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第51話 秘密
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はぁ、と遠い目をしてセユンはため息をついている。
今までの悩みはなんだったのだろうかとでも考えているのだろうか。
「……それと、俺はもう一つ君に伝えないといけないことがあるんだ」
「え?」
セユンは顔を上げると、私を真剣に見つめてくる。
その眼差しに自分の急速に心拍が上がっていくのがわかった。
「実は、チェリー・レイモンドのことなんだけど……」
「あ、そうだ、チェリー! チェリーってセユンさんだったんですよね! サインもらえますか? プリメールとコラボって本当にやるんですか?! 私、楽しみにしてるんですけど!」
彼が口にした一言で、大事なことを忘れていたのに気づき、一気に欲望が漏れた。
確かに今までずっと気にしていたことでもあったのだが……このタイミングで言うなんて私もどうかしてると、口にしてから自覚した。
セユンは私の勢いに驚いたのか、目を丸くしている。
「なんで知ってんだ!?」
「あ、金庫の中にあった契約書見ちゃって……すみません」
勝手に見てしまったのを自白する。
叱られるかな、とちらっとセユンの顔を見たが、セユンは気が抜けたような顔をしているだけで、怒りの表情は浮かべていなかった。
「そうだったのか……騙したようになってごめん。……言えなかったんだ」
ずっとそれを気にしていたのだろうか。私は首を振ると謝らないで、と告げる。
「前も言いましたけど、セユンさんに隠し種があっても、もう驚きませんてば。それに……チェリー・レイモンドは女性と思われていましたから、言えなかったんですよね?」
「それもあるけれど、あんなに目の前でチェリーのファンだと言われてしまったら、今さら俺がチェリーだなんて言えなくなってしまって……」
「…………」
その気持ちはわからなくもない。
目の前で自分の存在に気づかず、自分のことを全肯定して手放しでほめられてしまったら、私でも恥ずかしくてそのまま逃げてしまいそうだから。
もっともセユンは私に対して、面と向かってそういうことをする時があるのだが……これでおあいこということにしておいてもらおう。
セユンは捨てられた犬のような目で、私を見てくる。
「俺に怒っているか……?」
「いえ、どちらかというときまり悪さと恥ずかしさで脳が混乱した方ですかね。私の間違ったチェリーへの憶測を聞いて内心笑われていたんじゃないか、とか思うと死ぬほど恥ずかしいですし」
「そんなこと思ってない!」
「あ、別に怒っているとかではなくてですね……」
どういう顔をしたらいいのかわからないので、自然、無表情になるしかないのだが、それがとても怒っているように見えているらしく。
そんな私を見て大きな躰を縮めておろおろしている姿を見ると、やはりこの人、あの乙女なロマンス小説を書いてる人だなぁと思わされた。
本人が自分の見た目を気にして表に出なかったのもわかる。
ロマンス小説は女性の秘め事のように思っている人は少なからずいる。感想を読者の間で話し合ってきゃーきゃーするのも楽しいのだ。そこにわかっていない男は入ってくるな!と、そういう連帯感を意識する女性に配慮するなら、なおさら正体を明かせないだろうし。
「俺は嬉しかった。君はチェリーに事情があって顔だしできないのだろうと言ってくれて。本当のことを知らないはずなのに、わかってくれている読者がいることに救われていた」
「きっと、私以外にもわかっている読者はいますよ」
私の言葉に、ようやくセユンは笑顔を見せてくれた。
いつも、どこかで困ったような顔をしているセユンだったのに、そのすっきりとした顔は初めてかもしれない。
「うん。でもいつかは、俺に自信ついたら……読者の前に顔を出して、こんな作者ですがよろしくって挨拶できるようにしたいよ」
「そうですね。その時は、私も挨拶を見に行きますね。チェリー・レイモンドのファンとして」
世の中は男性であるジェームズ・ラルム・モナードが女性の職であるデザイナーでもあると受け入れ始めたばかりだ。
数少ない女の職業を経済的に豊かな伯爵のお遊びで荒らしていると彼を叩く流れもあるだろう。しかし、彼のファンは女ばかりだ。その女が彼を応援して、もっと彼の作り出す世界を見たがっているのだ。
私はそんな彼をずっと側で応援して支えていこう。
1ファンとして。彼のモデルとして。それ以上、多くを望まない。それがクロエを否定した私にできることだから。
彼を案内して応接間の外に出る。先にメイドに父を呼びに行くように言っておいたから、父はもう部屋の外で待っていた。
「モナード伯、どうぞこちらに……仕事の話ですから応接間ではなく、執務室の方にいらしてもらえますかな?」
このまま私と入れ替わりに応接間で父とセユンが話し合うのかと思っていた。
父の言葉に私は首を傾げる。
あそこに椅子は、執務机についている1つしかないのに。
セユンを立たせて応対するつもりなのだろうか。相手は伯爵という目上の立場の人間なのに?
それとも父が立って?
