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52話。 ロード編 ⑩
ダリアに会いに行こうと本屋の扉を開けた。
「きゃっ」
「うわっ」
扉を開けた瞬間人にぶつかりそうになった。
「すみません!……ロード?」
会いたくて、会いに行こうとしたダリアが目の前に現れた。
「ダリア……?俺、ダリアに会いたくて……」
俺はダリアから目が離せなかった。
もう怪我は大丈夫なのか?
街に出て怖くないのか?
声をかけたいのになんて言ったらいいのかわからない。
ダリアの後ろから女の人が声をかけてきた。
「二人とも入口に立っていたら邪魔、邪魔。ほらさっさと中に入って!ロードさん?あなたは店の外に出たいんでしょう?さっさと外に出たら?」
「あっ、ほんと……」
俺は慌てて外に出た。
ダリアと女の人はお店の中へ。
追いかけようと思ったのに、ダリアになんて言っていいのか店の前で戸惑っていたら、遠くから子供の泣き声が聞こえてきた。
そちらを向くと、道端に蹲って泣いている男の子。よく見ると大人の男性が子供を蹴っていた。
「何をしてるんだ!」
俺は慌てて男の子の元へ走った。
「うるせぇなぁ。自分の子供を躾してるんだ。何が悪いんだ」
男はかなり酒に酔っていた。
「昼間っから酒を飲んで子供を蹴るなんて許せるわけがないだろう?」
「ああっ?あんた何様なんだ!うるせぇんだよ!あっち行け!」
俺は子供を抱き上げて男から少し離れた。
とりあえず子供の怪我が気になって怒鳴っている男を無視して、服を脱いで男の子を地面に座らせた。そして怪我がないか見ていたら、蹴られてお腹が痛いと泣いていた。
「大丈夫か?」
「いたいよぉ」
涙でぐしゃぐしゃになっていて、土で顔も服も汚れて酷いあり様だった。
男が何か言っているが無視していたら、頭にきたのか俺を殴ろうと向かって来た。
「ここで待ってて」
男の子をその場に置いたまま、俺はその酔っ払いの腕を掴み捻り上げた。
「い、いてててっ!何するんだ!警備隊を呼ぶぞ」
「呼べばいい。俺は王立騎士団の第一部隊の者だ。お前を幼児虐待で捕まえる」
俺が男を地面に押さえつけているところに警備隊が数人。やって来た。
顔見知りの警備隊員に男を引き渡し、子供の傷の手当ても頼んだ。
「すまないが今日は休暇中なんだ。あとはよろしく頼む」
俺はまた本屋へと戻った。
そして中に入ろうと思っていた時に扉が開き、ダリアが男二人に引き摺られて出て来た。
俺の顔を見たダリアがーー
「……ロード、助けて」
俺はダリアが引き摺られるのを見てカァーッと頭に血が上りその瞬間男性一人を殴りつけた。
ダリアの反対側にいた男が慌ててダリアの体に無理やり抱きつき、ダリアを盾にして俺から逃げようとした。
「ふざけんな、何殴ってんだ?あんた、この女がどうなってもいいのか?」
ダリアは真っ青な顔をして震えていた。抵抗したくても怖くて逃げられずにいるのがわかる。
俺はまたカッとなったが、ダリアを巻き添えにはできない。唇を噛み締めた。
仕方なくーー
「手を離せ!その汚い体、ダリアから離れろ!」
「はっ?手を離したらあんた俺を殴るんだろう?絶対嫌だね。この姉ちゃん連れて俺は逃げるんだ。近づいてくるな!わかったな?」
「………」
俺は無理やり殴りつけてダリアを取り戻そうかと思ったが、もしダリアが傷ついたら?そう思うと手が出せなかった。
男がダリアを盾にして歩き始めた。
隙ができた瞬間、背中に思いっきり足蹴りをした。
「ぐはぁっ」
ダリアから手を離し地面に倒れ込んだ男を俺は取り押さえた。
さっき向こうで父親を取り押さえた警備隊が怒鳴り声を聞きつけ本屋へと数人がやって来た。
「あれ?こっちでも捕まえたんですか?ロードさん?」
警備隊員が苦笑いしながら男二人を取り押さえた。
「こいつら本屋で悪さしてたみたいだ。しっかりと取り調べして欲しい。絶対色々やってるだろうから、ほんの少しの余罪も残さないように調べ上げろ」
「わかりました、全てきっちり調べますよ」
「おら、行くぞ」
男二人はぐったりしたまま警備隊に連れて行かれた。
ダリアは放心状態でガクガク震えていた。
「ダリアちゃん!ごめんなさい、巻き込んでしまって」
さっきの女性がダリアに駆け寄って来た。
俺はその様子を黙って見ていた。
本当は俺がそばに行って「大丈夫か?」って声をかけたい。
震える体を抱きしめたい。
だけど俺にそんな資格はない。
もっと早くに助けに入ればよかったのに……
「きゃっ」
「うわっ」
扉を開けた瞬間人にぶつかりそうになった。
「すみません!……ロード?」
会いたくて、会いに行こうとしたダリアが目の前に現れた。
「ダリア……?俺、ダリアに会いたくて……」
俺はダリアから目が離せなかった。
もう怪我は大丈夫なのか?
