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はい⁈
しばらく放っておこうと思っていたのに、また実家から手紙が来た。
しつこい!
それでも放っておいたら今度は屋敷の執事が直接寮に会いに来た。
「お久しぶりですセレン様。突然の訪問申し訳ございません」
バッカムの息子でエリノアの父、サムエルのおじいちゃんでもある。久しぶり会う彼はバッカムにまた似てきたような気がする。
流石に無下には出来ないわよね。子供の頃からお世話になってるんだもの。
「よかったらデイルームで話しましょう」
「で………わたしはお父様からの手紙は読んでいないの。離縁した時にわたしは伯爵家から籍を抜いて平民になったわ。もう実家とはなんの関係もないの。冷たいと思われるかもしれないけどお父様の顔は見たくない」
「わかっております……あの手紙はわたしが書きました。読んでいただけないだろうことも、今の現状も父と娘からも聞いております。それでもどうしても知って欲しかったんです」
「はあー、何かあったのかしら?」
態々会いにくるのだから何かあったのだろうけどもう惑わされたくないと言うのも本音。
「それが……旦那様が……」
「お父様が?」
「……………10歳以上も年下の女性と再婚すると言い出したのです」
「さ、再婚?」
思わず口が大きく開いたままポカーンっとしてしまった。
「相手は?」
「…………です」
声が小さい!
「えっ?」
「……ノアです」
「はい⁈」
「うちの娘のエリノアです」
「ふざけないでちょうだい!この前会ったけどそんなこと言ってなかったわ」
「ふざけてるならそちらの方がまだマシです。本気で旦那様はうちの娘と再婚すると言い出したのです」
「どう言うこと?」
「二人はセレン様のことで連絡するようになって、互いに惹かれあったらしいのです」
「いやいや、ないでしょう?」
「エリノアも流石に再婚は断っていたんです。ですがお腹に旦那様の子供が……」
「う、嘘?わたしに弟が生まれるの?」
ーーあっ、もう他人だった。
「そりゃわたしにエリノアも話せないわよね。確かにこの前マリアナの屋敷に行った時、あまり仕事をしていなかったしおかしいとは思っていたのよね。いつもみたいにわたしのそばでお世話してくれなかったもの」
「それでどうしても一度お会いしたいとお手紙を書かせていただきました。是非一度屋敷に帰ってきて欲しかったし、これから先のことを考えるとわたしとしてもどうして良いのか……まさか娘と孫が奥様と坊ちゃんになってしまうなんて……」
「そりゃ困るわよね?ふふふ、ははっ、なんだか楽しいわね」
わたしは思わず笑ってしまった。
今までお父様に振り回されてきて、腹が立ってもう二度と会わない!って離縁の時にお父様と絶縁した。
半分八つ当たりだった。
無理矢理借金のために嫁がされて嫌な思いしかしていなくて、蓋を開けてみたら別に借金は大したことなくて結婚する必要なんてなかった。
だからもう振り回されたくないし腹を立てて家を出た。
そしたら、わたしの大切な新しい家族のように思っているエリノアとお父様が……⁈それと赤ちゃん……なんて、なんてことなの!
手紙放置はやはりダメね。
でもお父様、しつこいんだもの。
何度手紙が来たことか。
「元気にしているか」
「たまには会いたい」
「会いに行ってもいいか」
恋人からの手紙のように何度も送られてきた。
そう言えば、目覚めてからはあまり連絡がなかった。
エリノアがお父様に色々伝えていたから?
わたしが鬱陶しがっているのを話したから?
「聞いてないことにしておくわ」
「えっ、そんな……」
「だってもういい大人だし、反対することでもないし、赤ちゃんが生まれるのならさっさと籍を入れた方がいいだろうし。
我が家は大した貴族でもないし、お兄様が跡は継ぐから問題が起きることはないと思うわ。お父様が引退したらエリノアと領地でゆっくり子育てしながら暮らすのもいいんじゃない?
………あ、でも、そしたらわたしの癒しのサムエルに会えなくなるわね。サムエルは王都でわたしが責任を持って育てようかしら?」
「セレン様、本気で考えてみてください。我が家は代々伯爵家に仕える執事の家系です。それなのに旦那様と……どうすれば良いのでしょう?」
「覚悟を決めて娘を奥様として迎えるしかないわね」
「…………はあーーー」
◆ ◆ ◆
セレンの中ではエリノアは男の子を産むと思っています。
周りは男の子ばかり。だから女の子なんて考えはこの時はありませんでした。
しつこい!
