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第十章
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任務は無事完了し、顧海はやっと灯りを消して眠ることが許された。
二人は同じ布団にくるまる。いまは寒い季節だ。このあたりには地域全体に供給される暖気(セントラルヒーティング)がないので、各家でヒーターや石炭ストーブを用意しなければならない。石炭を節約するため、彼らはある程度寒くなるまではストーブをつけないようにしていた。
顧海は体を弧の字に曲げて白洛因の背中にぴったりと貼りつき、人差し指でシーツをなぞる。
「因子、がんばって全部覚えたんだから、ご褒美をくれよ」
「お前、いくつだ?」
白洛因は冷たく言い放った。
「俺だって全部覚えたのに誰がご褒美をくれるんだ? 本来お前がやるべきことだろう。偉そうに威張るなよ」
「俺がご褒美をやるよ!」
顧海の手が白洛因の胸に伸び、乳首を撫でまわす。
「欲しいか?」
白洛因は強い力で顧海の腕を掴む。
「いらないから手をどけろ!」
顧海は怒りともつかない顔で白洛因を見る。その目には愛憎が入り混じっていた。
白洛因はその視線をあえて避ける。
「真面目な話、お前は将来何をしたいんだ?」
「俺はビジネスがしたい」
意外な答えだった。
「お前がビジネス? 父親は反対しないのか? 多分お前の父親は自分と同じ道を歩かせようとしてるんじゃないか?」
「好きに反対すればいい。どっちにしても俺は従わない」
「腕では太腿は捻れない」
白洛因の“強い者には敵わない”という慣用句には実感がこもっていた。顧海はそのことを考えると腹が立ってくるので、気持ちを切り替えて白洛因に尋ねた。
「お前は何をしたいんだ?」
「実は、俺もビジネスがしたいんだ」
「よせよ!」
顧海は白洛因の手を掴む。
「お前みたいに狡賢い奴が競争相手になったら、俺は絶対破産するじゃないか!」
白洛因は笑って何も答えなかった。
「俺、そろそろ金が底を尽きそうだ」
顧海が突然放った言葉に、白洛因は特に驚かなかった。
「あんな無駄遣いをしてたらいくらあっても足りないだろう」
「俺は無駄遣いなんてしてないぞ」
顧海は不平を口にする。
「あの部屋はいずれ内装しなきゃならなかったし、そうすれば金がかかる。普段の生活費だって必要だ。俺には収入がなくて出ていくばかりなんだから、貯金を使い切るのも仕方ない」
白洛因は顧海を一瞥した。
「お前の父親は金をくれないのか?」
「くれるけど断った」
「どうしてだ?」
白洛因は理解できない。
「父親なんだから、お前が必要な金をもらうのは当たり前じゃないか?」
「それも俺のせいだ。家を出るときに父さんに言ったんだ。今後一切金はいらないって。いまは父さんとの仲も少しはマシになったけど、一度口に出した言葉は撤回できない。実際俺はこの二か月まったく金をもらってないし、この暮らしにも慣れた。それに金をせがむのも恥ずかしい」
「お前は父親にそこまで他人行儀なのか?」
顧海は何も答えなかった。白洛因は横臥して顧海を見る。
「お前は父親を恨んでいるのか?」
顧海の表情は冷たく変わった。
「俺は一生奴を恨む」
「もしかしたら何か誤解があるのかもしれないぞ。お母さんが亡くなったのは本当に事故かもしれないし。別に誰かを庇うわけじゃないが、ちゃんと調べたほうがいい。よくわからないまま人を恨むのは疲れるだろう。お母さんがいなくなって、お前にはたった一人の肉親じゃないか」
顧海はしばらく黙り込んだ後、横を向いて白洛因の手を引っ張り、平坦な声を出す。
「この話はやめよう。それよりどうやって俺の金欠を解消するか考えようぜ」
「お前……あといくら残ってるんだ?」
白洛因が聞くと、顧海は指を折って数えた。
「多分明日の朝食も買えないくらいだな」
白洛因は吹き出した。
「なんでそんなにすっからかんなんだよ」
顧海は白洛因の髪の毛を弄りながら悠々と答えた。
「俺はこれまで湯水のように金を使ってきたんだ。聞いたことがないか? 倹約から贅沢に変わるのはたやすいが、贅沢から倹約は難しいって」
「それならうちに住めばいい。そして父親に金をせがむだけ面の皮が厚くなったら帰れよ」
「俺はそんな面はいらない」
顧海は悪い笑みを浮かべ、シーツに潜り込む。白洛因は大きな手で顧海の頭を二回叩き、布団の中で含み笑いをする顧海をどうしようもないというように眺めた。
「じゃあそうしろよ」
そう言って白洛因は眠ろうとする。顧海はようやく布団から顔を出し、白洛因の肩を掴んであわてたように抱きついた。
「よせよ! 俺だってずっとお前の家でタダ飯食うわけにはいかないぞ。それに手元に金がなかったら何をするのも不便だ。何か考えてくれよ。どうしたら金を稼げる?」
白洛因が寝返りを打つと至近距離に彼の綺麗な顔が現れ、顧海はまた魂が抜けそうになる。
「別に恥ずかしいことなんてない。お前はすでに二か月うちでずっとタダ飯を食ってるじゃないか。あと数カ月いたって変わらないだろう。それに父さんの今の仕事も好待遇もお前のおかげだし、どうやってお前に返せばいいか悩んでる。うちのあんなに大きな家計の問題を解決してくれたんだから、数カ月と言わず数年いたって父さんは大喜びだよ」
顧海は浮かない顔で白洛因の胸元に頭をぴたっとつける。
「たとえタダ飯を食ったとしても、おじさんに小遣いまでもらうわけにはいかないだろう? 俺が何かやろうとしても、手元に一銭もなければどうしようもない」
「もらえばいいよ。お前が恥ずかしかったら俺が代わりに言ってやるよ」
顧海の頭は白洛因の胸の上でぐずぐず動く。実際哀願は二の次で本当はただ白洛因の胸に甘えたいだけだった。白洛因は顧海の厚かましい動きにぞわっとし、急いで彼の頭を抑え込んだ。
「わかったよ。考えてやる。金が稼ぎたいんだろう?」
顧海は笑って顔を上げ、魅惑的な目で白洛因を覗き込む。そこにはやや邪念が透けて見えた。
「鄒おばさんや父さんをあんなにすぐ助けられたんだから、自分だって簡単だろう。そう考えればお前が金を稼ぐのは誰よ
りたやすいはずだぞ」
「あのルートは選択肢から外せ」
顧海は白洛因の指を弄り始める。
「あれじゃあ金をせびってるのと同じだ。俺は自分の実力で金を稼ぎたい」
白洛因ははっきりと現実を告げた。
「もし自分の実力でというならお前は金を稼げないよ」
これはさすがに顧海のプライドを傷つけた。彼は白洛因の手を振り払ってぷいっと背を向ける。俺が金を稼げないって? 俺様がもし本気を出せばいますぐ学校をやめて一から起業し、五年でのし上がってやるぞ!
「本当にそんなに金を稼ぎたいのか?」
白洛因は軽く顧海の足を蹴ったが、彼は意固地になって答えない。
「俺にあっという間に金を稼ぐアイディアがあるけどな」
顧海はそれでも体を固くして我慢している。
「聞きたくないならいいよ」
寝返りを打つ音が響き、顧海はさっと白洛因を抱き込んで耳たぶを舐めまわした。
「さっさと言えよ。言わないとあそこを引きちぎるぞ」
二人は同じ布団にくるまる。いまは寒い季節だ。このあたりには地域全体に供給される暖気(セントラルヒーティング)がないので、各家でヒーターや石炭ストーブを用意しなければならない。石炭を節約するため、彼らはある程度寒くなるまではストーブをつけないようにしていた。
顧海は体を弧の字に曲げて白洛因の背中にぴったりと貼りつき、人差し指でシーツをなぞる。
「因子、がんばって全部覚えたんだから、ご褒美をくれよ」
「お前、いくつだ?」
白洛因は冷たく言い放った。
「俺だって全部覚えたのに誰がご褒美をくれるんだ? 本来お前がやるべきことだろう。偉そうに威張るなよ」
「俺がご褒美をやるよ!」
顧海の手が白洛因の胸に伸び、乳首を撫でまわす。
「欲しいか?」
白洛因は強い力で顧海の腕を掴む。
「いらないから手をどけろ!」
顧海は怒りともつかない顔で白洛因を見る。その目には愛憎が入り混じっていた。
白洛因はその視線をあえて避ける。
「真面目な話、お前は将来何をしたいんだ?」
「俺はビジネスがしたい」
意外な答えだった。
「お前がビジネス? 父親は反対しないのか? 多分お前の父親は自分と同じ道を歩かせようとしてるんじゃないか?」
「好きに反対すればいい。どっちにしても俺は従わない」
「腕では太腿は捻れない」
白洛因の“強い者には敵わない”という慣用句には実感がこもっていた。顧海はそのことを考えると腹が立ってくるので、気持ちを切り替えて白洛因に尋ねた。
「お前は何をしたいんだ?」
「実は、俺もビジネスがしたいんだ」
「よせよ!」
顧海は白洛因の手を掴む。
「お前みたいに狡賢い奴が競争相手になったら、俺は絶対破産するじゃないか!」
白洛因は笑って何も答えなかった。
「俺、そろそろ金が底を尽きそうだ」
顧海が突然放った言葉に、白洛因は特に驚かなかった。
「あんな無駄遣いをしてたらいくらあっても足りないだろう」
「俺は無駄遣いなんてしてないぞ」
顧海は不平を口にする。
「あの部屋はいずれ内装しなきゃならなかったし、そうすれば金がかかる。普段の生活費だって必要だ。俺には収入がなくて出ていくばかりなんだから、貯金を使い切るのも仕方ない」
白洛因は顧海を一瞥した。
「お前の父親は金をくれないのか?」
「くれるけど断った」
「どうしてだ?」
白洛因は理解できない。
「父親なんだから、お前が必要な金をもらうのは当たり前じゃないか?」
「それも俺のせいだ。家を出るときに父さんに言ったんだ。今後一切金はいらないって。いまは父さんとの仲も少しはマシになったけど、一度口に出した言葉は撤回できない。実際俺はこの二か月まったく金をもらってないし、この暮らしにも慣れた。それに金をせがむのも恥ずかしい」
「お前は父親にそこまで他人行儀なのか?」
顧海は何も答えなかった。白洛因は横臥して顧海を見る。
「お前は父親を恨んでいるのか?」
顧海の表情は冷たく変わった。
「俺は一生奴を恨む」
「もしかしたら何か誤解があるのかもしれないぞ。お母さんが亡くなったのは本当に事故かもしれないし。別に誰かを庇うわけじゃないが、ちゃんと調べたほうがいい。よくわからないまま人を恨むのは疲れるだろう。お母さんがいなくなって、お前にはたった一人の肉親じゃないか」
顧海はしばらく黙り込んだ後、横を向いて白洛因の手を引っ張り、平坦な声を出す。
「この話はやめよう。それよりどうやって俺の金欠を解消するか考えようぜ」
「お前……あといくら残ってるんだ?」
白洛因が聞くと、顧海は指を折って数えた。
「多分明日の朝食も買えないくらいだな」
白洛因は吹き出した。
「なんでそんなにすっからかんなんだよ」
顧海は白洛因の髪の毛を弄りながら悠々と答えた。
「俺はこれまで湯水のように金を使ってきたんだ。聞いたことがないか? 倹約から贅沢に変わるのはたやすいが、贅沢から倹約は難しいって」
「それならうちに住めばいい。そして父親に金をせがむだけ面の皮が厚くなったら帰れよ」
「俺はそんな面はいらない」
顧海は悪い笑みを浮かべ、シーツに潜り込む。白洛因は大きな手で顧海の頭を二回叩き、布団の中で含み笑いをする顧海をどうしようもないというように眺めた。
「じゃあそうしろよ」
そう言って白洛因は眠ろうとする。顧海はようやく布団から顔を出し、白洛因の肩を掴んであわてたように抱きついた。
「よせよ! 俺だってずっとお前の家でタダ飯食うわけにはいかないぞ。それに手元に金がなかったら何をするのも不便だ。何か考えてくれよ。どうしたら金を稼げる?」
白洛因が寝返りを打つと至近距離に彼の綺麗な顔が現れ、顧海はまた魂が抜けそうになる。
「別に恥ずかしいことなんてない。お前はすでに二か月うちでずっとタダ飯を食ってるじゃないか。あと数カ月いたって変わらないだろう。それに父さんの今の仕事も好待遇もお前のおかげだし、どうやってお前に返せばいいか悩んでる。うちのあんなに大きな家計の問題を解決してくれたんだから、数カ月と言わず数年いたって父さんは大喜びだよ」
顧海は浮かない顔で白洛因の胸元に頭をぴたっとつける。
「たとえタダ飯を食ったとしても、おじさんに小遣いまでもらうわけにはいかないだろう? 俺が何かやろうとしても、手元に一銭もなければどうしようもない」
「もらえばいいよ。お前が恥ずかしかったら俺が代わりに言ってやるよ」
顧海の頭は白洛因の胸の上でぐずぐず動く。実際哀願は二の次で本当はただ白洛因の胸に甘えたいだけだった。白洛因は顧海の厚かましい動きにぞわっとし、急いで彼の頭を抑え込んだ。
「わかったよ。考えてやる。金が稼ぎたいんだろう?」
顧海は笑って顔を上げ、魅惑的な目で白洛因を覗き込む。そこにはやや邪念が透けて見えた。
「鄒おばさんや父さんをあんなにすぐ助けられたんだから、自分だって簡単だろう。そう考えればお前が金を稼ぐのは誰よ
りたやすいはずだぞ」
「あのルートは選択肢から外せ」
顧海は白洛因の指を弄り始める。
「あれじゃあ金をせびってるのと同じだ。俺は自分の実力で金を稼ぎたい」
白洛因ははっきりと現実を告げた。
「もし自分の実力でというならお前は金を稼げないよ」
これはさすがに顧海のプライドを傷つけた。彼は白洛因の手を振り払ってぷいっと背を向ける。俺が金を稼げないって? 俺様がもし本気を出せばいますぐ学校をやめて一から起業し、五年でのし上がってやるぞ!
「本当にそんなに金を稼ぎたいのか?」
白洛因は軽く顧海の足を蹴ったが、彼は意固地になって答えない。
「俺にあっという間に金を稼ぐアイディアがあるけどな」
顧海はそれでも体を固くして我慢している。
「聞きたくないならいいよ」
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