街に出て怖くないのか?
声をかけたいのになんて言ったらいいのかわからない。
ダリアの後ろから女の人が声をかけてきた。
「二人とも入口に立っていたら邪魔、邪魔。ほらさっさと中に入って!ロードさん?あなたは店の外に出たいんでしょう?さっさと外に出たら?」
「あっ、ほんと……」
俺は慌てて外に出た。
ダリアと女の人はお店の中へ。
追いかけようと思ったのに、ダリアになんて言っていいのか店の前で戸惑っていたら、遠くから子供の泣き声が聞こえてきた。
そちらを向くと、道端に蹲って泣いている男の子。よく見ると大人の男性が子供を蹴っていた。
「何をしてるんだ!」
俺は慌てて男の子の元へ走った。
「うるせぇなぁ。自分の子供を躾してるんだ。何が悪いんだ」
男はかなり酒に酔っていた。
「昼間っから酒を飲んで子供を蹴るなんて許せるわけがないだろう?」
「ああっ?あんた何様なんだ!うるせぇんだよ!あっち行け!」
俺は子供を抱き上げて男から少し離れた。
とりあえず子供の怪我が気になって怒鳴っている男を無視して、服を脱いで男の子を地面に座らせた。そして怪我がないか見ていたら、蹴られてお腹が痛いと泣いていた。
「大丈夫か?」
「いたいよぉ」
涙でぐしゃぐしゃになっていて、土で顔も服も汚れて酷いあり様だった。
男が何か言っているが無視していたら、頭にきたのか俺を殴ろうと向かって来た。
「ここで待ってて」
男の子をその場に置いたまま、俺はその酔っ払いの腕を掴み捻り上げた。
「い、いてててっ!何するんだ!警備隊を呼ぶぞ」
「呼べばいい。俺は王立騎士団の第一部隊の者だ。お前を幼児虐待で捕まえる」
俺が男を地面に押さえつけているところに警備隊が数人。やって来た。
顔見知りの警備隊員に男を引き渡し、子供の傷の手当ても頼んだ。
「すまないが今日は休暇中なんだ。あとはよろしく頼む」
俺はまた本屋へと戻った。
そして中に入ろうと思っていた時に扉が開き、ダリアが男二人に引き摺られて出て来た。
俺の顔を見たダリアがーー
「……ロード、助けて」
俺はダリアが引き摺られるのを見てカァーッと頭に血が上りその瞬間男性一人を殴りつけた。
ダリアの反対側にいた男が慌ててダリアの体に無理やり抱きつき、ダリアを盾にして俺から逃げようとした。
「ふざけんな、何殴ってんだ?あんた、この女がどうなってもいいのか?」
ダリアは真っ青な顔をして震えていた。抵抗したくても怖くて逃げられずにいるのがわかる。
俺はまたカッとなったが、ダリアを巻き添えにはできない。唇を噛み締めた。
仕方なくーー
「手を離せ!その汚い体、ダリアから離れろ!」
「はっ?手を離したらあんた俺を殴るんだろう?絶対嫌だね。この姉ちゃん連れて俺は逃げるんだ。近づいてくるな!わかったな?」
「………」
俺は無理やり殴りつけてダリアを取り戻そうかと思ったが、もしダリアが傷ついたら?そう思うと手が出せなかった。
男がダリアを盾にして歩き始めた。
隙ができた瞬間、背中に思いっきり足蹴りをした。
「ぐはぁっ」
ダリアから手を離し地面に倒れ込んだ男を俺は取り押さえた。
さっき向こうで父親を取り押さえた警備隊が怒鳴り声を聞きつけ本屋へと数人がやって来た。
「あれ?こっちでも捕まえたんですか?ロードさん?」
警備隊員が苦笑いしながら男二人を取り押さえた。
「こいつら本屋で悪さしてたみたいだ。しっかりと取り調べして欲しい。絶対色々やってるだろうから、ほんの少しの余罪も残さないように調べ上げろ」
「わかりました、全てきっちり調べますよ」
「おら、行くぞ」
男二人はぐったりしたまま警備隊に連れて行かれた。
ダリアは放心状態でガクガク震えていた。
「ダリアちゃん!ごめんなさい、巻き込んでしまって」
さっきの女性がダリアに駆け寄って来た。
俺はその様子を黙って見ていた。
本当は俺がそばに行って「大丈夫か?」って声をかけたい。
震える体を抱きしめたい。
だけど俺にそんな資格はない。
もっと早くに助けに入ればよかったのに……
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