私の不思議そうな視線に、父はにっこりと優しく笑う。しかしなぜだろう。目が笑っていないように思えた。
「ああ、お茶なども不要だから、誰も近づかないように。大事な大事なお話をする予定だからね」
そういうと、階上にセユンを伴って上がり、パタンと扉を閉めてしまった。
二人きりで何を話しているのだろう。
気になるが、父の申しつけでは様子をうかがうこともできない。
「お嬢様、こちらでお茶でもしておりましょう」
「そうよ、レティエ、男同士の大事なお話があるのでしょう」
セユンが来たせいだろうか、珍しく家にいる母に手招きをされた。ミレーヌも呼ばれて女だけで待つことになったが、私は執務室が気になって仕方がない。
紅茶の味もお茶請けの焼き菓子の味もよくわからないまま、すぎること2時間。
……ようやく執務室の中から青ざめた表情のセユンがよろよろと出てきた。
彼に続いて父が、やれやれ、と言った顔で出てくる。
「さすが伯爵殿は体幹を鍛えておられますな。二時間立ちっぱなしでも姿勢がびくとも動かない」
「お父様!?」
いったい何をしてたの!? 私は慌ててセユンに近づくと様子をうかがう。
「セユンさん、大丈夫ですか!? お疲れになっているなら、お座りください」
「いや、立ってることは大したことではなかったけど……」
セユンは青ざめた顔で胃の辺りを押さえている。痛んでいるのはそちらのようだ。
「……お針子工房に無茶な納期を頼みに行く時より……国境戦線で敵に囲まれた時より怖かった……いやはや、お父さんすごい人だね」
「どんな話してたんですか?」
私の疑問にセユンは、ええと、と空中を見上げた。
「えっとドレスの話と……そっちはすぐに終わったんだけどね。あとはまだ陳列前の商品に瑕疵してしまったことの損失補填の話……かな? こちらは最大の誠意をもって対応し丁重に引き取りたい旨を提案したのだけれど、その誠意とはどういうものを含んでいるかとか、今後、その手に入れた商品をどのように扱うつもりかとかをみっちり詰められた……」
「???」
そんな商品、プリメールやクローデット商会にあっただろうか。もっとも父のクローデット商会は運送屋であるので、そのような傷がつくような商品は扱っていないはずなのだが。
二人はなんについての話をしていたのだろう。
「でも、ちゃんとお許しは得たよ」
「許し? なんのですか? モデルのことですか?」
それは先ほどもう解決した話だと思っていたのだが。まだ何か必要なことがあったのだろうか。
セユンは父になんの許可が欲しかったのだろうか。
しかし、セユンはゆるゆると首を振り答えてくれない。
そして「まだ内緒だよ」と嬉しそうに笑った。
今までの悩みはなんだったのだろうかとでも考えているのだろうか。
「……それと、俺はもう一つ君に伝えないといけないことがあるんだ」
「え?」
セユンは顔を上げると、私を真剣に見つめてくる。
その眼差しに自分の急速に心拍が上がっていくのがわかった。
「実は、チェリー・レイモンドのことなんだけど……」
「あ、そうだ、チェリー! チェリーってセユンさんだったんですよね! サインもらえますか? プリメールとコラボって本当にやるんですか?! 私、楽しみにしてるんですけど!」
彼が口にした一言で、大事なことを忘れていたのに気づき、一気に欲望が漏れた。
確かに今までずっと気にしていたことでもあったのだが……このタイミングで言うなんて私もどうかしてると、口にしてから自覚した。
セユンは私の勢いに驚いたのか、目を丸くしている。
「なんで知ってんだ!?」
「あ、金庫の中にあった契約書見ちゃって……すみません」
勝手に見てしまったのを自白する。
叱られるかな、とちらっとセユンの顔を見たが、セユンは気が抜けたような顔をしているだけで、怒りの表情は浮かべていなかった。
「そうだったのか……騙したようになってごめん。……言えなかったんだ」
ずっとそれを気にしていたのだろうか。私は首を振ると謝らないで、と告げる。
「前も言いましたけど、セユンさんに隠し種があっても、もう驚きませんてば。それに……チェリー・レイモンドは女性と思われていましたから、言えなかったんですよね?」
「それもあるけれど、あんなに目の前でチェリーのファンだと言われてしまったら、今さら俺がチェリーだなんて言えなくなってしまって……」
「…………」
その気持ちはわからなくもない。
目の前で自分の存在に気づかず、自分のことを全肯定して手放しでほめられてしまったら、私でも恥ずかしくてそのまま逃げてしまいそうだから。
もっともセユンは私に対して、面と向かってそういうことをする時があるのだが……これでおあいこということにしておいてもらおう。
セユンは捨てられた犬のような目で、私を見てくる。
「俺に怒っているか……?」
「いえ、どちらかというときまり悪さと恥ずかしさで脳が混乱した方ですかね。私の間違ったチェリーへの憶測を聞いて内心笑われていたんじゃないか、とか思うと死ぬほど恥ずかしいですし」
「そんなこと思ってない!」
「あ、別に怒っているとかではなくてですね……」
