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第十章
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「雪が降って来たぞ!」
白漢旗はため息をつき、ずっと門のほうを眺めていた。白洛因が地面に目をやると、雪が白く靴を覆っていた。彼は家に入らず、中庭であれこれ作業を続けていた。だがそれは外の気温を確かめるためだった。もし家の中にいたら、本当に気温が下がってもわからないからだ。
白漢旗の言葉に白洛因はようやく部屋に足を向ける。十分ほどしてから白洛因は暗い面持ちでふたたび大門の外に飛び出した。顧海はまだ軍人のように背筋を伸ばして立っている。
白洛因は白い息を吐き怒鳴った。
「中に入れ!」
顧海は初めのうちは反応がなかったが、やがて口の一辺を跳ね上げて笑い、喜びに口元についた雪も解けてしまいそうだった。白洛因は部屋に入ってすぐに顧海に充電式の湯たんぽを渡す。顧海は湯たんぽのポケットに手を差し入れ、わざと白洛因の前に近づいて眉を跳ね上げた。
「あったかい! いつ充電したんだ? 気づかなかったなあ」
「使わないならこっちに寄越せ!」
白洛因は手を伸ばして湯たんぽを奪おうとする。それを阻んだとき、顧海は白洛因の手が自分よりももっと冷たいことに気づいた。
「お前の手はなんでこんなに冷たいんだ?」
顧海の顔から笑顔が消える。白洛因は手を引き抜き、ぶすっと答えた。
「お前が中に入らないから父さんはずっと怒ってるのに、俺はのうのうと家で待っていられるか?」
顧海は感動し、少し申し訳なくなった。湯たんぽで温めた手で白洛因の手を包んで温めようとすると、白洛因は少し抵抗した。だがそれでも離さずに両手で同じような大きさの手を包みこみ、息を吹きかける。少し気まずさはあったが、言葉にできないようなぬくもりを感じた。
夜、寝る前に白洛因は部屋の中で足を湯につけて温めたが、顧海は戻ってこない。白洛因が足を拭いて外に出ると、顧海は厨房で何やら忙しそうに動いていた。
「おじさん、これくらい煮詰めればいい?」
「ああ、いいぞ。火から下ろせ」
顧海は茶碗に生姜湯をよそい、注意深く運ぶ。そして中庭にいる白洛因に気づくと思わず声を上げた。
「なんで外に出てきた。早く中に入れ! 寒いじゃないか」
白洛因は顧海が持っている茶碗に入った生姜湯を見て何か言いかけたが、そのまま黙った。
「飲んでみろ。味はどうだ?」
顧海が勧めるままに二口ほど飲んで、白洛因は答える。
「ちょっと辛いな」
「辛いほうが冷えは取れるから、もうちょっと飲め」
「お前は飲まないのか?」
白洛因が目線をやると、顧海は溺愛するように笑った。
「お前が飲み終えたらな」
二人が生姜湯を飲み終え眠ろうとしたとき、顧海は白洛因の脛にある青痣に気づく。彼は息を止め、有無を言わさず白洛因の足を引き寄せた。
「これ、どうしたんだ?」
「なんで怪我したかって? 昼間誰かさんが意固地になって蹴ったからだろう」
顧海は頭を抱えた。俺はたいして力を入れてないぞ。なんでこんな痣になってるんだ。指でそっと撫でていると胸が痛む。白洛因が自分でケガをしたのと、顧海がケガをさせたのではわけが違う。今日腹を立てた気持ちはすべて消え、後に残ったのは自責の念と痛ましさだった。
「痛いか?」
顧海の問いかけに、白洛因は腹いせのように答えた。
「当たり前だろう。自分もぶつけてみろよ」
顧海は突然顔を伏せ、ぶつけた場所に唇をつける。白洛因は体を固くし、顧海を振り払う。
「よせよ! 外に父さんがいるんだぞ」
「かまわない。俺は胸が痛いからキスをするんだ。そうじゃないと耐え切れない」
「たいしたことないよ」
白洛因は怒りと羞恥がない交ぜになる。
