ハイロイン

ハイロインofficial

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第十一章

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 白洛因バイ・ロインはメッセージを二度送ったが、顧海グー・ハイが返してこないのですぐに電話をかけた。コール音が何度も鳴った後、ようやくつながったが、彼は「もしもし」すら言わず、黙ったままだ。
 白洛因の言葉も喉に詰まって出て行かない。二人はしばらく黙り込む。
 先に口を開いたのはやはり顧海だった。
「なんだよ」
 白洛因は棗の木の下に立ち、尻尾を振る阿郎アランを見ながら問いかけた。
「記者はお前が呼んだのか?」
 顧海は冷たく鼻で笑う。
「俺じゃない」
「本当か?」
「俺に何も教えてくれないのに、どうやって記者を呼ぶんだ?」
 顧海は冷たい口調で話し続ける。
「お前は何でもできるんだろう? 自分でスレッドを立てて、人に頼んで拡散してもらって、サクラを使って煽らせたからそこら中にお前の傑作がぶら下がってる。メディアが来るのも当たり前だ。俺となんの関係がある?」
 白洛因にはわかった。奴の仕業だ。顧海は典型的な鋼の体に豆腐脳の心を持った男だ。いいさ、弟に一度だけ譲ってやろう。
「お前に黙っていたのは、お前の立場が特殊過ぎて、巻き込みたくなかったからだ。お前が目立たないようにするためだ。こんな小さなことでお前に悪い影響を与えたくないよ」
「俺が目立たないように? じゃあお前は目立ってもいいのか? 俺たち二人の立場はどこが違う? お前の母親は俺の母親じゃないのか? 俺の父親はお前の父親だろう?」
 白洛因はしばらく黙り込んだ後、淡々と答えた。
「俺の母さんはお前のおばさんで、父親はお前のおじさんだ」
 顧海の心は何かにぶつかったように衝撃を受ける。
「俺たちは今の立場を認めないんじゃなかったのか?」
 顧海は無言で意思を伝えた。
「俺は、自分でこの問題を解決できる能力があると思ったんだ」
 顧海の声は携帯越しに幾分鋭さを削がれていたが、感情の機微は伝わってきた。
「お前の能力を疑ったことはないよ。お前は時に俺より賢く、冷静で、対応能力もある。だからって俺に隠すことはないだろう? 尤其ヨウ・チー楊猛ヤン・モンはお前の計画に入れるのに、俺だけ蚊帳の外に追いやるのか? 俺はお前のスレッドを押し上げたりサイト主に連絡を取ったりできないのか? お前にとって俺はただ父親の虎の威を借るボンボンでしかないのか? 俺がどうして従姉に連絡を取ったか分かるか? お前を尊重し苦労を無駄にしたくなかったからだ。もし俺が本当に権力を使ってこの件に関わったら、孟建志モン・ジエンジーはとっくにいなくなってるよ。白洛因、俺たちの立場は平等だ。お前が母親や俺の父親に頼めば、もちろんこの問題は解決できる。なぜそれをしない? どうして自分は一人で解決できると思っているくせに、俺は権力に頼ると思うんだ? 結局お前は俺たちの間に溝を作ろうとする。この溝を越えることはできるのか?」
 今度は白洛因が黙り込んだ。顧海が電話を切るまで、彼は黙ったままだった。
 白洛因が部屋から出てくると、白漢旗バイ・ハンチーは中庭でゾウおばさんの子供をあやしていた。
「父さん」
 白漢旗は立ち上がり、静かに白洛因を見る。その目には深い感動と慰撫が浮かんでいた。
「息子よ、お前はもう自分で問題を解決できるほど成長したんだな。父さんは老いぼれて、お前にはもう敵わないよ」
 白洛因は薄く笑う。
「父さん、結婚しなよ」
 白漢旗の目は白洛因の顔に釘付けになったまま、脳が動きを止めたようだった。
「結婚しなよ」
 白洛因はもう一度繰り返す。白漢旗の視界は涙で曇る。
「すまない。父さんはお前に十年以上つらい思いをさせたな」
「俺たちは二人とも大の男だ。どちらも謝る必要なんてないよ。俺も十年以上父さんの足手まといになってたし、父さんはもう新しい生活を始めてもいいはずだよ」
 白漢旗は突然白洛因を強く抱きしめる。
「因子、どんなときでも父さんがこの世で一番愛しているのはお前だ。どんな相手もお前と比べることはできない」
 白洛因は切なさを眦の底に押し込めて白漢旗の肩を叩くと、からかうように言った。
「よせよ。俺も父さんが面倒になったんだよ。父さんが結婚すれば俺も完全に自由になるし、好きなように生きられる。俺だって新しい生活を始めるべきだろう」
 一粒の熱い涙が、十数年寝かした酒のように白漢旗の目から零れ落ちた。
 


 顧海は夕べの電話で腹の底に押し殺していた話を全部吐き出し、気持ちよく眠りについた。
翌朝顧洋グー・ヤンと一緒に階下に降りた顧海は、車を取りに行った顧洋をマンションの外で待っていた。
すると一台の自転車が彼の目の前に止まり、顧海はひどく驚く。昨日あんなに文句を言ったのに、白洛因が自分から迎えに来るとは思わなかったのだ。どうやら媳婦(嫁)はいつも甘やかしてばかりいてはいけないようだ。たまに文句を吐き出すのは心の交流になっていいことなのかもしれない。顧海は内心少しばかり得意になったが顔には出さず、さらに昨日の気迫を残して偉そうに白洛因を見た。
「何しに来たんだよ。こんなボロい自転車に乗ってたら、人からどう見られると思うんだ?」
 言外に、お前が俺と階級を隔てるならお前のやり方で仕返しをしてやる。人の好意を無にされる気持ちをしっかりと味わってみろという気持ちを込めた。
 白洛因はそれにまったく取り合わず、懐から袋を取り出す。中には熱々の肉饅頭が入っていて、それを無表情のまま顧海の前に差し出した。美味しそうな匂いが顧海の鼻を刺激する。彼は肉饅頭を目にしながらも、何も見ていないふりをした。
「なんだよ」
 白洛因は肉饅頭を取り出し、顧海の口に突っ込む。
「肉饅頭だよ。鄒おばさんのところで買ってきたばかりだ。何日も食ってないだろう?」
「俺に肉饅頭を買ってきてどうしようっていうんだ」
 そう言いながらも大口でばくばくと食べる。彼の言葉と行動は完全に矛盾していた。
「要らないなら寄越せよ」
 白洛因が袋を取り返そうとすると、顧海の大きな手が伸びてきて奪い返す。白洛因はそもそもからかっただけなので、あえて本気で取り返そうとはしなかった。 
 高級車が彼らの横をゆっくり通り過ぎていく。
 顧洋は車の窓を開けて顧海を見た。
「まだ俺が送る必要はあるか?」
 顧海は肉饅頭を咀嚼していてしゃべれず、首を横に振ることしかできない。顧洋が隣に視線を移すと、白洛因は彼に笑みを向けた。車の窓はゆっくり閉められたが、白洛因の笑顔は防弾ガラスを突き抜けて車内に入り込んでくる。
 それから何年経っても顧洋はこのときの笑顔を忘れられなかった。彼は天然のダイアモンドのようだ。外観はキラキラ輝いて人目を引くが、中は硬くて決して侵すことはできない。
 


 その一週間後に顧洋は出国し、白漢旗と鄒おばさんの結婚式もやってきた。
 土曜日の朝早くから路地の入口は賑わっていた。塗りたての朱色の門には双喜の字が貼られ、入り口に植えられた古い二本の槐の木にはぼんぼりが飾られ、地面にはびっしりと爆竹の滓が敷き詰められている。
 白漢旗は息子と義理の息子、そして会社の同僚を連れ、盛大に花嫁を迎えに行った。
 鄒おばさんの家では女性たちの群れに遮られる。すべて近所のおばさんたちだ。それに店の従業員もいる。鄒おばさんは故郷を離れているので、とりあえずこの場を実家とみなした。普段は優しく穏やかな人々もこの時ばかりは牙をむいて次々と無理難題を突き付け、新郎を困らせる。
「ご祝儀が少なすぎる」
 白漢旗は何人かに行く手を阻まれつつ、ようやく門の隙間を見つけて中に入ろうとしたものの、大勢の女性たちにまたも追い出されてしまう。
「歌を歌って!」
 白漢旗は頭を掻いた。長い間歌を聴くことすらしていない。息子を振り返ってみたが、同情はするが彼にできることは何もないという顔をしていた。
「そっと、俺は君を離れる、目の涙を拭いて……」(斉秦の1987年のヒット曲「大約在冬季」)
 彼女たちは怒った。兄さん、今日は自分の結婚式なのになぜそんな歌を歌うの?
