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歓迎会
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モスゴモは買取価格が10万ベイだった。クリスと半分に分けて5万ベイ…25万円!これで1ヵ月の食費と宿代は稼げた計算だ。RPG風に言うと…
サエラはレベルが1上がった!お金が10万ベイ増えた!
こんな感じかな?
「終わったか?では夕刻に小料理屋まで来てくれるか?」
買取のお金をギルド貯金に預けてから、休憩室で待ってくれていたカインダッハお兄さんの所へ戻ると、そう言われたので…そう言えばラジェンタさんが歓迎会をしてくれるって言っていたことを思い出した。
「はい、お伺いします!」
私が元気良くそう答えると、カインダッハお兄さんは優しく微笑み返してくれて、ではまた後で…と他の軍人のお兄さん達と一緒に帰って行った。
「歓迎会か~サエラ繋がりでまた美味いもん食べられるのかな~」
「クリス、食べることばっかり言ってる!」
ふたりで笑いながらギルドを出て、本日から宿泊する宿に向かった。
本日から泊まる宿は、宿泊料金を1週間分前払いし…宿泊を延長する度に、追加料金を払い込むシステムになっている。以前泊っていた格安宿よりランクが上の中々良いランクの宿なのだ。
こんな宿に連泊出来るようになったのも、素材を売ってお金に余裕が出来てきたからだ。クリスのおかげだ。
「こんなに安定してお金を稼げるのもクリスのお陰だよ~」
隣を歩くクリスを見上げてお礼を言うと、クリスは照れながら私を見下ろしてきた。
「俺だって防御魔法かけたコート作ってもらったし、怪我も治療してもらえたし、サエラのお陰で助かってるし…それに楽しい」
ひやぁ…照れるなあ。うん…そうだね、以前の私達ならあのクソパーティーメンバーのせいで、心が疲弊して楽しいなんて感情は湧いて来なかったもの…今は素直に明日が待ち遠しいし、今晩のすき焼きが楽しみ過ぎる。
そうして宿に戻って身支度を整えてから、小料理屋ラジーに向かった。
お店の入口には、本日貸し切りの看板が下がっていた。こういう看板?の発想も日本人っぽいよね?
「こんばんは~」
入口の扉を叩いて声をかけると、ラジェンタさんの返事が聞こえてお店の扉が開けられた。扉を開けたのは知らないお姉さんだった。ラジェンタさんと同じ年くらいの人かな?
「こんばんは~初めましてね!私はキマリ、宜しくね」
「は…初めまして、サエラです」
思わずキマリさんに向かってお辞儀をすると、キマリさんが声を上げて笑った。
「わあ…本当にラジェンタ様と同じ国の人なのね!フフ…ラジェンタ様も無意識でオジギ?っていう動作をよくしてるのよぉ?その動作に感謝や謝罪とご挨拶が全部含まれてる、便利な動きだって聞いたけど、そうなの?」
「あ…はい、そうですね」
ラジェンタさんのお辞儀の説明が凄いなと思いながら笑顔になった。
「さあ~入って~」
「サエラちゃん、クリス君もいらっしゃい!ほら、見てみて!」
厨房の奥からラジェンタさんが出て来て上を指差したので、目線をあげた。
「わ…わああっ!!」
天井には、サエラちゃんクリス君歓迎会♡と日本語で書かれた垂れ幕がかかっていた。おまけに紙で作ったみたいな丸い飾りが下がってる!あれ、どうやって作ったのぉ!?
「この世界にはマジックとか無いから、絵具で書いたんだよ~どう?どう?飾りもあると歓迎会っぽいでしょう?風船とかあればいいのになぁ~作ろうかしら?」
ラジェンタさんに促されて、店内に入るとカインダッハお兄さんと先程までご一緒だった軍人のお兄さん達とワイセリ少佐が、既にテーブルの席に座って一杯やっていたのかジョッキを掲げて、こちらに向かって手を振っていた。
……?あれ、スワイト殿下がいなくね?
キョロキョロと周りを見ながら、手招きされたワイセリ少佐の近くに行くとワイセリ少佐が
「あ~殿下は忙しいみたいだよ?」
と、私が聞く前にそう切り出した。
私とクリスが座ったテーブルの上には、大きな鉄板が置かれている。どこからどう見ても鉄板…プレートの形になっている。作ったのかな?
