【完結】私ですか?ただの令嬢です。

凛 伊緒

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魔法威力は異常のようです

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「貫通……しているんだよな…。」

「はい。綺麗に貫通しています。」

「見るのは2回目だが、やはり信じられんな…。」


学園長もスフレも、的に近寄りじっくりと観察している。


「魔法は魔力量も関わってきますが、大切なのは『強い魔法を扱えるか』ではなく『魔法を緻密に扱えるか』だと、私は思うのです。」

「つまり、魔力操作などの『技量』が大切と。」

「その通りです。」

「これは……授業内容の見直しが必要だな。」

「はい…。」

「それで、ヴァリフィア令嬢はどこからこの発想に?」

「そうですね……。」


(前世の知識とか言えないよ……。どうかわそう?)


少し焦ったが、落ち着いた風を装って、


「初級魔法しか使えない、しかし強力な魔法を撃ちたい場合、威力の底上げという方法しかありません。そこで思い付いたのが、『集める』などの表現をより強くすることです。」

「確かに、それならば威力は上がるだろう。にしても、今までには無かった発想だな……。」


(えっ……こんなに簡単なのに、今まで誰も思い付かなかったの?!)


化学や魔法の理解が進んでいないので、当然なのであるが。

その後、ヴァリフィアはいくつかの初級魔法を撃ち、その全てが的を貫通する結果となった。


「無詠唱魔法が使える時点で驚きだが、威力の方が異常だな。」

「はい…。それに彼女、恐らく最上級魔法も使えるかと。」

「なんとっ!」


何か2人でブツブツ話し合っているが、全く聞こえないので知らないフリをする事にした。

しかし実力を隠していることは、直ぐに見破られてしまうのだった--
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