どういう顔をしたらいいのかわからないので、自然、無表情になるしかないのだが、それがとても怒っているように見えているらしく。
そんな私を見て大きな躰を縮めておろおろしている姿を見ると、やはりこの人、あの乙女なロマンス小説を書いてる人だなぁと思わされた。
本人が自分の見た目を気にして表に出なかったのもわかる。
ロマンス小説は女性の秘め事のように思っている人は少なからずいる。感想を読者の間で話し合ってきゃーきゃーするのも楽しいのだ。そこにわかっていない男は入ってくるな!と、そういう連帯感を意識する女性に配慮するなら、なおさら正体を明かせないだろうし。
「俺は嬉しかった。君はチェリーに事情があって顔だしできないのだろうと言ってくれて。本当のことを知らないはずなのに、わかってくれている読者がいることに救われていた」
「きっと、私以外にもわかっている読者はいますよ」
私の言葉に、ようやくセユンは笑顔を見せてくれた。
いつも、どこかで困ったような顔をしているセユンだったのに、そのすっきりとした顔は初めてかもしれない。
「うん。でもいつかは、俺に自信ついたら……読者の前に顔を出して、こんな作者ですがよろしくって挨拶できるようにしたいよ」
「そうですね。その時は、私も挨拶を見に行きますね。チェリー・レイモンドのファンとして」
世の中は男性であるジェームズ・ラルム・モナードが女性の職であるデザイナーでもあると受け入れ始めたばかりだ。
数少ない女の職業を経済的に豊かな伯爵のお遊びで荒らしていると彼を叩く流れもあるだろう。しかし、彼のファンは女ばかりだ。その女が彼を応援して、もっと彼の作り出す世界を見たがっているのだ。
私はそんな彼をずっと側で応援して支えていこう。
1ファンとして。彼のモデルとして。それ以上、多くを望まない。それがクロエを否定した私にできることだから。
彼を案内して応接間の外に出る。先にメイドに父を呼びに行くように言っておいたから、父はもう部屋の外で待っていた。
「モナード伯、どうぞこちらに……仕事の話ですから応接間ではなく、執務室の方にいらしてもらえますかな?」
このまま私と入れ替わりに応接間で父とセユンが話し合うのかと思っていた。
父の言葉に私は首を傾げる。
あそこに椅子は、執務机についている1つしかないのに。
セユンを立たせて応対するつもりなのだろうか。相手は伯爵という目上の立場の人間なのに?
それとも父が立って?
私の不思議そうな視線に、父はにっこりと優しく笑う。しかしなぜだろう。目が笑っていないように思えた。
「ああ、お茶なども不要だから、誰も近づかないように。大事な大事なお話をする予定だからね」
そういうと、階上にセユンを伴って上がり、パタンと扉を閉めてしまった。
二人きりで何を話しているのだろう。
気になるが、父の申しつけでは様子をうかがうこともできない。
「お嬢様、こちらでお茶でもしておりましょう」
「そうよ、レティエ、男同士の大事なお話があるのでしょう」
セユンが来たせいだろうか、珍しく家にいる母に手招きをされた。ミレーヌも呼ばれて女だけで待つことになったが、私は執務室が気になって仕方がない。
紅茶の味もお茶請けの焼き菓子の味もよくわからないまま、すぎること2時間。
……ようやく執務室の中から青ざめた表情のセユンがよろよろと出てきた。
彼に続いて父が、やれやれ、と言った顔で出てくる。
「さすが伯爵殿は体幹を鍛えておられますな。二時間立ちっぱなしでも姿勢がびくとも動かない」
「お父様!?」
いったい何をしてたの!? 私は慌ててセユンに近づくと様子をうかがう。
「セユンさん、大丈夫ですか!? お疲れになっているなら、お座りください」
「いや、立ってることは大したことではなかったけど……」
セユンは青ざめた顔で胃の辺りを押さえている。痛んでいるのはそちらのようだ。
「……お針子工房に無茶な納期を頼みに行く時より……国境戦線で敵に囲まれた時より怖かった……いやはや、お父さんすごい人だね」
「どんな話してたんですか?」
私の疑問にセユンは、ええと、と空中を見上げた。
「えっとドレスの話と……そっちはすぐに終わったんだけどね。あとはまだ陳列前の商品に瑕疵してしまったことの損失補填の話……かな? こちらは最大の誠意をもって対応し丁重に引き取りたい旨を提案したのだけれど、その誠意とはどういうものを含んでいるかとか、今後、その手に入れた商品をどのように扱うつもりかとかをみっちり詰められた……」
「???」
そんな商品、プリメールやクローデット商会にあっただろうか。もっとも父のクローデット商会は運送屋であるので、そのような傷がつくような商品は扱っていないはずなのだが。
二人はなんについての話をしていたのだろう。
「でも、ちゃんとお許しは得たよ」
「許し? なんのですか? モデルのことですか?」
それは先ほどもう解決した話だと思っていたのだが。まだ何か必要なことがあったのだろうか。
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