青天の霹靂ってこれじゃない?

浦 かすみ

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師匠と弟子

ギルドの依頼を受けてみましょう

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ミランジェ洋装店の(仮)の戸締りをしっかりして、リュー君と表通りに出た。

時間がかかるかも…と言われて先に婚姻届を出すことにした。公所は冒険者ギルドの斜め前にある。死亡届、出生届、婚姻届等々…公的書類の手続きをしてくれるところだ。

リュー君について行きながら窓口の横に置いている書類などを確認していると、公的年金系のサービスはこのベイフィート国には無いようだ。因みにトキワステラーテ王国にもなかった。

そりゃギルド貯金が流行る訳だ。怪我や病気、年を取って働けなくなった時の国の保障が無いならば自分で貯めるしかない。成程成程~。ていうか、生命保険会社を起業すれば儲かるんじゃないかな~

リュー君は『住民登録窓口』と書かれた窓口の横に置いてある用紙を二枚取って壁際の書き机へ私を連れて行った。

「これが婚姻届、こっちが俺がミランジェの家に住みますっていう居住届」

へぇ~、なるほどいわゆる住民票を作るのね。

現住所と私の名前とそしてリュー君の名前。あ、リュー君もサザウンテロスって名前省いて書いてる、一緒だね。婚姻届と居住届の二通を書いて窓口に持って行った。

窓口のおじさんは書類を見返してから木の板をリュー君に渡していた。

「控えをお渡ししますので、番号をお呼びするまで暫くお待ち下さい」

リュー君と一緒に木の板…つまりは番号札を見詰めて首を傾げた。

「控え…てなんだろ?」

「受付しましたよっていう証明書でも発行してくれるんじゃない?」

結婚証明書みたいなのを想像しながら私がそう言うと、リュー君が笑顔になった。

「何だか、緊張するな~」

「そう?ただの書類提出じゃない?」

リュー君は私をじっとりと睨んでくる。な、何?

「ミランジェ、夢が無いよ…」

「だって私、バツイ…こ、婚姻二回目だもの」

と、私が言うとハッとしたような顔をしてリュー君が、ゴメン…と謝ってきた。

「リュー君に謝られることじゃないわ。一回目は自主的に婚姻を解消したくて、変な方向性の頑張りを見せちゃったけど…リュー君とだったら、楽しい同居…」

「ミランジェ!大丈夫だ!俺が淋しい思いは絶対させないし、俺とミランジェとなら絶対楽しく仲良く幸せな家庭になるから!」

……ちょっと?ここ公所内よ?

「地蔵様っ!こんな人の多い所で何叫んでるのよ!目立ってるじゃない!」 

窓口の周りに居るおじさん、おばさん達から生温かい目を向けられる。

あ~私も若い時あんなのだったわぁ…とか、いやぁ若いっていいよな~みたいな、おじさんのニヨニヨした顔と目が合って、益々恥ずかしくなる。

地蔵のくせにっ!もうっ!

「リュージエンス=ヴェシュ様、ミランジェ=ヴェシュ様、お待たせしました」

ぎゃあ!いきなり夫婦続けて名前を呼ばれるの!?私は窓口にダッシュで駆け寄った。

ニヨニヨしながらゆっくり歩いて来るリュー君から木製の番号札を引ったくると、窓口の係の方に渡した。早くして!

「お待たせしました。こちらが婚姻書になります。こちらに魔力を注いで下さい」

 拇印ならぬ、魔印?かな。リュー君と私は互いの名前の横に印刷された四角い枠の中に指を置いて魔力を指先に入れた。

おお!白く発光して婚姻書、B5サイズくらいのが紙が勝手にクルクル…と動く。そして、なんと掌に収まるくらいの白薔薇の花に変化した。

「可愛い!」

「すげぇ!」

窓口の受付のおじさんはニコニコしながら

「おや!ご存知なかったんですか?これ、新婚さんには好評な魔法でね、お家に飾っておけるし可愛いですよね」

とおっしゃった。

「「はい!」」

興奮してリュー君と同じタイミングで返事をしてしまい、リュー君と目が合って照れてしまった。

そして、公所に保管しておく方の婚姻書にも魔力を注いだ。こちらは薔薇には変わらない、当たり前か。

「さ、奥さん~ギルドに行きましょうか」

「……」

リュー君に促されて公所を出て斜め前にある冒険者ギルドに入った。

「依頼を受けるのは、こっち」

受付窓口の左奥にある部屋に入ると、壁一面にボードが立て掛けてあり、そこに押しピンでペラ紙が隙間なく貼り付けてある。

近づいて見てみると、成る程、これが依頼書のようだ。特殊な薬草の納品。魔獣討伐、食堂の給仕…おお、針子の短期求人募集が!何々?短期の雇用の後、正規雇用の可能性もありますだって!

