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12話。
ジャックさんの隣を歩くのもアレかなぁと思って二歩分後ろをついて歩くことにした。
だけどロードもそうだけど背が高いジャックさんの歩幅に合わせるとわたしは小走りになってしまう。
「………………」
ーーーはああ、キツイ。心の中ではちょっと待って!ジャックさん!と言ってあるのだけど言えずにひたすら後ろを追いかけた。
「……うん?」
後ろを振り返るジャックさんは、わたしの必死でついて来る姿を見てふき出した。
「ぐっふっ……ごめん、つい考え事しててダリアちゃんのこと忘れてた。女の子は歩くの遅いのに……ゆっくり歩いて欲しいって言ってくれればよかったのに」
「………言ってよかったんですね………」
ーーーうっ、疲れた。
ふと立ち止まって二人で話していた時……見てはいけないものを見てしまった。
ロードがやはり『彼女』と二人で歩いていた。それもロードは騎士服ではなくて私服で。
わたしが知らない服、あれは新しく買った服なのだろう。デートをしているようだ。『彼女』はロードの腕に手を回して楽しそうに歩いていた。
ロードはわたしが知らない笑顔を『彼女』に向けていた。わたしの前であんな優しい顔をしたことがあったかな?
引き攣った顔をしていたのか青い顔になっていたのかジャックさんが「行こう」とわたしの肩をポンっと叩いた。
静かに頭を縦に動かした。
そしてジャックさんがわたしの腕を優しく掴んで「行くよ」と引っ張ってくれた。
ジャックさんがそうしてくれなければわたしはそのまま立ち尽くして、わたしのこんな酷い顔をロードにみられて気づかれていただろう。
目からどんどん溢れてくるみっともない涙姿を……
「どこで話そうか考えたんだけど……うちの屋敷でもいいかな」
「………屋敷?……貴族なん…ですか?」
「あっ、言ってなかったかな。一応僕貴族なんだよね。と言っても次男なんで親父から子爵の爵位をもらってるだけなんだけどね。屋敷には使用人もいるから安心してついて来て、すぐそこだから」
饒舌に話すジャックさん。
そう言われて行った場所はわたしが働く子爵家のお屋敷からジャックさんのお屋敷までは歩いて20分くらいのところだった。もちろん周辺は全て平民では絶対住むことができないお屋敷ばかりの一角だった。
「どうぞ中に入って」
わたしも貴族のお屋敷で働いているのでなんとなく屋敷の中はわかる。でも使用人として過ごすのと客として中に入るのは気持ちが違う。
「あ、あの、わたし……こんな格好なので、やっぱり遠慮させてもらいたいのですが……」
「うん、だけど、話の内容が人に聞かれるのもアレだから」
ーーーアレとは?どんな話なんだろう。
それにここまで歩いて来たし……あっ、でも、どう見ても使用人が旦那様について歩いてるようにしか見えていないか……
そんなことをぼんやりと考えていた。ううん、ロードのことを考えないようにしていた。
自分でも納得するとそのまま「わかりました」と言って中に入った。
中には見知らぬ使用人の人達がわたしを見ている。わたしはみんなに頭を下げてヘラっと笑った。
そして急いでジャックさんの後ろをついて行った。通されたのは客室ですぐに高級な匂いがする紅茶とお菓子を出された。
よくメイド長がお客様に出している紅茶の匂いとバターをしっかり使った焼き菓子の匂いがする。
「ダリアちゃんどうぞ」
「………りがとうございます」
緊張して声が上擦る。
「うーん、早く話したほうが良さそうだね……」
「……お願いします」
だけどロードもそうだけど背が高いジャックさんの歩幅に合わせるとわたしは小走りになってしまう。
「………………」
ーーーはああ、キツイ。心の中ではちょっと待って!ジャックさん!と言ってあるのだけど言えずにひたすら後ろを追いかけた。
「……うん?」
後ろを振り返るジャックさんは、わたしの必死でついて来る姿を見てふき出した。
「ぐっふっ……ごめん、つい考え事しててダリアちゃんのこと忘れてた。女の子は歩くの遅いのに……ゆっくり歩いて欲しいって言ってくれればよかったのに」
「………言ってよかったんですね………」
ーーーうっ、疲れた。
ふと立ち止まって二人で話していた時……見てはいけないものを見てしまった。
ロードがやはり『彼女』と二人で歩いていた。それもロードは騎士服ではなくて私服で。
わたしが知らない服、あれは新しく買った服なのだろう。デートをしているようだ。『彼女』はロードの腕に手を回して楽しそうに歩いていた。
ロードはわたしが知らない笑顔を『彼女』に向けていた。わたしの前であんな優しい顔をしたことがあったかな?
引き攣った顔をしていたのか青い顔になっていたのかジャックさんが「行こう」とわたしの肩をポンっと叩いた。
静かに頭を縦に動かした。
そしてジャックさんがわたしの腕を優しく掴んで「行くよ」と引っ張ってくれた。
ジャックさんがそうしてくれなければわたしはそのまま立ち尽くして、わたしのこんな酷い顔をロードにみられて気づかれていただろう。
目からどんどん溢れてくるみっともない涙姿を……
「どこで話そうか考えたんだけど……うちの屋敷でもいいかな」
「………屋敷?……貴族なん…ですか?」
「あっ、言ってなかったかな。一応僕貴族なんだよね。と言っても次男なんで親父から子爵の爵位をもらってるだけなんだけどね。屋敷には使用人もいるから安心してついて来て、すぐそこだから」
饒舌に話すジャックさん。
そう言われて行った場所はわたしが働く子爵家のお屋敷からジャックさんのお屋敷までは歩いて20分くらいのところだった。もちろん周辺は全て平民では絶対住むことができないお屋敷ばかりの一角だった。
「どうぞ中に入って」
わたしも貴族のお屋敷で働いているのでなんとなく屋敷の中はわかる。でも使用人として過ごすのと客として中に入るのは気持ちが違う。
「あ、あの、わたし……こんな格好なので、やっぱり遠慮させてもらいたいのですが……」
「うん、だけど、話の内容が人に聞かれるのもアレだから」
ーーーアレとは?どんな話なんだろう。
それにここまで歩いて来たし……あっ、でも、どう見ても使用人が旦那様について歩いてるようにしか見えていないか……
そんなことをぼんやりと考えていた。ううん、ロードのことを考えないようにしていた。
自分でも納得するとそのまま「わかりました」と言って中に入った。
中には見知らぬ使用人の人達がわたしを見ている。わたしはみんなに頭を下げてヘラっと笑った。
そして急いでジャックさんの後ろをついて行った。通されたのは客室ですぐに高級な匂いがする紅茶とお菓子を出された。
よくメイド長がお客様に出している紅茶の匂いとバターをしっかり使った焼き菓子の匂いがする。
「ダリアちゃんどうぞ」
「………りがとうございます」
緊張して声が上擦る。
「うーん、早く話したほうが良さそうだね……」
「……お願いします」
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