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本を片手に。
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「別れない?俺たち。
今が離れるべきタイミングだと思うんだ。」
学生の時に知り合って、
一目惚れした彼と同棲して2年。
丁度、部屋の更新時期だった。
「なんで?」と聞くと、
「ひよりとは、何百回と一緒に朝を迎えたよね。
ひよりと居ない俺が恋しくなったかもしれない。」と、
いつものように話す玲。
(意味わかんない。)
玲は昔から本が好きで、
いつも隙を見つけては読書してた。
図書委員の時に、
図書室で読書をする玲の横顔に一目惚れした。
話しかけたいのに、
あまりにも、本を読む玲が美しくて、
声が掛けれなかった。
初夏のころ、
なんだか暑いなと思って、
図書室の窓を開けた。
突風が舞い込む。
玲の読んでる本をペラペラとめくる風。
「あ、ごめんなさいっ!」
「大丈夫、気にしないで。
この本を読むのは初めてじゃないんだ。」
ニコッと優しく笑ってくれた玲。
やっぱり好きだなと思って、
私は振られる覚悟で告白をした。
「ずっと、気になってて!」と、
告白した私に、
玲は微笑んで、
「ありがとう。嬉しいよ。」と言ってくれた。
そこから私たちは付き合ってきた。
玲が一人の時間を大切にしてるのは、
知っている。
何度か玲はふらっと一人旅に出ることがある。
連絡がとれなくなるので、
最初は何事かと思い、
出ない電話を何度もかけた。
「心配しないで、ひより。
僕は風と散歩してる。」
意味のわからないメールが届き、
玲がふらっと戻ってきた時に、
一人旅の話を聞いた。
玲の事が好きで、
玲と一緒ににいたくて、
私は、玲の一人の時間を尊重した。
束縛してないつもりだった。
玲にとっては、苦痛だったのかな。
「離れたくないよ。
私、この部屋で待ってるから!」
「1人だと、広すぎるんじゃない?」
「大丈夫!
玲がまた私に会いたいって思ってくれるまで待ってる!」
玲は次の日家を出ていった。
私は一人ぼっちになった部屋で声を出さずに静かに泣いた。
ピンポーンと、チャイムがなる。
宅急便?と、思って出ると、
玲だった。
何年ぶりだろう。
玲は「本当に待っててくれたの?」と微笑む。
「当たり前でしょ。」と、涙が溢れる。
「この部屋に本を忘れたのが気がかりで。」
「本?」
玲は部屋に入ると、
1冊の本を手に取る。
玲は全部物を持っていったと思ってたのに。
「また、一緒に暮らしてみたくなったんだ。」と、話す玲。
「おかえり。」
今が離れるべきタイミングだと思うんだ。」
学生の時に知り合って、
一目惚れした彼と同棲して2年。
丁度、部屋の更新時期だった。
「なんで?」と聞くと、
「ひよりとは、何百回と一緒に朝を迎えたよね。
ひよりと居ない俺が恋しくなったかもしれない。」と、
いつものように話す玲。
(意味わかんない。)
玲は昔から本が好きで、
いつも隙を見つけては読書してた。
図書委員の時に、
図書室で読書をする玲の横顔に一目惚れした。
話しかけたいのに、
あまりにも、本を読む玲が美しくて、
声が掛けれなかった。
初夏のころ、
なんだか暑いなと思って、
図書室の窓を開けた。
突風が舞い込む。
玲の読んでる本をペラペラとめくる風。
「あ、ごめんなさいっ!」
「大丈夫、気にしないで。
この本を読むのは初めてじゃないんだ。」
ニコッと優しく笑ってくれた玲。
やっぱり好きだなと思って、
私は振られる覚悟で告白をした。
「ずっと、気になってて!」と、
告白した私に、
玲は微笑んで、
「ありがとう。嬉しいよ。」と言ってくれた。
そこから私たちは付き合ってきた。
玲が一人の時間を大切にしてるのは、
知っている。
何度か玲はふらっと一人旅に出ることがある。
連絡がとれなくなるので、
最初は何事かと思い、
出ない電話を何度もかけた。
「心配しないで、ひより。
僕は風と散歩してる。」
意味のわからないメールが届き、
玲がふらっと戻ってきた時に、
一人旅の話を聞いた。
玲の事が好きで、
玲と一緒ににいたくて、
私は、玲の一人の時間を尊重した。
束縛してないつもりだった。
玲にとっては、苦痛だったのかな。
「離れたくないよ。
私、この部屋で待ってるから!」
「1人だと、広すぎるんじゃない?」
「大丈夫!
玲がまた私に会いたいって思ってくれるまで待ってる!」
玲は次の日家を出ていった。
私は一人ぼっちになった部屋で声を出さずに静かに泣いた。
ピンポーンと、チャイムがなる。
宅急便?と、思って出ると、
玲だった。
何年ぶりだろう。
玲は「本当に待っててくれたの?」と微笑む。
「当たり前でしょ。」と、涙が溢れる。
「この部屋に本を忘れたのが気がかりで。」
「本?」
玲は部屋に入ると、
1冊の本を手に取る。
玲は全部物を持っていったと思ってたのに。
「また、一緒に暮らしてみたくなったんだ。」と、話す玲。
「おかえり。」
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