31 / 35
番外編
犬と錨
しおりを挟む
※バジル視点です。
―――――――――
「リエ師、戻りましたー」
「ノック」
「あ、はい」
開いた扉を三回叩くと、本から顔を上げた赤髪の男がため息を吐いた。こっちだって扉はノックしてから開けるもの、ということくらいわかっている。やらないだけだ。
奥の机へ歩み寄ると、部屋の主は片手でページを繰りながら膝の上に乗せた犬を撫でているところだった。ただしその『犬』に毛はなく、眸は透き通った硝子玉である。犬は鋼鉄のボディを軋ませ、こちらへ向かって硬い鳴き声を上げた。
――フィリップ・リエは、魔術仕掛けの犬を飼っている。
彼は術式解析分野における実力者、この分野の論文賞を三年連続でかっさらい、ジルベルトが来るまでは最年少入塔者でもあった。そして己の上司にして、大の犬好きである。
しかし彼にとって不幸だったのは、犬猫が近くにいるとくしゃみが止まらない体質ということだ。しかし犬を飼うという夢は諦められない――その結果が、犬型の全自動魔道具だ。鋼鉄のボディに硝子玉の目を嵌めたそれは、リエ直々に製作したもの。彼はその硬い『犬』をベネディクトと名付けて可愛がっており、より「犬らしく」改良することに余念がない。普段は機械仕掛けと揶揄されるほど魔術を精密に制御する男だが、ひとたび『犬』のことになると箍が外れる。
《塔》の魔術師はこんなやつばかりだ。
「客人は」
「帰りましたよ。ジルベルトの屋敷にしばらく滞在するそうです」
「そうか」
リエは頷いた。先程までのきらきらしい笑顔は欠片もなく、五回使い回した茶葉の出がらしのほうがまだマシ、というくらいに反応が薄い。だが怒っているわけではない。むしろ機嫌は良いほうだろう。
リエは苛立てば苛立つほど笑顔が輝く男だ。その昔、平民生まれだった彼は魔術の才を買われて養子になったものの、義兄と反りが合わずいびられたらしい。その義兄は魔術の才がからっきしだったというから、おおかた嫉妬なのだろう。
だが立場上彼は不満を表すことを許されず、結果として苛立つほど笑顔を浮かべるいまのリエが完成した。まぁ、その家とは《塔》に入るときに――本人曰く穏便に――縁を切ったそうだけれど。
「ジルベルトのやつ、始末書ちゃんと出しました?」
尋ねると、リエは涼しい顔で頷いた。
「ああ。まったく反省の色はないが、始末書を提出したという事実はある」
それは無意味なんじゃ、というツッコミこそ《塔》では無意味である。問題児ばかりの《塔》の面々は、始末書を「面倒くさいけど書いておけば罰則が免除される」書類だと思っているからだ。ジルベルトもまた例に漏れない。
星花祭りの日、命を狙われたジルベルトはアーサーとともに姿を消した。連絡のひとつもない。当然大問題になった。
あのジルベルトが民間人を連れて無断で行方をくらました。せっかく厄介な教会に釘を刺す機会だったのに、一転このままでは彼らの「ジルベルトは危険」という言説にお墨付きを与えかねない状況である。
そうなれば、さすがに《塔》でも庇いきるのは難しい。おかげでリエの表情筋が久々に仕事をすることになった。正直《塔》より国よりリエのほうが恐ろしいので、さっさと連れ戻してこい、と微笑むリエの命令に一二もなく飛び出した。
「……何事もなく、本当によかった」
ぽつりとリエが呟いた。その指先は、ベネディクトの下顎をくすぐるように撫でている。
想定外のトラブルこそあったが、結果としては上々だ。ジルベルトの暗殺は防がれ、厄介な過激派に一矢報いた。女神を盾に規制を進めるにする彼らは、研究欲旺盛な《塔》にとって目の上のたんこぶだったのである。
別に彼らが生粋の悪だとは言わない。《塔》だって必ずしも善ではない。ただ彼らは立ち回りを誤り、負けたのだ。
「お前はこれからも学院を頼む」
「はーい。かしこまりました」
