ジャイアントスイング

イッパイアッテナ

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巻き戻し1 (2)

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『──ねぇ、暑くない?  この公園日かげも無いしさ、場所移そうよ』夕方とはいえ、夏真っ盛り。息を吸えば噎せ返してしまうような湿度を含んだ熱気は体に纏わりつき、背中とシャツをぺったりとくっ付けている。

   容赦なく上がる気温はまるで、太陽と地面が結託し、イタズラに地球温暖化を促しているような気さえする。

『そうだねぇ、確かに東京の蒸し暑さは異常だもんねぇ。これならそのままサウナとして営業しても何とかなっちゃいそう。ちょっとした海老シュウマイくらいなら、その辺に置いておけば多分勝手に蒸しあがるんじゃないかなぁ』

『流石に無理があるでしょ。海老シュウマイなんか置いてたら蒸しあがる前にカラスに食べられるか、それこそヒーローのおじさんに掃除されちゃうよ』

『もう!  現実的だなぁ。ムラサキはもう少し会話を楽しんだ方が良いよ!  もっとこう、なんて言うか、ユーモアを持ってさぁ!  会話だけじゃなくて色んな事にもっと興味を持って、若者らしくドキドキわくわくムクムクしなよ!』

『何そのドキドキわくわくムクムクって……水色はもう少し自分の言動に慎みを持った方が良いよ。女の子なんだから』

『なになに~?  私の事女の子として意識してくれちゃってるのぉ?  キャー恥ずかしい!  ムラサキも男の子なんだねぇ』
   先程から終始ニヤけ顔で軽口を叩く水色の小憎たらしい事……。
   小学生の時からの仲だし、これまでも憎たらしい事は多々あったが、今が一番憎たらしい……。
 まさに、憎たらしさの旬……。
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