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9話
せっかく可憐な洋服を着ているのに、本人がそんなに泣いていたら台無しだぞ、と耳元で囁くと
「ばかぁ・・・」
と泣き止み恥ずかしそうに照れていた。
そうこうしている内に家まで帰ってこれた。
車内では俺達のやり取りを不思議そうに見ていたはるかさんは俺をじーっと見つめ、真白から離れたタイミングでいきなり抱き付いてきた。
・・・滅茶苦茶良い香りがする。
はるかさんは真白と比べると、背が高くスレンダーな割に着痩せするのか出ている所は出ており、しっかりと自己主張している。
このまま成長すればスーパーモデルにもなれるんじゃないのかとも思ってしまう。
そんな事をボンヤリ考えながら抱きつかれていると、
「二人ともくっつきすぎじゃないかな?」
と真白が露骨に不機嫌そうな声色で俺達を引き剥がし、ちゃっかり自分が抱き付き、甘えてくる。
「よく分からないけれど、この安心感と安らぎは何・・・?」
と1人困惑しているはるかさんだった。
とりあえず今後の事を確認すると、はるかさんは暫くここに通うらしい。
はるかさん曰わく色々と準備が有るらしい。
色々な場所に電話を掛けながら忙しそうに我が家を去っていった。
そりゃあそうだろう、庶民とは比べ物にならない生活を送っているんだろうしな。
明日からどうなってしまうのか激しく不安でならない。
俺の布団に潜り込んできた真白を抱きしめ、たわわな胸に顔をうずめて眠りについた。
翌朝、欲求不満だったのが真白に膣内射精しながら目を覚ますハメになった。
「朝はしないんじゃなかったのか?」
「・・・昨日してくれなかったんだもん、すぐ寝ちゃうし」
少し拗ねた様に呟いていたので、優しくキスをしてあげた。
また駅まで行くまでに「んっ♡・・・奥から溢れてきちゃった♡」と妙に妖艶に笑うと嬉しそうにしていた。
・・・こんな日常はこの先も続けられるんだろうかとふと思ってしまった。
七菱財閥のお嬢様と強制的に婚姻させられた手前、このままの日常が続く事が想像出来ない。
個人的には続いて欲しいが・・・。
いずれ終わりがくるのだろうか?
そんな事をボンヤリしながら会社へ行くと人事部長へ呼び出されたので会議室へと向かった。
会議室には社長、専務、人事部長が既に待機しており、妙に明るい雰囲気を放っていた。
「明智君!栄転だよ!頑張ってくれたまえ」
そう言って見るからに高そうな紙を渡された。
「・・・七菱商事へ出向・・・ですか?」
俺の目の前に置かれた紙っぺらにはシンプルにそう書かれていた。
役職も営業企画本部長と書いてある。
こんな関連企業の係長代理程度の俺をわざわざ何故?と思ったが、昨日の出来事が影響しているんだろうなと薄々感じた。
旦那が七菱グループの関連会社じゃ面子が立たないんだろう。
「それじゃあ、明日から頼むよ!」
そう言うと社長と専務はさっさと退室していった。
「イヤー社長これで我が社もこれで安泰ですなぁ~」
「全くだ!今度七菱のゴルフコンペの時にはお礼をしておかないとな!ははは」
などと無駄にデカい声で話している。
俺、売られたんじゃないのかと思ったが、気のせいにしておこう。
人事部長からは淡々と事務手続きの説明を受けた。
せっかく可憐な洋服を着ているのに、本人がそんなに泣いていたら台無しだぞ、と耳元で囁くと
「ばかぁ・・・」
と泣き止み恥ずかしそうに照れていた。
そうこうしている内に家まで帰ってこれた。
車内では俺達のやり取りを不思議そうに見ていたはるかさんは俺をじーっと見つめ、真白から離れたタイミングでいきなり抱き付いてきた。
・・・滅茶苦茶良い香りがする。
はるかさんは真白と比べると、背が高くスレンダーな割に着痩せするのか出ている所は出ており、しっかりと自己主張している。
このまま成長すればスーパーモデルにもなれるんじゃないのかとも思ってしまう。
そんな事をボンヤリ考えながら抱きつかれていると、
「二人ともくっつきすぎじゃないかな?」
と真白が露骨に不機嫌そうな声色で俺達を引き剥がし、ちゃっかり自分が抱き付き、甘えてくる。
「よく分からないけれど、この安心感と安らぎは何・・・?」
と1人困惑しているはるかさんだった。
とりあえず今後の事を確認すると、はるかさんは暫くここに通うらしい。
はるかさん曰わく色々と準備が有るらしい。
色々な場所に電話を掛けながら忙しそうに我が家を去っていった。
そりゃあそうだろう、庶民とは比べ物にならない生活を送っているんだろうしな。
明日からどうなってしまうのか激しく不安でならない。
俺の布団に潜り込んできた真白を抱きしめ、たわわな胸に顔をうずめて眠りについた。
翌朝、欲求不満だったのが真白に膣内射精しながら目を覚ますハメになった。
「朝はしないんじゃなかったのか?」
「・・・昨日してくれなかったんだもん、すぐ寝ちゃうし」
少し拗ねた様に呟いていたので、優しくキスをしてあげた。
また駅まで行くまでに「んっ♡・・・奥から溢れてきちゃった♡」と妙に妖艶に笑うと嬉しそうにしていた。
・・・こんな日常はこの先も続けられるんだろうかとふと思ってしまった。
七菱財閥のお嬢様と強制的に婚姻させられた手前、このままの日常が続く事が想像出来ない。
個人的には続いて欲しいが・・・。
いずれ終わりがくるのだろうか?
そんな事をボンヤリしながら会社へ行くと人事部長へ呼び出されたので会議室へと向かった。
会議室には社長、専務、人事部長が既に待機しており、妙に明るい雰囲気を放っていた。
「明智君!栄転だよ!頑張ってくれたまえ」
そう言って見るからに高そうな紙を渡された。
「・・・七菱商事へ出向・・・ですか?」
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こんな関連企業の係長代理程度の俺をわざわざ何故?と思ったが、昨日の出来事が影響しているんだろうなと薄々感じた。
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「それじゃあ、明日から頼むよ!」
そう言うと社長と専務はさっさと退室していった。
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