「俺はふざけただけだ。全然痛くないよ。普段からあちこちぶつけてるし、大丈夫だ。ほらさっさと起きろ!」
顧海は起きないどころかさらに強くキスを続ける。初めはただ唇を当てていただけだったが、やがて舌も使い始めた。白洛因は顔色を変え、顧海を蹴り飛ばす。
「調子に乗るなよ! 何してるんだ」
顧海は笑って白洛因の足を押さえ込み、悪い顔をしながらも愛おしげに言った。
「俺が悪いってわかってるよ。お前の友達にあんな態度はよくない。でも因子、俺はどうしても自分の感情が抑えきれないんだ。ずっと不安なんだよ。もしお前が俺に確実な答えをくれたらこんなに悩んだりしない!」
お前に確実な答えを返せば、俺が不安になるんだよ。白洛因は心の中でそう返す。だが口には出さず、しらばっくれた。
「不安だなんておかしいぞ。お前は毎日うちでタダ飯を食ってるだけじゃ足りないのか? どれだけ安心感が必要なんだ」
顧海は大きな手で布団の端を強く引っ張ると、自分と白洛因をすっぽり掛け布団の中へ包む。それから隣にいる彼をぎゅっと隙間なく抱きしめ、唇を耳に押し付ける。
「俺が何を欲しがってるか、わかるだろう」
布団の中で二人の呼吸はどんどん濃密になり、胸と胸を合わせれば相手の鼓動を感じられた。
白洛因の顔は赤くなったが、漆黒の夜が隠してくれた。顧海の顔が近づいてくる。白洛因はのけぞって躱そうとしたが顧海から逃れることはできない。顧海は白洛因の下唇を食んでゆっくりと舌を上に滑らせ白洛因の忍耐力を試しているようだった。彼の体から力が抜けるのを感じると顧海はゆっくり唇を緩め、チュッと音を立て二人の唇は離れた。煽情的な匂いが唇に残る。この男とのキスにどんどん馴染んでいく。初めは嫌じゃないとしか思わなかったが、今ではとても気持ちがいいと感じるようになってしまった。
顧海は情をこめて白洛因の目を見つめる。彼は自分の渇望を少しずつ白洛因に染み込ませていく。顧海に必要なのは白洛因からの応答だ。身体だけでなく、心も欲しい。だがまた同時に返事をもらうのが怖かった。白洛因の魅力的な視線が彼を愛情の深淵に沈めてしまうことを恐れていたのだ。
顧海の舌は白洛因の歯列が開いて自分を受け入れてくれるのを待つ。いつものように強引にこじ開けるのではなく、今回の顧海はとても優しかった。
まるでこの間顧海がした約束を守るかのように。
俺はお前を可愛がるよ。いつでもお前の気持ちをしっかり考える。お前を尊重し、一人の男として見なし、俺を受け入れてくれる時を静かに待つ。耐え切れなくなってたまに常軌を逸してしまうことはあるけど、俺はいつでもどこでもお前を一番に考える。どんな奴もお前には敵わない。もしいつかお前を手に入れられるときが来たら、それは俺の最大の僥倖だ。
白洛因はわずかに口を開く。敗北のようでもあり、ある意味ほっとしてもいた。
顧海の舌はまっすぐ差し込まれ、白洛因の喉まで届き、口の中を余すところなく探る。白洛因はキスが得意ではなく、顧海もこんなにゆっくり丁寧にキスをすることはなかった。だから二人はしばらくすると酸素が足りなくなる。だがそれがさらに脳神経を刺激し、顧海の薄い唇は白洛因の舌に吸い付き、唾液が唇の端から零れ落ちていくまで何度も繰り返し味わった。
顧海は一度白洛因の唇から離れ、少し休憩させてやろうと思ったが、彼の口の端にこぼれた唾液が淫靡に彼を煽り、耐え切れずにまた唇を塞ぐ。
今回は白洛因が積極的に顧海の口に舌を差し入れてきた。顧海は驚き、白洛因の腕を強く抱き込む。白洛因の舌は顧海の口の中で少し止まった。あるいは彼は自分でも無意識に主動的に動いてしまい、戸惑っているのかもしれない。顧海は楽しくなって舌先で白洛因をからかった。来てみろよ、受けて立つぜという意味だ。
白洛因は顧海の後頭部を押さえつけ、舌先で顧海の喉を突いた。顧海の予想を超えた猛々しさに、顧海は薄く目を開く。そこにはハンサムで魅力的な顔があった。彼の血を滾らせ、また優しさを溢れさせる顔だった。白洛因の舌は顧海の口の中を嵐のように自在に動き回り、顧海の心を彼の唇に引き戻した。
二人の心臓は二匹の野生馬のように跳ね、地平線まで広がる草原を自由に駆けていった。
顧海の威容は主張を始め、彼は両手で白洛因の頭を押さえ、彼の顔に口づけていく。額にキスし、鼻を噛み、髭を舐め……それから白洛因の首筋を這い、きめ細かい皮膚に歯を立て、思い切り吸い付いた。
「因子、もう寝たか?」
突然白漢旗の声が外から聞こえてきた。白洛因の体は凍りつき、口を開こうとしたが顧海の手に塞がれる。それから顧海は白洛因の滑らかで引き締まった胸の上に唇を這わせて舐めまわし、白洛因の足を開かせて自分の足を差し入れ、膝で白洛因の股間を刺激した。
焦りと恐怖に襲われながらもそれは強烈な刺激だった。
ノックの音は続き、探るように小さい音ながらも叩き続け、それがかえって白洛因の性感を煽ることになった。
白洛因の額には汗が浮かぶ。全身の肌に顧海が噛みついて吸い付き、絶体絶命の状態で、それでも恥知らずに勃起
し、呼吸は顧海の手の中で燃えるように熱くなった。
しばらくして、やっと足音が遠ざかっていく。
白洛因の口も解放されると、彼は低い声で罵った。
「こいつ、死にたいのか?」
顧海は破廉恥にも自分の立派な屹立と白洛因のそれを擦り合わせ喘ぎながら言う。
「お前だって気持ちよかっただろう?」
白洛因はカッとなり、顧海の股間を強く握った。握りつぶしてやろうと力を籠める前に、手の中のものがはっきり膨らむのを感じる。まるで小さな怪獣のようだ。驚くべきサイズだが形は美しく、生命力に溢れていた。
「動かしてくれよ」
顧海は哀願と冗談が入り混じったように白洛因を見た。
白洛因は男の股間を握る趣味もないので手を放そうとしたが、顧海に阻まれる。それから顧海の手は白洛因の手を
ゆっくり上に動かし、白洛因の指で自分の股間を擦り上げた。先端までいくと湿って滑らかな手触りがする。
顧海は喘ぎ声を上げ、白洛因の胸元に顎をつけてセクシーな目線を投げかける。
「ベイビー、もうちょっと擦ってくれよ。同じ男だ、恥ずかしがることはないだろう?」
白洛因は心の中で叫んだ。同じ男だからこそ気まずいんだろうが!
顧海の手はいやらしく白洛因の股間に伸び、まったく遜色のない小さな怪物を掴んだ。小指で根元の毛を擦ると、白洛因の顔は羞恥で真っ赤になる。それから緩急をつけて手を動かし、時々指の腹で先端のくぼみを擦ると、白洛因の屹立はびくんと震えた。忘我の境地に至ったのか、白洛因も徐々に手を動かし始める。
顧海は火が付き、恥も外聞もなく白洛因に口で指示を出し、呼吸も荒くなっていく。
「もう少し下のほう、もうちょっと早く動かして……そう……気持ちいいよ……」
顧海のテクニックは凄いとしか言いようがない。ありとあらゆる変化をつけて刺激を繰り返し、白洛因自身よりもどうやると気持ちがいいのかわかっているようだった。白洛因はどんどん制御を失い、男性ホルモンに促されるままこれまでの堅い守りと原則を忘れ、本能的な衝動に任せて快感を追うことしかできなくなった。
顧海は狂ったように白洛因の体に噛みつき、何度も因子と名前を呼ぶ。それを聞いた瞬間、白洛因の何かが崩れ落
ち、彼は顧海に手を伸ばして抱きしめた。
二人分の咆哮が響き、彼らの体は電気が流れたように震える。それが一分ほど続いた後、二人はそれぞれ息をつい
た。シーツは汗で濡れている。二人のパンツも、一枚は尻の下に敷かれ、もう一枚は足に引っかかったままだった。顧海は白洛因の汗を手で拭い、やさしく尋ねる。
「気持ちよかったか?」
白洛因は答えない。彼はまだぼんやりしていた。
二回目だ。もう二回もやってしまった。白洛因は自分の心に警告を発する。お前は一体どうしたんだ? どうして自制できない?
