10 / 11
8話
しおりを挟む
8話
翌日合流して朝食をとっている時から露骨にアニスからの視線を感じる様になった。
だが、俺が視線を向けると背けるといった一連の動作が何度もあった。
当然の様にルピナにはバレた様で機嫌が悪いような気がする。
本人は気丈に振舞っている様だが・・・。
クリスは何が面白いのか「モテる雄は大変だねぇ~」などとほざき、面白そうにニヤニヤしていた。
これは何処かのタイミングで”分からせて”やる必要があるかもしれないな。
素朴な疑問として、ルピナ達が派遣された依頼について詳しく聞いてみた。
ルピナ達の話をまとめると、
凶悪なドラゴンが討伐されたから、らしい。
当初は純粋に最近森の様子がおかしい為の調査と言われていたそうだが。
わざわざ調査ポイントまで指定されていた所をみると、結果からみるとほぼ騙されていた様なものだ。
きちんと討伐されているか確認しておきたかったのだろう。
付近に俺が居たということは、
俺が転生?してきた出来事の原因はまさしくそれだろう。
だが、仮に凶悪なドラゴンが以前の俺だったとして、討伐した奴は一体どこの誰で何処へいったんだ?
相手と相討ちで相手だけをを消滅させてしまったのか?
それとも以前の俺が一方的に殺されたのか?
気が付いた時に周囲に俺が脅威に感じる存在は居なかった筈だ。
長考していた俺に酒場に入ってきた異常な人物を認識する前に俺の隣まで近付くと自然過ぎる動作で俺の心臓へナイフを突き立てた。
俺は唐突な攻撃に反応できなかった。
慢心からかどうにかなると思ったがナイフはいとも容易く俺の心臓を貫いた。
・・・ゴホッ
うまく呼吸が出来ず大量に吐血した。
胸が激しく熱い・・・
心臓に突き立てられたナイフに力が吸収されていく感覚と、自分の命が急速に零れ落ちていく感覚が俺を襲う。
「キミだけ蘇るなんて許さないよ?一緒に逝こう♡」
振り向くとそこには全身焼け爛れ、満身創痍な痩身で黒髪が美しかったんだろう女がいた。
女はニチャっとしたドス黒い感情が滲み出た気味の悪い笑顔を振りまく。
なんなんだコイツは!?
そう思いながらも碌に身体も動かせず、言葉を発せず視界が暗くなっていく。
遠くなる意識の中、ルピナやアニスの叫び声が聞こえた。
「(ルピナ・・・)」
最後にルピナに触れたかったが、それすらも叶わず意識を失ってしまった。
また、死ぬのか・・・。
俺が意識を失うと、何かに強く引っ張られる感覚が襲った。
すると次の瞬間、優しい何かに包まれる感覚を感じた。
二度と目を覚ます事も無いんろうな、という潜在的な恐怖心を簡単に払拭する程度には安心してしまった。
・・・コレが死ぬって事か。
俺は包みこまれた底しれない絶対的な安心感に身を任せ、心地良い眠りにつくことにした。
翌日合流して朝食をとっている時から露骨にアニスからの視線を感じる様になった。
だが、俺が視線を向けると背けるといった一連の動作が何度もあった。
当然の様にルピナにはバレた様で機嫌が悪いような気がする。
本人は気丈に振舞っている様だが・・・。
クリスは何が面白いのか「モテる雄は大変だねぇ~」などとほざき、面白そうにニヤニヤしていた。
これは何処かのタイミングで”分からせて”やる必要があるかもしれないな。
素朴な疑問として、ルピナ達が派遣された依頼について詳しく聞いてみた。
ルピナ達の話をまとめると、
凶悪なドラゴンが討伐されたから、らしい。
当初は純粋に最近森の様子がおかしい為の調査と言われていたそうだが。
わざわざ調査ポイントまで指定されていた所をみると、結果からみるとほぼ騙されていた様なものだ。
きちんと討伐されているか確認しておきたかったのだろう。
付近に俺が居たということは、
俺が転生?してきた出来事の原因はまさしくそれだろう。
だが、仮に凶悪なドラゴンが以前の俺だったとして、討伐した奴は一体どこの誰で何処へいったんだ?
相手と相討ちで相手だけをを消滅させてしまったのか?
それとも以前の俺が一方的に殺されたのか?
気が付いた時に周囲に俺が脅威に感じる存在は居なかった筈だ。
長考していた俺に酒場に入ってきた異常な人物を認識する前に俺の隣まで近付くと自然過ぎる動作で俺の心臓へナイフを突き立てた。
俺は唐突な攻撃に反応できなかった。
慢心からかどうにかなると思ったがナイフはいとも容易く俺の心臓を貫いた。
・・・ゴホッ
うまく呼吸が出来ず大量に吐血した。
胸が激しく熱い・・・
心臓に突き立てられたナイフに力が吸収されていく感覚と、自分の命が急速に零れ落ちていく感覚が俺を襲う。
「キミだけ蘇るなんて許さないよ?一緒に逝こう♡」
振り向くとそこには全身焼け爛れ、満身創痍な痩身で黒髪が美しかったんだろう女がいた。
女はニチャっとしたドス黒い感情が滲み出た気味の悪い笑顔を振りまく。
なんなんだコイツは!?
そう思いながらも碌に身体も動かせず、言葉を発せず視界が暗くなっていく。
遠くなる意識の中、ルピナやアニスの叫び声が聞こえた。
「(ルピナ・・・)」
最後にルピナに触れたかったが、それすらも叶わず意識を失ってしまった。
また、死ぬのか・・・。
俺が意識を失うと、何かに強く引っ張られる感覚が襲った。
すると次の瞬間、優しい何かに包まれる感覚を感じた。
二度と目を覚ます事も無いんろうな、という潜在的な恐怖心を簡単に払拭する程度には安心してしまった。
・・・コレが死ぬって事か。
俺は包みこまれた底しれない絶対的な安心感に身を任せ、心地良い眠りにつくことにした。
1
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
触手エイリアンの交配実験〜研究者、被験体になる〜
桜井ベアトリクス
恋愛
異星で触手エイリアンを研究する科学者アヴァ。 唯一観察できていなかったのは、彼らの交配儀式。
上司の制止を振り切り、禁断の儀式を覗き見たアヴァは―― 交わる触手に、抑えきれない欲望を覚える。
「私も……私も交配したい」
太く長い触手が、体の奥深くまで侵入してくる。 研究者が、快楽の実験体になる夜。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる