（R-18）オークに転生した俺は女神の下僕らしい？

34話

34話


暫くステビアの頭を撫でてやると
「ご主人？・・・何か変わった匂いがするよ？」
とクンクンと匂いがする場所を探している。

俺は、クリーンなんて便利な魔法は使うことが出来ないので、
シャワーを浴びるしかない。
だが、証拠を隠滅する前にステビアに見つかってしまっている。

俺は咄嗟に夜の修行をしていた事にすると、
汗臭いから匂いは嗅ぐなと言うと、
甘えてくるステビア振り解き風呂場に直行した。


・・・危ないところだった。
しっかりとシャワーを浴び、匂いが残らない様に気を付けながら、次回からはシャワー浴びて帰る事を心に誓った。

風呂場から出ると、
ステビアが顔を赤くして、呼吸も荒く、苦しそううずくまっていた。
俺は慌てて抱きすくめると、
「ふぁ！？なに・・・これ！？」とビクビク身体を痙攣させ、更にグッタリと脱力してしまう。

ステビアは朦朧として息も絶え絶えといった様子で、
「ご主人の変な匂いを嗅いでから胸が苦しくて身体がおかしいの・・・」
と蕩けた顔で俺に訴えてくる。

俺は嫌な予感がして、しっかりと承諾を取った上で、
ステビアのツルツルでプニプニの下半身を
触ってみたが、粘度の高い透明な液体でベタベタにしていた。
少し当たりどころが悪かったのか、
「ふにゃーー！？」と変な声を上げて仰け反るように気絶してしまった。
俺は不可抗力と不慮の事故だなこれは、と思い込むと、ステビアをベッドに横たえてあげた。

しかし・・・これってどう見ても発情期じゃないのか？
色々と知らないと不味いと思い、
奴隷商のケルビンから貰ったマニュアルを読み返してみると、
ちゃんと項目が有った。

～ワーキャット族との接し方～

気高い一族なのでご飯は一緒に食べましょう。
拗ねます。

雑食で何でも食べますが、
魚をあげるとご機嫌になります。

マタタビは強制的に発情させてしまいます。
取扱いに気を付けて下さい。

とにかく可愛がって下さい、扱いが雑だと、
拗ねます。

そばを離れるときは、しっかりと伝えてから行かないと
拗ねます。

拗ねたままで放置すると場合によっては八つ裂きにされますのでご注意下さい。

発情期の時はひたすら満足するまでしてあげましょう。
相手は誰でも良い訳では有りません。
心を許した相手にしか体を許しません。
心を許した者意外が迫っても、八つ裂きにされます。
ご注意下さい。

行為をすると更に懐いて、発情期のスパンが短くなり、更に懐きます。
万が一営みを拒否するとショックで死んでしまう個体もいますので、ご注意下さい。
場合によっては、八つ裂きにされる可能性もありますので、ご注意下さい。

※人間とワーキャット族とはめったに子供は出来ません。
※八つ裂きにされ死亡しても弊社は一切責任は負いません。

・・・なるほど。
役に立つようで役に立たないんじゃないか？これ。
とりあえず、ワーキャット族って奴は、獰猛で過去に八つ裂きにされた奴らがいることは良く分かった。
これで洗脳を自分で解くなんて普通なら絶対奴隷にしないだろう・・・。