 白漢旗は困り果てる。
「俺はこの曲しか歌えないんだ!」
 中から誰かが叫んだ。
「息子に歌わせてもいいわよ!」
 父親の一生の幸せがかかっている。白洛因はみんなの前で明るく感動的な歌を歌うしかなかった。もし中にいる花嫁付添人が顧海なら、たとえ十枚の壁でも推し倒してくれただろう。
「中に入れてくれるか?」
 白漢旗は焦って叫ぶ。
「歌だって歌ったんだ。嫁を家に連れ帰らせてくれ」
「ダメよ。腕立て伏せを百回して」
 外にいる花婿付添人は無理だと大きな声で叫ぶ。
「白さんが死んじまうぞ!」
「他の人が代わりにやってもいいわよ」
 今度は義理の息子の出番だった。顧海はスリムなスーツを着ていたが、一分であっさり義理の父親の難題を解決した。
「後方戦力が強いわね!」
 中から女性の朗らかな笑い声が聞こえてくる。白漢旗は頭を撫でながら笑う。
「もう入っていいかな?」
 だが花嫁付添人はまだ諦めず、何枚も保証書を朗読させたり、なぞなぞを解かせたあげく、最後に鋭い質問を投げかけた。
「あなたがこの人生で一番愛してるのは誰?」
 白漢旗は固まる。花婿付添人は促した。
「早く言うんだよ! 一番愛してるのは媳婦だって!」
 中にいるおばさんたちは口々に叫ぶ。
「本当のことを言いなさい! 嘘偽りなく本当のことを!」
 白漢旗は無邪気に笑った。
「俺の息子だよ」
 白洛因の笑顔は数秒間凍りつき、白漢旗の背中に拳を食らわせて怒鳴る。
「父さん、どうかしてるんじゃないか?」
 隣にいる友人たちも怒る。
「白さん、何もこんなときにそんな本音を言わなくても!」
 白漢旗はどうすればいいかわからない様子だった。
「だって本当のことを言えっていうから……」
 中にいるおばさんたちは今度ばかりは白洛因の肩を持たず、口々に文句を言った。
「それでいいの? 息子ばかり大事にするなら、私たちの鄒ちゃんが嫁いで損をしない?」
 さっきまで開いていた門の隙間は再度堅く閉ざされ、白漢旗は冷汗をかく。白洛因は拳を握りしめ、近づいて門を叩いた。
「母さん、開けてくれ。俺の父さんが一番愛してるのはあなただよ」
 鄒おばさんは驚いて立ち上がり、目に感動の涙をあふれさせながら裸足で門のところに駆け出し、群がる女性たちに促した。
「早く……早く門を開けてちょうだい」
 
 披露宴は昼に東来順(北京の老舗しゃぶしゃぶ火鍋屋)で行われたが、夜には小さな庭に戻り、親しい友人だけが集った。数十人で五つの卓を囲み、白酒の二鍋頭を飲みながら大きなどんぶりの麺を食べているうちに、祝いの言葉も変わっていく。
 鄒おばさんの子供はみんなにからかわれ、白漢旗をパパと呼べと迫られる。だがこの子は口数が少なくしっかりもので、十分におこづかいをせしめてからやっと白漢旗に幼い声でパパと呼びかけた。白漢旗は笑って彼の頬にキスをする。
 白洛因は完全に酔っぱらい、千鳥足で尤其と楊猛が座る椅子を蹴って怒鳴る。
「お前たち、ご祝儀は持ってきたのか?」
