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1.理不尽な世界へようこそ
未来都市:ハルカ
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この世界は、俺がいた頃から数千年後の未来なのだと聞かされた。
異世界トリップというよりは、タイムスリップには違いないけど、
あまりに違うので異世界と表すことにする。
別世界に見える、ここは、自然が豊かで不可思議な生物にあふれており
人類がこれまで構築してきたことのない技術で満たされていた。
その昔、この地球に、ウイルスが蔓延し、人々は次々に亡くなっていった。
少しでも生き残ろうとした人類は、偉才を集めて生命について研究し、
自然エネルギーを見出した。
どの生命もこのエネルギーを持っており、これを利用することで、
人体に特殊な能力を付与させる事に成功させたのだ。
今、この世界にいる見たことが無い生物たちはその研究の
副産物なのだそうだ。
バディもこの技術を利用して、複雑な仕組みで動いているのだそうだが、
俺には難しすぎて全てを理解することができなかった。
今では、病気に悩む必要はないし、空だって飛べちゃうような
想像もできないような世界になった。
男も妊娠できるようになったと、ミナトから教えられた時には何とも言えぬ寒気を感じたが。
そんな世界で発展している都市のひとつ、ここはハルカと呼ばれている。
12の地区に分かれており、それぞれの地区に代表となる長が一人ずつ存在している。
俺がすんでいるここは、第三地区であり、久世ミナトが長を務めていた。
俺が最初にこの世界に来た時は第三地区の端の草原にある遺跡の台座の上で寝転がっていたそうだ。
遺跡の調査隊が俺を見つけ、これまでに無い新発見だとか言って話題になりすぐにミナトの知るところとなったのだ。
おかげで俺は、この世界に馴染むまでは新種の生物を見るような奇怪の目を向けられたのだが、
ミナトは、俺の世話をし続けてくれたし、色んなことから守ってくれた。
しかぁしっ!!だからと言って、ミナトの好きと俺の好きは別物だし、
俺の尻を狙っているのは確実だし、今みたいに監禁するのは断じて許すまじ。
だけど、この世界で生きていけるのも、ミナトが俺にバディを授けるように取り計らってくれからだし。
国家に提言することができるのは、地区長だけなのだ。
長には特別な能力が備わっており、それぞれの地区で最も能力が強い人がなるため、誰も文句を言うことが出来ない。
ちなみに俺は、過去から来たせいか、バディから授かった能力は、感覚強化レベル2と、身体強化レベル1だけである。
どれくらいかというと、ちょっと人より嗅覚などの感覚に敏感に反応できたり、少しくらいなら高いところから落ちても平気というあまり大したことない能力である。
もちろん、使いすぎたら疲れて動けなくなるので、そういった意味でも耐久力はあまりない。
ずっと考え事していたら、おなかすいてきたなぁー。
確か、部屋に台所あったけど何か手頃な食べ物は無いのかな。
動くの面倒だし、感覚強化使って匂いで探るかー。
目を閉じて集中する。ふわっと、フルーツの香りがした。この薄く甘い香りは桃だろうか。
急に扉の奥の方で、物音が聞こえた。聴覚も敏感になっているので遠くの音も聞き取れる。
ミナトが帰ってきたのだろう。
明るいうちに帰ってこれる程、代表の仕事は軽いはずじゃないのに。
これからどうしようかと能力を解いて考えてみたが、ミナトをただ迎え入れるだけに終わってしまった。
ーー甘く、甘く、甘やかしてーー
異世界トリップというよりは、タイムスリップには違いないけど、
あまりに違うので異世界と表すことにする。
別世界に見える、ここは、自然が豊かで不可思議な生物にあふれており
人類がこれまで構築してきたことのない技術で満たされていた。
その昔、この地球に、ウイルスが蔓延し、人々は次々に亡くなっていった。
少しでも生き残ろうとした人類は、偉才を集めて生命について研究し、
自然エネルギーを見出した。
どの生命もこのエネルギーを持っており、これを利用することで、
人体に特殊な能力を付与させる事に成功させたのだ。
今、この世界にいる見たことが無い生物たちはその研究の
副産物なのだそうだ。
バディもこの技術を利用して、複雑な仕組みで動いているのだそうだが、
俺には難しすぎて全てを理解することができなかった。
今では、病気に悩む必要はないし、空だって飛べちゃうような
想像もできないような世界になった。
男も妊娠できるようになったと、ミナトから教えられた時には何とも言えぬ寒気を感じたが。
そんな世界で発展している都市のひとつ、ここはハルカと呼ばれている。
12の地区に分かれており、それぞれの地区に代表となる長が一人ずつ存在している。
俺がすんでいるここは、第三地区であり、久世ミナトが長を務めていた。
俺が最初にこの世界に来た時は第三地区の端の草原にある遺跡の台座の上で寝転がっていたそうだ。
遺跡の調査隊が俺を見つけ、これまでに無い新発見だとか言って話題になりすぐにミナトの知るところとなったのだ。
おかげで俺は、この世界に馴染むまでは新種の生物を見るような奇怪の目を向けられたのだが、
ミナトは、俺の世話をし続けてくれたし、色んなことから守ってくれた。
しかぁしっ!!だからと言って、ミナトの好きと俺の好きは別物だし、
俺の尻を狙っているのは確実だし、今みたいに監禁するのは断じて許すまじ。
だけど、この世界で生きていけるのも、ミナトが俺にバディを授けるように取り計らってくれからだし。
国家に提言することができるのは、地区長だけなのだ。
長には特別な能力が備わっており、それぞれの地区で最も能力が強い人がなるため、誰も文句を言うことが出来ない。
ちなみに俺は、過去から来たせいか、バディから授かった能力は、感覚強化レベル2と、身体強化レベル1だけである。
どれくらいかというと、ちょっと人より嗅覚などの感覚に敏感に反応できたり、少しくらいなら高いところから落ちても平気というあまり大したことない能力である。
もちろん、使いすぎたら疲れて動けなくなるので、そういった意味でも耐久力はあまりない。
ずっと考え事していたら、おなかすいてきたなぁー。
確か、部屋に台所あったけど何か手頃な食べ物は無いのかな。
動くの面倒だし、感覚強化使って匂いで探るかー。
目を閉じて集中する。ふわっと、フルーツの香りがした。この薄く甘い香りは桃だろうか。
急に扉の奥の方で、物音が聞こえた。聴覚も敏感になっているので遠くの音も聞き取れる。
ミナトが帰ってきたのだろう。
明るいうちに帰ってこれる程、代表の仕事は軽いはずじゃないのに。
これからどうしようかと能力を解いて考えてみたが、ミナトをただ迎え入れるだけに終わってしまった。
ーー甘く、甘く、甘やかしてーー
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