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夫と妻
番外編 幼馴染
トキワステラーテ王国の国王陛下に呼び出されて、ミランジェを保護して婚姻してくれたら、トキワステラーテ王国を俺の後ろ盾として使ってもいいよ…と言われて、マジで有難いと思った。
正直さ、昔のミランジェの印象なんて銀髪だったかな?程度にしか覚えていなかった。
だから婚姻って言っても…まあ適当にこっちはこっちで遊んでても向こうだって愛人くらいは作るだろうし…そんな軽い気持ちだった。
ミランジェが1人で城を出て、うろついているってトキワステラーテ王国の暗部から知らせを受けた時も、面倒だな…くらいにしか思ってなかった。
どうせ我儘で高飛車で嫌味な女だろう…と思ってた。相手すんのも面倒くせ…とも思ってた。
そうして久しぶりに再会したミランジェはギルド前に凛とした姿で立っていた。
市井の雑踏の中でも飛び抜けて美しかった。
そんなミランジェと少し話し出すとすぐに気が付いた。この子本当にベイフィート国王に寵愛されてなかったの?
とてもそんな悲壮感は感じられなかった。
ミランジェはよく笑い、怒り、悩み、表情がクルクル変わってとても可愛かった。こんな可愛い王女を差し置いて第二妃を寵愛するってマジで?その第二妃ってそんなに魅力的なの?
いや…マジでミランジェの魅力がすごいんですけど?俺との距離感が半端なく近いんですけど?
その魅力的な距離感の持ち主のミランジェは、酒に弱いらしかった。
魚料理の店に連れて行くと、楽しそうに笑い声をあげて魚の蒸し焼きを食べている。ミランジェが笑う度に、店内に居る男どもの視線と魔力がこちらに向く。
魔力は見えないけど、嫉妬と妬みってとこかな~わりぃな、この子俺のものなんで~
完全に酔ってしまったミランジェは、眠たいのか、料理の皿に顔を突っ込みそうになっていた。
「ミランジェ、もうお酒止めような」
そう言ってミランジェの傍から酒の器を遠ざけると、ああん…と色っぽい声を出して俺の腕を取ると
「リュー君の意地悪ぅ…」
と、潤んだ瞳で俺の腕にしなだれかかった。
それはダメだろう、絶対ダメだ!
ミランジェの色っぽい声に、店内の男達の魔力がギリギリと上がっているのを感じる。
いやいや、俺まだ何もしてないし!
「お勘定!」
と、店員に声をかけてフニャッフニャのミランジェを立たせようとすると
「リュー君…抱っこ~ぉ」
と、俺の首に腕をかけて微笑んでいる。
何度も言うが、ミランジェ!それはダメだぞっ!絶対ダメだ!
店内の魔力が最高潮に上がる。
店員が慌てて走って伝票を持ってきた。店員に勘定を多めに払って
「騒がせて悪かった」
と言うと、店員は俺の首に手をかけてニコニコしているフニャフニャのミランジェを見て
「可愛い彼女さんですね」
と、言った。俺は殊更に声を張り上げて
「いいや~これ、奥さんなんだよ」
と、言ってやった。店内の男達から溜め息や舌打ちが聞こえる。
ああ~気持ちいい。優越感半端ねえ。
そのままミランジェを抱き抱えて外に出るとすぐに転移魔法でミランジェの家に帰った。
「ほら、ミランジェ帰ったよ」
「ん~。抱っこぉ…」
「今してるだろ?ベッドに降ろすよ?」
ミランジェは冷たい感触のベッドに驚いたのか、更に俺にすがりついた。
「や~ん」
「………」
畜生…可愛いなぁ。早く婚姻式してぇ~ミランジェは押し切れば了承する性格っぽいしな!
婚姻式まで持ち込めば楽勝楽勝~それまでは我慢し…
「あ~ベッドね、これ。寝るぅ~」
ミランジェは突然、ベッドの上でワンピースを脱ぎ出した。
「ちょ!?こら…」
俺が釦を外そうとするミランジェの腕を押さえようとすると、酔っぱらいのくせに素早い動きで手をかわすと、一気にドレスを脱ぎ捨てた。
ミランジェは女性用の下着姿だったけど、胸の形ははっきり見えている。
美乳だった…!今年一番の感動だ!御馳走様でした!
ミランジェは衣装棚から寝着を出してきて着ると、そのままベッドに入ってしまった。
「え?ええ?もう寝るの…」
ミランジェは横になるとすぐに眠ってしまった。
呆気ない……もう少し美乳を堪能したか…イカンイカン!
あどけないミランジェの寝顔を見てから、ミランジェに洗浄魔法を使う。
ゆっくりとミランジェの額に口付けを落とすとミランジェは身じろいだ。
■■■□■■■□■■■□■■■□■■■□
それから本懐だったミランジェとの婚姻を済ませることが出来た。
今はトキワステラーテ王国に滞在している。正式に婚姻式を執り行った式典の当日、ヤロー共で大いに盛り上がっていた。
「一応新婚初夜にかんぱーーい!」
デジバラがそう叫んで杯を掲げた。
「おーーーっ!」
「いえーーーい!」
さっきから何回乾杯しているんだろう?俺もちょっと酔ってきたのか分からなくなってきた。
「ミランジェのエロエロしいドレスにかんぱーい!」
「かんぱ…ええ?何でエロイんだよ?」
ダンカレにそう言いながら顔を寄せるとダンカレはナハハ!と笑った。
「だって~背中見た?頭のヴェール退けたらぱっくり背中全部見えてた!」
「姫様エローーイ!」
特務隊の連中がエ・ロ・イ!エ・ロ・イ!の大合唱だ。確かにあれは思わず舐めたくなる背中だった。
「元人妻だし~熟練の技があるよ!リュージエンス殿下に楽しみっすね!」
いや…楽しみだけど。多分っていうか絶対ミランジェ…未経験だよ。ちょっとした触れ合いでものすごく警戒するもん。俺ってまだ幼馴染の域を出てないからな~謎のジゾー呼びも多分愛称だろうし…下手すりゃ俺の事、愛玩動物くらいにしか思ってないんじゃないかな?
そして程よく飲んだ後、双子達とミランジェの待つ部屋に戻った。
ミランジェは美乳の谷間がチラ見えするナイトドレスを着用されていたーー!
正直双子達が居て良かった…
騒ぐ双子達を放置して寝室のベッドに腰かけて己を静める。ミランジェは良い匂いを放ちながら無防備に俺に寄り添って部屋の中を移動する俺について来る。
何とか風呂に入ると、己を静めようと瞑想していると、油断すると美乳や美しい曲線を描く美背中を思い出して滾ってくる。
「静まれ~静まれ~」
静まりきらずに何度か自身の手にお世話になった後、風呂を出ると…ミランジェがソファの上で丸まって倒れていた!?
「な…!ミランジェ?」
慌てて近づくとミランジェはトロン…とした目で俺を見上げてきた。
「リュー君…抱っこ」
こっこれは?まさか…俺はテーブルの上に置いてある杯に顔を近づけた。
「果実酒か…ミランジェ飲んじゃったな?」
う~ん?と言いながらミランジェはソファの上に胡坐をかいて座ると右に揺れ…左に揺れ…を繰り返している。
「リュー君、気分悪くなぁい?」
「うん、もう大丈夫だよ」
風呂で散々出したし
ミランジェはパッと両手を広げた。プルンと揺れた美乳を思わず注視してしまった俺を許してくれっ!
「じゃあ、寝よっか!」
そう胸が言った…いや違う、そうミランジェが言った。
危なかった…急いで一番長くて複雑な術式の式を口の中で音読する。邪念は追い払わなければ…俺としては酔っぱらったミランジェとじゃなく、ちゃんと向き合った彼女と愛を睦み合いたい。
「リューくぅん~」
……ちょっと触るくらいなら大丈夫かな。
両手を差し出したミランジェを抱き上げると、ミランジェは体を擦り付けてくる。柔らかい…
本当にミランジェはこんな可愛いのにな…ベイフィート国王ってさ、目も耳も鼻も悪いんじゃないかな?あんなギラギラしたドレス着たオバサ…第二王妃のどこがいいんだろう。
ミランジェをベッドに降ろそうとすると、鼻にかかった声でリュー君、リュー君と俺の名前を呼びながら首にしがみ付いてくる。
「俺も一緒に寝るから~大丈夫だから」
そう言って不必要にミランジェの体を撫でまわしながら、一緒に横になる俺を許してくれっ!
ミランジェは微笑みながら横になった俺の胸元に擦り寄って来た。
どんな拷問だぁ…ミランジェは何故かスンスン…と鼻を動かして俺の匂いを嗅いでいる。どうした?
「何だか…生魚?の匂いがするね」
生臭い匂い?ものすごくドキッとした。ミランジェのへそやお尻を撫でていたいやらしい俺の手をゆっくりと引っ込める。
至近距離からミランジェの顔を見詰める。銀色の睫毛…大きく潤んだ深い青色の瞳、ぽってりとした赤く艶めく唇…陶器のような透き通るような綺麗な肌。
吸い寄せられるようにミランジェの唇に自分の唇を近づけた…
ペロッ…
ん?閉じかけていた目を開けた。俺の鼻頭をミランジェが舌でな…な…舐めているぅぅぅ!
「ん…は…うん…ん」
ペロペロ…ペロ。
俺は衝撃から固まっているのだがミランジェは俺の顔全体を舌でぺろぺろ舐めている。当然口づけどころかミランジェの小さく可愛い舌で唇も舐められている…!
俺は素早くミランジェを引き剥がすと、かけ布団をミランジェの体に巻き付けて急いで手洗いに駆け込んだ。
何とか間に合った…
危険だった…非常に危険だった。
そして生臭いと言われたことを思い出して急いで風呂に飛び込み、皮膚が剥けるんじゃないかというくらいに、入念に体を洗ってから寝室に戻った。
ミランジェは先ほどと変わらない位置でベッドに横たわっていた。ソッと近づいてみる。眠っているようだ。
「ふぅぅぅ…」
心の底から息を吐き出した。
疲れた…魔獣討伐で、大型のヒュフォレンの大きな角に腹をブチ破られた時より恐怖を感じた。
精神力と体力の限界を感じた。死ぬかと思った。
取り敢えずミランジェに背を向けてベッドに横になった。危険回避の為に自分の手を胸の前で組む。
目を瞑り、魔術理論の多重魔力構築論の定義を心の中で諳んじる。
よしよし…このまま朝まで頑張ろう。…と思っていたら俺の背後のミランジェがゴソッと動いた。
「う…ぅん…リュー君どこぉ?」
「ここにいますよー」
うにゃ…とミランジェから返事のようなものを返される。これは一晩中気が抜けないじゃないか!
正直さ、昔のミランジェの印象なんて銀髪だったかな?程度にしか覚えていなかった。
だから婚姻って言っても…まあ適当にこっちはこっちで遊んでても向こうだって愛人くらいは作るだろうし…そんな軽い気持ちだった。
ミランジェが1人で城を出て、うろついているってトキワステラーテ王国の暗部から知らせを受けた時も、面倒だな…くらいにしか思ってなかった。
どうせ我儘で高飛車で嫌味な女だろう…と思ってた。相手すんのも面倒くせ…とも思ってた。
そうして久しぶりに再会したミランジェはギルド前に凛とした姿で立っていた。
市井の雑踏の中でも飛び抜けて美しかった。
そんなミランジェと少し話し出すとすぐに気が付いた。この子本当にベイフィート国王に寵愛されてなかったの?
とてもそんな悲壮感は感じられなかった。
ミランジェはよく笑い、怒り、悩み、表情がクルクル変わってとても可愛かった。こんな可愛い王女を差し置いて第二妃を寵愛するってマジで?その第二妃ってそんなに魅力的なの?
いや…マジでミランジェの魅力がすごいんですけど?俺との距離感が半端なく近いんですけど?
その魅力的な距離感の持ち主のミランジェは、酒に弱いらしかった。
魚料理の店に連れて行くと、楽しそうに笑い声をあげて魚の蒸し焼きを食べている。ミランジェが笑う度に、店内に居る男どもの視線と魔力がこちらに向く。
魔力は見えないけど、嫉妬と妬みってとこかな~わりぃな、この子俺のものなんで~
完全に酔ってしまったミランジェは、眠たいのか、料理の皿に顔を突っ込みそうになっていた。
「ミランジェ、もうお酒止めような」
そう言ってミランジェの傍から酒の器を遠ざけると、ああん…と色っぽい声を出して俺の腕を取ると
「リュー君の意地悪ぅ…」
と、潤んだ瞳で俺の腕にしなだれかかった。
それはダメだろう、絶対ダメだ!
