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出会い
矛のお兄さん1
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このお兄さんが狙われている原因って何だろう?
私の勝手な予想だけど、別れた女とか?愛人で揉めたとか?彼女の妊娠で認知する、しないで揉めたとか?
我ながら下世話なことしか浮かばない残念思考だな…と思い少し溜め息を吐いた。
「少し休むか?山登りも疲れるだろう?」
お兄さんが溜め息をついた私にそう声をかけてくれた。そうだ…
「いつまでも名前を知らないのではいけませんね、差し支えなければお名前お聞きしても宜しいでしょうか?」
お兄さんは目を丸くした後、ニヤリと笑った。
「シーダ=クラィツァーだ」
何だか名前の響きまでカッコイイとは反則だな。
「ではクラィツァーさん」
「シーダでいい」
「シーダさん」
「さん付けヤメロ。敬語もヤメロ」
「……」
「シーダ」
「……シーダ」
「宜しくな」
このお兄さん、自分のペースに持って行くの上手いな。まあこんなにカッコイイんだからモテるだろうし、女性の扱いというかあしらい方?も手慣れたものなんだろう。
そうか、こういう距離の詰め方が男女の恋愛の初歩に必要なのかも?まあ、私には必要ない知識だけどね。
私はお兄さん、改めシーダと共に山の少し開けた所の岩の上に腰を下ろした。
シーダは腰袋の中から水筒を取り出して飲み物を飲んでいる。飲んでいる姿も、ビールのCMのカッコイイ俳優さんみたいですね!と…心の中で賛辞を送っておく。
私は背中に背負ったリュックサックから飴玉を取り出して一粒舐めた。自作の梅っぽい味の飴だ。しょっぱみが最高。
さて…このお兄さんをこのまま村に連れて行っても大丈夫なものだろうか?どうにも誰かに命を狙われているようだし、村の住人を危険な目に遭わせたくない…と思案した。
このお兄さんに正面切って
「あんた狙われてんじゃねえか?」
と聞いてみてもいいが、何だか怖い。この人さ…表層魔力量を調節出来るくらいの高位魔術師みたいなんだよね。さっきの私に仕掛けられた魔術の系統からみても高位魔法をバンバン使える攻撃型の魔術師だと思う。しかも腰に剣も下げているし…魔法剣士かな?
こんな怖いお兄さんを狙うってどんな奴なんだろう…恋愛絡みのおねーさんの恨みつらみだけではないような気がしてきた。
「シーダは誰かに狙われているんですね?」
シーダの魔質がグルッと動いた。怖いな…魔圧っていうのかな?魔術というよりは、直接的な気合いや剣圧?みたいなものが私にぶつけられている。
「あのですね、私は治療術師なだけでそんな怖い魔質をぶつけられても対処に困るんですよ。あなたが何かに追われていて、危険なのに村に入れる訳には行かないのはご理解できますよね?」
「……」
無言で一つ頷くとシーダは私から視線を外した。何故威圧するかな~私、素人なんだよ?
何の素人かは知らんけど?
「え~と今、山一帯に探査魔法をかけてますが特に怪しい魔質の持ち主はいないようなのですが…どうされますか?」
シーダ兄さんは一瞬ポカンとした後、麓の方に目を向けている。
「暫くは襲ってこないだろう。体勢を整えるまで時間がかかる」
シーダ兄さんの呟きに確信を得た。
どうやらシーダは襲って来た相手が誰だか分かっていて、そしてそれは個人ではなく団体さんつまり組織だったものに狙われているということも分かっている訳だ。
こりゃあ参ったね。やっぱり余計なことに首を突っ込んじゃったよ。でもなぁ…またお人好しを発動してしまうけど一度知ってしまったものを、あらそう?じゃあ頑張って…って放り投げたり出来ないんだよな。よし…っ。
「シーダは…その困ってますか?ソレに襲われるの…」
シーダは声を出さないで笑っている。何だか呆れているのか?
「襲われて困ってないヤツっているのか、逆に知りたいわ」
「そーですよね…」
まだ声にならない笑いをしているシーダにもう少し突っ込んだことを聞いてみた。
「それでは、襲われないように誰かの庇護下に入ることはどう思われていますか?」
「はぁ?」
シーダはジロリと私を睨んできた。顔の整ってる人って睨むとものすごく冷たい印象になるんだよね…怖い。
「提案なのですが、『奇跡の使い手』の護衛騎士として庇護下に入るのは如何でしょうか?そうすれば、世界治療術師協会から使い手特別保護法の元、あなたに危害を加えたり、意図的に護衛業務を妨害すれば厳しい罰則と懲役が科せられることが出来ます」
シーダは私の目を見詰めてきた。
「その罰則はどの国に属していても適用されるのか?」
「はい、『奇跡の使い手』の入国が許可されている国ならば、世界中どこの地域でも適用されます」
「じゃあ、適用はどんな人間にも有効なのか?」
「え?人間?」
「危害を加えようとしているのが…特権階級、だとしても?」
思わず息を飲んだ。ちょっとお待ち下さい…と制してから背中に背負っていたリュックサックから『奇跡の使い手手引書』を出して、違反項目の欄を見る。
「奇跡の使い手の希少価値の有益度が高い場合それに準ずる者も、使い手の一部と見なし…庇護されるものとする。う~ん…書いてないですが。私の経験則から言うと、特権されてしまう可能性は高いと思いますね」
シーダはフイッ…と顔を背けた。
「だったら意味はねぇ…いらね」
ああ…これは益々余計な事を聞いちゃったよ…。つまりシーダの命を狙ってくる輩は、シーダの知っている人で、団体さんでしかも特権階級…ということになる訳だ。
でもさ、こんなワイルドな…しかも強そうなお兄さんがお貴族様から命を狙われているの?
…っは!?
もしかして貴族のマダームから愛人関係を求められて逃げたとか?!もっと別の考え方をすると貴族のでっぷり太ったおじさんに見染められて、貞操の危機を感じて逃げて来たとかぁ!?
どっちもありそうで………怖いしエロイ。
「そんなもんで守られなくても俺は…強い」
ほわ~っ一生に一度はこの顔で言ってみたい言葉だよ!オレつえぇぇ!だね。
シーダはニヤリと笑って左手の手首を見せてきた。虹色に輝くブレスレット…虹色?私はシーダに近付いてそのブレスレットをよく見た。
「冒険者ギルド認定SSS シーダ=クラィツァー。え?ト…トリプ…」
シーダはまたニヤリと笑ってみせた。
「俺、強いから。世界最強」
ふわわっ!世・界・最・強・‼〇〇空じゃないかぁ!一度は親指立てて自分を指差してみたいけどぉー!
トリプルスターって冒険者ギルドの世界最高ランクの位じゃない!確か世界中でも片手で数えるぐらいの人しかいないって聞いたよ。
「初めて見た!」
「そうだろうよ。奇跡の使い手と同じくらい珍しい人だろ?」
ふわ~!何度も驚いちゃうけどさ~顔も格好良くてスタイルも抜群でそれでトリプルスターァ?
羨ましすぎる天は何物も与えるのだろうか…
「酷いですよっシーダ!」
「何がだよ?」
「顔も良くて…いっぱい持ってて名誉もある!」
「それはお前もだろ?俺はなんもねーよ。だって孤児だし」
「あ、私と一緒ですね」
シーダは驚いたような顔で私を見た。そんな驚くようなことかな~この世界は戦争も頻繁にあるし、魔物もいるから結構、親が死んでいないとかで孤児が多いと思うけど?
「お前育ちも良さそうだし、ボヤッとしているからてっきり貴族の令嬢かと思った」
「ボヤッとはひどいです~そんな訳ないよ、戦地で捨てられていたんです。まあ捨てられ癖が付いているかも?」
「?」
いかん、余計な事をつい口走ってしまった。
まあ、いいか。私は立ち上がってスカートの汚れを払った。
「とりあえず、アザベル村に行きましょう。もしシーダを狙っている奴らが襲ってきたら、私がシーダを守ってあげますっ私、こう見えても防御じゃ世界最強だから」
親指を立てて、おれつえぇぇをやってみた。これめっちゃテンション上がるわ!
「…っぶはっ!」
シーダは笑いながら、立ち上がると私の頭をクシャクシャと撫でた。そんな笑い方も出来るんだね。イケメンスマイル、ゴチになりました。
「そーかよ、んじゃ守ってもらおうかな?」
そうして私とシーダは再び山道を歩き出した。
この背の高いトリプルスターの強いお兄さんとこれから波乱万丈な人生を歩むとは知らずに……
私の勝手な予想だけど、別れた女とか?愛人で揉めたとか?彼女の妊娠で認知する、しないで揉めたとか?
我ながら下世話なことしか浮かばない残念思考だな…と思い少し溜め息を吐いた。
「少し休むか?山登りも疲れるだろう?」
お兄さんが溜め息をついた私にそう声をかけてくれた。そうだ…
「いつまでも名前を知らないのではいけませんね、差し支えなければお名前お聞きしても宜しいでしょうか?」
お兄さんは目を丸くした後、ニヤリと笑った。
「シーダ=クラィツァーだ」
何だか名前の響きまでカッコイイとは反則だな。
「ではクラィツァーさん」
「シーダでいい」
「シーダさん」
「さん付けヤメロ。敬語もヤメロ」
「……」
「シーダ」
「……シーダ」
「宜しくな」
このお兄さん、自分のペースに持って行くの上手いな。まあこんなにカッコイイんだからモテるだろうし、女性の扱いというかあしらい方?も手慣れたものなんだろう。
そうか、こういう距離の詰め方が男女の恋愛の初歩に必要なのかも?まあ、私には必要ない知識だけどね。
私はお兄さん、改めシーダと共に山の少し開けた所の岩の上に腰を下ろした。
シーダは腰袋の中から水筒を取り出して飲み物を飲んでいる。飲んでいる姿も、ビールのCMのカッコイイ俳優さんみたいですね!と…心の中で賛辞を送っておく。
私は背中に背負ったリュックサックから飴玉を取り出して一粒舐めた。自作の梅っぽい味の飴だ。しょっぱみが最高。
さて…このお兄さんをこのまま村に連れて行っても大丈夫なものだろうか?どうにも誰かに命を狙われているようだし、村の住人を危険な目に遭わせたくない…と思案した。
このお兄さんに正面切って
「あんた狙われてんじゃねえか?」
と聞いてみてもいいが、何だか怖い。この人さ…表層魔力量を調節出来るくらいの高位魔術師みたいなんだよね。さっきの私に仕掛けられた魔術の系統からみても高位魔法をバンバン使える攻撃型の魔術師だと思う。しかも腰に剣も下げているし…魔法剣士かな?
こんな怖いお兄さんを狙うってどんな奴なんだろう…恋愛絡みのおねーさんの恨みつらみだけではないような気がしてきた。
「シーダは誰かに狙われているんですね?」
シーダの魔質がグルッと動いた。怖いな…魔圧っていうのかな?魔術というよりは、直接的な気合いや剣圧?みたいなものが私にぶつけられている。
「あのですね、私は治療術師なだけでそんな怖い魔質をぶつけられても対処に困るんですよ。あなたが何かに追われていて、危険なのに村に入れる訳には行かないのはご理解できますよね?」
「……」
無言で一つ頷くとシーダは私から視線を外した。何故威圧するかな~私、素人なんだよ?
何の素人かは知らんけど?
「え~と今、山一帯に探査魔法をかけてますが特に怪しい魔質の持ち主はいないようなのですが…どうされますか?」
シーダ兄さんは一瞬ポカンとした後、麓の方に目を向けている。
「暫くは襲ってこないだろう。体勢を整えるまで時間がかかる」
シーダ兄さんの呟きに確信を得た。
どうやらシーダは襲って来た相手が誰だか分かっていて、そしてそれは個人ではなく団体さんつまり組織だったものに狙われているということも分かっている訳だ。
こりゃあ参ったね。やっぱり余計なことに首を突っ込んじゃったよ。でもなぁ…またお人好しを発動してしまうけど一度知ってしまったものを、あらそう?じゃあ頑張って…って放り投げたり出来ないんだよな。よし…っ。
「シーダは…その困ってますか?ソレに襲われるの…」
シーダは声を出さないで笑っている。何だか呆れているのか?
「襲われて困ってないヤツっているのか、逆に知りたいわ」
「そーですよね…」
まだ声にならない笑いをしているシーダにもう少し突っ込んだことを聞いてみた。
「それでは、襲われないように誰かの庇護下に入ることはどう思われていますか?」
「はぁ?」
シーダはジロリと私を睨んできた。顔の整ってる人って睨むとものすごく冷たい印象になるんだよね…怖い。
「提案なのですが、『奇跡の使い手』の護衛騎士として庇護下に入るのは如何でしょうか?そうすれば、世界治療術師協会から使い手特別保護法の元、あなたに危害を加えたり、意図的に護衛業務を妨害すれば厳しい罰則と懲役が科せられることが出来ます」
シーダは私の目を見詰めてきた。
「その罰則はどの国に属していても適用されるのか?」
「はい、『奇跡の使い手』の入国が許可されている国ならば、世界中どこの地域でも適用されます」
「じゃあ、適用はどんな人間にも有効なのか?」
「え?人間?」
「危害を加えようとしているのが…特権階級、だとしても?」
思わず息を飲んだ。ちょっとお待ち下さい…と制してから背中に背負っていたリュックサックから『奇跡の使い手手引書』を出して、違反項目の欄を見る。
「奇跡の使い手の希少価値の有益度が高い場合それに準ずる者も、使い手の一部と見なし…庇護されるものとする。う~ん…書いてないですが。私の経験則から言うと、特権されてしまう可能性は高いと思いますね」
シーダはフイッ…と顔を背けた。
「だったら意味はねぇ…いらね」
ああ…これは益々余計な事を聞いちゃったよ…。つまりシーダの命を狙ってくる輩は、シーダの知っている人で、団体さんでしかも特権階級…ということになる訳だ。
でもさ、こんなワイルドな…しかも強そうなお兄さんがお貴族様から命を狙われているの?
…っは!?
もしかして貴族のマダームから愛人関係を求められて逃げたとか?!もっと別の考え方をすると貴族のでっぷり太ったおじさんに見染められて、貞操の危機を感じて逃げて来たとかぁ!?
どっちもありそうで………怖いしエロイ。
「そんなもんで守られなくても俺は…強い」
ほわ~っ一生に一度はこの顔で言ってみたい言葉だよ!オレつえぇぇ!だね。
シーダはニヤリと笑って左手の手首を見せてきた。虹色に輝くブレスレット…虹色?私はシーダに近付いてそのブレスレットをよく見た。
「冒険者ギルド認定SSS シーダ=クラィツァー。え?ト…トリプ…」
シーダはまたニヤリと笑ってみせた。
「俺、強いから。世界最強」
ふわわっ!世・界・最・強・‼〇〇空じゃないかぁ!一度は親指立てて自分を指差してみたいけどぉー!
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「初めて見た!」
「そうだろうよ。奇跡の使い手と同じくらい珍しい人だろ?」
ふわ~!何度も驚いちゃうけどさ~顔も格好良くてスタイルも抜群でそれでトリプルスターァ?
羨ましすぎる天は何物も与えるのだろうか…
「酷いですよっシーダ!」
「何がだよ?」
「顔も良くて…いっぱい持ってて名誉もある!」
「それはお前もだろ?俺はなんもねーよ。だって孤児だし」
「あ、私と一緒ですね」
シーダは驚いたような顔で私を見た。そんな驚くようなことかな~この世界は戦争も頻繁にあるし、魔物もいるから結構、親が死んでいないとかで孤児が多いと思うけど?
「お前育ちも良さそうだし、ボヤッとしているからてっきり貴族の令嬢かと思った」
「ボヤッとはひどいです~そんな訳ないよ、戦地で捨てられていたんです。まあ捨てられ癖が付いているかも?」
「?」
いかん、余計な事をつい口走ってしまった。
まあ、いいか。私は立ち上がってスカートの汚れを払った。
「とりあえず、アザベル村に行きましょう。もしシーダを狙っている奴らが襲ってきたら、私がシーダを守ってあげますっ私、こう見えても防御じゃ世界最強だから」
親指を立てて、おれつえぇぇをやってみた。これめっちゃテンション上がるわ!
「…っぶはっ!」
シーダは笑いながら、立ち上がると私の頭をクシャクシャと撫でた。そんな笑い方も出来るんだね。イケメンスマイル、ゴチになりました。
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