 尤其と楊猛は互いに目を合わせ、悪びれずに笑った。
「ご祝儀もないのにタダ飯を食ってるのか!」
 白洛因は罵った後、芸術的な角度でカーブを描き、白ばあちゃんとじいちゃんのところへ行っておどける。二人は漢服を身にまとい、とても嬉しそうだった。白じいちゃんは珍しく二胡を弾き、祝いの音楽が狭い路地に響き渡る。
 顧海が車をUターンさせて戻って来ると、白洛因は白漢旗の寝室の窓辺に立ち、窓枠を掴んで隙間から中を眺めていた。室内は大騒ぎで、男たちが新郎新婦の寝室で騒ぎ、時折大きな声で笑ったり囃し立てたりしている。顧海は白洛因の隣に立ち、静かに彼を見つめた。彼の顔は涙で濡れそぼっていたが、口元は笑っていて、泣きたいのか笑いたいのかわからない。それを見て顧海はひどく胸を痛めた。
「おじさん、因子を俺の家に連れていくよ」
 顧海はニヤニヤ笑いながら白漢旗を見る。
「こんなに遅いんだからここに泊まっていきなさい。部屋もちゃんと用意してあるし」
「おじさんの大事な夜を邪魔できないよ!」 
 顧海は爽快に笑い、白洛因を支えながら車に乗った。マンションのエレベーターを出ると、白洛因は顧海の背中におぶさり、屋上に行きたいと口走る。顧海はエレベーターには戻らず、白洛因を背負ったまま、階段で一歩一歩上って行った。白洛因は突然涙をこぼす。初めは声もなく、それから徐々に声が大きくなり、屋上に出ると、夜の暗がりに紛れて慟哭した。
 涙は顎に伝い、顧海の首にしたたり落ちる。
 白洛因がここまで取り乱す姿を初めて目にし、号泣する声に顧海の心も張り裂けそうだった。白洛因の顔を自分の胸に押し当て、できるだけやさしく髪の毛を撫でてあやす。
「因子、泣くな。お父さんは変わらずお前のお父さんだし、何度結婚したってお前のことが一番可愛いと思ってる」
 同じ経験をした者として白洛因のつらさはよくわかった。
「もう誰も俺に不味い飯を作ってくれない」
 顧海は苦笑しながら白洛因を見る。
「まだお父さんの作った飯が食いたいのか?」
「もう誰も俺のパンツを洗いながら下水に落とさないし、俺の唇に痔瘻の薬を塗ったりしない」
「……」
 白洛因は泣いたり笑ったりしながら冷たいコンクリートの上に転がる。顧海は彼を引き起こして抱きしめ、頬の涙を丁寧に拭い、優しい声を出す。
「これからは俺がお前に飯を作ってやる。絶対お父さんより不味いぞ。お前の服も洗濯してやる。卸売市場でひと箱パンツを買ってきて、洗うたびに流してやる。俺はこの世界でお前の父さんを除いて一番お前を可愛がるよ」
 夜の色が顧海の目を染め、その表情は毅然として優しかった。明日の朝、白洛因は自分が何を話したのかさえ忘れているかもしれないが、この夜、屋上で一人の男の子が滂沱の涙を流しながら愛されたいと訴えたことを顧海は一生忘れないだろう。
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