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混ぜる‥ 混ぜる‥ ぐ~るぐる…
しおりを挟む「んー… そうだな。
じゃあ、これも混ぜてよ」
今度はまた違うボウルを渡された山田、
「泡立て器を使って混ぜてくれる?手でするから…少し、しんどいかもしれないけど‥
泡が立つまでよく混ぜてね」
「泡が立つまで?」
「そう!あ、白井くん。次、これお願い!」
バタバタ。
「泡が立つまで‥
混ぜる‥ 混ぜる‥ ぐ~るぐる」
よくわからない歌を口にしながら泡立て器で泡立てていた山田だったが‥
「ぐ~るぐるーー……… 疲れたよー」
普段、ナマケモノの山田に泡立て器で泡が立つまで混ぜる、という仕事が出来るはずがなかった。
そのとき、
ふと、山田の目に飛び込んだのは‥
流し台に置かれた――
『泡泡キュッキュキュ!』
というラベルが貼られた洗剤だった。
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