己はまだバジル・ティリッジで居続けなければならない。
だが案外、悪くないと思った。このバジルという人間を、己はわりと気に入っている。ほどほどの魔術の才能を持って生まれ、学院では勉学と青春を要領よく両立し、そのまま教務助手に就職。仕事こそやや多忙だが、上司との相性に恵まれてのびのび働いている男。それがバジル・ティリッジだ。
そのなかで「バジル」の生活をもっとも豊かにしているのは、やはり上司の存在だろう。
アーサー・クラムベル。
ジルベルトの想い人だというからどんなものかと思えば、びっくり「善」を固めて人の形にしたような奴だった。困っている人間に手を差し伸べるのを厭わず、誰に対しても分け隔てなく優しい。綺麗事が好きそうだな、というのが第一印象。正直、一番鼻につくタイプだった。どんな人間だって多少の劣等感や負の一面がある。アーサーの場合、恵まれているからこその傲慢だってあるだろう。こういうタイプは、自身のずるい部分をなかったことにして「いい人」を気取りたがる。そして自身の理解できない「悪」を、悪気なく正論という残酷で切り捨てるのだ。教師という、教えたがりな人間ならなおさら。
だが、接していくうちにどうも違うらしいと気づいた。アーサーは、どこまでいっても「善」なのである。確かに彼にも劣等感はあった。ずるい部分も、まぁあるようだ。だが、それだけだ。アーサーの眼差しは誰に対してもフラットで、己に対してすら驕りがない。己の正しさに酔いしれることもなければ、他者の悪に引きずられることもない。そして、そんなアーサーの例外こそがジルベルトなのだった。内心舌を巻いた。なにをどうしたらこんな人間が出来上がるんだ。
それなりに後ろ暗い世界を見てきた身として、アーサーの潔白さはいっそ不気味なほどだった。身辺を調べても環境に特殊なところは見当たらない。勉学を極めることに理解ある両親と仲のいい弟妹がいて、すくすく不自由なく育ってきたらしい。そうなると、アーサーのこれは天性の性質としか思えなかった。なるほどジルベルトが惚れるわけだ。物心つくころから「天才」やらなんやら色眼鏡で見られることに辟易していた男だ、そんな物差しを取っ払ってまっすぐ見つめてくる男に、ころっと落ちたに違いない。
実際、バジルもその傍は居心地がよいのだった。
「……あれは、ジルベルトの錨だろう」
「そうですね」
リエの言葉に首肯する。ジルベルトは危うい男だ。その力は《塔》全体でも敵うかどうか。だからこそ一歩間違えれば最悪の事態もあり得る。そんなジルベルトの実力を、リエは大いに買っていた。厄介を承知で部下として引き取ったのもそのためだ。
リエは、アーサーの存在を重く見ている。彼にとって、今回の事件でジルベルトが身を固めたのは朗報に違いなかった。ふんふんと尻尾を振りながら膝上で暴れるベネディクトを、リエは丁重に抱え込む。鋼鉄製とはいえ、偏執的なこだわりを注がれた『犬』は本物そっくりの動きをする。
「彼を大切にしなければならない。間違っても失ってはいけない」
リエは優しくベネディクトを撫でた。彼にとっての錨は、まさに昔から焦がれてやまなかった『犬』なのだ。
「ええ、わかっていますよ」
「ならいい」
リエは淡々と呟いた。表情が乏しくとも、端正な面は見惚れるほどに美しい。この横顔を眺めるのは結構好きだった。
「おい、――」
ふいに、名前を呼ばれた。きちんと名を呼ばれるのは久々だった。
「なんですか?」
「おすわり」
それこそ犬にするような命令に、反射で従った。濃い色のローブに包まれた膝が視界を占める。窺うように顔を上げると、リエはベネディクトを床に下ろした。そうして青白い手が頬を包む。鋭い青の眼差しが、見定めるように全身を辿った。その口元が、やおら笑みをかたどる。
「お前、飼い主を間違えるなよ」
……おや、これは。
