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だから、教えて③
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「ジルベルト、とりあえず座ろう。ちょっと疲れちゃったし。――わっ」
そう言うや、即座に抱え上げられてベッドに運ばれた。そのまま横たえられそうになるのをなんとか断り、カーディガンをかけようとするのも断る。あまりにも過保護だ。ここまでジルベルトが世話焼きだったとは思わなかった。人に寄りつかない男だと思っていたのに。
最終的に、ジルベルトにもたれて座ることで落ち着いた。アーサーより高い位置にある肩は枕にちょうどよく、筋肉の柔さやその奥にある骨格の凹凸すらしっくり馴染む。離れがたいと思った。この男はなにを考えているかわからないくせに、アーサーに期待させるのがうまい。
「ジルベルト」
「……なんだ」
振り返ると、ジルベルトは仏頂面だった。その奥にある感情は読み取りづらい。
「バジルくんに言ったとおりだよ。明日一緒に《塔》へ行く。それでいい?」
「……なぜ、誓約までした」
唸るような声音だ。ようやく怒っているのだとわかった。
「あのままだとジルベルトが悪者になるから」
「そんなの構わない」
そう言うジルベルトは、本当に構わないのだろう。いざとなったら力ずくでどうにかできるとも思っているのかもしれない。……実際、やればできてしまうのだろう。
「僕が構う。僕は、僕のせいでジルベルトが不利になるのが嫌だよ」
「アーサーのせいじゃない」
「ジルベルトはそうでも、他の人はそう思わない。君もわかるだろう」
「わからない」
「……ジルベルト、嘘はよくない」
ジルベルトは傍若無人な男だが、道理を知らないわけじゃない。だというのに、時折わからないふりをして駄々をこねる。
「このまま僕に固執すれば、君の名声も将来もなかったことになる。それは嫌だ」
アーサーはジルベルトの手を取った。少し境界を崩すと、ジルベルトの魔力が感じられる。常なら落ち着いている波は、いまはやや乱れている。たぶんアーサーの魔力もひどいことだろう。それでも流れ込む魔力に心地よさを覚えるのだから不思議だった。
「ジルベルト」
「なんだ」
「どうして、僕を外に出したくないんだ?」
「危ないからだ」
「それは僕が襲われたから?」
ジルベルトは頷いた。そうか、とアーサーは息を吐く。己の手首を見下ろせば、さきほど強く掴まれたそこは、手の形に赤く痕になっている。「許さない」とジルベルトは言った。出て行くのは許さない、と。
「閉じ込めておけば、取られない」
おもむろにジルベルトが呟く。掌から伝わる魔力の波が大きくなる。
「もう襲わせない。誰にも、取られたくない。……なら、隠せばいい」
ひそめた声にぞくりと背中が震えた。この男はどうやらアーサーに執着しているらしい、と唐突に理解した。咄嗟に離しかけた手を強く握り返される。
そのまま頷いてしまいたくなるのを、すんでのところで堪えた。息を呑み、続ける。
「でも、このやり方じゃ君が悪者になるだけだよ」
「構わないと言った」
「僕が構うと言ったよ。それに、学院に行けないのは困る。研究も仕事もあるし、サルウェル先生が抜けて忙しいし、なにより生徒に会えないのは寂しいし……あと家族にだって会いたいし」
とにかく言い始めるときりがない。アーサーは一度口を閉じて、次の言葉を探した。
バジルには話し合いをすると見栄を切ったが、実際どうすればいいかわからない。
正直、聞きたいことはやまほどあった。星花祭りのこと、アーサーに対する執着のこと。だがどれもが互いに絡んで、がんじがらめになって、もはやどこからほどけばいいかわからない。ユージェフ――もはやそれが本名かすら不明だが、彼はアーサーがジルベルトの弱点だと言った。だがそれはあくまで他者の評価であって、ジルベルト当人がそう捉えているとは限らない。
そうなれば、やはり本人の口から聞くしかない。アーサーは息を吸った。
「ジルベルトは……どうして、僕にそこまで固執するの。僕を、どうしたいんだ」
言った。言ってしまった。
これまで何度尋ねようと思ったかわからなかった。だが禁忌だろうと口を噤んだ。これの答え次第では別れだって覚悟しなければならないだろうから。
だが、アーサーの問いに、ジルベルトは唇を結んだ。途方に暮れているように見えた。
「わからない」
「え?」
絞り出した声はか細く、道に迷った子どものように頼りない。
「……わからない?」
アーサーはぽかんと口を開けた。だが目の前の男は冗談を言っているふうではなかった。一を聞くまでもなく十を解して百を導く、そんな男が途方に暮れている。
「わからない。アーサー、なぜだろう」
「僕にきかれても……」
どっと力が抜けた。もはや泣きたい気分だった。
この五年間ずっと、ジルベルトに向き合うのを避けてきた。アーサーが好きになったこの男はなにを考えているかわからなくて、気分屋で、迂闊なことをすれば去ってしまうと思ったから。逃げて、現状に甘んじて、なるべく期待しないことにした。ジルベルトはただ性欲を処理する相手がほしくて、己がちょうどよかった。そう思い込もうとしたのだ。
なのに、わからないだなんて。
「なんだ、それ」
声が滲むのがわかる。話し合いの場で泣くのは悪手だ。感情に引きずられたっていいことはない。なによりジルベルトは感情を振りかざす相手を好まない。わかっているのに、こみ上げてくるものが止められない。
「アーサー」
「すまない、見ないでくれ。ちょっと頭を冷やしてくる。また落ち着いたら話そう」
一度ひとりになって落ち着こう。手を離そうとしたが、強い力で掴まれているせいで叶わない。逆にそのまま抱き込まれて、ぎこちなく背をさすられた。泣き止まそうとしているのだとわかった。誰のせいで泣いていると思っているのか。余計に力が抜けて、とうとう涙が落ちた。眼鏡を外し、目元を覆う。
「ジルベルト、離して」
「嫌だ」
「……ぅ」
「唇を噛むな」
「っ、あ」
指先が唇をこじ開ける。そこからはもうだめだった。ひっきりになしに涙が落ちて、口から情けないしゃくりが漏れる。ぐずぐず鼻を鳴らすアーサーを抱えながら、ジルベルトは思案気に黙っていた。その視線はじっと泣きじゃくるアーサーに注がれている。
ややあって、その重い口が開いた。
「抱えているとよく眠れる」
「え……?」
急になにを言いだすのか。アーサーは腫れぼったい目を持ち上げた。
「魔力の相性がいい」
泣かれると、どうすればいいかわからない。
議論したい論文が四つほど溜まっている。
この前もらった菓子が好きそうだと思った。
訥々と羅列されるそれは、ジルベルトがアーサーをどう思っているのか、という問いに対する答えのようだった。
「外に出したくない。明日帰ったら、やはり閉じ込めたい」
「それはだめ」
「……わかった」
反射で言い返すと、ジルベルトはしぶしぶ意見を取り下げた。そうして、目元を拭うアーサーをまじまじと見つめる。
「抱きたい」
「……いま?」
「うん」
ジルベルトはそのままアーサーの目元に顔を寄せた。濡れた頬を舐め、吸いつく。そうして下りてきた唇との間に、咄嗟にアーサーは掌を挟んだ。掌に柔い感触がする。
「……なぜ」
「え、や、だって」
眼鏡がなくともわかる、不機嫌もあらわな顔にアーサーはいよいよ困惑する。だっていまこの男、キスしようとした。
「ジルベルト」
「うん」
「その……」
まさか、と内心で期待する自分がいた。もちろん違うかもしれない。だが心の天秤はどんどん都合の良いほうへ傾いていく。
「もちろん間違ってもいるかもしれないけれど、それだと……まるでジルベルトが僕を好きみたいに見える」
ジルベルトが黙り込んだ。言ってしまった。アーサーはいますぐ逃げ出したい衝動に駆られた。だがしっかり押さえられているせいでできない。
ジルベルトは少し考え込むふうに目を伏せた。
「そうかもしれない」
「……」
アーサーは脱力した。かもしれないってなんだ。「だが、」ジルベルトは続けた。
「おそらく、ぼくは恋をしたことがない。だから、これが恋だと言われても断言できない。……ただ」
珍しくジルベルトが言い淀む。しかしそれは一瞬のことだった。
「もし恋をするなら、相手はアーサーがいい」
まっすぐ告げられた言葉にくらりと目眩がした。とんでもない殺し文句だ。
「教えてくれるか、アーサー」
「う……」
……ずるい男だ。
