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4.奪還作戦
番外編:月曜日の朝
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お気に入り数100突破記念
これは、もしかしたら起こっていたかもしれないお話。
そんなIFルート、今回はほっこりするようなミナトと奈緒のひと時を。
~.。・。.~
いつもより少し早めの朝……。
まだ日が上がって間もなく、少し肌寒い。
隣を見ると、奈緒が俺の方を向いてスヤスヤと安らかな寝息を立てて眠っている。
俺は起こさないように、そっと布団から抜け出して立ち上がると大きく伸びをした。
やっぱり、まだ奈緒の隣で眠っていたい。
暖かくて、ずっと寄り添っていたくなる。
だけど、以前、この誘惑に抗えなくて二度寝した事があって、気づいたら寝過ごしていた。
その後のヒデトの怒りっぷりといったら……。
二度とごめんだーー。
やたらと、仕事量も増やされて奈緒との貴重な時間が奪われてしまったのを覚えている。
そんな事で、今日も地区長の仕事へと向かう準備をする。
クローゼットから、かしこまったような仕事着を取り出して着替える。
最後にネクタイを結んで、部屋を去ろうとする。
「おっと、忘れてた。」
静かに奈緒の元へと近寄って、腰を折ると奈緒の顔がグッと近くなる。
そして、柔らかな唇が触れ合い、チュッと優しくキスをする。
起こさないようにするためには、これくらいの事しか出来ないけれど、口に残る暖かな感触は俺に気力を与える。
名残惜しいが、気持ちを割り切って、リビングで軽く朝食を取る事にした。
~.。・。.~
仕事に行くまでの朝は、とても早く時が過ぎる。
少し急ぎながら荷物をまとめて、玄関へと向かった。
忘れ物がないか、もう一度脳内で振り返る。
まぁ、何かあったとしてもまた取りに帰ればいいが、ヒデトが良い顔をしない。
靴を履きながら、思索に耽っていたら、廊下の方からペタッペタッと軽い足取りで駆ける足音がした。
俺は立ち上がって後ろを振り向くと、奈緒がパジャマ姿のまま俺の前まで駆け寄って来た。
「待ってっ、今日はちゃんと見送ろうと思って……」
少し気恥ずかしそうに、俺と目線を合わせようとしない。
たまにチラチラとこちらを見上げる様がとても可愛い。
「ははっ、寝ていてもよかったのに。
優しいね。ありがとう。」
ピョコンと跳ねている柔らかな寝癖ごと、奈緒の頭を撫でる。
「ううっ……、あの俺っ」
「んー、なぁにー?」
「俺、月曜日は、その……
寂しくて……。
ほらっ!休みの間ずっと一緒にいるじゃん!?
だから、その……、
早く帰って来て欲しくて……。」
さっきまで少しも目を合わせようとしなかったのに、最後の方だけ目を潤ませて俺を見上げてくる。
長いまつげは、欠伸をしたのか涙に濡れていて、その俺を見つめる大きな眼を縁取っている。
そんなに可愛くお願いされちゃ、いてもたってもいられない。
俺は滅多にない、奈緒の甘えモードに頭の処理が追い付かず固まってしまっている。
この込み上げてくる衝動と愛情はどこにぶつければいいのだろうか。
既に俺はキャパオーバーになってしまう直前まで来ている。
奈緒は、微動だにしない俺を訝しんで、パチパチと数度瞬きをしつつ首を傾げる。
「ミナト……?」
「はっ、奈緒っ!!
なんて可愛いんだっ!俺の天使っ!!」
「えっ、なに?
俺は天使じゃーー」
俺は奈緒の腰を引き寄せるようにガバッと抱きしめて、見上げてくる奈緒に口付ける。
奈緒が辿々しく、口を開いて俺の舌に自分のものを沿わせて絡ませる。
慣れていないところが、また堪らなく愛しい。
クチュ、クチュとお互いの唾液が混ざり合う。
これ以上すると抑えられなくなってしまいそうだ。
奈緒が顔を赤らめ、少し息も苦しくなったところで口を離す。
奈緒の瞳が先程以上にしっとりと濡れていて、その蕩けた顔が俺の情欲を掻き立てる。
「……もう、行くんでしょ。
気をつけてね。」
「うん、そうだね。
いい時間だし。
お見送りのキス、ありがとう。
美味しかったよ。」
「うっ、早く行きなよっ!!
遅刻するぞっ。
ほら、行ってらっしゃい!!」
「はーい、行ってきます。
あ、そうだ。奈緒!
夜、覚悟しておくように。」
その言葉を言い残して、ミナトは扉をパタンと閉じた。
その後、玄関ではーーー。
奈緒はミナトとのキスの余韻に浸っていたが。
ミナトの最後の一言に、身体が怖気付く。
だって、そのセリフがある時は、ミナトに耐えられないくらい、いっぱい愛されてしまうから。
おかしくなるからやめてって言っても全然きいてくれないし……。
うーん……、何でだー?