思わずバジルは瞬いた。珍しいものを見てしまった。ただでさえよかった機嫌が、いっそう浮上する。へぇえ、と口から漏れそうになる愉悦を必死にとどめた。代わりに従順に頷いて見せる。
「わかってますよ、ご主人様」
頬を包む掌を取り、唇を押し当てる。いくら学院の生活が心地よいとはいえ、己の飼い主は目の前の魔術師しかありえなかった。確かにアーサーの傍は居心地がいい。だがあまりにも平和で、気楽で、牙がなまって仕方なかった。それはバジルが望むものではない。己のような「犬」にはあまりにも不相応だ。
「わかっているならいい」
ふん、とリエが鼻を鳴らした。その表情がすっと抜け落ちる。
そうしてすげなく手を払われ、代わりに髪をかき混ぜられた。くしゃくしゃとかき上げる手つきは、まさに飼い犬を褒めるものである。だがそれがいい。これが己のような「犬」にとってなによりの褒美なのだと、この魔術師はよくよく知っている。
「ほら、行け」
「はーい」
命じる声に従って、今日も「犬」は駆け出した。
―――――――――
「リエ師、戻りましたー」
「ノック」
「あ、はい」
開いた扉を三回叩くと、本から顔を上げた赤髪の男がため息を吐いた。こっちだって扉はノックしてから開けるもの、ということくらいわかっている。やらないだけだ。
奥の机へ歩み寄ると、部屋の主は片手でページを繰りながら膝の上に乗せた犬を撫でているところだった。ただしその『犬』に毛はなく、眸は透き通った硝子玉である。犬は鋼鉄のボディを軋ませ、こちらへ向かって硬い鳴き声を上げた。
――フィリップ・リエは、魔術仕掛けの犬を飼っている。
彼は術式解析分野における実力者、この分野の論文賞を三年連続でかっさらい、ジルベルトが来るまでは最年少入塔者でもあった。そして己の上司にして、大の犬好きである。
しかし彼にとって不幸だったのは、犬猫が近くにいるとくしゃみが止まらない体質ということだ。しかし犬を飼うという夢は諦められない――その結果が、犬型の全自動魔道具だ。鋼鉄のボディに硝子玉の目を嵌めたそれは、リエ直々に製作したもの。彼はその硬い『犬』をベネディクトと名付けて可愛がっており、より「犬らしく」改良することに余念がない。普段は機械仕掛けと揶揄されるほど魔術を精密に制御する男だが、ひとたび『犬』のことになると箍が外れる。
《塔》の魔術師はこんなやつばかりだ。
「客人は」
「帰りましたよ。ジルベルトの屋敷にしばらく滞在するそうです」
「そうか」
リエは頷いた。先程までのきらきらしい笑顔は欠片もなく、五回使い回した茶葉の出がらしのほうがまだマシ、というくらいに反応が薄い。だが怒っているわけではない。むしろ機嫌は良いほうだろう。
リエは苛立てば苛立つほど笑顔が輝く男だ。その昔、平民生まれだった彼は魔術の才を買われて養子になったものの、義兄と反りが合わずいびられたらしい。その義兄は魔術の才がからっきしだったというから、おおかた嫉妬なのだろう。
だが立場上彼は不満を表すことを許されず、結果として苛立つほど笑顔を浮かべるいまのリエが完成した。まぁ、その家とは《塔》に入るときに――本人曰く穏便に――縁を切ったそうだけれど。
「ジルベルトのやつ、始末書ちゃんと出しました?」
尋ねると、リエは涼しい顔で頷いた。
「ああ。まったく反省の色はないが、始末書を提出したという事実はある」
それは無意味なんじゃ、というツッコミこそ《塔》では無意味である。問題児ばかりの《塔》の面々は、始末書を「面倒くさいけど書いておけば罰則が免除される」書類だと思っているからだ。ジルベルトもまた例に漏れない。
星花祭りの日、命を狙われたジルベルトはアーサーとともに姿を消した。連絡のひとつもない。当然大問題になった。
あのジルベルトが民間人を連れて無断で行方をくらました。せっかく厄介な教会に釘を刺す機会だったのに、一転このままでは彼らの「ジルベルトは危険」という言説にお墨付きを与えかねない状況である。
