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19話 この人を信じてよろしいのでしょうか?(汗)
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夕食後、リサとアマンダはキサラに誘われ、子爵邸の風呂を借りていた。
野営続きだったから、入浴できるのは嬉しかった。ハワードが傍に居ては水浴びもままならないし、安心して羽を伸ばせるというものだ。
「にしても、娘の話に耳を傾けないなんて。もうちょっと聞く耳持ったらどうなのよあのお父さん」
脱衣所にて、リサは子爵の顔を思い出し、憤っていた。
「キサラさんは一生懸命医学の勉強をしているのに、どうして認めないかなぁ。子供たちが風邪をひいても診れる医者が居ないのに、流行病とかきたらどうするつもりなんだろ」
「病が流行らない事を前提に事業を進めているのでしょう。予防策として、カジャンガは下水処理を始めとしたインフラ強化にも力を入れています。ただ、医療福祉の充実は私もするべきだとは思います。事が起こってからでは遅いですから」
「だよねぇ。ヘルバリアはきちんとお医者さんが居るってのに、考えが古いよ。って、ごめんなさい。キサラさんの前で言うべきじゃないよね」
「いえ、事実ですから。でも、お父様には私の声は届きません。賢者様の声ならと、思ったのですけど……」
「ったくぅ、あのロクデナシ肝心なところで役に立たないんだから」
リサはぷりぷりしながら、浴室の扉を開いた。
流石は子爵邸の風呂である。とても広く、三人が入っても十分な余裕がある。湯は茶色に染まっていて、お香のような香りが漂っていた。
「私がブレンドした薬草湯です。筋肉痛や疲労回復に効果がありますから、どうか旅の疲れを癒してください」
「助かるぅ! 薬草風呂なんて初めてだよ」
「これは嬉しいサプライズですね」
という事でキサラの厚意に甘え、薬草風呂を堪能する。じんわりと肌にしみこんで、疲れが解けていくようだ。
「ふぅぅ……久しぶりのお風呂最高……! 薬草風呂とか贅沢だなぁ」
「体の髄までしみこんでいくようです、キサラさんは素晴らしい知識をお持ちですね」
「いいえ、賢者様に比べれば、まだまだです」
実はこの薬草風呂は、ハワードのアドバイスを受けて完成させた物だった。
昼間に医学を教わっている時、さり気なく教えてくれたのだ。肩まで湯に浸かりながら、キサラは賢者の事を思い返していた。
「……不思議な方ですね、ハワード様って……普段はエッチで変な方なのに、とても深い知識を持っていて……悪い人と戦った時はまるで、狼のような鋭い眼光を放っていて、全くの別人のようでした……」
「あれでも元勇者パーティの一員ですから。カイン君と共に魔王を倒した男は伊達ではない、という事です。ザナドゥも彼に任せておけば問題ありません」
アマンダはどこか誇らしげだ。
「……それでも、心配です。私のせいでたくさんの人が傷ついてしまうのではないか、不安で……賢者様も一人でザナドゥと戦うなんて、あの方が酷い目に遭わないか私、恐くて……」
「ふふ、心優しい方ですね。だからこそハワードは、甘やかさないのでしょう」
「どういう事ですか?」
「彼は意外と厳しい人なのです。見込みある者には、あえて突き放して背中を押します。キサラ様は彼に試されているのですよ。貴方が本当に医師になる気があるのかと」
「私の気持ちは本物です。だって、医師にならないと子供たちが安心して過ごせませんから」
キサラは無類の子供好きだ。医学を志したのも、病になった子供たちを救いたい、という気持ちがきっかけである。
目を閉じれば、街の子供達の顔が浮かんでくる。キサラが守りたいと思っている、大事な人達だ。
もしあの子達がザナドゥの手にかかったらと思うと、血の気が引いてしまう。
「でしたら、ハワードを信じてみてください。彼はあなただけでなく、あなたの大切にしている人達もまとめて守る気ですから」
「世界で一番欲張りな賢者だからね。目の前で困っている人は、全員まとめて助けてやる。前にあいつから、そう聞いたんだ」
二人から全幅の信頼を感じる。キサラは手を握りしめ、胸に押し付けた。
確かに、医療について頼んだら、きつく突き放されはした。でも、彼の目から、意地悪や嫌がらせの感情は見られない。むしろ逆で、どこか励ますような意志を感じた。
その証拠に、彼は熱心に勉強を見てくれた。分からない事があったり、躓いたりした時も、怒る事なく優しく、丁寧に教えてくれたのだ。
「それに……私をちゃんと、守ってくれました」
暴漢をなぎ倒した後も、キサラの不安を和らげるように寄り添ってくれていた。彼の突拍子のない行動を思い出すと、ザナドゥに狙われているのに、なぜか笑ってしまう。
「ようやく、笑顔が出ましたね」
「はい。賢者様の行動を思い出したら、なんだかおかしくて」
