わせないように少し斜めの方向を見ている。
そんなわたしたちの関係を知っているのはここでは魔導士様だけのはず。
だってここの部署は貴族よりも平民が多いところだから。
魔力は平民だからとか貴族だからとか関係ない。優秀な人がこの王城でも優遇される。
それに高位貴族は自分の魔力を敢えて他人様の為に使う人は余りいない。どうしても奉仕に近い仕事なので平民や低位貴族が多い。
だからわたしがスティーブ様と結婚していたことは知られていない。
わたしが落ちぶれた貴族令嬢だとは思われてはいるみたい。どうしても所作でバレてしまう。令嬢としてのマナーは身に付いているのでそこだけは平民になりきれない所だ。
「セレンも元貴族令嬢でしょう?スティーブ様のことは以前から知っているんじゃないの?」
「うん……まぁ接点はないけど顔くらいは……知っているかな」
ーーうん、結婚しても接点はあまりなかったし。嘘ではないわよね?
「ええ~そうなんだぁ、知り合いだったら紹介して欲しかったのに!本気にはして貰えなくても一晩の相手くらいはして貰えるかもしれないじゃない?」
思わず同期に振り返った。
「は、はい⁈⁈」
「何そんな驚いた顔をしてるのよ?一晩、一緒に過ごしてみたいわ、あの逞しい腕、ねっ?脱いだら絶対いい筋肉をしていると思うのよ」
筋肉……一晩……⁈
「あらぁいい歳して何顔を赤くしてるの?えっ?もしかして経験ないなんて言わないわよね?」
「ぎゃっ!や、やめて」わたしは同期の口を押さえた。
スティーブ様が近くにいるのに大きな声でそんな話しをしたら聞こえてしまうじゃない!
わたしはそんな同期のおかげで更にスティーブ様と顔を合わせるのが恥ずかしくなった。
意識していると言うより……意識している。
魔導士様、いい加減に彼をわたしのところに寄越さないで欲しい!
仕事に集中出来ない!
ーーーーーーー
エリザベス様からお手紙が届いた。
嫁ぎ先の公爵家によかったら会いに来て欲しいと。
ーーうん、それって離縁した公爵家に来いということで、それってどうなんだろう。
もちろん、即!
謹んでお断りさせていただいた。
だけど今度はエディ様からも是非来て欲しいとお手紙が届いた。
一体この夫婦わたしに何をしたいのだろう。
平気な顔して行けるほど面の皮厚くないのだけど。
でも二人とはわたし自身仲良しだし、二人の幸せな姿を見てみたいとは思う。
あの屋敷ではなければ。
と言うことで、公爵邸ではなく厚かましくもマリアナの屋敷で会うことにした。
ここならまぁ有りかなと。
マリアナも「えっ?もちろんいいわよ。次期公爵様と元王女様と交流できるなんて歓迎よ!」と言って喜んでくれた。
そして久しぶりにお二人に会うことになった。
何故か病人をわたしの前に連れてくるのだ。
うん、完全に魔導士様がスティーブ様を指名しているようだ。
魔導士様がわたしの近くでニヤニヤしている様子でバレバレだ。今度差し入れのお菓子に魔導士様の分だけ胡椒でも入れておいてあげよう。
「セレン、スティーブ様ってカッコいいわよね。命をかけて子供達を救ったのよ。元々公爵の後継として過ごされていて騎士になりたいと弟に譲って今は騎士として働かれているのよ」
同じ部署の同期が嬉しそうに話しかけてきた。
ーーうん、知ってる。
エディ様に爵位を譲ったことは知らなかったけど。
昔っから騎士になりたがっていたもの。わたしと結婚している時も顔を合わせたくないのかいつも暇さえあれば公爵家の騎士団に入り浸っていたもの。
でも彼はわたしを見ようとはしない。わたしも彼と目線を合わせないように少し斜めの方向を見ている。
そんなわたしたちの関係を知っているのはここでは魔導士様だけのはず。
だってここの部署は貴族よりも平民が多いところだから。
魔力は平民だからとか貴族だからとか関係ない。優秀な人がこの王城でも優遇される。
それに高位貴族は自分の魔力を敢えて他人様の為に使う人は余りいない。どうしても奉仕に近い仕事なので平民や低位貴族が多い。
だからわたしがスティーブ様と結婚していたことは知られていない。
わたしが落ちぶれた貴族令嬢だとは思われてはいるみたい。どうしても所作でバレてしまう。令嬢としてのマナーは身に付いているのでそこだけは平民になりきれない所だ。
「セレンも元貴族令嬢でしょう?スティーブ様のことは以前から知っているんじゃないの?」
「うん……まぁ接点はないけど顔くらいは……知っているかな」
ーーうん、結婚しても接点はあまりなかったし。嘘ではないわよね?
「ええ~そうなんだぁ、知り合いだったら紹介して欲しかったのに!本気にはして貰えなくても一晩の相手くらいはして貰えるかもしれないじゃない?」
思わず同期に振り返った。
「は、はい⁈⁈」
「何そんな驚いた顔をしてるのよ?一晩、一緒に過ごしてみたいわ、あの逞しい腕、ねっ?脱いだら絶対いい筋肉をしていると思うのよ」
筋肉……一晩……⁈
「あらぁいい歳して何顔を赤くしてるの?えっ?もしかして経験ないなんて言わないわよね?」
「ぎゃっ!や、やめて」わたしは同期の口を押さえた。
スティーブ様が近くにいるのに大きな声でそんな話しをしたら聞こえてしまうじゃない!
わたしはそんな同期のおかげで更にスティーブ様と顔を合わせるのが恥ずかしくなった。
意識していると言うより……意識している。
魔導士様、いい加減に彼をわたしのところに寄越さないで欲しい!
仕事に集中出来ない!
ーーーーーーー
エリザベス様からお手紙が届いた。
嫁ぎ先の公爵家によかったら会いに来て欲しいと。
ーーうん、それって離縁した公爵家に来いということで、それってどうなんだろう。
もちろん、即!
謹んでお断りさせていただいた。
だけど今度はエディ様からも是非来て欲しいとお手紙が届いた。
一体この夫婦わたしに何をしたいのだろう。
平気な顔して行けるほど面の皮厚くないのだけど。
でも二人とはわたし自身仲良しだし、二人の幸せな姿を見てみたいとは思う。
あの屋敷ではなければ。
と言うことで、公爵邸ではなく厚かましくもマリアナの屋敷で会うことにした。
ここならまぁ有りかなと。
マリアナも「えっ?もちろんいいわよ。次期公爵様と元王女様と交流できるなんて歓迎よ!」と言って喜んでくれた。
そして久しぶりにお二人に会うことになった。
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