「ミランジェはまずこの辺りの依頼から始めてみたら?『E-12』」

と、リュー君に言われて指差した先の依頼書を見ると紙の左斜め上にE-12と印字がある。

「ギルド証を見てみたら分かると思うけど、今ミランジェはEクラスだからEランクの依頼しか受けられない」

「うんうん」

「依頼と昇格試験を受けてランクが上がればAならA~Eランク内の依頼が受けることが出来る。そしてSSSクラスなら全ランクの依頼が受けることが可能になるって訳」

「なるほど~」

E-12の依頼書を見てみる。

「オロンベ草を50本。草の採取か…」

「このオロンベ草は少し山に分け入った所に生えている薬草だ。湿布の材料になるから薬剤店から常に依頼がある。Eランクの依頼では簡単な部類の依頼だね。このオロンベ草ならカッシーラ伯の所で散策しながらでも採取出来るし、採取出来たら辺境伯領にあるギルドに納品すれば完了出来る。因みに依頼は全ギルド共通だから、依頼の受領も納品等もどこのギルドでも扱ってくれる」

ほうほう~。いや~師匠の解説は分かりやすいね!

「はい、質問が!」

「どうぞ」

「オロンベ草ってどういう見た目でしょうか?」

リュー君は、そうか…と顎を摩った。

「自分が分かっているから…と思ってしまっていたけど、後で書物店に行こう。植物と後、害獣や獣の解説録を買おう。それには姿絵も載っているし、あると便利だからね。」
おおっそれは是非とも手に入れなきゃいけないね。

「じゃあ、依頼を受ける手続きをしようか」

「はいっ師匠!」

私が元気よく答えるとリュー君は苦笑しながら、私を窓口へと誘った。リュー君は窓口に行くと私にギルド証を出すように指示をした。

「まずは窓口で名前の変更な」

「名前…あ、婚姻で…」

「すみません、登録氏名の変更と依頼を受けたいのですが…」

受付窓口のお姉さんは、はいっと良い笑顔で頷かれた後、各種変更届と書かれた用紙を出してくれた。

「まずはこちらに変更前のお名前と変更後のお名前を書いて下さい。現住所に変更がある場合は下の欄にご記入下さい。書けましたら窓口にお越し下さい。その後に依頼の受理手続きをさせて頂きます」

「はい」

と、私が窓口から離れかけると、リュー君が受付のお姉さんに

「あ、そうだ。俺も変更届欲しいんだけど~」

と、私と同じ用紙を貰っていた。あれ?リュー君は何を変更するの?

「ん?居住所と緊急連絡先をミランジェに指名して書いておこうかな…と。俺の奥さんだしね」

「あ、そうか~じゃあ私もリュー君の名前書いちゃおう」

リュー君はなんであろうか…顔を真っ赤にしている。赤面地蔵である。

「どうしたの?リュー君?」

「なんか恥ずかしい…し、嬉しいかな?」

なんだそれ?赤面した後はニヨニヨしてるし…

そしてニヨニヨしたお地蔵様と一緒に変更届を提出した。

「はい、変更させて頂きました。ではどのご依頼を受けられますか?」

受付のおねえさんにギルド証を渡しながら

「E-12の依頼をお願いします」

と伝えてから36番の番号札を渡された。リュー君は窓口の奥から出て来た初老のおじさんと何か話している。

そして手続きを待っている間に張り出している依頼書を見て回った。

本当に多種多様な職種がある。この冒険者ギルドが短期から長期のアルバイト、パートの紹介センターと思ったのは間違いないみたいだ。

「36番の番号札をお持ちの方~」

「は~い」

番号が呼ばれたので受付に行く。あ、最初にギルド証を作ってくれたお姉さんだ。お姉さんは私にギルド証を返して微笑んだ。

「オロンベ草50本の納品依頼受理しました、初依頼ですね?頑張って下さい。それと…もしかしてヴェシュ様…とご婚姻されました?」

こ、これはもしかして…この女~冒険者ギルドのアイドル(推察)リュー君を取りやがってぇぇぇ…!

…の、嫌味や嫉妬を向けられる展開かな?おおっこの年(38才+18才)で若い女の子からこの手の嫉妬うけるなんて初めてだよ。若干ワクワクしながら受付のお姉さんの次の発言を待っていると

「そう~婚姻したんだよ!」

と、私の後ろから冒険者ギルドのアイドル地蔵(推察)が声をかけてきた。

気のせいかな…周りにいる冒険者のお兄様方の魔質が上がり、こちらに?オラオラさせながら向けられているような?

すると受付のお姉さんは頬を染めると

「どうやって知り合ったのですか~?」

と、それは嬉しそうに私に聞いてきた。あれ?嫉妬…じゃないみたいだね。

「親の勧めで婚姻を…」

「ミランジェェ!?やめてよっ子供の時からの幼馴染だろ?」

「リュー君は黙ってて」

「きゃああ!」

受付のお姉さんは悲鳴を上げた。びっくりした。何?

「それって幼馴染同士で親御さん公認で、もう婚姻したら?と勧められたってことですよねぇ!?」

確かに親の勧めで婚姻はするけれど、幼馴染なのも間違いではない。お姉さん興奮しすぎ…。

「今、流行っている恋愛本でそういう幼馴染の淡い恋から激情の恋愛に変わるお話があるんですっ!素敵素敵ぃ!」

「そ…そうですか」

そう言うと、なぜだか周りにいた冒険者のお兄様方から一斉に

「なんだと…」

「くっそ!」

「…っち!」

とか声が聞こえ、それと同時にリュー君に向けてオラオラ魔力が向けられている。何だろう?

「手続き終わった~?」

「え?あ…うん」

「あ~お腹空いたな~お昼食べ損ねたな~」

とやけに大きな声でそう言いながら私の腰を抱く、リュー君。

「簡単なものならすぐに作れるけど?」

「わあっミランジェのご飯美味しいから楽しみだな!」

リュー君は益々大きな声で叫んでいる。そんな大声で叫ぶ必要ある?

リュー君に腰を押さえられてグイグイと誘導されて、冒険者ギルドを出た。外へ出ても腰を掴む手は外さない。もう何だろうね…。あ、そうだ。

「カッシーラ伯の討伐はいつ行くの?」

「うん、今ギルド支部長と話してたんだけど、急いで行けって言われちゃったんで…今日中には行きたいかな」

「分かったわ、お弁当作って行きましょう」

道中、食事する所があるとは限らないし、確かカッシーラ伯領って魔の谷って呼ばれてる所の近くじゃなかった?ここから距離があるわよね。後で地図で確認しておかなくちゃ。

そしてリュー君が宿屋に荷物を置いたままだ、というので宿屋に行き…宿を引き払い、その足で書物店に行き、所謂、植物図鑑と猛獣図鑑を購入した。図鑑高いんだよ!…と値切ろうとしていたらリュー君が買ってくれた。

「夫婦になって初めての贈り物が解説録なんて…」

とか愚痴っていたけど色気より実用性でしょ!

それから私達は洋装店(仮)に戻った。

リュー君が宿屋から持って来た荷物の荷解きをしている間に、私は料理に取り掛かることにした。朝から下ごしらえしていた唐揚げを揚げて、パンに挟んだチキンカツサンドを片付けの途中で、お腹が空いた!と騒ぐリュー君にまずは食べさせて…それからお弁当作りを始めた。

唐揚げと野菜フライとトマトクリーム入りオムレツ…ポークビーンズを作り、食器に入れた。

こういう時は魔法があってつくづく良かったと思う。念のために防腐魔法と防御魔法をお皿に直接かけて、直入れでリュックサックの中に入れていく。汁系も零れないことは実験済みだ。

作ったサンドウィッチとコッペパンサンドもリュックにつめ、市場でジャムっぽいもの見つけたので、これもビンごとリュックサックの中に押し込んだ。作り置いたスープとトンカツは防腐魔法をかけて冷保管庫に入れた。帰ってから食べよう。

「火元よーし。食事の処理はよーし」

私は指差し確認をした後に、台所を出た。リュー君は店舗のカウンターで待っていた。

「じゃあ行こうか」

「はい、師匠!」

いよいよカッシーラ辺境伯領に出発です!



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