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第五章
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顧海はキレまくる金璐璐を運動場へ引っ張り出す。
「お前はいったい何がしたいんだ?」
金璐璐の口元は単暁璇に引っかかれて血が出ていたが、破れかぶれの笑みを浮かべる。
「あの女に思い知らせてやりたかったのよ。人の男を奪ったらどんな目に遭うか」
顧問海は目を細め、鋭い視線を向ける。
「何度言えばわかるんだ。俺に勝手に罪を被せるなよ」
「彼女ができてないなら、どうして私に連絡をくれないのよ」
金璐璐の声は少ししゃがれる。
「彼女ができたんじゃなければ、なんでこそこそ隠れて私をクラスの前から追い払おうとするの。私がみっともないから? あなたと釣り合わないから?」
「神経質な女は嫌いだ」
金璐璐は鼻で笑う。
「もう私のことが嫌いになったなら、もっと嫌いにさせてやる。私に来てほしくないなら、いっそこれから毎週来てやるわ。あんたがこの学校を辞めるまで」
顧海の顔は曇った。
「何のためにここに来るんだ。ここに何がある」
「何もないけど、あんたがいるもの」
金璐璐の執着に満ちた視線が顧海の鋭敏な神経に障る。しばらく黙り込んだ後、顧海は手を伸ばして金璐璐の口元の血を拭った。
「医務室で薬を塗ってやるよ」
「行かないわよ!」
金璐璐は顧海を引き留める。その目元は少し赤くなっていた。
「私の望みはすごく簡単なこと。あんたがここでどんな暮らしをしてるのか見てみたいの。それのどこが悪いの? 聞くけど、あんたは誰かを好きになったら、その人の暮らしぶりが気にならない? 私はあんたの暮らしに関わってその一部になりたい。それでこそ恋人でしょう。私たちはおかしいわよ。あんたがどこに住んでるかさえ知らないなんて!」
顧海は静かに金璐璐を見つめ、やがて口を開く。
「わかった。ここに数日間いてもいい」
金璐璐の顔がパッと輝いた。
「だが条件がある!」
これには彼女もおとなしく従う。
「言ってみて」
「クラスメートの前で俺の家庭環境や以前の生活を話すな。俺を貧乏人として扱え。いいか、俺は貧乏人だ。それを忘れるな。その前提で行動しろ。それから、お前自身はできるだけ俺の同級生の前で金持ちぶるな。控えめにしろ」
「貧乏人?」
金璐璐は訝しむ。
「どの程度の?」
「思いつく限り一番金のない貧乏人だ」
金璐璐は驚きつつも渋々うなずいた。確かに顧海の身分は特殊だ。前の学校でも彼の家庭環境はハッキリとは周囲に知らせていなかった。金璐璐が恋人が面倒なことに巻き込まれないよう協力するのは今日に始まったことではない。
午前中の授業が終わり白洛因が荷物をまとめていると、背後から肩を叩かれる。白洛因はいつものように体を後ろに傾けた。
「なんだよ」
「昼飯を一緒に食おうぜ。俺の彼女が奢るから」
白洛因は少し間を置いてから答える。
「お前に会いに来たんだろう。俺が行ってどうするんだ。お邪魔だろうが」
「俺たちはもう付き合いも長いし二人っきりでいたいなんて思わないよ。行こうぜ。別にいいだろう?」
顧海は有無を言わせず白洛因を外に連れ出した。外で待っていた金璐璐は白洛因を見ると爽やかな笑顔を浮かべる。
「店はもう見つけてあるわ。タクシーで行きましょう」
三人は骨頭館(肉中心の東北料理)に入った。看板料理は羊蝎子(羊の背骨鍋)だ。これは金璐璐の大好物で、彼女は羊の各部位を食べるのが大好きだったが、特にその匂いに魅了されていて、嗅いだだけでよだれが出るほどだった。
「ここに座りましょう」
金璐璐はメニューの端から注文していく。
羊蝎子は味はいいが食べづらい。白洛因は周囲の客がすごい形相で肉に噛みついている姿に笑いそうになった。金璐璐はたいしたものだ。普通の女性は彼氏と一緒に羊蝎子を食べたりはしないだろう。
三人が楽しくおしゃべりをしていると、羊蝎子の鍋が運ばれてきた。金璐璐は両手を擦り合わせた後、箸で鍋のあちこちを突きまわし続ける。一生懸命食べる部位を選ぶ幼い様子は、さっきまでケンカしていた時とは別人のようだった。
顧海は箸を鍋の中でゆっくり一周させ、羊のしっぽを発見した。食べたことのある人間にはわかるだろうが、羊はしっぽの肉が一番美味い。金璐璐の瞳はキラキラと輝いた。
顧海はしっぽを箸で挟み、白洛因の碗に放り込む。
「食ってみろ。めちゃくちゃ美味いぞ」
一連の動作は素早く、これまでに何度もやってきたような慣れた手つきだった。顧海は隣にもう一人いる人間がこよなく羊のしっぽを好むことをすっかり忘れ、彼女の好きなものを別の人間の茶碗に入れたのだった。
女性はみな勘がいい。たとえ彼女が女性らしく見えなくてもそれは変わらない。
「ずるいじゃないの」
顧海と白洛因は同時に顔を上げた。
「私だって羊のしっぽが好きなのに」
金璐璐は白洛因の茶碗を指さす。
「それならこうしよう」
顧海は係員を呼んだ。
「羊のしっぽをひとつ追加してくれ」
「もし別途羊のしっぽをオーダーするなら、追加料金がかかります」
金璐璐は手を振って断り、顧海を見つめる。
「追加で頼みたいわけじゃないの。私はあなたが取り分けたものが食べたいのよ」
言外にあなたが白洛因に取り分けたそれが欲しいと言っているのだ。
白洛因は笑い、突然石慧のことを思い出した。どうやら世の女性はみな同じらしい。
「どうぞ。俺はまだ口をつけてないから」
白洛因はそう言って羊のしっぽを金璐璐の茶碗に入れた。
金璐璐は顧海に向かって目配せをする。得意満面だ。
一番美味しい肉が金璐璐の茶碗に放り込まれ、顧海は突然嫌な気分になった。理由は自分でもわからない。その後彼は白洛因に肉を取り分け続けたが、いくら皿に盛ってやっても白洛因が損をして満足に食べられなかったと感じ、それは鍋底が見えるまで続いた。
「満腹になったか?」
顧海は尋ねる。
白洛因はすでに腹が破裂しそうになっていた。なぜ顧海が狂ったように料理を盛り続け、彼が大食漢だと周囲に知らせるように満腹かどうか尋ね続けるのか、わけがわからなかった。
「なんでそんなにしつこいんだ?」
白洛因は口を拭う。顧海はそれには言い返さず、そこでようやく金璐璐に目を向けた。
「満腹になったか?」
金璐璐は冷たく鼻を鳴らす。
「やっと私のことを思い出したの?」
白洛因は隣から冗談を飛ばした。
「君の機嫌を取らないと、友達相手にヤキモチを妬くからだろう」
金璐璐はしかめっ面をパッと笑顔に変える。実際彼女は本当に怒ってはいなかった。顧海の性格はよくわかっている。知り合って三年だ。二人が一緒にいるときに彼の友達と会うと、顧海はいつも友人を優先する。ただ今回はちょっと度を越していただけだ。
「そうだ、あなたに聞きたいことがあるのよ!」
金璐璐は白洛因に話しかけているふりをしたが、横目で顧海をチラリと見た。白洛因は彼女の言葉を待たずに口を開く。
「この学校で彼に新しい彼女はいないよ。安心して」
金璐璐は驚いて目を見張った。
「なんで私が聞きたいことがわかったの?」
顧海は隣で答える。
「こいつにも彼女がいたことがあるからさ」
金璐璐はその言葉の中に含まれる嫉妬の気配を感じ取った。
店を出るとき、金璐璐はそれでも小声で白洛因に頼み込む。
「私の代わりに彼を見張って。携帯番号を教えるから、何かあったらすぐ連絡をちょうだい」
白洛因は笑ってそれには答えなかった。
「お前はいったい何がしたいんだ?」
金璐璐の口元は単暁璇に引っかかれて血が出ていたが、破れかぶれの笑みを浮かべる。
「あの女に思い知らせてやりたかったのよ。人の男を奪ったらどんな目に遭うか」
顧問海は目を細め、鋭い視線を向ける。
「何度言えばわかるんだ。俺に勝手に罪を被せるなよ」
「彼女ができてないなら、どうして私に連絡をくれないのよ」
金璐璐の声は少ししゃがれる。
「彼女ができたんじゃなければ、なんでこそこそ隠れて私をクラスの前から追い払おうとするの。私がみっともないから? あなたと釣り合わないから?」
「神経質な女は嫌いだ」
金璐璐は鼻で笑う。
「もう私のことが嫌いになったなら、もっと嫌いにさせてやる。私に来てほしくないなら、いっそこれから毎週来てやるわ。あんたがこの学校を辞めるまで」
顧海の顔は曇った。
「何のためにここに来るんだ。ここに何がある」
「何もないけど、あんたがいるもの」
金璐璐の執着に満ちた視線が顧海の鋭敏な神経に障る。しばらく黙り込んだ後、顧海は手を伸ばして金璐璐の口元の血を拭った。
「医務室で薬を塗ってやるよ」
「行かないわよ!」
金璐璐は顧海を引き留める。その目元は少し赤くなっていた。
「私の望みはすごく簡単なこと。あんたがここでどんな暮らしをしてるのか見てみたいの。それのどこが悪いの? 聞くけど、あんたは誰かを好きになったら、その人の暮らしぶりが気にならない? 私はあんたの暮らしに関わってその一部になりたい。それでこそ恋人でしょう。私たちはおかしいわよ。あんたがどこに住んでるかさえ知らないなんて!」
顧海は静かに金璐璐を見つめ、やがて口を開く。
「わかった。ここに数日間いてもいい」
金璐璐の顔がパッと輝いた。
「だが条件がある!」
これには彼女もおとなしく従う。
「言ってみて」
「クラスメートの前で俺の家庭環境や以前の生活を話すな。俺を貧乏人として扱え。いいか、俺は貧乏人だ。それを忘れるな。その前提で行動しろ。それから、お前自身はできるだけ俺の同級生の前で金持ちぶるな。控えめにしろ」
「貧乏人?」
金璐璐は訝しむ。
「どの程度の?」
「思いつく限り一番金のない貧乏人だ」
金璐璐は驚きつつも渋々うなずいた。確かに顧海の身分は特殊だ。前の学校でも彼の家庭環境はハッキリとは周囲に知らせていなかった。金璐璐が恋人が面倒なことに巻き込まれないよう協力するのは今日に始まったことではない。
午前中の授業が終わり白洛因が荷物をまとめていると、背後から肩を叩かれる。白洛因はいつものように体を後ろに傾けた。
「なんだよ」
「昼飯を一緒に食おうぜ。俺の彼女が奢るから」
白洛因は少し間を置いてから答える。
「お前に会いに来たんだろう。俺が行ってどうするんだ。お邪魔だろうが」
「俺たちはもう付き合いも長いし二人っきりでいたいなんて思わないよ。行こうぜ。別にいいだろう?」
顧海は有無を言わせず白洛因を外に連れ出した。外で待っていた金璐璐は白洛因を見ると爽やかな笑顔を浮かべる。
「店はもう見つけてあるわ。タクシーで行きましょう」
三人は骨頭館(肉中心の東北料理)に入った。看板料理は羊蝎子(羊の背骨鍋)だ。これは金璐璐の大好物で、彼女は羊の各部位を食べるのが大好きだったが、特にその匂いに魅了されていて、嗅いだだけでよだれが出るほどだった。
「ここに座りましょう」
金璐璐はメニューの端から注文していく。
羊蝎子は味はいいが食べづらい。白洛因は周囲の客がすごい形相で肉に噛みついている姿に笑いそうになった。金璐璐はたいしたものだ。普通の女性は彼氏と一緒に羊蝎子を食べたりはしないだろう。