どれだけ頭を悩ませても、自分が何をやらかしたのか全く分からない奈緒だった。
ーーー読者の皆様に感謝を、ありがとうーーー
これは、もしかしたら起こっていたかもしれないお話。
そんなIFルート、今回はほっこりするようなミナトと奈緒のひと時を。
~.。・。.~
いつもより少し早めの朝……。
まだ日が上がって間もなく、少し肌寒い。
隣を見ると、奈緒が俺の方を向いてスヤスヤと安らかな寝息を立てて眠っている。
俺は起こさないように、そっと布団から抜け出して立ち上がると大きく伸びをした。
やっぱり、まだ奈緒の隣で眠っていたい。
暖かくて、ずっと寄り添っていたくなる。
だけど、以前、この誘惑に抗えなくて二度寝した事があって、気づいたら寝過ごしていた。
その後のヒデトの怒りっぷりといったら……。
二度とごめんだーー。
やたらと、仕事量も増やされて奈緒との貴重な時間が奪われてしまったのを覚えている。
そんな事で、今日も地区長の仕事へと向かう準備をする。
クローゼットから、かしこまったような仕事着を取り出して着替える。
最後にネクタイを結んで、部屋を去ろうとする。
「おっと、忘れてた。」
静かに奈緒の元へと近寄って、腰を折ると奈緒の顔がグッと近くなる。
そして、柔らかな唇が触れ合い、チュッと優しくキスをする。
起こさないようにするためには、これくらいの事しか出来ないけれど、口に残る暖かな感触は俺に気力を与える。
名残惜しいが、気持ちを割り切って、リビングで軽く朝食を取る事にした。
~.。・。.~
仕事に行くまでの朝は、とても早く時が過ぎる。
少し急ぎながら荷物をまとめて、玄関へと向かった。
忘れ物がないか、もう一度脳内で振り返る。
まぁ、何かあったとしてもまた取りに帰ればいいが、ヒデトが良い顔をしない。
靴を履きながら、思索に耽っていたら、廊下の方からペタッペタッと軽い足取りで駆ける足音がした。
俺は立ち上がって後ろを振り向くと、奈緒がパジャマ姿のまま俺の前まで駆け寄って来た。
「待ってっ、今日はちゃんと見送ろうと思って……」
少し気恥ずかしそうに、俺と目線を合わせようとしない。
たまにチラチラとこちらを見上げる様がとても可愛い。
「ははっ、寝ていてもよかったのに。
優しいね。ありがとう。」
ピョコンと跳ねている柔らかな寝癖ごと、奈緒の頭を撫でる。
「ううっ……、あの俺っ」
「んー、なぁにー?」
「俺、月曜日は、その……
寂しくて……。
ほらっ!休みの間ずっと一緒にいるじゃん!?
だから、その……、
早く帰って来て欲しくて……。」
さっきまで少しも目を合わせようとしなかったのに、最後の方だけ目を潤ませて俺を見上げてくる。
長いまつげは、欠伸をしたのか涙に濡れていて、その俺を見つめる大きな眼を縁取っている。
そんなに可愛くお願いされちゃ、いてもたってもいられない。
俺は滅多にない、奈緒の甘えモードに頭の処理が追い付かず固まってしまっている。
この込み上げてくる衝動と愛情はどこにぶつければいいのだろうか。
既に俺はキャパオーバーになってしまう直前まで来ている。
奈緒は、微動だにしない俺を訝しんで、パチパチと数度瞬きをしつつ首を傾げる。
「ミナト……?」
「はっ、奈緒っ!!
なんて可愛いんだっ!俺の天使っ!!」
「えっ、なに?
俺は天使じゃーー」
俺は奈緒の腰を引き寄せるようにガバッと抱きしめて、見上げてくる奈緒に口付ける。
奈緒が辿々しく、口を開いて俺の舌に自分のものを沿わせて絡ませる。
慣れていないところが、また堪らなく愛しい。
クチュ、クチュとお互いの唾液が混ざり合う。
これ以上すると抑えられなくなってしまいそうだ。
奈緒が顔を赤らめ、少し息も苦しくなったところで口を離す。
奈緒の瞳が先程以上にしっとりと濡れていて、その蕩けた顔が俺の情欲を掻き立てる。
「……もう、行くんでしょ。
気をつけてね。」
「うん、そうだね。
いい時間だし。
お見送りのキス、ありがとう。
美味しかったよ。」
「うっ、早く行きなよっ!!
遅刻するぞっ。
ほら、行ってらっしゃい!!」
「はーい、行ってきます。
あ、そうだ。奈緒!
夜、覚悟しておくように。」
その言葉を言い残して、ミナトは扉をパタンと閉じた。
その後、玄関ではーーー。
奈緒はミナトとのキスの余韻に浸っていたが。
ミナトの最後の一言に、身体が怖気付く。
だって、そのセリフがある時は、ミナトに耐えられないくらい、いっぱい愛されてしまうから。
おかしくなるからやめてって言っても全然きいてくれないし……。
うーん……、何でだー?
どれだけ頭を悩ませても、自分が何をやらかしたのか全く分からない奈緒だった。
ーーー読者の皆様に感謝を、ありがとうーーー
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