そうなれば、さすがに《塔》でも庇いきるのは難しい。おかげでリエの表情筋が久々に仕事をすることになった。正直《塔》より国よりリエのほうが恐ろしいので、さっさと連れ戻してこい、と微笑むリエの命令に一二もなく飛び出した。
「……何事もなく、本当によかった」
ぽつりとリエが呟いた。その指先は、ベネディクトの下顎をくすぐるように撫でている。
想定外のトラブルこそあったが、結果としては上々だ。ジルベルトの暗殺は防がれ、厄介な過激派に一矢報いた。女神を盾に規制を進めるにする彼らは、研究欲旺盛な《塔》にとって目の上のたんこぶだったのである。
別に彼らが生粋の悪だとは言わない。《塔》だって必ずしも善ではない。ただ彼らは立ち回りを誤り、負けたのだ。
「お前はこれからも学院を頼む」
「はーい。かしこまりました」
己はまだバジル・ティリッジで居続けなければならない。
だが案外、悪くないと思った。このバジルという人間を、己はわりと気に入っている。ほどほどの魔術の才能を持って生まれ、学院では勉学と青春を要領よく両立し、そのまま教務助手に就職。仕事こそやや多忙だが、上司との相性に恵まれてのびのび働いている男。それがバジル・ティリッジだ。
そのなかで「バジル」の生活をもっとも豊かにしているのは、やはり上司の存在だろう。
アーサー・クラムベル。
ジルベルトの想い人だというからどんなものかと思えば、びっくり「善」を固めて人の形にしたような奴だった。困っている人間に手を差し伸べるのを厭わず、誰に対しても分け隔てなく優しい。綺麗事が好きそうだな、というのが第一印象。正直、一番鼻につくタイプだった。どんな人間だって多少の劣等感や負の一面がある。アーサーの場合、恵まれているからこその傲慢だってあるだろう。こういうタイプは、自身のずるい部分をなかったことにして「いい人」を気取りたがる。そして自身の理解できない「悪」を、悪気なく正論という残酷で切り捨てるのだ。教師という、教えたがりな人間ならなおさら。
だが、接していくうちにどうも違うらしいと気づいた。アーサーは、どこまでいっても「善」なのである。確かに彼にも劣等感はあった。ずるい部分も、まぁあるようだ。だが、それだけだ。アーサーの眼差しは誰に対してもフラットで、己に対してすら驕りがない。己の正しさに酔いしれることもなければ、他者の悪に引きずられることもない。そして、そんなアーサーの例外こそがジルベルトなのだった。内心舌を巻いた。なにをどうしたらこんな人間が出来上がるんだ。
それなりに後ろ暗い世界を見てきた身として、アーサーの潔白さはいっそ不気味なほどだった。身辺を調べても環境に特殊なところは見当たらない。勉学を極めることに理解ある両親と仲のいい弟妹がいて、すくすく不自由なく育ってきたらしい。そうなると、アーサーのこれは天性の性質としか思えなかった。なるほどジルベルトが惚れるわけだ。物心つくころから「天才」やらなんやら色眼鏡で見られることに辟易していた男だ、そんな物差しを取っ払ってまっすぐ見つめてくる男に、ころっと落ちたに違いない。
実際、バジルもその傍は居心地がよいのだった。
「……あれは、ジルベルトの錨だろう」
「そうですね」
リエの言葉に首肯する。ジルベルトは危うい男だ。その力は《塔》全体でも敵うかどうか。だからこそ一歩間違えれば最悪の事態もあり得る。そんなジルベルトの実力を、リエは大いに買っていた。厄介を承知で部下として引き取ったのもそのためだ。
リエは、アーサーの存在を重く見ている。彼にとって、今回の事件でジルベルトが身を固めたのは朗報に違いなかった。ふんふんと尻尾を振りながら膝上で暴れるベネディクトを、リエは丁重に抱え込む。鋼鉄製とはいえ、偏執的なこだわりを注がれた『犬』は本物そっくりの動きをする。
