1 / 15
プロローグ
足掻かないのも一理ある
しおりを挟む
捨てキャラ、雑魚キャラ、言い方は色々だがゲームの開始早々私はこの男達に捨てられた。要は一文で済む。
「サエラをパーティーから外しました」
こんな所だろう。実際、自分がRPGゲームをしていたら使い勝手の悪いキャラを
「あ~もうこいつ使えないわぁわ~パーティーから外そう!」
なんてボタン一つでポイッとその場で外してしまうだろう。それが現実世界で起こったら…こんな感じなのだ。
「お前使えねーし、うちのパーティーにいらねぇよ」
顔はすこぶる男前のさしずめ、このゲームの主人公のパーティーのリーダー…ビートはヘラヘラ笑いながら私にそう告げた。
彼の周りには治療術師の女と魔法使いの女、魔剣士の男がいる。私はRPG風に言うならば『盗賊』または『剣士』のキャラクターだろうか?ただこのパーティーでは勝手にそのカテゴリーに入れられていただけで、本当の私は断じて違う。
もう今更、否定も肯定もしないけど…
深い森の中…たった一人置いていかれたら、まあ普通の剣士や盗賊なら慌ててしまい、多分ビートは私が泣きながら許しを乞うてくるだろうと思っていたのだろう。
「分かりました、では失礼します」
そのまま私がその場を去って行こうとしたので、逆にビートが慌ててしまうという珍現象が起こっていた。
「お前っ?!良いのか?良いんだな?お前がどうなっても知らねえぞ!」
そっちこそ、私がいなくなってどうなっても知らねーぞっ…と。
その時、ビートの後ろに立っているクリスと目が合った。クリスは普段は無表情なのだが、青褪めていた。
「お気をつけて」
私はそれだけ言うと、あのクソパーティーメンバーが見えなくなる所まで歩いて行った。
奴らが見えなくなってから二日前にこの森に入る前に立ち寄った、この街の入口辺りを頭の中に思い浮かべる。
よしっ…魔力が体を包む。
目を開けると、ちゃんと街の入口の近くに転移出来たみたいだ。そのまま街の中心部にある冒険者ギルドまで歩いて移動した。
冒険者ギルド…
それは多種多様な依頼が集まる場所だ。それを求めて冒険者が集まり、依頼人と冒険者の仲介を生業とするのがこの商会、冒険者ギルドだ。
簡単に言うと職安、アルバイト、バイト、パートの紹介センターだ。
因みに私の冒険者ランクはD。ついこの間までは一番下のランクEだった。あのクソパーティーメンバーと組んで依頼を受けまくったのでランクDに上がったのだ。
ランクが上がったことだけは良かったと思える。一人で依頼を受けていても、魔獣を倒す系の依頼は怖くて受けるのに躊躇していただろうし、そうなると討伐実績が上がらなくて昇格がもっと遅かったと思うからだ。
そんなことがあった私の冒険者生活だが、私が何故あのクソパーティーメンバーと共にいたのかと言うと…
私は村を出て冒険者登録をしたばかりだったので、パーティーを組んで依頼を受けることにした。そこでたまたまあのクソパーティーメンバーになっただけだったのだ。
依頼を受ける際にパーティーを組むとデメリットがある。依頼を完了した報酬がパーティーの人数で等分されるので個人の儲けが少なくなる。
逆にメリットは退治や危険を伴う依頼ではリスクが少なくて済むことだ。
私は村を出たばかりだったからビートに誘われるままパーティーに入ったけど、私に任された仕事といったら、荷物持ちや宿屋の手配、備品の管理…こんなことばかりを押し付けられていた。しかも宿で宿泊する時はビートは一番良いランクの部屋で私は大部屋という有様だった。
自分で言うのも何だけど、NOと言えない元日本人の悪い所が出てしまっていた…と思う。
「お前、剣士見習いなんだろ?前に出て戦えよ!」
そう言って戦闘の度にパーティーメンバーの前に盾代わりに立たされた。
別に盾代わりでも問題ないんだけどね、だって私、防御魔法得意だし?
因みに私、専門は治療術師なんだけどね?
