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48話
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48話
俺はやるともやらないとも言っていないのに、勝手に奴隷になっちまったよ。
ったく面倒事がドンドン増えていくな。
とりあえず、今すぐどうにか出来る事では無いので、
当面はリリスに頼んで、隷属化と分からない様にと付け加えて
この桃源郷をリリスの隷属化のまま現状維持をする事にした。
鈴蘭に「俺の居た場所にそのまま帰してくれ」と頼むと、前回ここを出たときと同じ場所に案内された。
前回は全く気にしなかったが、転送陣は確かに人間族によって管理、監視されていた。
ここからラビット族が逃げ出さない為、か。
それに万が一逃げ出せたとしても世間一般にはここがラビット族の保護区となっている以上、見つかればまたここへ逆戻りだ。
こんなクソな仕組みが分かって人間族への憎悪が俺の中でも一段と大きくなっていっている様な気がする。
それろ同時に、正直報酬はどうでもいいが、ラビット族を救いたいとも思った。
そんな思いを胸に秘め、俺の宿屋へ戻ると、号泣しているステビアに無言で抱き締められた。
「ご主人!勝手に居なくならないでよぉ・・・」
「すまない、急用でな」
と言いながら、頭を優しく撫でてあげた。
「なんて仲むつまじい主従愛!私も見習わなくてはいけませんね!」
なんて言いながら俺に抱き付ことするウサギを華麗に回避した。
しっかりと睡蓮も連れて来ていた。流石、抜け目がない。
「そもそもなんでお前がここ居るんだ?」
「そんな、酷い・・・避妊魔法がない私がどこの誰だか分からない男として、無理矢理孕まされてもいいんですか?!」
わざとらしく大袈裟に泣き崩れる。
俺の影からリリスが避妊魔法かける?と様子を窺っているのが分かる。
ご主人が不快ならアレ消すよ?と言わんばかりにステビアもスタンバっている。
今はまだ二人とも何もするな、と伝えておく。
というか、あの魔法ってとんでもない禁術なんじゃ無かったか?そんなに簡単に出来るのかよ・・・。
リリスはどんな魔法まで使えるんだ?確認しとかないと危険だな。
そんな時に、ユリが料理を作りに来てくれた様で俺の部屋のドアを開けたまま固まっていた。
あー・・・めんどくせえ・・・。
とりあえず俺はユリ、ステビア、リリス、鈴蘭、睡蓮全員に現状と事情を説明する事にした。
どうせユリには後で相談しようとしていたしな。
流石に、俺に子供が2人も居ることに驚きを隠せなかったり、
種族的に相性がそこまで良くない為か一部紛糾もしたが、
とりあえず、現状の理解はしてくれた。
今後の事については、やはりユリとしては、まだ人間族を敵に回す時期ではないと頑なだった。
鈴蘭も一族の長として全く引かず、膠着状態になってしまったので、今日は一旦解散となった。
ユリは議論の中で、何度も俺に「さーくんはどうしたいの?」とでもいいたげな厳しくも、問いかけるような視線を送っていた。
正直、俺の考えもそろそろまとめなくてはならないんだろうな、と感じていた。
俺はやるともやらないとも言っていないのに、勝手に奴隷になっちまったよ。
ったく面倒事がドンドン増えていくな。
とりあえず、今すぐどうにか出来る事では無いので、
当面はリリスに頼んで、隷属化と分からない様にと付け加えて
この桃源郷をリリスの隷属化のまま現状維持をする事にした。
鈴蘭に「俺の居た場所にそのまま帰してくれ」と頼むと、前回ここを出たときと同じ場所に案内された。
前回は全く気にしなかったが、転送陣は確かに人間族によって管理、監視されていた。
ここからラビット族が逃げ出さない為、か。
それに万が一逃げ出せたとしても世間一般にはここがラビット族の保護区となっている以上、見つかればまたここへ逆戻りだ。
こんなクソな仕組みが分かって人間族への憎悪が俺の中でも一段と大きくなっていっている様な気がする。
それろ同時に、正直報酬はどうでもいいが、ラビット族を救いたいとも思った。
そんな思いを胸に秘め、俺の宿屋へ戻ると、号泣しているステビアに無言で抱き締められた。
「ご主人!勝手に居なくならないでよぉ・・・」
「すまない、急用でな」
と言いながら、頭を優しく撫でてあげた。
「なんて仲むつまじい主従愛!私も見習わなくてはいけませんね!」
なんて言いながら俺に抱き付ことするウサギを華麗に回避した。
しっかりと睡蓮も連れて来ていた。流石、抜け目がない。
「そもそもなんでお前がここ居るんだ?」
「そんな、酷い・・・避妊魔法がない私がどこの誰だか分からない男として、無理矢理孕まされてもいいんですか?!」
わざとらしく大袈裟に泣き崩れる。
俺の影からリリスが避妊魔法かける?と様子を窺っているのが分かる。
ご主人が不快ならアレ消すよ?と言わんばかりにステビアもスタンバっている。
今はまだ二人とも何もするな、と伝えておく。
というか、あの魔法ってとんでもない禁術なんじゃ無かったか?そんなに簡単に出来るのかよ・・・。
リリスはどんな魔法まで使えるんだ?確認しとかないと危険だな。
そんな時に、ユリが料理を作りに来てくれた様で俺の部屋のドアを開けたまま固まっていた。
あー・・・めんどくせえ・・・。
とりあえず俺はユリ、ステビア、リリス、鈴蘭、睡蓮全員に現状と事情を説明する事にした。
どうせユリには後で相談しようとしていたしな。
流石に、俺に子供が2人も居ることに驚きを隠せなかったり、
種族的に相性がそこまで良くない為か一部紛糾もしたが、
とりあえず、現状の理解はしてくれた。
今後の事については、やはりユリとしては、まだ人間族を敵に回す時期ではないと頑なだった。
鈴蘭も一族の長として全く引かず、膠着状態になってしまったので、今日は一旦解散となった。
ユリは議論の中で、何度も俺に「さーくんはどうしたいの?」とでもいいたげな厳しくも、問いかけるような視線を送っていた。
正直、俺の考えもそろそろまとめなくてはならないんだろうな、と感じていた。
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