「彼を大切にしなければならない。間違っても失ってはいけない」
リエは優しくベネディクトを撫でた。彼にとっての錨は、まさに昔から焦がれてやまなかった『犬』なのだ。
「ええ、わかっていますよ」
「ならいい」
リエは淡々と呟いた。表情が乏しくとも、端正な面は見惚れるほどに美しい。この横顔を眺めるのは結構好きだった。
「おい、――」
ふいに、名前を呼ばれた。きちんと名を呼ばれるのは久々だった。
「なんですか?」
「おすわり」
それこそ犬にするような命令に、反射で従った。濃い色のローブに包まれた膝が視界を占める。窺うように顔を上げると、リエはベネディクトを床に下ろした。そうして青白い手が頬を包む。鋭い青の眼差しが、見定めるように全身を辿った。その口元が、やおら笑みをかたどる。
「お前、飼い主を間違えるなよ」
……おや、これは。
思わずバジルは瞬いた。珍しいものを見てしまった。ただでさえよかった機嫌が、いっそう浮上する。へぇえ、と口から漏れそうになる愉悦を必死にとどめた。代わりに従順に頷いて見せる。
「わかってますよ、ご主人様」
頬を包む掌を取り、唇を押し当てる。いくら学院の生活が心地よいとはいえ、己の飼い主は目の前の魔術師しかありえなかった。確かにアーサーの傍は居心地がいい。だがあまりにも平和で、気楽で、牙がなまって仕方なかった。それはバジルが望むものではない。己のような「犬」にはあまりにも不相応だ。
「わかっているならいい」
ふん、とリエが鼻を鳴らした。その表情がすっと抜け落ちる。
そうしてすげなく手を払われ、代わりに髪をかき混ぜられた。くしゃくしゃとかき上げる手つきは、まさに飼い犬を褒めるものである。だがそれがいい。これが己のような「犬」にとってなによりの褒美なのだと、この魔術師はよくよく知っている。
「ほら、行け」
「はーい」
命じる声に従って、今日も「犬」は駆け出した。
277
あなたにおすすめの小説
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
できるかぎり毎日? お話の予告と皆の裏話? のあがるインスタとYouTube
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
【完結】弟を幸せにする唯一のルートを探すため、兄は何度も『やり直す』
バナナ男さん
BL
優秀な騎士の家系である伯爵家の【クレパス家】に生まれた<グレイ>は、容姿、実力、共に恵まれず、常に平均以上が取れない事から両親に冷たく扱われて育った。 そんなある日、父が気まぐれに手を出した娼婦が生んだ子供、腹違いの弟<ルーカス>が家にやってくる。 その生まれから弟は自分以上に両親にも使用人達にも冷たく扱われ、グレイは初めて『褒められる』という行為を知る。 それに恐怖を感じつつ、グレイはルーカスに接触を試みるも「金に困った事がないお坊ちゃんが!」と手酷く拒絶されてしまい……。 最初ツンツン、のちヤンデレ執着に変化する美形の弟✕平凡な兄です。兄弟、ヤンデレなので、地雷の方はご注意下さいm(__)m
異世界にやってきたら氷の宰相様が毎日お手製の弁当を持たせてくれる
七瀬京
BL
異世界に召喚された大学生ルイは、この世界を救う「巫覡」として、力を失った宝珠を癒やす役目を与えられる。
だが、異界の食べ物を受けつけない身体に苦しみ、倒れてしまう。
そんな彼を救ったのは、“氷の宰相”と呼ばれる美貌の男・ルースア。
唯一ルイが食べられるのは、彼の手で作られた料理だけ――。
優しさに触れるたび、ルイの胸に芽生える感情は“感謝”か、それとも“恋”か。
穏やかな日々の中で、ふたりの距離は静かに溶け合っていく。
――心と身体を癒やす、年の差主従ファンタジーBL。
お前らの目は節穴か?BLゲーム主人公の従者になりました!
MEIKO
BL
本編完結しています。お直し中。第12回BL大賞奨励賞いただきました。
僕、エリオット・アノーは伯爵家嫡男の身分を隠して公爵家令息のジュリアス・エドモアの従者をしている。事の発端は十歳の時…家族から虐げられていた僕は、我慢の限界で田舎の領地から家を出て来た。もう二度と戻る事はないと己の身分を捨て、心機一転王都へやって来たものの、現実は厳しく死にかける僕。薄汚い格好でフラフラと彷徨っている所を救ってくれたのが完璧貴公子ジュリアスだ。だけど初めて会った時、不思議な感覚を覚える。えっ、このジュリアスって人…会ったことなかったっけ?その瞬間突然閃く!
「ここって…もしかして、BLゲームの世界じゃない?おまけに僕の最愛の推し〜ジュリアス様!」
知らぬ間にBLゲームの中の名も無き登場人物に転生してしまっていた僕は、命の恩人である坊ちゃまを幸せにしようと奔走する。そして大好きなゲームのイベントも近くで楽しんじゃうもんね〜ワックワク!
だけど何で…全然シナリオ通りじゃないんですけど。坊ちゃまってば、僕のこと大好き過ぎない?
※貴族的表現を使っていますが、別の世界です。ですのでそれにのっとっていない事がありますがご了承下さい。
【完結】運命の番に逃げられたアルファと、身代わりベータの結婚
貴宮 あすか
BL
ベータの新は、オメガである兄、律の身代わりとなって結婚した。
相手は優れた経営手腕で新たちの両親に見込まれた、アルファの木南直樹だった。
しかし、直樹は自分の運命の番である律が、他のアルファと駆け落ちするのを手助けした新を、律の身代わりにすると言って組み敷き、何もかも初めての新を律の名前を呼びながら抱いた。それでも新は幸せだった。新にとって木南直樹は少年の頃に初めての恋をした相手だったから。
アルファ×ベータの身代わり結婚ものです。
追放された味見係、【神の舌】で冷徹皇帝と聖獣の胃袋を掴んで溺愛される
水凪しおん
BL
「無能」と罵られ、故郷の王宮を追放された「味見係」のリオ。
行き場を失った彼を拾ったのは、氷のような美貌を持つ隣国の冷徹皇帝アレスだった。
「聖獣に何か食わせろ」という無理難題に対し、リオが作ったのは素朴な野菜スープ。しかしその料理には、食べた者を癒やす伝説のスキル【神の舌】の力が宿っていた!
聖獣を元気にし、皇帝の凍てついた心をも溶かしていくリオ。
「君は俺の宝だ」
冷酷だと思われていた皇帝からの、不器用で真っ直ぐな溺愛。
これは、捨てられた料理人が温かいご飯で居場所を作り、最高にハッピーになる物語。
身代わりにされた少年は、冷徹騎士に溺愛される
秋津むぎ
BL
魔力がなく、義母達に疎まれながらも必死に生きる少年アシェ。
ある日、義兄が騎士団長ヴァルドの徽章を盗んだ罪をアシェに押し付け、身代わりにされてしまう。
死を覚悟した彼の姿を見て、冷徹な騎士ヴァルドは――?
傷ついた少年と騎士の、温かい溺愛物語。
巣ごもりオメガは後宮にひそむ【続編完結】
晦リリ@9/10『死に戻りの神子~』発売
BL
後宮で幼馴染でもあるラナ姫の護衛をしているミシュアルは、つがいがいないのに、すでに契約がすんでいる体であるという判定を受けたオメガ。
発情期はあるものの、つがいが誰なのか、いつつがいの契約がなされたのかは本人もわからない。
そんななか、気になる匂いの落とし物を後宮で拾うようになる。
第9回BL小説大賞にて奨励賞受賞→書籍化しました。ありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる