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第二章
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体育教師がまず手本を見せた。身体を引き上げ、顎が鉄棒の高さを越えて足が地面につかない状態で一回と数える。
「一、二……これは数に入らない。次の奴はそのまま数えろ……三、四、五、六……四十一、四十二……」
男子がさほど懸垂ができなかったとしても、人数が多すぎる。理系クラスの大半は男子で、四十人以上いるのだ。一人あたり三回だったとしても合計で百回を超えるだろう。特殊な訓練を受けていない者でも知っている。懸垂は数十回できただけでも神話レベルだ。
身長順に行い、残すところあと三人となった。白洛因、尤其、そして顧海だ。
三人は同時にやることになった。今のところ八十九回だ。体力の問題もあり、一度もできない生徒もいたからだ。体育教師には自信があった。彼は少し間を置けば二百回はこなせる。顧海がどれだけすごくても、彼ら三人で百を超えることはないだろう。
「尤其、尤其、尤其……」
尤其の女子ファンは本当に多い。金切声が空気を震わせ、隣に立つ白洛因の耳も異常をきたすほどだった。彼は冷笑する。尤其が鼻水を垂らすくらいたくさん叫べばいい。
さすがイケメンだ。立っているだけで鉄棒まで光って見える。だがどれだけ多くの美少女が思慕の眼差しを向けても、クールな男は微笑みひとつ見せなかった。しかし実のところ彼は自信がなくて笑えないだけだった。尤其は手を上げ、周囲に静かにするよう促す。その仕草はとてもスターっぽく見えた。
逃げ道を残しておいたほうがいいぞ。白洛因は心の中で忠告する。彼には分っていた。尤其は三回できればいいほうだ。
尤其は鉄棒を掴み、両腕に懸命に力を込め、必死に頭を上に上げようとする。歓声の中、彼の頭頂部は鉄棒を越えた。次に目が越え、鼻も越え……そして、力尽きた。尤其は目を血走らせ、首に青筋を立てたまま鉄棒から落ちる。
なるほど、三回は過大評価だった。
周囲からはブーイングが巻き起こる。すべて男子が発したものだ。彼らは尤其が失敗して笑い者になるのを待ち構えていた。だが女生徒は違う。私たちのアイドルは一度もできないのよ。可愛すぎる! と思っているのだ。
白洛因は尤其のぷにっと柔らかい胸筋を叩いて言った。
「お前がいつも晒してる胸筋は見かけ倒しだな。これからはボタンを留めて隠しておけよ」
尤其は鼻で笑う。
「おまえだって俺と大差ないだろう」
白洛因は鉄棒にぶらさがった。
体育教師の表情が引き締まり、彼が白洛因をも警戒しているのがわかる。彼は白洛因の回数が十以下であってくれと願っていた。それならクラス全員の合計数を問題なくこなせる。
「一、二、三……」
数が進むにつれ、体育教師の顔色は悪くなっていった。まさかこのクラスにもう一人才能のある人間がいるとは思いもよらなかったのだ。このままいけば三十回を超えるだろう。彼は掌に冷汗をかき始めた。
尤其は隣で驚嘆する。大食いは伊達じゃなかった。
三十回まで数えた頃、白洛因は少し疲れてきた。だがまだあと十回はできる。少し迷ったが、白洛因は鉄棒から降りた。これから家に帰る体力を残しておかねばならない。
周囲はしばし歓声に包まれた。素晴らしい成績だ。鉄棒から降りても顔色も変わらず息も上がらず、まだ余力を残しているようだ。男子生徒は羨望の眼差しを向けた。
残すところ顧海一人となった。
「お前の番だ。やってみろ」
体育教師は顎を上げ、顧海など気にしていない素振りを見せる。
そのとき群衆から誰かが声を上げた。
「先生、顧海はさっき百回腕立て伏せをしたばかりで力が入らないでしょう。次回にしませんか。でないと不公平です」
体育教師は気遣う素振りで顧海を見やる。
「じゃあ次回にするか?」
「先生が先にやってください」
体育教師は驚いた。顧海は礼儀正しく続ける。
「先生が先にやってください。そのあと俺はみんなと先生の合計数をやります」
体育教師の顔は怒りに色を変えた。
「大きく出たな!」
周囲は囃し立てる。
「一緒にやれよ! 一緒に!」
体育教師はまだ高をくくっていた。相手はただの学生で兵役に就いたこともない。特殊訓練も受けておらず、興奮剤を打たれているわけでもない。特殊部隊の兵士レベルと張り合えるか? 絶対にありえない! 虚勢を張って脅かそうとしているだけだ!