「俺の尻の下もびっしょりだ」
顧海は笑いながら白洛因を見る。
「お前の尻も濡れてるか触ってやるよ」
「離れろ!」
白洛因は低く吠えた。
顧海は白洛因の顔を長い時間うっとりと眺めてから、低い声で告げる。
「因子、俺の話を怒らず聞いてくれ」
白洛因は顧海の雰囲気からいい話ではないと判断し、遮った。
「言わなくていい。聞きたくない」
顧海は裸の胸に白洛因を抱き込む。
「俺がどうしても話したいって言ったら?」
白洛因は手で顧海の口を塞いだ。顧海の手は白洛因の背中に伸び、徐々に下に向かって尻の中心に辿り着く。白洛因はあわてて顧海の手を掴んだ。
その目は鋭く殺気を帯びる。
顧海はわずかに目を眇め、ややねっとりとした声を出す。
「本当に、すごく……」
「その日は来ない!」
白洛因は顧海の手を勢いよく振り払った。
「もしお前が俺とやることで安心感を得たいなら、生きている限り安心感は得られないと思え」
大きな打撃を受け、顧海にぶら下がる小海子もしょんぼりと萎んだ。
「因子、お前は誤解してる」
顧海は少し間を置いてから、あわてて挽回を試みる。
「俺は本当に、やりたいからお前と付き合いたいわけじゃないぞ。俺は普通の男だ。やりたいだけなら女を探す。俺はお前が好きだからこそ体も反応したんだ。でもお前は俺の中ですごく綺麗な存在だから、手を出すのがためらわれるんだ」
「顧海、俺たちは両方とも男だ。俺がお前とやれるのはここまでだ」
顧海は白洛因の手を引いた。
「俺とどこまでやれるかはどうでもいい。俺はただお前の中で俺がどんな立ち位置なのか知りたいんだ」
「男同士でそんなことを語るのはおかしいと思わないか?」
白洛因はそう言って顧海を横目で睨んだが、顧海はまるで憚らない。
「おかしくても聞くぞ。お前は一体俺を好きなのか嫌いなのか」
白洛因は彼に背を向け、沈黙で答えた。顧海はまたひっつく。
「全然気持ちは動かないのか?」
「寝ろ」
白洛因は相手にしなかった。顧海は白洛因のつるんとした尻を激しくぺちんと叩いた。
「一言認めたらお前の肉が減って損するとでもいうのか?」
白洛因は怒って振り返り、顧海の頬骨に拳を食らわせる。
「わかってるなら聞く必要があるか?」
顧海は彼の隣に頭をつけて横たわり、目から星が零れ落ちるほど幸せな気分になった。
朝、白洛因は目を覚まし、布団の中からパンツを探し出して履いたが、何かがしっくりこなかった。顔を上げると誰かさん
が堂々と彼のパンツを履いて鏡を見ながら髭を剃っている。
「俺たちパンツを履き間違えてるぞ」
白洛因は小声で伝える。顧海は俯いて確認し、白洛因に顔を向けた。口元は泡だらけだったが、笑顔がとてもセクシーだった。
「どうりで小さいと思った!」
「でたらめを言うな!」
白洛因は顧海を横目で睨む。
「俺たちのパンツは明らかに同じサイズだろう」
「おっと」
顧海は悪い笑みを浮かべた。
「お前こっそり俺のパンツのサイズを確認してたのか?」
白洛因は怒りに任せて足を延ばし、顧海の尻を蹴る。顧海は無防備だったために鏡に顔をぶつけ、鏡面には泡がべっとりとくっついた。
「取り換えろ!」
白洛因は怒鳴り声を上げる。顧海は振り返り、さわやかな表情を浮かべた。
「いいぞ。取り換えよう。脱げよ」
白洛因は固まった。
「脱げよ。脱がずにどうやって取り換えるんだ」
顧海は近づいて白洛因のパンツを引っ張ろうとする。白洛因が数歩引くと顧海は追いかけ、二人は大騒ぎしながらまたベッドに転がった。一人は凶悪な形相を浮かべ、一人は拳に蹴りも加え、罵声混じりの笑い声が響き、眠い早朝に活気をもたらした。
「因子! 因子!」
楊猛のいい声が中庭から聞こえてくる。白洛因は窓から外を見ると、力を込めて顧海を押す。
「さっさと服を着ろよ。楊猛が来たぞ」
「あいつ、なんでまた来たんだよ?」
顧海が眉をひそめると、白洛因は釘を刺した。
「言っておくぞ。もうあいつにつっかかるなよ!」
「ああ、わかったよ」
顧海は渋々承諾する。楊猛が白洛因の部屋の扉を開けたとき顧海は着替え途中で白洛因は靴を履いているところだった。ベッドの上は掛け布団がぐちゃぐちゃに丸まり、床には靴下が落ちている。部屋の中には濃厚な男性ホルモンの匂いが立ち込め、男二人が淡々と身支度をする様子は穏やかに見えてどこか剣呑だった。
白漢旗はため息をつき、ずっと門のほうを眺めていた。白洛因が地面に目をやると、雪が白く靴を覆っていた。彼は家に入らず、中庭であれこれ作業を続けていた。だがそれは外の気温を確かめるためだった。もし家の中にいたら、本当に気温が下がってもわからないからだ。
白漢旗の言葉に白洛因はようやく部屋に足を向ける。十分ほどしてから白洛因は暗い面持ちでふたたび大門の外に飛び出した。顧海はまだ軍人のように背筋を伸ばして立っている。
白洛因は白い息を吐き怒鳴った。
「中に入れ!」
顧海は初めのうちは反応がなかったが、やがて口の一辺を跳ね上げて笑い、喜びに口元についた雪も解けてしまいそうだった。白洛因は部屋に入ってすぐに顧海に充電式の湯たんぽを渡す。顧海は湯たんぽのポケットに手を差し入れ、わざと白洛因の前に近づいて眉を跳ね上げた。
「あったかい! いつ充電したんだ? 気づかなかったなあ」
「使わないならこっちに寄越せ!」
白洛因は手を伸ばして湯たんぽを奪おうとする。それを阻んだとき、顧海は白洛因の手が自分よりももっと冷たいことに気づいた。
「お前の手はなんでこんなに冷たいんだ?」
顧海の顔から笑顔が消える。白洛因は手を引き抜き、ぶすっと答えた。
「お前が中に入らないから父さんはずっと怒ってるのに、俺はのうのうと家で待っていられるか?」
顧海は感動し、少し申し訳なくなった。湯たんぽで温めた手で白洛因の手を包んで温めようとすると、白洛因は少し抵抗した。だがそれでも離さずに両手で同じような大きさの手を包みこみ、息を吹きかける。少し気まずさはあったが、言葉にできないようなぬくもりを感じた。
夜、寝る前に白洛因は部屋の中で足を湯につけて温めたが、顧海は戻ってこない。白洛因が足を拭いて外に出ると、顧海は厨房で何やら忙しそうに動いていた。
「おじさん、これくらい煮詰めればいい?」
「ああ、いいぞ。火から下ろせ」
顧海は茶碗に生姜湯をよそい、注意深く運ぶ。そして中庭にいる白洛因に気づくと思わず声を上げた。
「なんで外に出てきた。早く中に入れ! 寒いじゃないか」
白洛因は顧海が持っている茶碗に入った生姜湯を見て何か言いかけたが、そのまま黙った。
「飲んでみろ。味はどうだ?」
顧海が勧めるままに二口ほど飲んで、白洛因は答える。
「ちょっと辛いな」
「辛いほうが冷えは取れるから、もうちょっと飲め」
「お前は飲まないのか?」
白洛因が目線をやると、顧海は溺愛するように笑った。
「お前が飲み終えたらな」
二人が生姜湯を飲み終え眠ろうとしたとき、顧海は白洛因の脛にある青痣に気づく。彼は息を止め、有無を言わさず白洛因の足を引き寄せた。
「これ、どうしたんだ?」
「なんで怪我したかって? 昼間誰かさんが意固地になって蹴ったからだろう」
顧海は頭を抱えた。俺はたいして力を入れてないぞ。なんでこんな痣になってるんだ。指でそっと撫でていると胸が痛む。白洛因が自分でケガをしたのと、顧海がケガをさせたのではわけが違う。今日腹を立てた気持ちはすべて消え、後に残ったのは自責の念と痛ましさだった。
「痛いか?」
顧海の問いかけに、白洛因は腹いせのように答えた。
「当たり前だろう。自分もぶつけてみろよ」
顧海は突然顔を伏せ、ぶつけた場所に唇をつける。白洛因は体を固くし、顧海を振り払う。
「よせよ! 外に父さんがいるんだぞ」
「かまわない。俺は胸が痛いからキスをするんだ。そうじゃないと耐え切れない」
「たいしたことないよ」
白洛因は怒りと羞恥がない交ぜになる。