それでも放っておいたら今度は屋敷の執事が直接寮に会いに来た。
「お久しぶりですセレン様。突然の訪問申し訳ございません」
バッカムの息子でエリノアの父、サムエルのおじいちゃんでもある。久しぶり会う彼はバッカムにまた似てきたような気がする。
流石に無下には出来ないわよね。子供の頃からお世話になってるんだもの。
「よかったらデイルームで話しましょう」
「で………わたしはお父様からの手紙は読んでいないの。離縁した時にわたしは伯爵家から籍を抜いて平民になったわ。もう実家とはなんの関係もないの。冷たいと思われるかもしれないけどお父様の顔は見たくない」
「わかっております……あの手紙はわたしが書きました。読んでいただけないだろうことも、今の現状も父と娘からも聞いております。それでもどうしても知って欲しかったんです」
「はあー、何かあったのかしら?」
態々会いにくるのだから何かあったのだろうけどもう惑わされたくないと言うのも本音。
「それが……旦那様が……」
「お父様が?」
「……………10歳以上も年下の女性と再婚すると言い出したのです」
「さ、再婚?」
思わず口が大きく開いたままポカーンっとしてしまった。
「相手は?」
「…………です」
声が小さい!
「えっ?」
「……ノアです」
「はい⁈」
「うちの娘のエリノアです」
「ふざけないでちょうだい!この前会ったけどそんなこと言ってなかったわ」
「ふざけてるならそちらの方がまだマシです。本気で旦那様はうちの娘と再婚すると言い出したのです」
「どう言うこと?」
「二人はセレン様のことで連絡するようになって、互いに惹かれあったらしいのです」
「いやいや、ないでしょう?」
「エリノアも流石に再婚は断っていたんです。ですがお腹に旦那様の子供が……」
「う、嘘?わたしに弟が生まれるの?」
ーーあっ、もう他人だった。
「そりゃわたしにエリノアも話せないわよね。確かにこの前マリアナの屋敷に行った時、あまり仕事をしていなかったしおかしいとは思っていたのよね。いつもみたいにわたしのそばでお世話してくれなかったもの」
「それでどうしても一度お会いしたいとお手紙を書かせていただきました。是非一度屋敷に帰ってきて欲しかったし、これから先のことを考えるとわたしとしてもどうして良いのか……まさか娘と孫が奥様と坊ちゃんになってしまうなんて……」
「そりゃ困るわよね?ふふふ、ははっ、なんだか楽しいわね」
わたしは思わず笑ってしまった。
今までお父様に振り回されてきて、腹が立ってもう二度と会わない!って離縁の時にお父様と絶縁した。
半分八つ当たりだった。
無理矢理借金のために嫁がされて嫌な思いしかしていなくて、蓋を開けてみたら別に借金は大したことなくて結婚する必要なんてなかった。
だからもう振り回されたくないし腹を立てて家を出た。
そしたら、わたしの大切な新しい家族のように思っているエリノアとお父様が……⁈それと赤ちゃん……なんて、なんてことなの!
手紙放置はやはりダメね。
でもお父様、しつこいんだもの。
何度手紙が来たことか。
「元気にしているか」
「たまには会いたい」
「会いに行ってもいいか」
恋人からの手紙のように何度も送られてきた。
そう言えば、目覚めてからはあまり連絡がなかった。
エリノアがお父様に色々伝えていたから?
わたしが鬱陶しがっているのを話したから?
「聞いてないことにしておくわ」
「えっ、そんな……」
「だってもういい大人だし、反対することでもないし、赤ちゃんが生まれるのならさっさと籍を入れた方がいいだろうし。
我が家は大した貴族でもないし、お兄様が跡は継ぐから問題が起きることはないと思うわ。お父様が引退したらエリノアと領地でゆっくり子育てしながら暮らすのもいいんじゃない?
………あ、でも、そしたらわたしの癒しのサムエルに会えなくなるわね。サムエルは王都でわたしが責任を持って育てようかしら?」
「セレン様、本気で考えてみてください。我が家は代々伯爵家に仕える執事の家系です。それなのに旦那様と……どうすれば良いのでしょう?」
「覚悟を決めて娘を奥様として迎えるしかないわね」
「…………はあーーー」
◆ ◆ ◆
セレンの中ではエリノアは男の子を産むと思っています。
周りは男の子ばかり。だから女の子なんて考えはこの時はありませんでした。
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