間近で黄玉が瞬く。唇を隔てていた手をそっと外された。そのまま指を絡められ、握られる。そうして近づいてくる唇を、アーサーは目を瞑って受け入れた。
そう言うや、即座に抱え上げられてベッドに運ばれた。そのまま横たえられそうになるのをなんとか断り、カーディガンをかけようとするのも断る。あまりにも過保護だ。ここまでジルベルトが世話焼きだったとは思わなかった。人に寄りつかない男だと思っていたのに。
最終的に、ジルベルトにもたれて座ることで落ち着いた。アーサーより高い位置にある肩は枕にちょうどよく、筋肉の柔さやその奥にある骨格の凹凸すらしっくり馴染む。離れがたいと思った。この男はなにを考えているかわからないくせに、アーサーに期待させるのがうまい。
「ジルベルト」
「……なんだ」
振り返ると、ジルベルトは仏頂面だった。その奥にある感情は読み取りづらい。
「バジルくんに言ったとおりだよ。明日一緒に《塔》へ行く。それでいい?」
「……なぜ、誓約までした」
唸るような声音だ。ようやく怒っているのだとわかった。
「あのままだとジルベルトが悪者になるから」
「そんなの構わない」
そう言うジルベルトは、本当に構わないのだろう。いざとなったら力ずくでどうにかできるとも思っているのかもしれない。……実際、やればできてしまうのだろう。
「僕が構う。僕は、僕のせいでジルベルトが不利になるのが嫌だよ」
「アーサーのせいじゃない」
「ジルベルトはそうでも、他の人はそう思わない。君もわかるだろう」
「わからない」
「……ジルベルト、嘘はよくない」
ジルベルトは傍若無人な男だが、道理を知らないわけじゃない。だというのに、時折わからないふりをして駄々をこねる。
「このまま僕に固執すれば、君の名声も将来もなかったことになる。それは嫌だ」
アーサーはジルベルトの手を取った。少し境界を崩すと、ジルベルトの魔力が感じられる。常なら落ち着いている波は、いまはやや乱れている。たぶんアーサーの魔力もひどいことだろう。それでも流れ込む魔力に心地よさを覚えるのだから不思議だった。
「ジルベルト」
「なんだ」
「どうして、僕を外に出したくないんだ?」
「危ないからだ」
「それは僕が襲われたから?」
ジルベルトは頷いた。そうか、とアーサーは息を吐く。己の手首を見下ろせば、さきほど強く掴まれたそこは、手の形に赤く痕になっている。「許さない」とジルベルトは言った。出て行くのは許さない、と。
「閉じ込めておけば、取られない」
おもむろにジルベルトが呟く。掌から伝わる魔力の波が大きくなる。
「もう襲わせない。誰にも、取られたくない。……なら、隠せばいい」
ひそめた声にぞくりと背中が震えた。この男はどうやらアーサーに執着しているらしい、と唐突に理解した。咄嗟に離しかけた手を強く握り返される。
そのまま頷いてしまいたくなるのを、すんでのところで堪えた。息を呑み、続ける。
「でも、このやり方じゃ君が悪者になるだけだよ」
「構わないと言った」
「僕が構うと言ったよ。それに、学院に行けないのは困る。研究も仕事もあるし、サルウェル先生が抜けて忙しいし、なにより生徒に会えないのは寂しいし……あと家族にだって会いたいし」
とにかく言い始めるときりがない。アーサーは一度口を閉じて、次の言葉を探した。
バジルには話し合いをすると見栄を切ったが、実際どうすればいいかわからない。
正直、聞きたいことはやまほどあった。星花祭りのこと、アーサーに対する執着のこと。だがどれもが互いに絡んで、がんじがらめになって、もはやどこからほどけばいいかわからない。ユージェフ――もはやそれが本名かすら不明だが、彼はアーサーがジルベルトの弱点だと言った。だがそれはあくまで他者の評価であって、ジルベルト当人がそう捉えているとは限らない。
そうなれば、やはり本人の口から聞くしかない。アーサーは息を吸った。
「ジルベルトは……どうして、僕にそこまで固執するの。僕を、どうしたいんだ」
言った。言ってしまった。
これまで何度尋ねようと思ったかわからなかった。だが禁忌だろうと口を噤んだ。これの答え次第では別れだって覚悟しなければならないだろうから。
だが、アーサーの問いに、ジルベルトは唇を結んだ。途方に暮れているように見えた。
「わからない」
「え?」
絞り出した声はか細く、道に迷った子どものように頼りない。
「……わからない?」
アーサーはぽかんと口を開けた。だが目の前の男は冗談を言っているふうではなかった。一を聞くまでもなく十を解して百を導く、そんな男が途方に暮れている。
「わからない。アーサー、なぜだろう」
「僕にきかれても……」
どっと力が抜けた。もはや泣きたい気分だった。
この五年間ずっと、ジルベルトに向き合うのを避けてきた。アーサーが好きになったこの男はなにを考えているかわからなくて、気分屋で、迂闊なことをすれば去ってしまうと思ったから。逃げて、現状に甘んじて、なるべく期待しないことにした。ジルベルトはただ性欲を処理する相手がほしくて、己がちょうどよかった。そう思い込もうとしたのだ。
なのに、わからないだなんて。
「なんだ、それ」
声が滲むのがわかる。話し合いの場で泣くのは悪手だ。感情に引きずられたっていいことはない。なによりジルベルトは感情を振りかざす相手を好まない。わかっているのに、こみ上げてくるものが止められない。
「アーサー」
「すまない、見ないでくれ。ちょっと頭を冷やしてくる。また落ち着いたら話そう」
一度ひとりになって落ち着こう。手を離そうとしたが、強い力で掴まれているせいで叶わない。逆にそのまま抱き込まれて、ぎこちなく背をさすられた。泣き止まそうとしているのだとわかった。誰のせいで泣いていると思っているのか。余計に力が抜けて、とうとう涙が落ちた。眼鏡を外し、目元を覆う。
「ジルベルト、離して」
「嫌だ」
「……ぅ」
「唇を噛むな」
「っ、あ」
指先が唇をこじ開ける。そこからはもうだめだった。ひっきりになしに涙が落ちて、口から情けないしゃくりが漏れる。ぐずぐず鼻を鳴らすアーサーを抱えながら、ジルベルトは思案気に黙っていた。その視線はじっと泣きじゃくるアーサーに注がれている。
ややあって、その重い口が開いた。
「抱えているとよく眠れる」
「え……?」
急になにを言いだすのか。アーサーは腫れぼったい目を持ち上げた。
「魔力の相性がいい」
泣かれると、どうすればいいかわからない。
議論したい論文が四つほど溜まっている。
この前もらった菓子が好きそうだと思った。
訥々と羅列されるそれは、ジルベルトがアーサーをどう思っているのか、という問いに対する答えのようだった。
「外に出したくない。明日帰ったら、やはり閉じ込めたい」
「それはだめ」
「……わかった」
反射で言い返すと、ジルベルトはしぶしぶ意見を取り下げた。そうして、目元を拭うアーサーをまじまじと見つめる。
「抱きたい」
「……いま?」
「うん」
ジルベルトはそのままアーサーの目元に顔を寄せた。濡れた頬を舐め、吸いつく。そうして下りてきた唇との間に、咄嗟にアーサーは掌を挟んだ。掌に柔い感触がする。
「……なぜ」
「え、や、だって」
眼鏡がなくともわかる、不機嫌もあらわな顔にアーサーはいよいよ困惑する。だっていまこの男、キスしようとした。
「ジルベルト」
「うん」
「その……」
まさか、と内心で期待する自分がいた。もちろん違うかもしれない。だが心の天秤はどんどん都合の良いほうへ傾いていく。
「もちろん間違ってもいるかもしれないけれど、それだと……まるでジルベルトが僕を好きみたいに見える」
ジルベルトが黙り込んだ。言ってしまった。アーサーはいますぐ逃げ出したい衝動に駆られた。だがしっかり押さえられているせいでできない。
ジルベルトは少し考え込むふうに目を伏せた。
「そうかもしれない」
「……」
アーサーは脱力した。かもしれないってなんだ。「だが、」ジルベルトは続けた。
「おそらく、ぼくは恋をしたことがない。だから、これが恋だと言われても断言できない。……ただ」
珍しくジルベルトが言い淀む。しかしそれは一瞬のことだった。
「もし恋をするなら、相手はアーサーがいい」
まっすぐ告げられた言葉にくらりと目眩がした。とんでもない殺し文句だ。
「教えてくれるか、アーサー」
「う……」
……ずるい男だ。
間近で黄玉が瞬く。唇を隔てていた手をそっと外された。そのまま指を絡められ、握られる。そうして近づいてくる唇を、アーサーは目を瞑って受け入れた。
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