多分、村で唯一の元冒険者のお兄さんのお古のコートと年季の入った魔獣皮製のお兄さんの子供の時に履いていたパンツのせいで、ビートに最初から『剣士見習い』だと勘違いされたのもいけなかったんだよね。
最初から否定しておけば、こんな胸糞悪い置き去り行為を受けないで済んだはずだ。
私はギルドの受付の順番待ちの列に並んだ。先ずはあのクソパーティーメンバーから外してもらって…少しは貯まったお金で、術師用のローブを買おう。そして、薬草採取とかの依頼を受けて豆豆しく地味に生きていこう。
「冒険者ギルドでようこそ!ご要件をお伺い致します」
やっと自分の順番がきて、ギルドの受付のお姉さんにパーティーメンバーからの脱退処理をお願いした。
ギルド証を手渡すと、魔力読み取り装置の上に置いて私の冒険者履歴を見ている、受付のお姉さん。
「はい、脱退処理完了しました。ご利用ありがとうございました」
呆気ない。あれほど胸糞悪い行為をされたのに、メンバーから外れるのは簡単過ぎた。
さて、隣の窓口〘預入、引出し〙に再び並び直し、お金を下ろした。魔術師用のローブの値段の相場が分からないけど、取り敢えず…魔道具店に向った。
「ローブ高っ!」
魔道具店に入り、ローブの値札を見て絶句した。自分の手持ちのお金の五倍はする。ウン10万円ってハイブランド並みじゃない…
自分的にはお洒落ではない地味デザインのローブに施された魔術式を視る。
魔法防御、物理防御…?これくらいなら自分でかけられる。そうか、普通のローブ…例えば可愛いデザインのものを買って自分で魔術をかければ…あっという間に魔道具の出来上がり!になるんじゃない?
そうだ、自分で作れるものは自作しよう。
私は魔道具店を出ると表通りに出た。普通の服屋はどこにあるんだろう…近くを歩いているおばさんに聞いてみたら、もう少し通りを進んだ所にある、女性向けのお店が多く出店しているエリアにあるみたいだ。
おばさんにお礼を言って、大通りを進むとフローラルな香りがしてきた。
「わあ…」
思わず感嘆の声を上げた。
店の構えからして違う。お店の外壁は配色がポップで可愛い、花壇に可愛い花が植えてある。乙女ストリートだ!
私はキョロキョロと辺りを見ながらテンションが上がっていた。
可愛いケーキ屋さんがある!後で覗いてみよう…あっ、雑貨屋さんだ!これも後で…
そして衣料品と書かれた看板を見付けたので扉を開けて店内に入ってみた。
やっぱり女子向けの服屋だね~色合いが可愛い。スカートやシャツ…そしてコートの棚を見付けたのでポンチョみたいなのマント?がないか物色し始めた。
「あった…」
ポンチョの胸から下あたりから花の模様の刺繍が施されている。柔らかい薄い色の刺繍で主張し過ぎず…さり気なく可愛い。よし…インスピレーションを大事にしよう。一目惚れだしこれを買おう。値札を見ると三百ベイ…1ベイ約5円くらいなので、1500円!安い…これにしよう。
私は刺繍の入ったポンチョを購入すると店を出た。次は手芸店だ!あるのかな?あるよね…またも歩いているお姉さんに針と糸を売っているお店を聞いて手芸店を見付けた。
そして店内に入り、端切れと糸と針を購入して店を出た時にはもう夕暮れ時になっていた。
急いで宿屋の近くまで魔法で移動すると、宿屋に預けていた荷物を引き上げてきた。どうやらビート達はまだ帰って来ていないようだ。
まあ…あの森を徒歩移動だとまだまだこの街に辿り着くまで時間はかかるだろう。
しかし宿屋に泊まると今の手持ちのお金じゃ連泊は厳しい。野宿かな…でもこれも問題無い。自分の防御魔法があるし、村では家の家事を手伝い一通りのことは自分で出来る。
明日から、依頼をこなして少しでも稼いで生活を安定させなきゃ…
村で持て余し気味だったこの膨大な魔力を役立てたくて、冒険者になる為にここまで来たのにここで踏ん張らないでどうするんだ。
頬を叩いて気合いを入れた。
私は屋台で魔獣肉の串焼きとサラダを買って、パン屋では塩パンを買った。水は魔法で自分で作れるし…せめて水道代だけでも節約しなくちゃね。
商店街の端に設置されていたベンチに腰かけると、買ってきたポンチョの裏地に端切れを縫い付けていく。その際に針と糸に魔力を籠めて縫っていった。
こうやって創り出すものに魔力を籠めながら製作すると『魔道具』に変わる。もっと簡単に魔道具を作るなら魔獣の皮、骨、肉などを使って製品を作る方が最初から魔力が籠っているので手軽らしい。
私は自分の手で一から作っていくのでも構わない。魔力は沢山持っているしね。
一針一針魔力を籠めて縫っていく。ポンチョの裏側に内ポケットを作ろうと縫っているのだが…夕闇が濃くなってきて手元が見辛くなってきた。
何だか目に涙が堪って来ているのが分かる。
「やっぱり……悔しいよ…」
RPGのパーティーから外されたモブはやっぱり辛すぎて…泣けてきます。
「サエラをパーティーから外しました」
こんな所だろう。実際、自分がRPGゲームをしていたら使い勝手の悪いキャラを
「あ~もうこいつ使えないわぁわ~パーティーから外そう!」
なんてボタン一つでポイッとその場で外してしまうだろう。それが現実世界で起こったら…こんな感じなのだ。
「お前使えねーし、うちのパーティーにいらねぇよ」
顔はすこぶる男前のさしずめ、このゲームの主人公のパーティーのリーダー…ビートはヘラヘラ笑いながら私にそう告げた。
彼の周りには治療術師の女と魔法使いの女、魔剣士の男がいる。私はRPG風に言うならば『盗賊』または『剣士』のキャラクターだろうか?ただこのパーティーでは勝手にそのカテゴリーに入れられていただけで、本当の私は断じて違う。
もう今更、否定も肯定もしないけど…
深い森の中…たった一人置いていかれたら、まあ普通の剣士や盗賊なら慌ててしまい、多分ビートは私が泣きながら許しを乞うてくるだろうと思っていたのだろう。
「分かりました、では失礼します」
そのまま私がその場を去って行こうとしたので、逆にビートが慌ててしまうという珍現象が起こっていた。
「お前っ?!良いのか?良いんだな?お前がどうなっても知らねえぞ!」
そっちこそ、私がいなくなってどうなっても知らねーぞっ…と。
その時、ビートの後ろに立っているクリスと目が合った。クリスは普段は無表情なのだが、青褪めていた。
「お気をつけて」
私はそれだけ言うと、あのクソパーティーメンバーが見えなくなる所まで歩いて行った。
奴らが見えなくなってから二日前にこの森に入る前に立ち寄った、この街の入口辺りを頭の中に思い浮かべる。
よしっ…魔力が体を包む。
目を開けると、ちゃんと街の入口の近くに転移出来たみたいだ。そのまま街の中心部にある冒険者ギルドまで歩いて移動した。
冒険者ギルド…
それは多種多様な依頼が集まる場所だ。それを求めて冒険者が集まり、依頼人と冒険者の仲介を生業とするのがこの商会、冒険者ギルドだ。
簡単に言うと職安、アルバイト、バイト、パートの紹介センターだ。
因みに私の冒険者ランクはD。ついこの間までは一番下のランクEだった。あのクソパーティーメンバーと組んで依頼を受けまくったのでランクDに上がったのだ。
ランクが上がったことだけは良かったと思える。一人で依頼を受けていても、魔獣を倒す系の依頼は怖くて受けるのに躊躇していただろうし、そうなると討伐実績が上がらなくて昇格がもっと遅かったと思うからだ。
そんなことがあった私の冒険者生活だが、私が何故あのクソパーティーメンバーと共にいたのかと言うと…
私は村を出て冒険者登録をしたばかりだったので、パーティーを組んで依頼を受けることにした。そこでたまたまあのクソパーティーメンバーになっただけだったのだ。
依頼を受ける際にパーティーを組むとデメリットがある。依頼を完了した報酬がパーティーの人数で等分されるので個人の儲けが少なくなる。
逆にメリットは退治や危険を伴う依頼ではリスクが少なくて済むことだ。
私は村を出たばかりだったからビートに誘われるままパーティーに入ったけど、私に任された仕事といったら、荷物持ちや宿屋の手配、備品の管理…こんなことばかりを押し付けられていた。しかも宿で宿泊する時はビートは一番良いランクの部屋で私は大部屋という有様だった。
自分で言うのも何だけど、NOと言えない元日本人の悪い所が出てしまっていた…と思う。
「お前、剣士見習いなんだろ?前に出て戦えよ!」
そう言って戦闘の度にパーティーメンバーの前に盾代わりに立たされた。
別に盾代わりでも問題ないんだけどね、だって私、防御魔法得意だし?
因みに私、専門は治療術師なんだけどね?
多分、村で唯一の元冒険者のお兄さんのお古のコートと年季の入った魔獣皮製のお兄さんの子供の時に履いていたパンツのせいで、ビートに最初から『剣士見習い』だと勘違いされたのもいけなかったんだよね。
最初から否定しておけば、こんな胸糞悪い置き去り行為を受けないで済んだはずだ。
私はギルドの受付の順番待ちの列に並んだ。先ずはあのクソパーティーメンバーから外してもらって…少しは貯まったお金で、術師用のローブを買おう。そして、薬草採取とかの依頼を受けて豆豆しく地味に生きていこう。
「冒険者ギルドでようこそ!ご要件をお伺い致します」
やっと自分の順番がきて、ギルドの受付のお姉さんにパーティーメンバーからの脱退処理をお願いした。
ギルド証を手渡すと、魔力読み取り装置の上に置いて私の冒険者履歴を見ている、受付のお姉さん。
「はい、脱退処理完了しました。ご利用ありがとうございました」
呆気ない。あれほど胸糞悪い行為をされたのに、メンバーから外れるのは簡単過ぎた。
さて、隣の窓口〘預入、引出し〙に再び並び直し、お金を下ろした。魔術師用のローブの値段の相場が分からないけど、取り敢えず…魔道具店に向った。
「ローブ高っ!」
魔道具店に入り、ローブの値札を見て絶句した。自分の手持ちのお金の五倍はする。ウン10万円ってハイブランド並みじゃない…
自分的にはお洒落ではない地味デザインのローブに施された魔術式を視る。
魔法防御、物理防御…?これくらいなら自分でかけられる。そうか、普通のローブ…例えば可愛いデザインのものを買って自分で魔術をかければ…あっという間に魔道具の出来上がり!になるんじゃない?
そうだ、自分で作れるものは自作しよう。
私は魔道具店を出ると表通りに出た。普通の服屋はどこにあるんだろう…近くを歩いているおばさんに聞いてみたら、もう少し通りを進んだ所にある、女性向けのお店が多く出店しているエリアにあるみたいだ。
おばさんにお礼を言って、大通りを進むとフローラルな香りがしてきた。
「わあ…」
思わず感嘆の声を上げた。
店の構えからして違う。お店の外壁は配色がポップで可愛い、花壇に可愛い花が植えてある。乙女ストリートだ!
私はキョロキョロと辺りを見ながらテンションが上がっていた。
可愛いケーキ屋さんがある!後で覗いてみよう…あっ、雑貨屋さんだ!これも後で…
そして衣料品と書かれた看板を見付けたので扉を開けて店内に入ってみた。
やっぱり女子向けの服屋だね~色合いが可愛い。スカートやシャツ…そしてコートの棚を見付けたのでポンチョみたいなのマント?がないか物色し始めた。
「あった…」
ポンチョの胸から下あたりから花の模様の刺繍が施されている。柔らかい薄い色の刺繍で主張し過ぎず…さり気なく可愛い。よし…インスピレーションを大事にしよう。一目惚れだしこれを買おう。値札を見ると三百ベイ…1ベイ約5円くらいなので、1500円!安い…これにしよう。
私は刺繍の入ったポンチョを購入すると店を出た。次は手芸店だ!あるのかな?あるよね…またも歩いているお姉さんに針と糸を売っているお店を聞いて手芸店を見付けた。
そして店内に入り、端切れと糸と針を購入して店を出た時にはもう夕暮れ時になっていた。
急いで宿屋の近くまで魔法で移動すると、宿屋に預けていた荷物を引き上げてきた。どうやらビート達はまだ帰って来ていないようだ。
まあ…あの森を徒歩移動だとまだまだこの街に辿り着くまで時間はかかるだろう。
しかし宿屋に泊まると今の手持ちのお金じゃ連泊は厳しい。野宿かな…でもこれも問題無い。自分の防御魔法があるし、村では家の家事を手伝い一通りのことは自分で出来る。
明日から、依頼をこなして少しでも稼いで生活を安定させなきゃ…
村で持て余し気味だったこの膨大な魔力を役立てたくて、冒険者になる為にここまで来たのにここで踏ん張らないでどうするんだ。
頬を叩いて気合いを入れた。
私は屋台で魔獣肉の串焼きとサラダを買って、パン屋では塩パンを買った。水は魔法で自分で作れるし…せめて水道代だけでも節約しなくちゃね。
商店街の端に設置されていたベンチに腰かけると、買ってきたポンチョの裏地に端切れを縫い付けていく。その際に針と糸に魔力を籠めて縫っていった。
こうやって創り出すものに魔力を籠めながら製作すると『魔道具』に変わる。もっと簡単に魔道具を作るなら魔獣の皮、骨、肉などを使って製品を作る方が最初から魔力が籠っているので手軽らしい。
私は自分の手で一から作っていくのでも構わない。魔力は沢山持っているしね。
一針一針魔力を籠めて縫っていく。ポンチョの裏側に内ポケットを作ろうと縫っているのだが…夕闇が濃くなってきて手元が見辛くなってきた。