ワイセリ少佐の前に座っていた可愛い系のお兄さんが茶封筒を懐から取り出して、私にその封筒を差し出した。
「あ~それでね、これが術師申請用紙ね」
お兄さんから茶封筒を受け取って中を開けて見ると…用紙が数枚入っているが、文字が読めない。
「どうしよう…読めないよ」
一緒にテーブルに座ったクリスを見ると、手を差し出されたのでクリスに用紙を渡した。クリスは渡した用紙を見て、頷いている。
「うん…名前と年令を書くのか…この保証人は俺が書くけど、もう一人書いてもらわないと…」
「それは私に任せて!」
大皿をこちらに運びながらラジェンタさんが請け負ってくれた。
笑顔のラジェンタさんがテーブルの上に置いた大皿には…薄切りのお肉と野菜が乗っているっ!!思わず歓声を上げてしまった。すき焼きぃ~
「さあ~焼くわよ!!」
ラジェンタさんはお肉を鉄板に乗せると野菜を入れて、すき焼きのタレかな?を回しいれた。
「ああ…いい匂い」
口が無意識で呟いてしまっている、もう口がすき焼きの味を求めて涎が止まらない。
「サエラちゃん、生卵いる?」
「は、はいっ!」
ラジェンタさんから籠に入れられた生卵を受け取ると、思わずニンマリしてしまった。すき焼きに生卵!私は絶対に生卵で食べる派だ。
「卵かけご飯食べたいなぁ~」
「いいわねっ!好きなだけ食べてね」
ラジェンタさんがサムズアップをしているので、私もサムズアップを返した。
「タマゴカケゴハンって何?」
クリスは生卵を肉にかける…という食事が初めてらしく、戸惑っているみたいだ。周りを見るとカインダッハお兄さんは慣れた手つきで、小鉢に生卵を割り入れてフォークで掻き回している。
異世界の食べ方であること、生卵とシューユをご飯に絡めて食べるもの。お肉と絡めて食べると美味しいけど、好みがあるので無理して食べなくていい…と伝えるとクリスは生卵に挑戦してくれるようだ。
小鉢に生卵を割る入れるのは私がしてあげて、かき混ぜてすき焼きのお肉を生卵に絡めているクリス。息を詰めてその様子を見ていると、同じようにラジェンタさんが見詰めているのに気が付いた。
分かりますっラジェンタさん!外国人の方が初めて日本食を食べようとしているのを、横で見ている感覚ですよね?
生卵を絡めたお肉がスルリとクリスの口に吸い込まれて行った。
頷きながら咀嚼するクリスの横顔を見詰めていると、クリスが食べ終えて私の方を見た。
緊張の一瞬!!
「お肉だけだと甘辛くてそれも美味しいけど、卵があると優しい味になって…凄く旨いな」
「!」
思わずラジェンタさんを見てしまった。ラジェンタさんは頬を染めながら体をくねらせていた。
ラジェンタさんの気持ち、すっごく分かります!日本食デリシャス!と言われた感覚ですよね?私も自分が褒められたみたいで凄く嬉しいです。
「もおぉぉぉ~クリス君ってば可愛いんだからっ!褒めたって何も出ないからね!ほらっほらっもっと食べなさい!」
ラジェンタさんはオバチャンの常套句みたいな言葉を早口で叫びながら、クリスの小鉢にお肉をてんこ盛りに乗せていた。クリスもわんこそば状態になりながらも、何とか食べている。
わんこ肉状態だね…女将さんがお肉を入れる、クリス食べるをさっきから永遠と繰り返している。ワイセリ少佐とカインダッハお兄さん達は勝手にお酒飲んで盛り上がっているし、一応歓迎会?だったと思うんだけど、すでにグダグダの只の飲み会に変わっていた(注:一部わんこ肉食べ放題になっている)
「ラジェンタさん…あの、もう…無理…」
クリスが小鉢に肉を入れようとしているラジェンタさんに待ったをかけている。
何となく、クリスが食べる回数を数えていた。58杯!すごいね……基準が何か分からないけど
クリスから拒否されたラジェンタさんは不服顔だ。
「あら?そうなの?若いのに…軟弱ねぇ」
これまたオバチャンの常套句のような、若いくせに~若いからって~を言い放ってクリスを軟弱呼ばわりして、ラジェンタさんは次のターゲットを可愛い系の軍人のお兄さんに決めたようだ。
「お肉のお代わりいれましょうか?」
と、言いながらカインダッハお兄さん達の方へ近づき、またわんこ肉状態にしようとしているようだ。
「おなか苦しい…美味しいけど無理…」
「よく頑張ったよ、きっと新記録だよ」
椅子にぐったりと凭れかかったクリスの頭を撫でてあげた。何の新記録かは不明だけど、気分は挑戦者だと思う。
「い、異世界には変わった食べ物があるんだな…」
「いや…普通はこんなわんこそば状態にはならないと思うよ?」
すき焼きの名誉の為に、素早く否定しておいてあげた。オバチャン精神を発揮してしまったラジェンタさんのお節介?が行き過ぎているのだと思う。
こうして私達の歓迎会はグダグダしたまま過ぎて行ったのだった。
サエラはレベルが1上がった!お金が10万ベイ増えた!
こんな感じかな?
「終わったか?では夕刻に小料理屋まで来てくれるか?」
買取のお金をギルド貯金に預けてから、休憩室で待ってくれていたカインダッハお兄さんの所へ戻ると、そう言われたので…そう言えばラジェンタさんが歓迎会をしてくれるって言っていたことを思い出した。
「はい、お伺いします!」
私が元気良くそう答えると、カインダッハお兄さんは優しく微笑み返してくれて、ではまた後で…と他の軍人のお兄さん達と一緒に帰って行った。
「歓迎会か~サエラ繋がりでまた美味いもん食べられるのかな~」
「クリス、食べることばっかり言ってる!」
ふたりで笑いながらギルドを出て、本日から宿泊する宿に向かった。
本日から泊まる宿は、宿泊料金を1週間分前払いし…宿泊を延長する度に、追加料金を払い込むシステムになっている。以前泊っていた格安宿よりランクが上の中々良いランクの宿なのだ。
こんな宿に連泊出来るようになったのも、素材を売ってお金に余裕が出来てきたからだ。クリスのおかげだ。
「こんなに安定してお金を稼げるのもクリスのお陰だよ~」
隣を歩くクリスを見上げてお礼を言うと、クリスは照れながら私を見下ろしてきた。
「俺だって防御魔法かけたコート作ってもらったし、怪我も治療してもらえたし、サエラのお陰で助かってるし…それに楽しい」
ひやぁ…照れるなあ。うん…そうだね、以前の私達ならあのクソパーティーメンバーのせいで、心が疲弊して楽しいなんて感情は湧いて来なかったもの…今は素直に明日が待ち遠しいし、今晩のすき焼きが楽しみ過ぎる。
そうして宿に戻って身支度を整えてから、小料理屋ラジーに向かった。
お店の入口には、本日貸し切りの看板が下がっていた。こういう看板?の発想も日本人っぽいよね?
「こんばんは~」
入口の扉を叩いて声をかけると、ラジェンタさんの返事が聞こえてお店の扉が開けられた。扉を開けたのは知らないお姉さんだった。ラジェンタさんと同じ年くらいの人かな?
「こんばんは~初めましてね!私はキマリ、宜しくね」
「は…初めまして、サエラです」
思わずキマリさんに向かってお辞儀をすると、キマリさんが声を上げて笑った。
「わあ…本当にラジェンタ様と同じ国の人なのね!フフ…ラジェンタ様も無意識でオジギ?っていう動作をよくしてるのよぉ?その動作に感謝や謝罪とご挨拶が全部含まれてる、便利な動きだって聞いたけど、そうなの?」
「あ…はい、そうですね」
ラジェンタさんのお辞儀の説明が凄いなと思いながら笑顔になった。
「さあ~入って~」
「サエラちゃん、クリス君もいらっしゃい!ほら、見てみて!」
厨房の奥からラジェンタさんが出て来て上を指差したので、目線をあげた。
「わ…わああっ!!」
天井には、サエラちゃんクリス君歓迎会♡と日本語で書かれた垂れ幕がかかっていた。おまけに紙で作ったみたいな丸い飾りが下がってる!あれ、どうやって作ったのぉ!?
「この世界にはマジックとか無いから、絵具で書いたんだよ~どう?どう?飾りもあると歓迎会っぽいでしょう?風船とかあればいいのになぁ~作ろうかしら?」
ラジェンタさんに促されて、店内に入るとカインダッハお兄さんと先程までご一緒だった軍人のお兄さん達とワイセリ少佐が、既にテーブルの席に座って一杯やっていたのかジョッキを掲げて、こちらに向かって手を振っていた。
……?あれ、スワイト殿下がいなくね?
キョロキョロと周りを見ながら、手招きされたワイセリ少佐の近くに行くとワイセリ少佐が
「あ~殿下は忙しいみたいだよ?」
と、私が聞く前にそう切り出した。
私とクリスが座ったテーブルの上には、大きな鉄板が置かれている。どこからどう見ても鉄板…プレートの形になっている。作ったのかな?
ワイセリ少佐の前に座っていた可愛い系のお兄さんが茶封筒を懐から取り出して、私にその封筒を差し出した。
「あ~それでね、これが術師申請用紙ね」
お兄さんから茶封筒を受け取って中を開けて見ると…用紙が数枚入っているが、文字が読めない。
「どうしよう…読めないよ」
一緒にテーブルに座ったクリスを見ると、手を差し出されたのでクリスに用紙を渡した。クリスは渡した用紙を見て、頷いている。
「うん…名前と年令を書くのか…この保証人は俺が書くけど、もう一人書いてもらわないと…」
「それは私に任せて!」
大皿をこちらに運びながらラジェンタさんが請け負ってくれた。
笑顔のラジェンタさんがテーブルの上に置いた大皿には…薄切りのお肉と野菜が乗っているっ!!思わず歓声を上げてしまった。すき焼きぃ~
「さあ~焼くわよ!!」
ラジェンタさんはお肉を鉄板に乗せると野菜を入れて、すき焼きのタレかな?を回しいれた。
「ああ…いい匂い」
口が無意識で呟いてしまっている、もう口がすき焼きの味を求めて涎が止まらない。
「サエラちゃん、生卵いる?」
「は、はいっ!」
ラジェンタさんから籠に入れられた生卵を受け取ると、思わずニンマリしてしまった。すき焼きに生卵!私は絶対に生卵で食べる派だ。
「卵かけご飯食べたいなぁ~」
「いいわねっ!好きなだけ食べてね」
ラジェンタさんがサムズアップをしているので、私もサムズアップを返した。
「タマゴカケゴハンって何?」
クリスは生卵を肉にかける…という食事が初めてらしく、戸惑っているみたいだ。周りを見るとカインダッハお兄さんは慣れた手つきで、小鉢に生卵を割り入れてフォークで掻き回している。
異世界の食べ方であること、生卵とシューユをご飯に絡めて食べるもの。お肉と絡めて食べると美味しいけど、好みがあるので無理して食べなくていい…と伝えるとクリスは生卵に挑戦してくれるようだ。
小鉢に生卵を割る入れるのは私がしてあげて、かき混ぜてすき焼きのお肉を生卵に絡めているクリス。息を詰めてその様子を見ていると、同じようにラジェンタさんが見詰めているのに気が付いた。
分かりますっラジェンタさん!外国人の方が初めて日本食を食べようとしているのを、横で見ている感覚ですよね?
生卵を絡めたお肉がスルリとクリスの口に吸い込まれて行った。
頷きながら咀嚼するクリスの横顔を見詰めていると、クリスが食べ終えて私の方を見た。
緊張の一瞬!!
「お肉だけだと甘辛くてそれも美味しいけど、卵があると優しい味になって…凄く旨いな」
「!」
思わずラジェンタさんを見てしまった。ラジェンタさんは頬を染めながら体をくねらせていた。
ラジェンタさんの気持ち、すっごく分かります!日本食デリシャス!と言われた感覚ですよね?私も自分が褒められたみたいで凄く嬉しいです。
「もおぉぉぉ~クリス君ってば可愛いんだからっ!褒めたって何も出ないからね!ほらっほらっもっと食べなさい!」
ラジェンタさんはオバチャンの常套句みたいな言葉を早口で叫びながら、クリスの小鉢にお肉をてんこ盛りに乗せていた。クリスもわんこそば状態になりながらも、何とか食べている。
わんこ肉状態だね…女将さんがお肉を入れる、クリス食べるをさっきから永遠と繰り返している。ワイセリ少佐とカインダッハお兄さん達は勝手にお酒飲んで盛り上がっているし、一応歓迎会?だったと思うんだけど、すでにグダグダの只の飲み会に変わっていた(注:一部わんこ肉食べ放題になっている)
「ラジェンタさん…あの、もう…無理…」
クリスが小鉢に肉を入れようとしているラジェンタさんに待ったをかけている。
何となく、クリスが食べる回数を数えていた。58杯!すごいね……基準が何か分からないけど
クリスから拒否されたラジェンタさんは不服顔だ。
「あら?そうなの?若いのに…軟弱ねぇ」
これまたオバチャンの常套句のような、若いくせに~若いからって~を言い放ってクリスを軟弱呼ばわりして、ラジェンタさんは次のターゲットを可愛い系の軍人のお兄さんに決めたようだ。
「お肉のお代わりいれましょうか?」
と、言いながらカインダッハお兄さん達の方へ近づき、またわんこ肉状態にしようとしているようだ。
「おなか苦しい…美味しいけど無理…」
「よく頑張ったよ、きっと新記録だよ」
椅子にぐったりと凭れかかったクリスの頭を撫でてあげた。何の新記録かは不明だけど、気分は挑戦者だと思う。
「い、異世界には変わった食べ物があるんだな…」
「いや…普通はこんなわんこそば状態にはならないと思うよ?」
すき焼きの名誉の為に、素早く否定しておいてあげた。オバチャン精神を発揮してしまったラジェンタさんのお節介?が行き過ぎているのだと思う。
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