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6、罪の意識
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チチチ、と小鳥の歌声で目を覚ます。
窓から差し込む太陽の光が眩しくて目を細めた。
知らない天井だ。
ゆっくりと上半身を起こし、辺りを見回す。
真っ白なシーツのふかふかなベッドは天蓋付き。
サイドテーブルにはガラスの水差しと、繊細な装飾が施された花瓶に赤や黄色の花が飾られている。
部屋の中は広く、まるで城の一室のように豪華だ。
ここは一体どこなのだろう。
どれくらい眠っていた?
混乱していると、控えめなノックが聞こえて肩を揺らした。
「シエラ様、ノアです。」
「あ、は、はい……!」
「ああ、起きてましたか。入っても?」
「ど、どうぞ!」
私の返事を聞くや否や扉が開き、真っ白なシャツと黒いパンツというラフな格好のノアが入ってくる。
後ろ手に扉を閉めてゆったりとこちらに歩いて来た。
私は慌ててベッドから降りようとするが、片手でそれを制される。
「お疲れでしょうから、そのままで」
「で、でも……」
「大丈夫ですよ。ここには私とシエラ様しかいませんから、楽にしてください」
「……あ、りがとう……」
言われて、私はその言葉に甘えることにし、再び腰を下ろした。
ノアはそれにクスッと笑い、ベッド脇に置かれていた椅子に腰掛ける。
「よく眠れましたか?」
「は、い。あの、重かった、ですよね、ごめんなさい……」
「いいえ、羽のように軽かったので気にしないで下さい」
「……ふふ、それはいいすぎ」
つい笑みが溢れてしまった。
気付いて両手で隠した時にはもう遅く、ノアはキョトンとした顔をして、それから心底嬉しそうに微笑んだ。
花が綻ぶような笑顔とは、まさにこんな笑顔の事を言うんだろう。
「……良かった、あなたが笑ってくれて」
「え?」
「……私と出会ってからずっと、私に対して恐怖心を抱いていたので」
「あっ……」
そう言われ、森で話したことを思い出した。
『ああ……私の目は、少し特殊なんです』
『"天眼"と言って、通常見えることのない魔力や感情が見えるんです。魔力の色は人によって違うので、例えば嘘をついたり、変装したりしていても私には通用しません』
天眼で、感情が見える。
私の恐怖心が、ノアには見えていたのだ。
私はノアから目を逸らし俯いた。
「……あなたがどうして私に恐怖心を抱いているのかは分かっています」
「…………私のこと、恨んでるでしょう?」
「……」
「あなたたちを、国を裏切って、沢山酷いこと言って、たくさん……人の命を奪ってしまった。……恨まれない訳ないわ……」
「……シエラ様のせいではない」
「私のせいじゃないわけない!!」
この姿になってから、1番大きな声を出したと思う。
気付けば私の目からは涙が流れていた。
やっぱり幼い身体は不便だ。
精神が引っ張られてすぐに感情が表に出てしまう。
前はこんな事なかったのに。
ノアは驚いたように目を見開いて私を見つめている。
そんな事気にならない程、私の心は悲鳴を上げていた。
私はノアに当たるように叫んだ。
「操られていたとはいえ、私がやったことに変わりないわ!ちゃんと覚えてるもの!」
鮮明に思い出すことが出来る。
泣きながら助けを求める人々を、私は見て見ぬふりをした。
私を操る"あの男"の部下である人間達が、アルセナ帝国の人々を次々と殺していく。
そんな中、私はただただそれを見つめていた。見つめることしか出来なかった。
意識はあった。
届かない言葉を叫んだ。
『止めて、止めてよ!!』
『お願い、殺さないでぇ……っ!!』
それでも身体は言う事を聞かない。
助けたかった。助けてほしかった。
「私のせいなの、全部、ぜんぶ!」
全部、私のせい。私が弱かったから。