体育教師はまだ迷っていたが、なにか大きな力に押し出されたように鉄棒の下に立った。そして顧海は自主的にもう一つの鉄棒の下に立つ。彼は一緒にやっても構わなかった。どうせ最後に勝つのは自分だ。
「俺の服を持っていてくれ」
顧海は上半身の服を脱ぎ捨て、男子生徒の群れに投げる。一人の男子生徒がそれを受け取ったが、隣から白洛因がすっと手を伸ばした。
「俺が代わりに持っていてやるよ」
男子はすべての注意力を鉄棒に注いでいたため、何も考えずに白洛因に渡す。
「一、二、三、四……」
顧海は快調に懸垂を続け、白洛因も草の上で作業に勤しんだ。彼は胸の中で顧海に叫ぶ。
(兄弟! 数百回まで頑張れ! 俺のために時間稼ぎをしてくれ!)
最初は甲乙つけがたく、どちらの動きも速かった。周囲の応援は波のように何度も盛り上がる。こんな激しい試合はなかなかない。声が枯れるまで叫んでも興奮は収まらない。
やがて体育教師のスピードは徐々に落ちていき、一回あたりの間隔もどんどん開いていった。だが隣の顧海は相変わらず安定した動きでまったく疲れた様子も見せない。
「先生。顧海は一気に百回までいきましたが、先生はまだ七十回ですよ!」
この一言で体育教師は力尽き、彼はようやく負けを認めた。
後の時間は完全に顧海の独壇場だった。
白洛因は持っていた黒糸を使い切って群衆の中に戻ってきたが、顧海はまだ鉄棒で大粒の汗を流している。腕には血管が浮き出て息も少し乱れていたが、まだ頑張っていた。
体育教師はとっくに鉄棒から降り、喝采の群れに加わる。喝采するほかない。負けは仕方ないとしても、少しは体面を保たねばならない。
白洛因は静かに顧海を見つめていたが、内心かなり驚いていた。顧海が勝つことは予想していたが、ここまで完勝するとは思わなかった。彼の身体能力は常人を超えている。人格はともかく、その件に関しては評価に値すると認めざるをえなかった。
チャイムが鳴り、顧海はやっと鉄棒から飛び降りた。周囲の学生はとっくに数えられなくなっていたので具体的な回数はわからなかったが、それはもはや重要ではない。顧海の能力は彼らの想像をはるかに越えていたからだ。
「兄弟、お前カッコよすぎだろう!」
ある男子が顧海の肩を叩く。顧海はそれに応じながらクラスメートが寄越したランニングを受け取って肩にかけ、教室に向かって歩いて行った。
白洛因は群衆の後ろからゆっくり歩く。隣には尤其が並び、彼らの後ろにいる女子たちは顧海についてしゃべっていた。
「びっくりよ。めちゃくちゃカッコよかったね。好きになっちゃったわ」
「あのタイプの男は扱いづらいわ。きっと横暴よ」
「今までどうして彼に気づかなかったのかな」
「……」
尤其は変わらず無表情だった。だが今日はあまりにも体裁が悪かったので、女子の話を聞いた後、思わずぼやいた。
「この授業であいつを好きになった子はたくさんいるだろうな」
白洛因は心ここにあらずといった風情でゆっくり歩き続ける。
尤其は白洛因の顔の前で手を振った。
「何を考えてる?」
白洛因は笑った。
「別に」
「一、二……これは数に入らない。次の奴はそのまま数えろ……三、四、五、六……四十一、四十二……」
男子がさほど懸垂ができなかったとしても、人数が多すぎる。理系クラスの大半は男子で、四十人以上いるのだ。一人あたり三回だったとしても合計で百回を超えるだろう。特殊な訓練を受けていない者でも知っている。懸垂は数十回できただけでも神話レベルだ。
身長順に行い、残すところあと三人となった。白洛因、尤其、そして顧海だ。
三人は同時にやることになった。今のところ八十九回だ。体力の問題もあり、一度もできない生徒もいたからだ。体育教師には自信があった。彼は少し間を置けば二百回はこなせる。顧海がどれだけすごくても、彼ら三人で百を超えることはないだろう。
「尤其、尤其、尤其……」
尤其の女子ファンは本当に多い。金切声が空気を震わせ、隣に立つ白洛因の耳も異常をきたすほどだった。彼は冷笑する。尤其が鼻水を垂らすくらいたくさん叫べばいい。
さすがイケメンだ。立っているだけで鉄棒まで光って見える。だがどれだけ多くの美少女が思慕の眼差しを向けても、クールな男は微笑みひとつ見せなかった。しかし実のところ彼は自信がなくて笑えないだけだった。尤其は手を上げ、周囲に静かにするよう促す。その仕草はとてもスターっぽく見えた。
逃げ道を残しておいたほうがいいぞ。白洛因は心の中で忠告する。彼には分っていた。尤其は三回できればいいほうだ。
尤其は鉄棒を掴み、両腕に懸命に力を込め、必死に頭を上に上げようとする。歓声の中、彼の頭頂部は鉄棒を越えた。次に目が越え、鼻も越え……そして、力尽きた。尤其は目を血走らせ、首に青筋を立てたまま鉄棒から落ちる。
なるほど、三回は過大評価だった。
周囲からはブーイングが巻き起こる。すべて男子が発したものだ。彼らは尤其が失敗して笑い者になるのを待ち構えていた。だが女生徒は違う。私たちのアイドルは一度もできないのよ。可愛すぎる! と思っているのだ。
白洛因は尤其のぷにっと柔らかい胸筋を叩いて言った。
「お前がいつも晒してる胸筋は見かけ倒しだな。これからはボタンを留めて隠しておけよ」
尤其は鼻で笑う。
「おまえだって俺と大差ないだろう」
白洛因は鉄棒にぶらさがった。
体育教師の表情が引き締まり、彼が白洛因をも警戒しているのがわかる。彼は白洛因の回数が十以下であってくれと願っていた。それならクラス全員の合計数を問題なくこなせる。
「一、二、三……」
数が進むにつれ、体育教師の顔色は悪くなっていった。まさかこのクラスにもう一人才能のある人間がいるとは思いもよらなかったのだ。このままいけば三十回を超えるだろう。彼は掌に冷汗をかき始めた。
尤其は隣で驚嘆する。大食いは伊達じゃなかった。
三十回まで数えた頃、白洛因は少し疲れてきた。だがまだあと十回はできる。少し迷ったが、白洛因は鉄棒から降りた。これから家に帰る体力を残しておかねばならない。
周囲はしばし歓声に包まれた。素晴らしい成績だ。鉄棒から降りても顔色も変わらず息も上がらず、まだ余力を残しているようだ。男子生徒は羨望の眼差しを向けた。
残すところ顧海一人となった。
「お前の番だ。やってみろ」
体育教師は顎を上げ、顧海など気にしていない素振りを見せる。
そのとき群衆から誰かが声を上げた。
「先生、顧海はさっき百回腕立て伏せをしたばかりで力が入らないでしょう。次回にしませんか。でないと不公平です」
体育教師は気遣う素振りで顧海を見やる。
「じゃあ次回にするか?」
「先生が先にやってください」
体育教師は驚いた。顧海は礼儀正しく続ける。
「先生が先にやってください。そのあと俺はみんなと先生の合計数をやります」
体育教師の顔は怒りに色を変えた。
「大きく出たな!」
周囲は囃し立てる。
「一緒にやれよ! 一緒に!」
体育教師はまだ高をくくっていた。相手はただの学生で兵役に就いたこともない。特殊訓練も受けておらず、興奮剤を打たれているわけでもない。特殊部隊の兵士レベルと張り合えるか? 絶対にありえない! 虚勢を張って脅かそうとしているだけだ!
体育教師はまだ迷っていたが、なにか大きな力に押し出されたように鉄棒の下に立った。そして顧海は自主的にもう一つの鉄棒の下に立つ。彼は一緒にやっても構わなかった。どうせ最後に勝つのは自分だ。
「俺の服を持っていてくれ」
顧海は上半身の服を脱ぎ捨て、男子生徒の群れに投げる。一人の男子生徒がそれを受け取ったが、隣から白洛因がすっと手を伸ばした。
「俺が代わりに持っていてやるよ」
男子はすべての注意力を鉄棒に注いでいたため、何も考えずに白洛因に渡す。
「一、二、三、四……」
顧海は快調に懸垂を続け、白洛因も草の上で作業に勤しんだ。彼は胸の中で顧海に叫ぶ。
(兄弟! 数百回まで頑張れ! 俺のために時間稼ぎをしてくれ!)
最初は甲乙つけがたく、どちらの動きも速かった。周囲の応援は波のように何度も盛り上がる。こんな激しい試合はなかなかない。声が枯れるまで叫んでも興奮は収まらない。
やがて体育教師のスピードは徐々に落ちていき、一回あたりの間隔もどんどん開いていった。だが隣の顧海は相変わらず安定した動きでまったく疲れた様子も見せない。
「先生。顧海は一気に百回までいきましたが、先生はまだ七十回ですよ!」
この一言で体育教師は力尽き、彼はようやく負けを認めた。
後の時間は完全に顧海の独壇場だった。
白洛因は持っていた黒糸を使い切って群衆の中に戻ってきたが、顧海はまだ鉄棒で大粒の汗を流している。腕には血管が浮き出て息も少し乱れていたが、まだ頑張っていた。
体育教師はとっくに鉄棒から降り、喝采の群れに加わる。喝采するほかない。負けは仕方ないとしても、少しは体面を保たねばならない。
白洛因は静かに顧海を見つめていたが、内心かなり驚いていた。顧海が勝つことは予想していたが、ここまで完勝するとは思わなかった。彼の身体能力は常人を超えている。人格はともかく、その件に関しては評価に値すると認めざるをえなかった。
チャイムが鳴り、顧海はやっと鉄棒から飛び降りた。周囲の学生はとっくに数えられなくなっていたので具体的な回数はわからなかったが、それはもはや重要ではない。顧海の能力は彼らの想像をはるかに越えていたからだ。
「兄弟、お前カッコよすぎだろう!」
ある男子が顧海の肩を叩く。顧海はそれに応じながらクラスメートが寄越したランニングを受け取って肩にかけ、教室に向かって歩いて行った。
白洛因は群衆の後ろからゆっくり歩く。隣には尤其が並び、彼らの後ろにいる女子たちは顧海についてしゃべっていた。
「びっくりよ。めちゃくちゃカッコよかったね。好きになっちゃったわ」
「あのタイプの男は扱いづらいわ。きっと横暴よ」
「今までどうして彼に気づかなかったのかな」
「……」
尤其は変わらず無表情だった。だが今日はあまりにも体裁が悪かったので、女子の話を聞いた後、思わずぼやいた。
「この授業であいつを好きになった子はたくさんいるだろうな」
白洛因は心ここにあらずといった風情でゆっくり歩き続ける。
尤其は白洛因の顔の前で手を振った。
「何を考えてる?」
白洛因は笑った。
「別に」
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