三人が楽しくおしゃべりをしていると、羊蝎子の鍋が運ばれてきた。金璐璐は両手を擦り合わせた後、箸で鍋のあちこちを突きまわし続ける。一生懸命食べる部位を選ぶ幼い様子は、さっきまでケンカしていた時とは別人のようだった。
顧海は箸を鍋の中でゆっくり一周させ、羊のしっぽを発見した。食べたことのある人間にはわかるだろうが、羊はしっぽの肉が一番美味い。金璐璐の瞳はキラキラと輝いた。
顧海はしっぽを箸で挟み、白洛因の碗に放り込む。
「食ってみろ。めちゃくちゃ美味いぞ」
一連の動作は素早く、これまでに何度もやってきたような慣れた手つきだった。顧海は隣にもう一人いる人間がこよなく羊のしっぽを好むことをすっかり忘れ、彼女の好きなものを別の人間の茶碗に入れたのだった。
女性はみな勘がいい。たとえ彼女が女性らしく見えなくてもそれは変わらない。
「ずるいじゃないの」
顧海と白洛因は同時に顔を上げた。
「私だって羊のしっぽが好きなのに」
金璐璐は白洛因の茶碗を指さす。
「それならこうしよう」
顧海は係員を呼んだ。
「羊のしっぽをひとつ追加してくれ」
「もし別途羊のしっぽをオーダーするなら、追加料金がかかります」
金璐璐は手を振って断り、顧海を見つめる。
「追加で頼みたいわけじゃないの。私はあなたが取り分けたものが食べたいのよ」
言外にあなたが白洛因に取り分けたそれが欲しいと言っているのだ。
白洛因は笑い、突然石慧のことを思い出した。どうやら世の女性はみな同じらしい。
「どうぞ。俺はまだ口をつけてないから」
白洛因はそう言って羊のしっぽを金璐璐の茶碗に入れた。
金璐璐は顧海に向かって目配せをする。得意満面だ。
一番美味しい肉が金璐璐の茶碗に放り込まれ、顧海は突然嫌な気分になった。理由は自分でもわからない。その後彼は白洛因に肉を取り分け続けたが、いくら皿に盛ってやっても白洛因が損をして満足に食べられなかったと感じ、それは鍋底が見えるまで続いた。
「満腹になったか?」
顧海は尋ねる。
白洛因はすでに腹が破裂しそうになっていた。なぜ顧海が狂ったように料理を盛り続け、彼が大食漢だと周囲に知らせるように満腹かどうか尋ね続けるのか、わけがわからなかった。
「なんでそんなにしつこいんだ?」
白洛因は口を拭う。顧海はそれには言い返さず、そこでようやく金璐璐に目を向けた。
「満腹になったか?」
金璐璐は冷たく鼻を鳴らす。
「やっと私のことを思い出したの?」
白洛因は隣から冗談を飛ばした。
「君の機嫌を取らないと、友達相手にヤキモチを妬くからだろう」
金璐璐はしかめっ面をパッと笑顔に変える。実際彼女は本当に怒ってはいなかった。顧海の性格はよくわかっている。知り合って三年だ。二人が一緒にいるときに彼の友達と会うと、顧海はいつも友人を優先する。ただ今回はちょっと度を越していただけだ。
「そうだ、あなたに聞きたいことがあるのよ!」
金璐璐は白洛因に話しかけているふりをしたが、横目で顧海をチラリと見た。白洛因は彼女の言葉を待たずに口を開く。
「この学校で彼に新しい彼女はいないよ。安心して」
金璐璐は驚いて目を見張った。
「なんで私が聞きたいことがわかったの?」
顧海は隣で答える。
「こいつにも彼女がいたことがあるからさ」
金璐璐はその言葉の中に含まれる嫉妬の気配を感じ取った。
店を出るとき、金璐璐はそれでも小声で白洛因に頼み込む。
「私の代わりに彼を見張って。携帯番号を教えるから、何かあったらすぐ連絡をちょうだい」
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