「俺はふざけただけだ。全然痛くないよ。普段からあちこちぶつけてるし、大丈夫だ。ほらさっさと起きろ!」
顧海は起きないどころかさらに強くキスを続ける。初めはただ唇を当てていただけだったが、やがて舌も使い始めた。白洛因は顔色を変え、顧海を蹴り飛ばす。
「調子に乗るなよ! 何してるんだ」
顧海は笑って白洛因の足を押さえ込み、悪い顔をしながらも愛おしげに言った。
「俺が悪いってわかってるよ。お前の友達にあんな態度はよくない。でも因子、俺はどうしても自分の感情が抑えきれないんだ。ずっと不安なんだよ。もしお前が俺に確実な答えをくれたらこんなに悩んだりしない!」
お前に確実な答えを返せば、俺が不安になるんだよ。白洛因は心の中でそう返す。だが口には出さず、しらばっくれた。
「不安だなんておかしいぞ。お前は毎日うちでタダ飯を食ってるだけじゃ足りないのか? どれだけ安心感が必要なんだ」
顧海は大きな手で布団の端を強く引っ張ると、自分と白洛因をすっぽり掛け布団の中へ包む。それから隣にいる彼をぎゅっと隙間なく抱きしめ、唇を耳に押し付ける。
「俺が何を欲しがってるか、わかるだろう」
布団の中で二人の呼吸はどんどん濃密になり、胸と胸を合わせれば相手の鼓動を感じられた。
白洛因の顔は赤くなったが、漆黒の夜が隠してくれた。顧海の顔が近づいてくる。白洛因はのけぞって躱そうとしたが顧海から逃れることはできない。顧海は白洛因の下唇を食んでゆっくりと舌を上に滑らせ白洛因の忍耐力を試しているようだった。彼の体から力が抜けるのを感じると顧海はゆっくり唇を緩め、チュッと音を立て二人の唇は離れた。煽情的な匂いが唇に残る。この男とのキスにどんどん馴染んでいく。初めは嫌じゃないとしか思わなかったが、今ではとても気持ちがいいと感じるようになってしまった。
顧海は情をこめて白洛因の目を見つめる。彼は自分の渇望を少しずつ白洛因に染み込ませていく。顧海に必要なのは白洛因からの応答だ。身体だけでなく、心も欲しい。だがまた同時に返事をもらうのが怖かった。白洛因の魅力的な視線が彼を愛情の深淵に沈めてしまうことを恐れていたのだ。
顧海の舌は白洛因の歯列が開いて自分を受け入れてくれるのを待つ。いつものように強引にこじ開けるのではなく、今回の顧海はとても優しかった。
まるでこの間顧海がした約束を守るかのように。
俺はお前を可愛がるよ。いつでもお前の気持ちをしっかり考える。お前を尊重し、一人の男として見なし、俺を受け入れてくれる時を静かに待つ。耐え切れなくなってたまに常軌を逸してしまうことはあるけど、俺はいつでもどこでもお前を一番に考える。どんな奴もお前には敵わない。もしいつかお前を手に入れられるときが来たら、それは俺の最大の僥倖だ。
白洛因はわずかに口を開く。敗北のようでもあり、ある意味ほっとしてもいた。
顧海の舌はまっすぐ差し込まれ、白洛因の喉まで届き、口の中を余すところなく探る。白洛因はキスが得意ではなく、顧海もこんなにゆっくり丁寧にキスをすることはなかった。だから二人はしばらくすると酸素が足りなくなる。だがそれがさらに脳神経を刺激し、顧海の薄い唇は白洛因の舌に吸い付き、唾液が唇の端から零れ落ちていくまで何度も繰り返し味わった。
顧海は一度白洛因の唇から離れ、少し休憩させてやろうと思ったが、彼の口の端にこぼれた唾液が淫靡に彼を煽り、耐え切れずにまた唇を塞ぐ。
今回は白洛因が積極的に顧海の口に舌を差し入れてきた。顧海は驚き、白洛因の腕を強く抱き込む。白洛因の舌は顧海の口の中で少し止まった。あるいは彼は自分でも無意識に主動的に動いてしまい、戸惑っているのかもしれない。顧海は楽しくなって舌先で白洛因をからかった。来てみろよ、受けて立つぜという意味だ。
白洛因は顧海の後頭部を押さえつけ、舌先で顧海の喉を突いた。顧海の予想を超えた猛々しさに、顧海は薄く目を開く。そこにはハンサムで魅力的な顔があった。彼の血を滾らせ、また優しさを溢れさせる顔だった。白洛因の舌は顧海の口の中を嵐のように自在に動き回り、顧海の心を彼の唇に引き戻した。
二人の心臓は二匹の野生馬のように跳ね、地平線まで広がる草原を自由に駆けていった。
顧海の威容は主張を始め、彼は両手で白洛因の頭を押さえ、彼の顔に口づけていく。額にキスし、鼻を噛み、髭を舐め……それから白洛因の首筋を這い、きめ細かい皮膚に歯を立て、思い切り吸い付いた。
「因子、もう寝たか?」
突然白漢旗の声が外から聞こえてきた。白洛因の体は凍りつき、口を開こうとしたが顧海の手に塞がれる。それから顧海は白洛因の滑らかで引き締まった胸の上に唇を這わせて舐めまわし、白洛因の足を開かせて自分の足を差し入れ、膝で白洛因の股間を刺激した。
焦りと恐怖に襲われながらもそれは強烈な刺激だった。
ノックの音は続き、探るように小さい音ながらも叩き続け、それがかえって白洛因の性感を煽ることになった。
白洛因の額には汗が浮かぶ。全身の肌に顧海が噛みついて吸い付き、絶体絶命の状態で、それでも恥知らずに勃起
し、呼吸は顧海の手の中で燃えるように熱くなった。
しばらくして、やっと足音が遠ざかっていく。
白洛因の口も解放されると、彼は低い声で罵った。
「こいつ、死にたいのか?」
顧海は破廉恥にも自分の立派な屹立と白洛因のそれを擦り合わせ喘ぎながら言う。
「お前だって気持ちよかっただろう?」
白洛因はカッとなり、顧海の股間を強く握った。握りつぶしてやろうと力を籠める前に、手の中のものがはっきり膨らむのを感じる。まるで小さな怪獣のようだ。驚くべきサイズだが形は美しく、生命力に溢れていた。
「動かしてくれよ」
顧海は哀願と冗談が入り混じったように白洛因を見た。
白洛因は男の股間を握る趣味もないので手を放そうとしたが、顧海に阻まれる。それから顧海の手は白洛因の手を
ゆっくり上に動かし、白洛因の指で自分の股間を擦り上げた。先端までいくと湿って滑らかな手触りがする。
顧海は喘ぎ声を上げ、白洛因の胸元に顎をつけてセクシーな目線を投げかける。
「ベイビー、もうちょっと擦ってくれよ。同じ男だ、恥ずかしがることはないだろう?」
白洛因は心の中で叫んだ。同じ男だからこそ気まずいんだろうが!
顧海の手はいやらしく白洛因の股間に伸び、まったく遜色のない小さな怪物を掴んだ。小指で根元の毛を擦ると、白洛因の顔は羞恥で真っ赤になる。それから緩急をつけて手を動かし、時々指の腹で先端のくぼみを擦ると、白洛因の屹立はびくんと震えた。忘我の境地に至ったのか、白洛因も徐々に手を動かし始める。
顧海は火が付き、恥も外聞もなく白洛因に口で指示を出し、呼吸も荒くなっていく。
「もう少し下のほう、もうちょっと早く動かして……そう……気持ちいいよ……」
顧海のテクニックは凄いとしか言いようがない。ありとあらゆる変化をつけて刺激を繰り返し、白洛因自身よりもどうやると気持ちがいいのかわかっているようだった。白洛因はどんどん制御を失い、男性ホルモンに促されるままこれまでの堅い守りと原則を忘れ、本能的な衝動に任せて快感を追うことしかできなくなった。
顧海は狂ったように白洛因の体に噛みつき、何度も因子と名前を呼ぶ。それを聞いた瞬間、白洛因の何かが崩れ落
ち、彼は顧海に手を伸ばして抱きしめた。
二人分の咆哮が響き、彼らの体は電気が流れたように震える。それが一分ほど続いた後、二人はそれぞれ息をつい
た。シーツは汗で濡れている。二人のパンツも、一枚は尻の下に敷かれ、もう一枚は足に引っかかったままだった。顧海は白洛因の汗を手で拭い、やさしく尋ねる。
「気持ちよかったか?」
白洛因は答えない。彼はまだぼんやりしていた。
二回目だ。もう二回もやってしまった。白洛因は自分の心に警告を発する。お前は一体どうしたんだ? どうして自制できない?
