63 / 93
63話 かつての借金を返してもらう
しおりを挟む
セレヴィは支柱のような巨岩の上に連れてこられていた。
周りは崖で逃げ場がない。それ以前にヒガナが陣取っていては、下手な動きもできなかった。
『ああ、そんなに恐がらなくて大丈夫。まだ君には生きていてもらうから、安心してくれ』
ヒガナは優しく言いながら、セレヴィに顔を近づけた。一見、ほっとするような、優しい面立ちをした鳥だ。
しかしセレヴィは見抜いていた。ヒガナの内にどす黒い感情があるのを。まるでこの世の悪意を全部煮詰めて凝縮したような、底なしの醜悪さが隠れていた。
『ノアとの邂逅はどうだったかい? 人間界で唯一、君の大事な人を連れて来たのだけども。喜んでくれたかい?』
「それに関してだけは礼を言っておこう、ずっと騎士団に居続けてもノアのためにはならなかったろうしな。だがそれとこれとは話が別だ、ノアを誘拐した目的はなんだ?」
『君に喜んでもらうためさ。勿論彼女にも。とはいえ直接渡すわけにもいかないからね、自然な形で彼女を受け取ってもらうために、ちょっと細工させてもらったよ。どれだけ遠くに居ても君を感じられる力を与えたんだ。多少の希望を持たせないと、魔界であの子は生きていけないだろうからね』
ヒガナの目的が見えない。そうする事で奴に何のメリットがあるんだ?
奴が起こした先々の行為から、ガレオンに悪意を持っているのは明らかだ。しかし奴の行いには……。
『無駄が多い、そう考えてるんじゃないかな? 心が読めるわけじゃないよ、確かに遊びが過ぎるからねぇ。でもそれこそが目的でもあるのさ。効率よく計画を立てても何にも面白くない。湖に適当に小さな石を投げたら、とても大きな波紋が広がった。そんな光景を見るのが凄く楽しいんだ』
「……つまり貴様は、単なる遊びでガレオンに嫌がらせを仕掛けたと」
『その通り』
ヒガナは臆面もなく言い放った。神秘的な見た目に反し、中身はあまりにも稚拙な愉快犯。己の愉悦のためだけに人の人生に取り付き、吸い取る昼のような奴だ。
「趣味が悪すぎるな、理解できない」
『誤解しないでくれよ。人が喜んだり、幸せを感じる姿を見るのも趣味なものでね。ノアと再会してから君はとても楽しそうだったじゃないか。ガレオンもつられて嬉しそうにしていたし、仕事も捗ってガレオン領はより発展した。その様を見守るのは堪らなかったね。何しろやった事は小娘を連れて来ただけ。それ以外何もしてないのに、世界の方から思い通りに動いてくれるんだ。万能感と全能感で脳汁が迸って大変だったよ』
「…………」
『それで君とガレオンは互いに惹かれあい、ついには一歩進んだ関係になろうとしていた。まさしく幸せの最高潮、物語のクライマックス。本当に壊すのがもったいない位の瞬間を……突いて粉みじんにするのがすっごく……快感なんだよねぇ』
ヒガナは酷く歪んだ笑みを見せた。
『単に貶めるだけじゃ満足できないんだ。希望を与えた後、それを目の前で壊してこそ、より深い絶望に堕ちていく。その様を見るのがとっても、とってもとってもとぉ~っても大好きなんだよ。愉悦を味わうためなら、どんな苦労だって惜しまないよ。作った物語のために自分が悪役になるのも構わない。全ては最高の愉悦のために!』
「イカれた鳥め、へどが出る。お前のような醜悪な者に、ガレオンを弄ばれてたまるか」
『ではどうするのかな?』
セレヴィはナイフを出し、ヒガナに立ち向かった。
風で背中を押し、一気に懐へ飛び込む。無防備なヒガナの腹へ切っ先を突き立てるも、
『おや、何をしたのかな?』
予想していたが、全然効いていない。剣を置いてきたのが悔やまれる。
魔法で突風を繰り出しても、ヒガナは微動だにしなかった。それどころか、軽い羽ばたき一つでセレヴィは転ばされた。
『ほらほら、あんよは上手』
ヒガナは完全にセレヴィを舐め切っている。煽られるままセレヴィはナイフを振りかざすが、戦いにすらならなかった。
貧弱な武装、絶望的な力量差、セレヴィに勝てる見込みはない。それでも、戦わない理由にはならなかった。
『理解に苦しむね、大人しく魔王様の到着を待てばいいのに、どうして足掻こうとするのかな』
「騎士だからだ」
無抵抗のままでは、ガレオンの誇りに余計な傷をつける。何より……彼の妃になろうとする者が巨悪を前に屈するなど、許されるはずがないんだ。
