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タブラオ・デリーバ
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その夜、三人は歌い、踊り、ワインを朝まで楽しんだ、かき鳴らすギターと床を打つ靴音、響く歌声、パルマがコンパス(リズムのパターン)に溶けて永遠の宴が漂流島の灯台のように灯り続けた。
二日酔いのためにエリクサーを飲む訳にはいかないが、藁の助けも欲しいほどの頭痛でお昼を迎えた。
マヒメは既に出かけたようでいない。
「ぎぼち悪い……」
「ああ、飲み過ぎた……」
部屋の中は既に片付けられている、マヒメは二日酔いにならないらしい。
「マヒメ、可愛いよな……」
「純真で素朴で……天使だよ」
「女神か天使か、どっちだ?」
「彼女の笑顔が続くなら、僕は死んでもいい」
「ルイ、死急ぎはマヒメに嫌われるぜ」
「それでもいい、無意味な僕の人生に意味が産まれる」
「哲学的だなルイ、お前どっか良い家柄の生まれだろ?平民の考え方じゃない」
「昔の話は忘れたよ、ダーだって本当のことは言ってないよね」
「自慢出来る事なら話しているさ、惨めな負け犬の話なんて聞きたくないだろ」
「ふふっ、そうだね、女神様の耳が汚れる」
「うるせっ!言ってろ」
「はははっ、おかしいよね、この間まで敵同士の船で殺し合っていたなんて」
「人間は愚かだ、もっとも俺は船倉に繋がれていたけどよ」
「僕も人は殺した事無いよ、端っこで震えていただけさ」
「我らが天使を探しにいくか」
「うん」
砂浜にマヒメの服があった、また潜っているようだ。
またワインを見つけに行ったのだろうか、さすがに二夜連続はきついと思っているところに、海面を破りマストの先が伸びてくる。
「!まさか幽霊船?」
身構えた二人の前に姿を現したのは沈没船だが一本マストのヨットだ、白骨兵士は見えない。
牽いてきたのは、やはりレヴィアタン、マヒメだ。
「マヒメ様!」
二人も水に入り、ロープを掴むとヨットを係留するために引く、白蛇がマヒメに戻る。
「マヒメ、これは」
「二人、乗る、帰れ」
「……」絶句した二人は声を失った。
「魔物、強い、死ぬ、嫌」
「まて、まってくれ、俺達なら大丈夫だ、死ぬことは怖くない、マヒメ、お前と一緒に戦わせてくれ」
「だめ、人間、死ぬ、私、死ねない、辛い」
「人間は遅かれ早かれ死ぬ、それは仕方ないことだ」
「私、悲しい」
ヨットは、まだ沈没してから時間が立っていないようだが、しかし帆も失くしおり航行のためには修理が必要だった。
ダーウェンとルイスは暫く説得を試みたがマヒメは首を縦には振らない、渋々従いつつ時間をおいて説得を続けることにする。
次の日からヨットの修理が三人の日々の仕事の中心になった。
船底の修理のため大潮に木組の枠に船を乗せるのが大仕事だった、レヴィアタンの力を借りてなんとか乗せることが出来た。
ダーウェンは船大工仕事が得意だ、経験があるらしい、何者なのか見当がつかない。
船底の泥を掬い腐った木を張り替える、木材は幽霊船に吹き飛ばされた小屋の木を使った。
目的はどうあれ、三人でする作業は楽しい日々に違いはない、日の出と共に蜂の世話に出かけて蜂蜜を採取して漉しておく、ルイスは刺されなかったがダーウェンは虫が苦手だ。
「なんで俺ばっかり刺されるんだよ」
「怖いと思う気持ちが伝わって蜂が怖がるから刺されるのさ」
「蜂、小さい、ダー、弱虫、シシシ」
「何だよ、二人とも酷いな、心配してくれよ」
「身体はデカいのに、虫が怖いなんて変なやつだ」
「そうだ、変、ダー、弱虫」
「怖いものは怖いんだから仕方ないだろ!もう」
背負子に蜂蜜を満載にしてエリクサーの花が咲く迷路の道を三人の笑い声が往復する。
互いに思い合う気持ちが幸せを作る、消えない思い出が漂流していく。
ヨットの修理は順調に進んだが帆の布は手に入らない、海底の沈没船の物はどれも腐っていて使い物にはならなかった。
「マヒメ、気持ちは嬉しいが帆布ばかりは諦めるしかない」
「だめ、私、探す、何度、潜る」
マヒメの帆の探索は日を増して遠くまで時間がかかる様になっていた、元々海の聖獣なので長時間海中にいても疲れた様子はないが、二人は心配だ。
マヒメの労力を思うと帆の布を早く調達しなければならない、自分たちに出来ることを考え島にある漂流物を探しに出ることにした。
その朝もマヒメを見送ると島の海岸線を辿って漂流物を探す、多くは流木や魚や鳥の死骸、役に立ちそうなものは少ない。
「だめだ、布なんて全然落ちていない」
「布は沈んでしまう、最初から望みは薄いさ」
「でも、やらないよりやった方がいい」
「見つかりゃ御の字だ、これ以上マヒメに負担を掛けたくない」
「でも、ヨットの修理が完成したら……」
「……」
二人に、その後の答えは見いだせない。
「おい、ルイあれを見ろ」
「!」
もうじき島の尻部分に達しようという時、島の亀裂に挟まっている難破船を見つけた。
慎重に崖を降りていくと、船底を見せて横たわるのは小型のガレー船だ。
海賊船だろうか、砲撃による穴だらけだ、中を覗くと積み重なったガラクタの中に帆を見つけた、予備の物だろう。
「やった、帆があるよ、使えるんじゃないの」
「宝くじが当たったな」
二人で引っ張り出すのは骨だったが、破らずに外に出すことができた。
聖獣マヒメの島で、乗っていた兵士たちが亡者として復活しないよう海葬しておきたいが躯は見当たらない。
「ダー、これを見て!」
「ハルバート(鉾)だな、海兵じゃなく揚陸部隊を運んでいたのか、白骨相手には都合がいい、獲物無しじゃ戦いようがないからな」
「僕はこれがいい」
ルイスが拾い上げたのはアイアンクロー、手甲に装着する長く伸びた爪。
「なんだそりゃ、戦奴隷用の際物武器だな、使えるのか」
「僕専用みたいなもんさ」
「自信ありげだな」
ニヤリと笑ったルイスは、いつもと違って戦士の凄みがあった。
「この荷物を陸送するのは時間がかかりそうだ、早く行こう」
二人は逃げるための帆ではなく、戦うための帆と武器を得て砂浜に戻っていった。
満月まで残り一週間、船旅のための乾物や、水を準備することに時間を費やした。
拾ってきた帆は継接ぎながらも使えそうだった。
ハルバートとアイアンクローはマヒメに見つからないように吹き飛ばされた小屋の残骸の中に隠しておいた、魔物たちに揚陸されればこれで島を守るつもりだし、ヨットから幽霊船への移乗攻撃も可能だ。
海に出る事が少なくなったマヒメは、変わってエリクサーの精製に力を入れている、蜜蜂たちが集めてきた蜂蜜に、聖獣のレヴァイアタンの霊力を込めてエリクサーに仕上げる。
代用品の魔獣や低級の聖獣の霊力では作れない本物のエリクサー。
海の亡霊が欲して止まない復活の神薬。
二人は不思議に思っていた、聖獣であるマヒメはエリクサーを飲まなくても外傷や病気の直りは人間とは比較にならないほど早い、死なない訳ではないが不死に近いとマヒメは言った。
それなら数百本にも及ぶエリクサーは必要なくなる、もとより金など必要としないから売る目的でもない。
亡霊をおびき寄せる餌かだろうか、復讐するべき相手がいるのかもしれなかった。
ダブラオ・デリーバは二日に一回は開店している、三人ともすっかり上達して息の合った舞踊が繰り返される。
酒の力を借りなくても互いのことが音楽と踊りを通して分かり合える感動を幾夜も味わった、途轍もなく幸福な時間。
三人はかけがえのない家族になっていた、国を、海を、種族さえも越えて結ばれた魂。
失うことは等しく哀しい、相手の幸せを願い、身を切ることも厭わない愛する者たち。
そんな家族を得られたなら、その人の人生はそれだけで幸福だろう。
そして失うことが出来ない愛のために別れる時もやってくる。
二日酔いのためにエリクサーを飲む訳にはいかないが、藁の助けも欲しいほどの頭痛でお昼を迎えた。
マヒメは既に出かけたようでいない。
「ぎぼち悪い……」
「ああ、飲み過ぎた……」
部屋の中は既に片付けられている、マヒメは二日酔いにならないらしい。
「マヒメ、可愛いよな……」
「純真で素朴で……天使だよ」
「女神か天使か、どっちだ?」
「彼女の笑顔が続くなら、僕は死んでもいい」
「ルイ、死急ぎはマヒメに嫌われるぜ」
「それでもいい、無意味な僕の人生に意味が産まれる」
「哲学的だなルイ、お前どっか良い家柄の生まれだろ?平民の考え方じゃない」
「昔の話は忘れたよ、ダーだって本当のことは言ってないよね」
「自慢出来る事なら話しているさ、惨めな負け犬の話なんて聞きたくないだろ」
「ふふっ、そうだね、女神様の耳が汚れる」
「うるせっ!言ってろ」
「はははっ、おかしいよね、この間まで敵同士の船で殺し合っていたなんて」
「人間は愚かだ、もっとも俺は船倉に繋がれていたけどよ」
「僕も人は殺した事無いよ、端っこで震えていただけさ」
「我らが天使を探しにいくか」
「うん」
砂浜にマヒメの服があった、また潜っているようだ。
またワインを見つけに行ったのだろうか、さすがに二夜連続はきついと思っているところに、海面を破りマストの先が伸びてくる。
「!まさか幽霊船?」
身構えた二人の前に姿を現したのは沈没船だが一本マストのヨットだ、白骨兵士は見えない。
牽いてきたのは、やはりレヴィアタン、マヒメだ。
「マヒメ様!」
二人も水に入り、ロープを掴むとヨットを係留するために引く、白蛇がマヒメに戻る。
「マヒメ、これは」
「二人、乗る、帰れ」
「……」絶句した二人は声を失った。
「魔物、強い、死ぬ、嫌」
「まて、まってくれ、俺達なら大丈夫だ、死ぬことは怖くない、マヒメ、お前と一緒に戦わせてくれ」
「だめ、人間、死ぬ、私、死ねない、辛い」
「人間は遅かれ早かれ死ぬ、それは仕方ないことだ」
「私、悲しい」
ヨットは、まだ沈没してから時間が立っていないようだが、しかし帆も失くしおり航行のためには修理が必要だった。
ダーウェンとルイスは暫く説得を試みたがマヒメは首を縦には振らない、渋々従いつつ時間をおいて説得を続けることにする。
次の日からヨットの修理が三人の日々の仕事の中心になった。
船底の修理のため大潮に木組の枠に船を乗せるのが大仕事だった、レヴィアタンの力を借りてなんとか乗せることが出来た。
ダーウェンは船大工仕事が得意だ、経験があるらしい、何者なのか見当がつかない。
船底の泥を掬い腐った木を張り替える、木材は幽霊船に吹き飛ばされた小屋の木を使った。
目的はどうあれ、三人でする作業は楽しい日々に違いはない、日の出と共に蜂の世話に出かけて蜂蜜を採取して漉しておく、ルイスは刺されなかったがダーウェンは虫が苦手だ。
「なんで俺ばっかり刺されるんだよ」
「怖いと思う気持ちが伝わって蜂が怖がるから刺されるのさ」
「蜂、小さい、ダー、弱虫、シシシ」
「何だよ、二人とも酷いな、心配してくれよ」
「身体はデカいのに、虫が怖いなんて変なやつだ」
「そうだ、変、ダー、弱虫」
「怖いものは怖いんだから仕方ないだろ!もう」
背負子に蜂蜜を満載にしてエリクサーの花が咲く迷路の道を三人の笑い声が往復する。
互いに思い合う気持ちが幸せを作る、消えない思い出が漂流していく。
ヨットの修理は順調に進んだが帆の布は手に入らない、海底の沈没船の物はどれも腐っていて使い物にはならなかった。
「マヒメ、気持ちは嬉しいが帆布ばかりは諦めるしかない」
「だめ、私、探す、何度、潜る」
マヒメの帆の探索は日を増して遠くまで時間がかかる様になっていた、元々海の聖獣なので長時間海中にいても疲れた様子はないが、二人は心配だ。
マヒメの労力を思うと帆の布を早く調達しなければならない、自分たちに出来ることを考え島にある漂流物を探しに出ることにした。
その朝もマヒメを見送ると島の海岸線を辿って漂流物を探す、多くは流木や魚や鳥の死骸、役に立ちそうなものは少ない。
「だめだ、布なんて全然落ちていない」
「布は沈んでしまう、最初から望みは薄いさ」
「でも、やらないよりやった方がいい」
「見つかりゃ御の字だ、これ以上マヒメに負担を掛けたくない」
「でも、ヨットの修理が完成したら……」
「……」
二人に、その後の答えは見いだせない。
「おい、ルイあれを見ろ」
「!」
もうじき島の尻部分に達しようという時、島の亀裂に挟まっている難破船を見つけた。
慎重に崖を降りていくと、船底を見せて横たわるのは小型のガレー船だ。
海賊船だろうか、砲撃による穴だらけだ、中を覗くと積み重なったガラクタの中に帆を見つけた、予備の物だろう。
「やった、帆があるよ、使えるんじゃないの」
「宝くじが当たったな」
二人で引っ張り出すのは骨だったが、破らずに外に出すことができた。
聖獣マヒメの島で、乗っていた兵士たちが亡者として復活しないよう海葬しておきたいが躯は見当たらない。
「ダー、これを見て!」
「ハルバート(鉾)だな、海兵じゃなく揚陸部隊を運んでいたのか、白骨相手には都合がいい、獲物無しじゃ戦いようがないからな」
「僕はこれがいい」
ルイスが拾い上げたのはアイアンクロー、手甲に装着する長く伸びた爪。
「なんだそりゃ、戦奴隷用の際物武器だな、使えるのか」
「僕専用みたいなもんさ」
「自信ありげだな」
ニヤリと笑ったルイスは、いつもと違って戦士の凄みがあった。
「この荷物を陸送するのは時間がかかりそうだ、早く行こう」
二人は逃げるための帆ではなく、戦うための帆と武器を得て砂浜に戻っていった。
満月まで残り一週間、船旅のための乾物や、水を準備することに時間を費やした。
拾ってきた帆は継接ぎながらも使えそうだった。
ハルバートとアイアンクローはマヒメに見つからないように吹き飛ばされた小屋の残骸の中に隠しておいた、魔物たちに揚陸されればこれで島を守るつもりだし、ヨットから幽霊船への移乗攻撃も可能だ。
海に出る事が少なくなったマヒメは、変わってエリクサーの精製に力を入れている、蜜蜂たちが集めてきた蜂蜜に、聖獣のレヴァイアタンの霊力を込めてエリクサーに仕上げる。
代用品の魔獣や低級の聖獣の霊力では作れない本物のエリクサー。
海の亡霊が欲して止まない復活の神薬。
二人は不思議に思っていた、聖獣であるマヒメはエリクサーを飲まなくても外傷や病気の直りは人間とは比較にならないほど早い、死なない訳ではないが不死に近いとマヒメは言った。
それなら数百本にも及ぶエリクサーは必要なくなる、もとより金など必要としないから売る目的でもない。
亡霊をおびき寄せる餌かだろうか、復讐するべき相手がいるのかもしれなかった。
ダブラオ・デリーバは二日に一回は開店している、三人ともすっかり上達して息の合った舞踊が繰り返される。
酒の力を借りなくても互いのことが音楽と踊りを通して分かり合える感動を幾夜も味わった、途轍もなく幸福な時間。
三人はかけがえのない家族になっていた、国を、海を、種族さえも越えて結ばれた魂。
失うことは等しく哀しい、相手の幸せを願い、身を切ることも厭わない愛する者たち。
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