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序章 英国フォルティア学院

これ、羞恥プレイですか?

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大きな広い広い体育館ホールに着いたクリフェイドは新入生の席に着席する。


…と、パシャパシャという音とフラッシュの光にクリフェイドは眉を寄せた

「……父さん兄さん、恥ずかしいのでやめてください」


自分の周りをちょこまかと動き、カメラやムービーを撮るのに必死なアクシオンにヒューは自分たちが周囲から注目を浴びていることに気づかない

まさか、自分の入学式でこんな恥ずかしい思いをすることになるとは…


次兄、ジルタニアスの経営する学園に来てしまったことに少しかならず後悔するクリフェイドだった‥

パシャ!パシャパシャパシャ!!!


「入学式に恥じらうなんて初々しいな…」

いや、ちがうから!父さんたちが周りの目を気にしないところが恥ずかしいんだ!!


「しかし、クリフェイドに変な虫が付かないだろうか? 家に来て恋人を紹介されたら、父さんその人を冤罪にして牢にぶち込むかもしれない…」

いや、あんた警官だろ!駄目だろッ!CIAの上層部じゃないか!!そんなことが許されるか!!!! 大体、変な虫って何だ!?第一、僕は男子校でそんな関係を作る気はない!!


二人の発言に対し、内心ツッコミまくりのクリフェイドだが、その憂鬱な表情が周囲の生徒たちに受けたことは本人が知るはずもない‥


こうして、密かにクリフェイドの親衛隊が出来ていった…。


『理事長のジルタニアス・シュバルクです!は~い… 静粛にーっ!……っていうか、父さんも兄さんも保護者席に戻ってよ。入学式始められないし』

学園長からマイクを奪ったジルタニアスはクリフェイドをちらりと見てからアクシオンたちに視線を移して肩を竦める

-よかった。性格が少し軟派だが、辛うじてジルタニアス兄さんだけでも常識人で…。


――と、内心クリフェイドが思っているなど知るはずもないジルタニアスは、目が合ったクリフェイドに何も知らず、ただ、にこやかに笑って手を振るのだった‥。

ーー…こうして、無事に入学式を終えたクリフェイド。しかしを待ち受けている学園生活は‥


平凡とは程遠い非凡な学園生活か、否か――…。
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