「まー、なんていうかな。あいついつも余裕があるから、一緒に居て安心できるんだよね。おちゃらけてるように見えて、約束は必ず守るしさ」
そう、ハワードは決して約束を違えない。必ず、キサラを守ってくれるだろう。
私も賢者ハワードを信じてみよう。少しエッチで、頼りがいのある漢を。
風呂からあがり、寝間着に着替えてリビングへ向かうと、ハワードが雑誌を片手にくつろいでいた。
「おかえりキサラちゃん、俺様と一緒に作った薬草風呂はどうだったかな?」
「とても気持ちよかったです。賢者様のおかげで、よりよい薬湯が出来ました。明日以降、子供達も入れるよう、浴場に寄付しようと思います」
「君が作った物だ、好きにするといい。君の大事な人達が喜べばいいな」
ハワードは優しく微笑んでくれた。なぜだろう、彼の顔を見ると、少しだけホッとする自分が居た。
「ハワードもお風呂を堪能したようで、なによりです」
「あん? 何言ってんのアマンダたん、俺ちゃんまだお風呂入って無いよ?」
「では懐に飲んでいる宝物はなんでしょうかねぇ」
アマンダはハワードの胸ポケットをまさぐった。そしたら……数珠繋ぎにされたブラジャーが出てくる出てくる。
「聞こえてましたよ? リサの湯飲みにキサラの茶碗、トドメのアマンダは丼か。って。目を輝かせて楽しまれていたようですねぇ、桃源郷の観察を」
「な、なにをいっているのかなアマンダたん。こいつはおれがとったのではなく、そう! かってにはねがはえておれさまのふところへはいってきたのであってだな」
「じゃあ顔にくっついた鼻血の跡はなによ?」
リサがハンマー片手に聞いてくる。ハワードはぎょっとして顔に手を当てるが、そんな跡は付いていない。
この仕草で全てが明らかになった。この賢者、女湯覗きを敢行しやがった。
「……カマかけたなてめー……!」
「あんたいつの間に覗いてたのよ! てかアマンダも気づいていたなら止めなさいよ!」
「冥途の土産に極楽浄土を見せて差し上げようかと。今回のお仕置きは過去一番きついのを考えていますから」
「ふん! 言っとくがな、目の前に美味そうな据え膳が置いてあるってのに手を出さなかったら……そんなの皆が期待するハワード・ロックじゃねぇだろが!」
「開き直るなこんのフルオープンスケベ! どうせ私は湯呑のペチャパイだってのぉ!」
「私の丼を最期の晩餐に出来て良かったですね、それでは成敗!」
「ちょい待て! 特にリサ! おっぱいは大きさじゃない、むしろ控え目な方が感度いいからそれもそれでそそる……あんぎゃあああああああっ!!!???」
アマンダとリサに袋叩きにされ、ハワードがボコボコにされていく。あまりにも情けない姿にキサラは乾いた笑みを浮かべ、
「あはははは……本当にあの方を信じて、大丈夫なのでしょうか……?」
多分駄目だと思う。
野営続きだったから、入浴できるのは嬉しかった。ハワードが傍に居ては水浴びもままならないし、安心して羽を伸ばせるというものだ。
「にしても、娘の話に耳を傾けないなんて。もうちょっと聞く耳持ったらどうなのよあのお父さん」
脱衣所にて、リサは子爵の顔を思い出し、憤っていた。
「キサラさんは一生懸命医学の勉強をしているのに、どうして認めないかなぁ。子供たちが風邪をひいても診れる医者が居ないのに、流行病とかきたらどうするつもりなんだろ」
「病が流行らない事を前提に事業を進めているのでしょう。予防策として、カジャンガは下水処理を始めとしたインフラ強化にも力を入れています。ただ、医療福祉の充実は私もするべきだとは思います。事が起こってからでは遅いですから」
「だよねぇ。ヘルバリアはきちんとお医者さんが居るってのに、考えが古いよ。って、ごめんなさい。キサラさんの前で言うべきじゃないよね」
「いえ、事実ですから。でも、お父様には私の声は届きません。賢者様の声ならと、思ったのですけど……」
「ったくぅ、あのロクデナシ肝心なところで役に立たないんだから」
リサはぷりぷりしながら、浴室の扉を開いた。
流石は子爵邸の風呂である。とても広く、三人が入っても十分な余裕がある。湯は茶色に染まっていて、お香のような香りが漂っていた。
「私がブレンドした薬草湯です。筋肉痛や疲労回復に効果がありますから、どうか旅の疲れを癒してください」
「助かるぅ! 薬草風呂なんて初めてだよ」
「これは嬉しいサプライズですね」
という事でキサラの厚意に甘え、薬草風呂を堪能する。じんわりと肌にしみこんで、疲れが解けていくようだ。
「ふぅぅ……久しぶりのお風呂最高……! 薬草風呂とか贅沢だなぁ」
「体の髄までしみこんでいくようです、キサラさんは素晴らしい知識をお持ちですね」
「いいえ、賢者様に比べれば、まだまだです」
実はこの薬草風呂は、ハワードのアドバイスを受けて完成させた物だった。
昼間に医学を教わっている時、さり気なく教えてくれたのだ。肩まで湯に浸かりながら、キサラは賢者の事を思い返していた。
「……不思議な方ですね、ハワード様って……普段はエッチで変な方なのに、とても深い知識を持っていて……悪い人と戦った時はまるで、狼のような鋭い眼光を放っていて、全くの別人のようでした……」
「あれでも元勇者パーティの一員ですから。カイン君と共に魔王を倒した男は伊達ではない、という事です。ザナドゥも彼に任せておけば問題ありません」
アマンダはどこか誇らしげだ。
「……それでも、心配です。私のせいでたくさんの人が傷ついてしまうのではないか、不安で……賢者様も一人でザナドゥと戦うなんて、あの方が酷い目に遭わないか私、恐くて……」
「ふふ、心優しい方ですね。だからこそハワードは、甘やかさないのでしょう」
「どういう事ですか?」
「彼は意外と厳しい人なのです。見込みある者には、あえて突き放して背中を押します。キサラ様は彼に試されているのですよ。貴方が本当に医師になる気があるのかと」
「私の気持ちは本物です。だって、医師にならないと子供たちが安心して過ごせませんから」
キサラは無類の子供好きだ。医学を志したのも、病になった子供たちを救いたい、という気持ちがきっかけである。
目を閉じれば、街の子供達の顔が浮かんでくる。キサラが守りたいと思っている、大事な人達だ。
もしあの子達がザナドゥの手にかかったらと思うと、血の気が引いてしまう。
「でしたら、ハワードを信じてみてください。彼はあなただけでなく、あなたの大切にしている人達もまとめて守る気ですから」
「世界で一番欲張りな賢者だからね。目の前で困っている人は、全員まとめて助けてやる。前にあいつから、そう聞いたんだ」
二人から全幅の信頼を感じる。キサラは手を握りしめ、胸に押し付けた。
確かに、医療について頼んだら、きつく突き放されはした。でも、彼の目から、意地悪や嫌がらせの感情は見られない。むしろ逆で、どこか励ますような意志を感じた。
その証拠に、彼は熱心に勉強を見てくれた。分からない事があったり、躓いたりした時も、怒る事なく優しく、丁寧に教えてくれたのだ。
「それに……私をちゃんと、守ってくれました」
暴漢をなぎ倒した後も、キサラの不安を和らげるように寄り添ってくれていた。彼の突拍子のない行動を思い出すと、ザナドゥに狙われているのに、なぜか笑ってしまう。
「ようやく、笑顔が出ましたね」
「はい。賢者様の行動を思い出したら、なんだかおかしくて」
「まー、なんていうかな。あいついつも余裕があるから、一緒に居て安心できるんだよね。おちゃらけてるように見えて、約束は必ず守るしさ」
そう、ハワードは決して約束を違えない。必ず、キサラを守ってくれるだろう。
私も賢者ハワードを信じてみよう。少しエッチで、頼りがいのある漢を。
風呂からあがり、寝間着に着替えてリビングへ向かうと、ハワードが雑誌を片手にくつろいでいた。
「おかえりキサラちゃん、俺様と一緒に作った薬草風呂はどうだったかな?」
「とても気持ちよかったです。賢者様のおかげで、よりよい薬湯が出来ました。明日以降、子供達も入れるよう、浴場に寄付しようと思います」
「君が作った物だ、好きにするといい。君の大事な人達が喜べばいいな」
ハワードは優しく微笑んでくれた。なぜだろう、彼の顔を見ると、少しだけホッとする自分が居た。
「ハワードもお風呂を堪能したようで、なによりです」
「あん? 何言ってんのアマンダたん、俺ちゃんまだお風呂入って無いよ?」
「では懐に飲んでいる宝物はなんでしょうかねぇ」
アマンダはハワードの胸ポケットをまさぐった。そしたら……数珠繋ぎにされたブラジャーが出てくる出てくる。
「聞こえてましたよ? リサの湯飲みにキサラの茶碗、トドメのアマンダは丼か。って。目を輝かせて楽しまれていたようですねぇ、桃源郷の観察を」
「な、なにをいっているのかなアマンダたん。こいつはおれがとったのではなく、そう! かってにはねがはえておれさまのふところへはいってきたのであってだな」
「じゃあ顔にくっついた鼻血の跡はなによ?」
リサがハンマー片手に聞いてくる。ハワードはぎょっとして顔に手を当てるが、そんな跡は付いていない。
この仕草で全てが明らかになった。この賢者、女湯覗きを敢行しやがった。
「……カマかけたなてめー……!」
「あんたいつの間に覗いてたのよ! てかアマンダも気づいていたなら止めなさいよ!」
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「ふん! 言っとくがな、目の前に美味そうな据え膳が置いてあるってのに手を出さなかったら……そんなの皆が期待するハワード・ロックじゃねぇだろが!」
「開き直るなこんのフルオープンスケベ! どうせ私は湯呑のペチャパイだってのぉ!」
「私の丼を最期の晩餐に出来て良かったですね、それでは成敗!」
「ちょい待て! 特にリサ! おっぱいは大きさじゃない、むしろ控え目な方が感度いいからそれもそれでそそる……あんぎゃあああああああっ!!!???」
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