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35話。
「うん、わたしも。ロードと話さなきゃいけないってわかってたのに…ごめんね、避けてて」
「やっぱり俺ずっと避けられてたんだ」
ロードが傷ついた顔をした。
ーー傷ついたのはわたしだよ?なんで?ずるいよ。
ロードに言いたいことはいっぱいあるのに本人の前でははっきりとは言えない。もう忘れなきゃいけないのに、諦めなきゃいけないのに……前を向かないと……
バシッ!
「よしっ!」
わたしは自分の両頬を両手で叩いた。
気合いを入れなきゃ、屋敷に戻ったら元気な姿を坊っちゃまに見せないと!心配かけてしまう。
「ロード、(偽)恋人役は終わりにしよう」
「俺もそのつもりだ」
「うん、じゃあこれからも幼馴染としてよろしくね」
ーー簡単に終わった。呆気ない……
どんな顔になってる?ちゃんと笑えてるかな?
「………待って…お願いだから俺の話を聞いて欲しい。やっとカリナとのこと話せる許可がおりたんだ」
「許可?カリナさんとのお付き合い、やっぱり元貴族だから簡単にはできないの?よかったわね。許可がおりて」
今わたし自然に話せてるかな?
普通の顔出来てるかな?
「違う!ちゃんと話を聞いてくれ。あれは仕事なんだ」
「カリナさんと毎日会うことが?デートすることが?そんな仕事があるんだ。よかったわね、それで本当の恋人になれたんだ。わたしは幼馴染でしかないもの、文句を言う権利なんてないわ」
「ごめん、幼馴染だなんて思ってない。好きなんだ、ダリアが好きなんだ」
「嘘!だってずっとカリナさんばかりだった。わたしのことなんか見てもくれなかった。一緒にいてもいつもカリナさんの姿を探してたじゃない!」
「あれは……」
ロードが言い淀んだ。
「ほら、言い返せないでしょう?もし仕事が理由だとしてもロードはカリナさんに惹かれていたんだと思うよ。だって本当にわたしのこと好きならまず(偽)の恋人になんてしないもの。
それにほんの少しでも何か言い訳くらいするもの、なにも言わなかった。それが事実だもの」
「説明しなかったのは確かだ。だから今聞いて!ダリア、このままさよならなんて嫌だ。お願いだ」
「………わかったわ」
感情的になって言いたいことだけ言って……もっと大人にならなきゃ。ロードにはつい遠慮なく言えるのはやっぱり恋人ではなく幼馴染でしかないからなのかな……
「ふー、ごめん、ロード。ずっと……話を聞かなきゃと思ってたのに……」
「俺が悪い。説明すらしなかったんだ。カリナはある犯罪に手を染めていたんだ。彼女に気に入られ恋人になり監視するのが俺の仕事だったんだ……」
ロードがそれから説明をしてくれた。
わたしが思っていた、二人は恋人同士でも、わたしが邪魔者でもなかった。
バイザード様やディーン様がいつも誤魔化すような言葉を言ったり、ちゃんと話すように言っていたのはこのことなんだとわかった。
だけど、わたしが苦しんだこの気持ちは、「そうだったのね」で終わっていいのかな?
胸がズキズキと痛い。
ロードの顔が見れない。ううん、今は見たくない。
「わたし……帰る」
「待って、ダリア!」
「ごめん、今は気持ちの整理がつかない」
掴まれた手を振り払った。
急いで家に帰った。
ーーまた逃げたのかな……
だけど、今はなにも考えたくない。
「やっぱり俺ずっと避けられてたんだ」
ロードが傷ついた顔をした。
ーー傷ついたのはわたしだよ?なんで?ずるいよ。
ロードに言いたいことはいっぱいあるのに本人の前でははっきりとは言えない。もう忘れなきゃいけないのに、諦めなきゃいけないのに……前を向かないと……
バシッ!
「よしっ!」
わたしは自分の両頬を両手で叩いた。
気合いを入れなきゃ、屋敷に戻ったら元気な姿を坊っちゃまに見せないと!心配かけてしまう。
「ロード、(偽)恋人役は終わりにしよう」
「俺もそのつもりだ」
「うん、じゃあこれからも幼馴染としてよろしくね」
ーー簡単に終わった。呆気ない……
どんな顔になってる?ちゃんと笑えてるかな?
「………待って…お願いだから俺の話を聞いて欲しい。やっとカリナとのこと話せる許可がおりたんだ」
「許可?カリナさんとのお付き合い、やっぱり元貴族だから簡単にはできないの?よかったわね。許可がおりて」
今わたし自然に話せてるかな?
普通の顔出来てるかな?
「違う!ちゃんと話を聞いてくれ。あれは仕事なんだ」
「カリナさんと毎日会うことが?デートすることが?そんな仕事があるんだ。よかったわね、それで本当の恋人になれたんだ。わたしは幼馴染でしかないもの、文句を言う権利なんてないわ」
「ごめん、幼馴染だなんて思ってない。好きなんだ、ダリアが好きなんだ」
「嘘!だってずっとカリナさんばかりだった。わたしのことなんか見てもくれなかった。一緒にいてもいつもカリナさんの姿を探してたじゃない!」
「あれは……」
ロードが言い淀んだ。
「ほら、言い返せないでしょう?もし仕事が理由だとしてもロードはカリナさんに惹かれていたんだと思うよ。だって本当にわたしのこと好きならまず(偽)の恋人になんてしないもの。
それにほんの少しでも何か言い訳くらいするもの、なにも言わなかった。それが事実だもの」
「説明しなかったのは確かだ。だから今聞いて!ダリア、このままさよならなんて嫌だ。お願いだ」
「………わかったわ」
感情的になって言いたいことだけ言って……もっと大人にならなきゃ。ロードにはつい遠慮なく言えるのはやっぱり恋人ではなく幼馴染でしかないからなのかな……
「ふー、ごめん、ロード。ずっと……話を聞かなきゃと思ってたのに……」
「俺が悪い。説明すらしなかったんだ。カリナはある犯罪に手を染めていたんだ。彼女に気に入られ恋人になり監視するのが俺の仕事だったんだ……」
ロードがそれから説明をしてくれた。
わたしが思っていた、二人は恋人同士でも、わたしが邪魔者でもなかった。
バイザード様やディーン様がいつも誤魔化すような言葉を言ったり、ちゃんと話すように言っていたのはこのことなんだとわかった。
だけど、わたしが苦しんだこの気持ちは、「そうだったのね」で終わっていいのかな?
胸がズキズキと痛い。
ロードの顔が見れない。ううん、今は見たくない。
「わたし……帰る」
「待って、ダリア!」
「ごめん、今は気持ちの整理がつかない」
掴まれた手を振り払った。
急いで家に帰った。
ーーまた逃げたのかな……
だけど、今はなにも考えたくない。
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