ミランジェの色っぽい声に、店内の男達の魔力がギリギリと上がっているのを感じる。
いやいや、俺まだ何もしてないし!
「お勘定!」
と、店員に声をかけてフニャッフニャのミランジェを立たせようとすると
「リュー君…抱っこ~ぉ」
と、俺の首に腕をかけて微笑んでいる。
何度も言うが、ミランジェ!それはダメだぞっ!絶対ダメだ!
店内の魔力が最高潮に上がる。
店員が慌てて走って伝票を持ってきた。店員に勘定を多めに払って
「騒がせて悪かった」
と言うと、店員は俺の首に手をかけてニコニコしているフニャフニャのミランジェを見て
「可愛い彼女さんですね」
と、言った。俺は殊更に声を張り上げて
「いいや~これ、奥さんなんだよ」
と、言ってやった。店内の男達から溜め息や舌打ちが聞こえる。
ああ~気持ちいい。優越感半端ねえ。
そのままミランジェを抱き抱えて外に出るとすぐに転移魔法でミランジェの家に帰った。
「ほら、ミランジェ帰ったよ」
「ん~。抱っこぉ…」
「今してるだろ?ベッドに降ろすよ?」
ミランジェは冷たい感触のベッドに驚いたのか、更に俺にすがりついた。
「や~ん」
「………」
畜生…可愛いなぁ。早く婚姻式してぇ~ミランジェは押し切れば了承する性格っぽいしな!
婚姻式まで持ち込めば楽勝楽勝~それまでは我慢し…
「あ~ベッドね、これ。寝るぅ~」
ミランジェは突然、ベッドの上でワンピースを脱ぎ出した。
「ちょ!?こら…」
俺が釦を外そうとするミランジェの腕を押さえようとすると、酔っぱらいのくせに素早い動きで手をかわすと、一気にドレスを脱ぎ捨てた。
ミランジェは女性用の下着姿だったけど、胸の形ははっきり見えている。
美乳だった…!今年一番の感動だ!御馳走様でした!
ミランジェは衣装棚から寝着を出してきて着ると、そのままベッドに入ってしまった。
「え?ええ?もう寝るの…」
ミランジェは横になるとすぐに眠ってしまった。
呆気ない……もう少し美乳を堪能したか…イカンイカン!
あどけないミランジェの寝顔を見てから、ミランジェに洗浄魔法を使う。
ゆっくりとミランジェの額に口付けを落とすとミランジェは身じろいだ。
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それから本懐だったミランジェとの婚姻を済ませることが出来た。
今はトキワステラーテ王国に滞在している。正式に婚姻式を執り行った式典の当日、ヤロー共で大いに盛り上がっていた。
「一応新婚初夜にかんぱーーい!」
デジバラがそう叫んで杯を掲げた。
「おーーーっ!」
「いえーーーい!」
さっきから何回乾杯しているんだろう?俺もちょっと酔ってきたのか分からなくなってきた。
「ミランジェのエロエロしいドレスにかんぱーい!」
「かんぱ…ええ?何でエロイんだよ?」
ダンカレにそう言いながら顔を寄せるとダンカレはナハハ!と笑った。
「だって~背中見た?頭のヴェール退けたらぱっくり背中全部見えてた!」
「姫様エローーイ!」
特務隊の連中がエ・ロ・イ!エ・ロ・イ!の大合唱だ。確かにあれは思わず舐めたくなる背中だった。
「元人妻だし~熟練の技があるよ!リュージエンス殿下に楽しみっすね!」
いや…楽しみだけど。多分っていうか絶対ミランジェ…未経験だよ。ちょっとした触れ合いでものすごく警戒するもん。俺ってまだ幼馴染の域を出てないからな~謎のジゾー呼びも多分愛称だろうし…下手すりゃ俺の事、愛玩動物くらいにしか思ってないんじゃないかな?
そして程よく飲んだ後、双子達とミランジェの待つ部屋に戻った。
ミランジェは美乳の谷間がチラ見えするナイトドレスを着用されていたーー!
正直双子達が居て良かった…
騒ぐ双子達を放置して寝室のベッドに腰かけて己を静める。ミランジェは良い匂いを放ちながら無防備に俺に寄り添って部屋の中を移動する俺について来る。
何とか風呂に入ると、己を静めようと瞑想していると、油断すると美乳や美しい曲線を描く美背中を思い出して滾ってくる。
「静まれ~静まれ~」
静まりきらずに何度か自身の手にお世話になった後、風呂を出ると…ミランジェがソファの上で丸まって倒れていた!?
「な…!ミランジェ?」
慌てて近づくとミランジェはトロン…とした目で俺を見上げてきた。
「リュー君…抱っこ」
こっこれは?まさか…俺はテーブルの上に置いてある杯に顔を近づけた。
「果実酒か…ミランジェ飲んじゃったな?」
う~ん?と言いながらミランジェはソファの上に胡坐をかいて座ると右に揺れ…左に揺れ…を繰り返している。
「リュー君、気分悪くなぁい?」
「うん、もう大丈夫だよ」
風呂で散々出したし
ミランジェはパッと両手を広げた。プルンと揺れた美乳を思わず注視してしまった俺を許してくれっ!
「じゃあ、寝よっか!」
そう胸が言った…いや違う、そうミランジェが言った。
危なかった…急いで一番長くて複雑な術式の式を口の中で音読する。邪念は追い払わなければ…俺としては酔っぱらったミランジェとじゃなく、ちゃんと向き合った彼女と愛を睦み合いたい。
「リューくぅん~」
……ちょっと触るくらいなら大丈夫かな。
両手を差し出したミランジェを抱き上げると、ミランジェは体を擦り付けてくる。柔らかい…
本当にミランジェはこんな可愛いのにな…ベイフィート国王ってさ、目も耳も鼻も悪いんじゃないかな?あんなギラギラしたドレス着たオバサ…第二王妃のどこがいいんだろう。
ミランジェをベッドに降ろそうとすると、鼻にかかった声でリュー君、リュー君と俺の名前を呼びながら首にしがみ付いてくる。
「俺も一緒に寝るから~大丈夫だから」
そう言って不必要にミランジェの体を撫でまわしながら、一緒に横になる俺を許してくれっ!
ミランジェは微笑みながら横になった俺の胸元に擦り寄って来た。
どんな拷問だぁ…ミランジェは何故かスンスン…と鼻を動かして俺の匂いを嗅いでいる。どうした?
「何だか…生魚?の匂いがするね」
生臭い匂い?ものすごくドキッとした。ミランジェのへそやお尻を撫でていたいやらしい俺の手をゆっくりと引っ込める。
至近距離からミランジェの顔を見詰める。銀色の睫毛…大きく潤んだ深い青色の瞳、ぽってりとした赤く艶めく唇…陶器のような透き通るような綺麗な肌。
吸い寄せられるようにミランジェの唇に自分の唇を近づけた…
ペロッ…
ん?閉じかけていた目を開けた。俺の鼻頭をミランジェが舌でな…な…舐めているぅぅぅ!
「ん…は…うん…ん」
ペロペロ…ペロ。
俺は衝撃から固まっているのだがミランジェは俺の顔全体を舌でぺろぺろ舐めている。当然口づけどころかミランジェの小さく可愛い舌で唇も舐められている…!
俺は素早くミランジェを引き剥がすと、かけ布団をミランジェの体に巻き付けて急いで手洗いに駆け込んだ。
何とか間に合った…
危険だった…非常に危険だった。
そして生臭いと言われたことを思い出して急いで風呂に飛び込み、皮膚が剥けるんじゃないかというくらいに、入念に体を洗ってから寝室に戻った。
ミランジェは先ほどと変わらない位置でベッドに横たわっていた。ソッと近づいてみる。眠っているようだ。
「ふぅぅぅ…」
心の底から息を吐き出した。
疲れた…魔獣討伐で、大型のヒュフォレンの大きな角に腹をブチ破られた時より恐怖を感じた。
精神力と体力の限界を感じた。死ぬかと思った。
取り敢えずミランジェに背を向けてベッドに横になった。危険回避の為に自分の手を胸の前で組む。
目を瞑り、魔術理論の多重魔力構築論の定義を心の中で諳んじる。
よしよし…このまま朝まで頑張ろう。…と思っていたら俺の背後のミランジェがゴソッと動いた。
「う…ぅん…リュー君どこぉ?」
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うにゃ…とミランジェから返事のようなものを返される。これは一晩中気が抜けないじゃないか!
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