「貴様の所業でガレオンが悲しむなど黙認できるものか。例えお前に勝てる可能性が万に一つなくとも、私は武器を取らねばならん。ガレオンから下賜された誇りと、父と母から受け継いだラーゼフォンの魂に賭けて! 彼のために私は立ち向かわねばならぬのだ!」
『ふぅん。どうでもいい意地を張るものだね』
ヒガナは面倒そうに、セレヴィを捕まえようと動き出した。
刹那、ヒガナの頭上から雷が落ち、巨体が地に伏せた。更に、横っ面へ木刀の一撃が入り、岩から叩き落される。
「ふん、大した魂だ。だが悪くない、そうでなければ俺の傍に置く価値はないからな」
セレヴィの前に木刀を担いだ男が立った。他でもない、最強の魔王ガレオンだ。
セレヴィの胸に希望の灯火が灯った。ガレオンはセレヴィを背にし、
「おい! とっとと飛んでこい。貴様の遊びに付き合うつもりなど毛頭ないんだ」
『つれないね、せっかくの再会なんだから、もう少しだけふざけあおうじゃないか』
ヒガナは悠々と戻ってきた。ガレオンから二撃も受けているのに、ダメージが全く入っていない。
『贈り物は思ったより堪能してくれなかったみたいだね。もっと時間をかけてから来ればよかったのに。久しぶりのイナンナはどうだったかな?』
早速ヒガナは揺さぶりをかけてきた。奴の挑発はセレヴィにも通じてしまい、一瞬彼女の心が揺れた。
だが、この魔王には通用しない。
「言ったはずだ、貴様とじゃれあうつもりはないと。大昔の借金、耳をそろえて返してやる」
木刀を突き付け、宣言する。イナンナの悲劇は繰り返さない、セレヴィも奴隷達も、全員必ず守りぬく。
大事な人をもう、失ったりするものか。
周りは崖で逃げ場がない。それ以前にヒガナが陣取っていては、下手な動きもできなかった。
『ああ、そんなに恐がらなくて大丈夫。まだ君には生きていてもらうから、安心してくれ』
ヒガナは優しく言いながら、セレヴィに顔を近づけた。一見、ほっとするような、優しい面立ちをした鳥だ。
しかしセレヴィは見抜いていた。ヒガナの内にどす黒い感情があるのを。まるでこの世の悪意を全部煮詰めて凝縮したような、底なしの醜悪さが隠れていた。
『ノアとの邂逅はどうだったかい? 人間界で唯一、君の大事な人を連れて来たのだけども。喜んでくれたかい?』
「それに関してだけは礼を言っておこう、ずっと騎士団に居続けてもノアのためにはならなかったろうしな。だがそれとこれとは話が別だ、ノアを誘拐した目的はなんだ?」
『君に喜んでもらうためさ。勿論彼女にも。とはいえ直接渡すわけにもいかないからね、自然な形で彼女を受け取ってもらうために、ちょっと細工させてもらったよ。どれだけ遠くに居ても君を感じられる力を与えたんだ。多少の希望を持たせないと、魔界であの子は生きていけないだろうからね』
ヒガナの目的が見えない。そうする事で奴に何のメリットがあるんだ?
奴が起こした先々の行為から、ガレオンに悪意を持っているのは明らかだ。しかし奴の行いには……。
『無駄が多い、そう考えてるんじゃないかな? 心が読めるわけじゃないよ、確かに遊びが過ぎるからねぇ。でもそれこそが目的でもあるのさ。効率よく計画を立てても何にも面白くない。湖に適当に小さな石を投げたら、とても大きな波紋が広がった。そんな光景を見るのが凄く楽しいんだ』
「……つまり貴様は、単なる遊びでガレオンに嫌がらせを仕掛けたと」
『その通り』
ヒガナは臆面もなく言い放った。神秘的な見た目に反し、中身はあまりにも稚拙な愉快犯。己の愉悦のためだけに人の人生に取り付き、吸い取る昼のような奴だ。
「趣味が悪すぎるな、理解できない」
『誤解しないでくれよ。人が喜んだり、幸せを感じる姿を見るのも趣味なものでね。ノアと再会してから君はとても楽しそうだったじゃないか。ガレオンもつられて嬉しそうにしていたし、仕事も捗ってガレオン領はより発展した。その様を見守るのは堪らなかったね。何しろやった事は小娘を連れて来ただけ。それ以外何もしてないのに、世界の方から思い通りに動いてくれるんだ。万能感と全能感で脳汁が迸って大変だったよ』
「…………」
『それで君とガレオンは互いに惹かれあい、ついには一歩進んだ関係になろうとしていた。まさしく幸せの最高潮、物語のクライマックス。本当に壊すのがもったいない位の瞬間を……突いて粉みじんにするのがすっごく……快感なんだよねぇ』
ヒガナは酷く歪んだ笑みを見せた。
『単に貶めるだけじゃ満足できないんだ。希望を与えた後、それを目の前で壊してこそ、より深い絶望に堕ちていく。その様を見るのがとっても、とってもとってもとぉ~っても大好きなんだよ。愉悦を味わうためなら、どんな苦労だって惜しまないよ。作った物語のために自分が悪役になるのも構わない。全ては最高の愉悦のために!』
「イカれた鳥め、へどが出る。お前のような醜悪な者に、ガレオンを弄ばれてたまるか」
『ではどうするのかな?』
セレヴィはナイフを出し、ヒガナに立ち向かった。
風で背中を押し、一気に懐へ飛び込む。無防備なヒガナの腹へ切っ先を突き立てるも、
『おや、何をしたのかな?』
予想していたが、全然効いていない。剣を置いてきたのが悔やまれる。
魔法で突風を繰り出しても、ヒガナは微動だにしなかった。それどころか、軽い羽ばたき一つでセレヴィは転ばされた。
『ほらほら、あんよは上手』
ヒガナは完全にセレヴィを舐め切っている。煽られるままセレヴィはナイフを振りかざすが、戦いにすらならなかった。
貧弱な武装、絶望的な力量差、セレヴィに勝てる見込みはない。それでも、戦わない理由にはならなかった。
『理解に苦しむね、大人しく魔王様の到着を待てばいいのに、どうして足掻こうとするのかな』
「騎士だからだ」
無抵抗のままでは、ガレオンの誇りに余計な傷をつける。何より……彼の妃になろうとする者が巨悪を前に屈するなど、許されるはずがないんだ。
「貴様の所業でガレオンが悲しむなど黙認できるものか。例えお前に勝てる可能性が万に一つなくとも、私は武器を取らねばならん。ガレオンから下賜された誇りと、父と母から受け継いだラーゼフォンの魂に賭けて! 彼のために私は立ち向かわねばならぬのだ!」
『ふぅん。どうでもいい意地を張るものだね』
ヒガナは面倒そうに、セレヴィを捕まえようと動き出した。
刹那、ヒガナの頭上から雷が落ち、巨体が地に伏せた。更に、横っ面へ木刀の一撃が入り、岩から叩き落される。
「ふん、大した魂だ。だが悪くない、そうでなければ俺の傍に置く価値はないからな」
セレヴィの前に木刀を担いだ男が立った。他でもない、最強の魔王ガレオンだ。
セレヴィの胸に希望の灯火が灯った。ガレオンはセレヴィを背にし、
「おい! とっとと飛んでこい。貴様の遊びに付き合うつもりなど毛頭ないんだ」
『つれないね、せっかくの再会なんだから、もう少しだけふざけあおうじゃないか』
ヒガナは悠々と戻ってきた。ガレオンから二撃も受けているのに、ダメージが全く入っていない。
『贈り物は思ったより堪能してくれなかったみたいだね。もっと時間をかけてから来ればよかったのに。久しぶりのイナンナはどうだったかな?』
早速ヒガナは揺さぶりをかけてきた。奴の挑発はセレヴィにも通じてしまい、一瞬彼女の心が揺れた。
だが、この魔王には通用しない。
「言ったはずだ、貴様とじゃれあうつもりはないと。大昔の借金、耳をそろえて返してやる」
木刀を突き付け、宣言する。イナンナの悲劇は繰り返さない、セレヴィも奴隷達も、全員必ず守りぬく。
大事な人をもう、失ったりするものか。
0
あなたにおすすめの小説
我儘令嬢なんて無理だったので小心者令嬢になったらみんなに甘やかされました。
たぬきち25番
恋愛
「ここはどこですか?私はだれですか?」目を覚ましたら全く知らない場所にいました。
しかも以前の私は、かなり我儘令嬢だったそうです。
そんなマイナスからのスタートですが、文句はいえません。
ずっと冷たかった周りの目が、なんだか最近優しい気がします。
というか、甘やかされてません?
これって、どういうことでしょう?
※後日談は激甘です。
激甘が苦手な方は後日談以外をお楽しみ下さい。
※小説家になろう様にも公開させて頂いております。
ただあちらは、マルチエンディングではございませんので、その関係でこちらとは、内容が大幅に異なります。ご了承下さい。
タイトルも違います。タイトル:異世界、訳アリ令嬢の恋の行方は?!~あの時、もしあなたを選ばなければ~
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛
タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】
田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる