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3.囚われの華
ムチ
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ミツヒコは鞭を片手に、奈緒の側へとにじり寄ってくる。
「ひっ……」
「さて、ゆっくり休めたかな?
今日は新しい道具を持ってきたんだけど、
大丈夫?顔色悪くなってるよー。」
ただでさえ、胸の違和感はまだ残ってるのに、さらにまだ何かすると言うのか。
俺は恐怖で口が震えないように固く噛み締める。
「はははっ、そんなに怯えないで。
あんまり、そんな顔してると、
抑えられくなっちゃうよー。」
「んなっ……!?」
「私はね、君を一目見た時から、
とても気に入っているんだよ。
綺麗で、優しくて、単純で、
私に汚されるのを待ってるかのようだった。」
「何をっ!?俺はお前なんかに会ったことは一度もないっ!!」
「あー、確かにそう思っても仕方ないよ。
あの時の姿は、今の私とは違うものだったし。」
「はあっ!?」
そうだった、ミツヒコは他人の精神も乗っ取れるんだった。
でも、俺が会った人っていうのは限られている。
この世界じゃ、ミナトに閉じ込められてばかりで、最近じゃ外を出歩いたのはヒデトと買い物に行ったくらい。
ああっ、そういえば、あの時助けた銀髪の少年!!
あの時は赤色の瞳がとても印象的だったのを覚えている。
そして、彼は何故かこの建物にいて、
俺をこの部屋へと誘った人物だ。
ミツヒコはあの銀髪少年を操っていたのだろうか。
「もしかして、あの時の銀髪少年……?」
「ああっ、思い出してくれたの?
そう、嬉しいなぁー。
彼は私の代わりに動いてくれる大切な駒でね。
私の今の本当の姿を知っている人も
数えるくらいしかいないんだよ。」
「彼自身はどうなるんだよっ!」
「そんな事は知らないよー。
ただ、色々便利だから使ってるだけー。」
「なっ!?人をなんだとっーーんっ!?」
いきなり、俺の口をミツヒコの口で塞がれる。
言葉は遮られ、俺が言おうとしていた言葉は頭の端から抜けていく。
「さぁっ、おしゃべりはこれくらいにしてー。また君の本来の力を見せてもらおうかな。
私はね、この重要な実験も大事だとは思っているんだけど。
どうやら、君のその虐められて喘ぐ様にグッとここに来るものがあってねー。
もう一度みたいって思ってしまうんだ。
協力してくるよね?」
「はあっ!?いやだっ!!
断じて無理っ!!
俺、痛いのヤダって言ったっ!!」
「あははっ、もうー。
痛みと快感は同じようなものだよ。
きっと君もすぐに感じるようになるさ。」
「いやだっ、そんなの!!
お前の言う通りになんかなるものかっ!!」
「なら、賭けるかい?
君はすぐに私に縋り付くようになるよ。
もし、奈緒が最後までいかなかったら、
元の身体に戻すと約束してあげてもいいよー。」
「ふんっ!早くそうしろってんだっ。
俺はMなんかじゃないっ!!」
「ほぉー。いいよ。
じゃあ、私が勝ったら、
一緒に子作りをしようか。
君と家庭を築くのはとても楽しそうだ。」
「はあっ?!
俺の方がリスク大きくねっ?
ちょっ、待って!!」
「待たないよー。
早く始めよう。
もう待ちくたびれちゃったー。」
「えっ、うそっ……」
「ほーら、足を大きく開いてー。
じゃあ、今から叩かれたら、
数字を数えるんだよー。」
そう言って、ミツヒコは俺の背後に立って
無抵抗な俺の臀部に向かってその鞭を
振り下ろした。
ーーー少しも待ってはくれないーーー
「ひっ……」
「さて、ゆっくり休めたかな?
今日は新しい道具を持ってきたんだけど、
大丈夫?顔色悪くなってるよー。」
ただでさえ、胸の違和感はまだ残ってるのに、さらにまだ何かすると言うのか。
俺は恐怖で口が震えないように固く噛み締める。
「はははっ、そんなに怯えないで。
あんまり、そんな顔してると、
抑えられくなっちゃうよー。」
「んなっ……!?」
「私はね、君を一目見た時から、
とても気に入っているんだよ。
綺麗で、優しくて、単純で、
私に汚されるのを待ってるかのようだった。」
「何をっ!?俺はお前なんかに会ったことは一度もないっ!!」
「あー、確かにそう思っても仕方ないよ。
あの時の姿は、今の私とは違うものだったし。」
「はあっ!?」
そうだった、ミツヒコは他人の精神も乗っ取れるんだった。
でも、俺が会った人っていうのは限られている。
この世界じゃ、ミナトに閉じ込められてばかりで、最近じゃ外を出歩いたのはヒデトと買い物に行ったくらい。
ああっ、そういえば、あの時助けた銀髪の少年!!
あの時は赤色の瞳がとても印象的だったのを覚えている。
そして、彼は何故かこの建物にいて、
俺をこの部屋へと誘った人物だ。
ミツヒコはあの銀髪少年を操っていたのだろうか。
「もしかして、あの時の銀髪少年……?」
「ああっ、思い出してくれたの?
そう、嬉しいなぁー。
彼は私の代わりに動いてくれる大切な駒でね。
私の今の本当の姿を知っている人も
数えるくらいしかいないんだよ。」
「彼自身はどうなるんだよっ!」
「そんな事は知らないよー。
ただ、色々便利だから使ってるだけー。」
「なっ!?人をなんだとっーーんっ!?」
いきなり、俺の口をミツヒコの口で塞がれる。
言葉は遮られ、俺が言おうとしていた言葉は頭の端から抜けていく。
「さぁっ、おしゃべりはこれくらいにしてー。また君の本来の力を見せてもらおうかな。
私はね、この重要な実験も大事だとは思っているんだけど。
どうやら、君のその虐められて喘ぐ様にグッとここに来るものがあってねー。
もう一度みたいって思ってしまうんだ。
協力してくるよね?」
「はあっ!?いやだっ!!
断じて無理っ!!
俺、痛いのヤダって言ったっ!!」
「あははっ、もうー。
痛みと快感は同じようなものだよ。
きっと君もすぐに感じるようになるさ。」
「いやだっ、そんなの!!
お前の言う通りになんかなるものかっ!!」
「なら、賭けるかい?
君はすぐに私に縋り付くようになるよ。
もし、奈緒が最後までいかなかったら、
元の身体に戻すと約束してあげてもいいよー。」
「ふんっ!早くそうしろってんだっ。
俺はMなんかじゃないっ!!」
「ほぉー。いいよ。
じゃあ、私が勝ったら、
一緒に子作りをしようか。
君と家庭を築くのはとても楽しそうだ。」
「はあっ?!
俺の方がリスク大きくねっ?
ちょっ、待って!!」
「待たないよー。
早く始めよう。
もう待ちくたびれちゃったー。」
「えっ、うそっ……」
「ほーら、足を大きく開いてー。
じゃあ、今から叩かれたら、
数字を数えるんだよー。」
そう言って、ミツヒコは俺の背後に立って
無抵抗な俺の臀部に向かってその鞭を
振り下ろした。
ーーー少しも待ってはくれないーーー
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