「俺の尻の下もびっしょりだ」
顧海は笑いながら白洛因を見る。
「お前の尻も濡れてるか触ってやるよ」
「離れろ!」
白洛因は低く吠えた。
顧海は白洛因の顔を長い時間うっとりと眺めてから、低い声で告げる。
「因子、俺の話を怒らず聞いてくれ」
白洛因は顧海の雰囲気からいい話ではないと判断し、遮った。
「言わなくていい。聞きたくない」
顧海は裸の胸に白洛因を抱き込む。
「俺がどうしても話したいって言ったら?」
白洛因は手で顧海の口を塞いだ。顧海の手は白洛因の背中に伸び、徐々に下に向かって尻の中心に辿り着く。白洛因はあわてて顧海の手を掴んだ。
その目は鋭く殺気を帯びる。
顧海はわずかに目を眇め、ややねっとりとした声を出す。
「本当に、すごく……」
「その日は来ない!」
白洛因は顧海の手を勢いよく振り払った。
「もしお前が俺とやることで安心感を得たいなら、生きている限り安心感は得られないと思え」
大きな打撃を受け、顧海にぶら下がる小海子もしょんぼりと萎んだ。
「因子、お前は誤解してる」
顧海は少し間を置いてから、あわてて挽回を試みる。
「俺は本当に、やりたいからお前と付き合いたいわけじゃないぞ。俺は普通の男だ。やりたいだけなら女を探す。俺はお前が好きだからこそ体も反応したんだ。でもお前は俺の中ですごく綺麗な存在だから、手を出すのがためらわれるんだ」
「顧海、俺たちは両方とも男だ。俺がお前とやれるのはここまでだ」
顧海は白洛因の手を引いた。
「俺とどこまでやれるかはどうでもいい。俺はただお前の中で俺がどんな立ち位置なのか知りたいんだ」
「男同士でそんなことを語るのはおかしいと思わないか?」
白洛因はそう言って顧海を横目で睨んだが、顧海はまるで憚らない。
「おかしくても聞くぞ。お前は一体俺を好きなのか嫌いなのか」
白洛因は彼に背を向け、沈黙で答えた。顧海はまたひっつく。
「全然気持ちは動かないのか?」
「寝ろ」
白洛因は相手にしなかった。顧海は白洛因のつるんとした尻を激しくぺちんと叩いた。
「一言認めたらお前の肉が減って損するとでもいうのか?」
白洛因は怒って振り返り、顧海の頬骨に拳を食らわせる。
「わかってるなら聞く必要があるか?」
顧海は彼の隣に頭をつけて横たわり、目から星が零れ落ちるほど幸せな気分になった。
朝、白洛因は目を覚まし、布団の中からパンツを探し出して履いたが、何かがしっくりこなかった。顔を上げると誰かさん
が堂々と彼のパンツを履いて鏡を見ながら髭を剃っている。
「俺たちパンツを履き間違えてるぞ」
白洛因は小声で伝える。顧海は俯いて確認し、白洛因に顔を向けた。口元は泡だらけだったが、笑顔がとてもセクシーだった。
「どうりで小さいと思った!」
「でたらめを言うな!」
白洛因は顧海を横目で睨む。
「俺たちのパンツは明らかに同じサイズだろう」
「おっと」
顧海は悪い笑みを浮かべた。
「お前こっそり俺のパンツのサイズを確認してたのか?」
白洛因は怒りに任せて足を延ばし、顧海の尻を蹴る。顧海は無防備だったために鏡に顔をぶつけ、鏡面には泡がべっとりとくっついた。
「取り換えろ!」
白洛因は怒鳴り声を上げる。顧海は振り返り、さわやかな表情を浮かべた。
「いいぞ。取り換えよう。脱げよ」
白洛因は固まった。
「脱げよ。脱がずにどうやって取り換えるんだ」
顧海は近づいて白洛因のパンツを引っ張ろうとする。白洛因が数歩引くと顧海は追いかけ、二人は大騒ぎしながらまたベッドに転がった。一人は凶悪な形相を浮かべ、一人は拳に蹴りも加え、罵声混じりの笑い声が響き、眠い早朝に活気をもたらした。
「因子! 因子!」
楊猛のいい声が中庭から聞こえてくる。白洛因は窓から外を見ると、力を込めて顧海を押す。
「さっさと服を着ろよ。楊猛が来たぞ」
「あいつ、なんでまた来たんだよ?」
顧海が眉をひそめると、白洛因は釘を刺した。
「言っておくぞ。もうあいつにつっかかるなよ!」
「ああ、わかったよ」
顧海は渋々承諾する。楊猛が白洛因の部屋の扉を開けたとき顧海は着替え途中で白洛因は靴を履いているところだった。ベッドの上は掛け布団がぐちゃぐちゃに丸まり、床には靴下が落ちている。部屋の中には濃厚な男性ホルモンの匂いが立ち込め、男二人が淡々と身支度をする様子は穏やかに見えてどこか剣呑だった。
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