"あの男"の策略にまんまと嵌って、操られて。
「ぜんぶ、私が悪いの……っ!」
シーツにシミができる。
汚してしまって申し訳ない気持ちはあったが、涙を止めることは出来なかった。
どれだけ時間が経っただろうか。
不意に目の前にアイスブルーのハンカチが差し出された。
顔を上げると、泣きそうな顔をしたノアが、それでも微笑んで私をじっと見つめている。
差し出されているハンカチとノアの顔を交互に見て首を傾げた。
するとノアがゆっくり口を開く。
「……あなたが国を裏切ったと知った時、頭が真っ白になりました。何故、どうして、あなたのような高潔で優しい人が、と」
「……私、そんな人間じゃないです」
「いいえ、私にとってシエラ・ルージュという人は、そういう人だったんですよ」
静かに、ぽつりぽつりと呟いていく。
私がハンカチを受け取らずにいると、そのまま私の顔に近付けて未だ流れ続ける涙を拭ってくれた。
「祖国の敵は私の敵です。……あなたの事も、そう見なさなければならないと。悲しくて苦しくて堪らなくて、自分の気持ちに蓋をして、幼いながらにあなたを忘れようとしたんですよ。……でも、出来ませんでした」
「……え?」
「あなたは敵だ、忘れなければ。……そう思う度に、あなたと過ごした日々を思い出してしまって……」
ノアは、キュッと口を噤む。
そして1度深呼吸をしてから真剣な眼差しで私を見つめた。
「あの日、あなたが目の前で自死を選んだ時、絶望しました。目の前が真っ暗になって、何も考えられなかった……。もう2度と、あんな思いしたくはない……!」
「ノア、様……」
「シエラ様、私はあなたを恨んでなどいません。私が、あなたは悪くないと言っても、きっとあなたは自分を責め、罪を背負おうとするんでしょう。……だから私も一緒に罪を背負います」
「な……!」
耳を疑う。
そんな事ノアにさせる訳にはいかない。
私はすぐに首を横に振って拒否した。
これは私の業だからと。
しかしノアも1歩も引かない。
「一緒に罪滅ぼしをしていきましょう。それであなたがあなた自身を許せるなら、いつまでも、どんな事でもお付き合いしますから。私が持つ全ての力を利用してください」
「……なんで、なんでそこまでっ……」
「……私はずっとずっと、きっと出会った時から、今も、シエラ様が好きなのです」
これでは理由になりませんか?
くしゃりと顔を歪める。
この人は、まだ私の事を好いてくれているのか。
引いてきたと思った涙がまたドバっと溢れ出した。
ノアは焦った様に手をさ迷わせて、私の頭をそっと撫でる。
少し拙いが、それでも大事な大事な宝物に接するように私に触れた。
「……っごめんなさい、ごめんなさいっ!沢山傷付けて、迷惑かけて、ごめんなさいっ……!!」
今の私が出来る精一杯の謝罪。
ノアは黙って聞いていてくれた。
それから暫く、ずっとずっと、言葉にしたくて、それでも言うことが出来なかった言葉をノアに吐き続けた。
心が少しだけスッキリした。
泣き止んだ頃には、私の目はパンパンに晴れてしまいノアが慌てて冷水とタオルを持ってきてくれた。
漸く落ち着きを取り戻す。
ベッドの上に仰向けで寝転がり、目を濡れたタオルで冷やしながら私とノアは会話を続けた。
「……そういえば、ここはどこなんですか?」
「あ、敬語じゃなくていいですよ、様も必要ありません。話しやすいように話してください。……できれば、アカデミーにいた時のように」
「いやそれは……ううん……ありがとう」
「はい。……ここは私の屋敷、の内の1つです。森から1番近いのがここだったので……」
目元は随分冷えたのでタオルを取りサイドテーブルに置いた。
まだ腫れぼったいが問題はない。
再び上半身を起こしてノアに向き合う。
「そう……そういえば、ノアさ……ノアは随分大きくなったね。一瞬誰だか分からなかったよ」
「当たり前ですよ。あれからもう10年も経ちますから……」
「え」
じゅうねん?10年?
一瞬思考が止まる。
呆然とする私を見て、ノアはぱちぱちと目を瞬かせた。
「10年……?」
「はい、10年」
「嘘でしょ……?」
「あなたに嘘なんてつきませんよ」
しーんと部屋が静まり返り、そして。
「え、ええぇぇぇえ!!?」
私の絶叫が響いた。
窓から差し込む太陽の光が眩しくて目を細めた。
知らない天井だ。
ゆっくりと上半身を起こし、辺りを見回す。
真っ白なシーツのふかふかなベッドは天蓋付き。
サイドテーブルにはガラスの水差しと、繊細な装飾が施された花瓶に赤や黄色の花が飾られている。
部屋の中は広く、まるで城の一室のように豪華だ。
ここは一体どこなのだろう。
どれくらい眠っていた?
混乱していると、控えめなノックが聞こえて肩を揺らした。
「シエラ様、ノアです。」
「あ、は、はい……!」
「ああ、起きてましたか。入っても?」
「ど、どうぞ!」
私の返事を聞くや否や扉が開き、真っ白なシャツと黒いパンツというラフな格好のノアが入ってくる。
後ろ手に扉を閉めてゆったりとこちらに歩いて来た。
私は慌ててベッドから降りようとするが、片手でそれを制される。
「お疲れでしょうから、そのままで」
「で、でも……」
「大丈夫ですよ。ここには私とシエラ様しかいませんから、楽にしてください」
「……あ、りがとう……」
言われて、私はその言葉に甘えることにし、再び腰を下ろした。
ノアはそれにクスッと笑い、ベッド脇に置かれていた椅子に腰掛ける。
「よく眠れましたか?」
「は、い。あの、重かった、ですよね、ごめんなさい……」
「いいえ、羽のように軽かったので気にしないで下さい」
「……ふふ、それはいいすぎ」
つい笑みが溢れてしまった。
気付いて両手で隠した時にはもう遅く、ノアはキョトンとした顔をして、それから心底嬉しそうに微笑んだ。
花が綻ぶような笑顔とは、まさにこんな笑顔の事を言うんだろう。
「……良かった、あなたが笑ってくれて」
「え?」
「……私と出会ってからずっと、私に対して恐怖心を抱いていたので」
「あっ……」
そう言われ、森で話したことを思い出した。
『ああ……私の目は、少し特殊なんです』
『"天眼"と言って、通常見えることのない魔力や感情が見えるんです。魔力の色は人によって違うので、例えば嘘をついたり、変装したりしていても私には通用しません』
天眼で、感情が見える。
私の恐怖心が、ノアには見えていたのだ。
私はノアから目を逸らし俯いた。
「……あなたがどうして私に恐怖心を抱いているのかは分かっています」
「…………私のこと、恨んでるでしょう?」
「……」
「あなたたちを、国を裏切って、沢山酷いこと言って、たくさん……人の命を奪ってしまった。……恨まれない訳ないわ……」
「……シエラ様のせいではない」
「私のせいじゃないわけない!!」
この姿になってから、1番大きな声を出したと思う。
気付けば私の目からは涙が流れていた。
やっぱり幼い身体は不便だ。
精神が引っ張られてすぐに感情が表に出てしまう。
前はこんな事なかったのに。
ノアは驚いたように目を見開いて私を見つめている。
そんな事気にならない程、私の心は悲鳴を上げていた。
私はノアに当たるように叫んだ。
「操られていたとはいえ、私がやったことに変わりないわ!ちゃんと覚えてるもの!」
鮮明に思い出すことが出来る。
泣きながら助けを求める人々を、私は見て見ぬふりをした。
私を操る"あの男"の部下である人間達が、アルセナ帝国の人々を次々と殺していく。
そんな中、私はただただそれを見つめていた。見つめることしか出来なかった。
意識はあった。
届かない言葉を叫んだ。
『止めて、止めてよ!!』
『お願い、殺さないでぇ……っ!!』
それでも身体は言う事を聞かない。
助けたかった。助けてほしかった。
「私のせいなの、全部、ぜんぶ!」
全部、私のせい。私が弱かったから。
"あの男"の策略にまんまと嵌って、操られて。
「ぜんぶ、私が悪いの……っ!」
シーツにシミができる。
汚してしまって申し訳ない気持ちはあったが、涙を止めることは出来なかった。
どれだけ時間が経っただろうか。
不意に目の前にアイスブルーのハンカチが差し出された。
顔を上げると、泣きそうな顔をしたノアが、それでも微笑んで私をじっと見つめている。
差し出されているハンカチとノアの顔を交互に見て首を傾げた。
するとノアがゆっくり口を開く。
「……あなたが国を裏切ったと知った時、頭が真っ白になりました。何故、どうして、あなたのような高潔で優しい人が、と」
「……私、そんな人間じゃないです」
「いいえ、私にとってシエラ・ルージュという人は、そういう人だったんですよ」
静かに、ぽつりぽつりと呟いていく。
私がハンカチを受け取らずにいると、そのまま私の顔に近付けて未だ流れ続ける涙を拭ってくれた。
「祖国の敵は私の敵です。……あなたの事も、そう見なさなければならないと。悲しくて苦しくて堪らなくて、自分の気持ちに蓋をして、幼いながらにあなたを忘れようとしたんですよ。……でも、出来ませんでした」
「……え?」
「あなたは敵だ、忘れなければ。……そう思う度に、あなたと過ごした日々を思い出してしまって……」
ノアは、キュッと口を噤む。
そして1度深呼吸をしてから真剣な眼差しで私を見つめた。
「あの日、あなたが目の前で自死を選んだ時、絶望しました。目の前が真っ暗になって、何も考えられなかった……。もう2度と、あんな思いしたくはない……!」
「ノア、様……」
「シエラ様、私はあなたを恨んでなどいません。私が、あなたは悪くないと言っても、きっとあなたは自分を責め、罪を背負おうとするんでしょう。……だから私も一緒に罪を背負います」
「な……!」
耳を疑う。
そんな事ノアにさせる訳にはいかない。
私はすぐに首を横に振って拒否した。
これは私の業だからと。
しかしノアも1歩も引かない。
「一緒に罪滅ぼしをしていきましょう。それであなたがあなた自身を許せるなら、いつまでも、どんな事でもお付き合いしますから。私が持つ全ての力を利用してください」
「……なんで、なんでそこまでっ……」
「……私はずっとずっと、きっと出会った時から、今も、シエラ様が好きなのです」
これでは理由になりませんか?
くしゃりと顔を歪める。
この人は、まだ私の事を好いてくれているのか。
引いてきたと思った涙がまたドバっと溢れ出した。
ノアは焦った様に手をさ迷わせて、私の頭をそっと撫でる。
少し拙いが、それでも大事な大事な宝物に接するように私に触れた。
「……っごめんなさい、ごめんなさいっ!沢山傷付けて、迷惑かけて、ごめんなさいっ……!!」
今の私が出来る精一杯の謝罪。
ノアは黙って聞いていてくれた。
それから暫く、ずっとずっと、言葉にしたくて、それでも言うことが出来なかった言葉をノアに吐き続けた。
心が少しだけスッキリした。
泣き止んだ頃には、私の目はパンパンに晴れてしまいノアが慌てて冷水とタオルを持ってきてくれた。
漸く落ち着きを取り戻す。
ベッドの上に仰向けで寝転がり、目を濡れたタオルで冷やしながら私とノアは会話を続けた。
「……そういえば、ここはどこなんですか?」
「あ、敬語じゃなくていいですよ、様も必要ありません。話しやすいように話してください。……できれば、アカデミーにいた時のように」
「いやそれは……ううん……ありがとう」
「はい。……ここは私の屋敷、の内の1つです。森から1番近いのがここだったので……」
目元は随分冷えたのでタオルを取りサイドテーブルに置いた。
まだ腫れぼったいが問題はない。
再び上半身を起こしてノアに向き合う。
「そう……そういえば、ノアさ……ノアは随分大きくなったね。一瞬誰だか分からなかったよ」
「当たり前ですよ。あれからもう10年も経ちますから……」
「え」
じゅうねん?10年?
一瞬思考が止まる。
呆然とする私を見て、ノアはぱちぱちと目を瞬かせた。
「10年……?」
「はい、10年」
「嘘でしょ……?」
「あなたに嘘なんてつきませんよ」
しーんと部屋が静まり返り、そして。
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私の絶叫が響いた。
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