何だか目に涙が堪って来ているのが分かる。
「やっぱり……悔しいよ…」
RPGのパーティーから外されたモブはやっぱり辛すぎて…泣けてきます。
11
あなたにおすすめの小説
聖女になんかなりたくない! 聖女認定される前に…私はバックれたいと思います。
アノマロカリス
恋愛
この作品の大半はコメディです。
侯爵家に生まれた双子のリアナとリアラ。
姉のリアナは光り輝く金髪と青い瞳を持つ少女。
一方、妹のリアラは不吉の象徴と言われた漆黒の髪に赤い瞳を持つ少女。
両親は姉のリアナを可愛がり、妹のリアラには両親だけではなく使用人すらもぞんざいに扱われていた。
ここまでは良くある話だが、問題はこの先…
果たして物語はどう進んで行くのでしょうか?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
乙女ゲーの世界に聖女様として召喚されたけど興味がないので妹に譲ります
ゆずぽんず
恋愛
ある日、ユウとチカの姉妹が乙女ゲームの世界に聖女様として召喚された。
好きなゲームの世界に入れたと喜ぶ妹のチカ。
本来、聖女様として召喚されるのだったの一人。どちらかが死に、召喚された。
妹のことが大切な姉のユウは、妹がこの世界にいたいのならば私が偽物となってこの世界から消えようと決意する。
*乙女ゲーマーによる小説です。乙女ゲーになろう設定混ぜ込んでみました。
*乙女ゲーによくある設定(共通ルートやバッドエンドなどのよくある設定)の説明があります。分かりにくかったらすみません。
【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……
buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。
みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……
看病しに行ったら、当主の“眠り”になってしまった
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全36話⭐︎
倒れた当主を看病する役目を振られた使用人リィナは、彼の部屋へ通うことになる。
栄養、灯り、静かな時間、話し相手――“眠れる夜”を整えていく。そして、回復していく当主アレクシス。けれど彼は、ある夜そっと手を握り返し、低い声で囁く。
「責任、取って?」
噂が燃える屋敷で、ふたりが守るのは“枠(ルール)”。
手だけ、時間だけ、理由にしない――鍵はリィナが握ったまま。
けれど、守ろうとするほど情は育ち、合図の灯りはいつしか「帰る」ではなく「眠る」へ変わっていく。
看病から始まった優しい夜は、静かな執着に捕まっていく。
それでも、捕獲の鍵は彼ではなく――彼女の手にある。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して二年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
【ご報告】
2月15日付で、誤字脱字の修正および一部表現の見直しを行いました。
ただし、記載内容の趣旨に大きな変更はございません。
引き続きよろしくお願いいたします。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
私をいじめていた女と一緒に異世界召喚されたけど、無能扱いされた私は実は“本物の聖女”でした。
さら
恋愛
私――ミリアは、クラスで地味で取り柄もない“都合のいい子”だった。
そんな私が、いじめの張本人だった美少女・沙羅と一緒に異世界へ召喚された。
王城で“聖女”として迎えられたのは彼女だけ。
私は「魔力が測定不能の無能」と言われ、冷たく追い出された。
――でも、それは間違いだった。
辺境の村で出会った青年リオネルに助けられ、私は初めて自分の力を信じようと決意する。
やがて傷ついた人々を癒やすうちに、私の“無”と呼ばれた力が、誰にも真似できない“神の光”だと判明して――。
王都での再召喚、偽りの聖女との再会、かつての嘲笑が驚嘆に変わる瞬間。
無能と呼ばれた少女が、“本物の聖女”として世界を救う――優しさと再生のざまぁストーリー。
裏切りから始まる癒しの恋。
厳しくも温かい騎士リオネルとの出会いが、ミリアの運命を優しく変えていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる