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5.光と闇
最高の親友
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―――うーー、あつい……
身体がポカポカしてる。
真夏に布団でも被ってるようなあつさだ。
あーー、もうっ!!
ガバッと、気力を使って起き上がる。
俺の額から、玉のような汗が伝って落ちた。
起きたと思った瞬間、頭がクラッとしてまた倒れ込んでしまいそうなったが、身体を腕で支える。
少しの間、じっとしていたら立ちくらみがスゥーと収まってきた。
ふぅ……。
俺は目を開いて、周りを見渡す。
あれ……、なんだか見覚えのある懐かしい部屋だ。
ん―――?今までのは、全部夢だったり……?
ガチャと扉が開いて、総が入ってきた。
「あ……、」
「奈緒!!もう起きて大丈夫なの!?」
心配そうにベッドまで駆け寄ってきて、俺をまた寝かせようとしてくる。
まだ、気だるさが残ってたし、総の気遣いを無下に断る必要もないと思って、肩を押されるままに寝転んだ。
「なぁ、総。ここって――」
「ああ、安心して。
ここは僕の部屋だよ。
ゆっくり休んでくれて大丈夫だから。」
「え、でも。」
「僕の事は気にしないで。
それより、ほら――。
喉、渇いてない?
食べれそうだったら、ご飯もあるけど?」
「今は、飲み物が欲しい。」
「はい、どうぞ。」
「おおおっ!スポーツドリンクだー!!」
総は俺に飲み物の入った青いラベルの付いたペットボトルを手渡してくれた。
この世界に来てからは、久しぶりに目にする物だ。
もう元いたところの物は一生見れないのかと思っていた。
キャップを開けて、ゴクゴクと豪快に飲んでいく。
喉の奥までその冷たさが広がっていく。
渇きが潤いで満たされ、後味もすっきりした。
あれっ、でも、これがここにあるという事はっ!?
それに、総も!!
もう、ずっと会えないかと思ってた。
もしかして、俺……。
本当に元の世界に帰ってきたのか!?
「なあ、総!!
俺、ずっと変な世界にいてて。
それで、帰れなくてっ!!」
「……奈緒、憶えてないの?
ここは、まだ――。」
「えっ……、夢じゃ、ない。
そうだった、総があの場所から俺を――」
「うん、僕が助けたんだよ。
奈緒ったら、あんなとこに捕まっているんだもん。
探すの苦労したんだからー。」
「じゃあ、本当に俺は助かったんだ!!」
あまり違いは分からなかったけれど、精神体から元の身体に戻っているようだし。
何より、拘束されていない自由ってとてもいい。
襲い掛かるような痛みも、攻め続ける快感もここには無い。
正真正銘、解放されたのだ―――。
「総!!ほんとうっにありがとう!!
俺、どうこの恩を返せばいいか―――。」
「そんなの、気にしなくていいよ。
だって、僕たち親友でしょ?
僕とこれからも一緒にいてくれれば、ね?」
「そんなの、もちろんっ!!」
「ふふふ。あまり、はしゃがないで。
久しぶりに会えて、僕も嬉しくていっぱい話したいけど、先に体調を整えなきゃ。
ほら、布団もちゃんと掛けて。」
「え―――、だって暑いんだもん。」
「ダメだよ、ほら寝て。
寝るまでずっと傍にいてあげるから。」
「うん――わかっ、た……。」
案外、疲れていたのか思っていたよりも早く睡魔が襲ってきた。
少しかためのベッドに身体を委ねる。
まだ、ゆっくりと寝よう……。
何かを忘れてるような気もするけど……。
また、後で考えよう――。
―――繋がれる手のひら―――
身体がポカポカしてる。
真夏に布団でも被ってるようなあつさだ。
あーー、もうっ!!
ガバッと、気力を使って起き上がる。
俺の額から、玉のような汗が伝って落ちた。
起きたと思った瞬間、頭がクラッとしてまた倒れ込んでしまいそうなったが、身体を腕で支える。
少しの間、じっとしていたら立ちくらみがスゥーと収まってきた。
ふぅ……。
俺は目を開いて、周りを見渡す。
あれ……、なんだか見覚えのある懐かしい部屋だ。
ん―――?今までのは、全部夢だったり……?
ガチャと扉が開いて、総が入ってきた。
「あ……、」
「奈緒!!もう起きて大丈夫なの!?」
心配そうにベッドまで駆け寄ってきて、俺をまた寝かせようとしてくる。
まだ、気だるさが残ってたし、総の気遣いを無下に断る必要もないと思って、肩を押されるままに寝転んだ。
「なぁ、総。ここって――」
「ああ、安心して。
ここは僕の部屋だよ。
ゆっくり休んでくれて大丈夫だから。」
「え、でも。」
「僕の事は気にしないで。
それより、ほら――。
喉、渇いてない?
食べれそうだったら、ご飯もあるけど?」
「今は、飲み物が欲しい。」
「はい、どうぞ。」
「おおおっ!スポーツドリンクだー!!」
総は俺に飲み物の入った青いラベルの付いたペットボトルを手渡してくれた。
この世界に来てからは、久しぶりに目にする物だ。
もう元いたところの物は一生見れないのかと思っていた。
キャップを開けて、ゴクゴクと豪快に飲んでいく。
喉の奥までその冷たさが広がっていく。
渇きが潤いで満たされ、後味もすっきりした。
あれっ、でも、これがここにあるという事はっ!?
それに、総も!!
もう、ずっと会えないかと思ってた。
もしかして、俺……。
本当に元の世界に帰ってきたのか!?
「なあ、総!!
俺、ずっと変な世界にいてて。
それで、帰れなくてっ!!」
「……奈緒、憶えてないの?
ここは、まだ――。」
「えっ……、夢じゃ、ない。
そうだった、総があの場所から俺を――」
「うん、僕が助けたんだよ。
奈緒ったら、あんなとこに捕まっているんだもん。
探すの苦労したんだからー。」
「じゃあ、本当に俺は助かったんだ!!」
あまり違いは分からなかったけれど、精神体から元の身体に戻っているようだし。
何より、拘束されていない自由ってとてもいい。
襲い掛かるような痛みも、攻め続ける快感もここには無い。
正真正銘、解放されたのだ―――。
「総!!ほんとうっにありがとう!!
俺、どうこの恩を返せばいいか―――。」
「そんなの、気にしなくていいよ。
だって、僕たち親友でしょ?
僕とこれからも一緒にいてくれれば、ね?」
「そんなの、もちろんっ!!」
「ふふふ。あまり、はしゃがないで。
久しぶりに会えて、僕も嬉しくていっぱい話したいけど、先に体調を整えなきゃ。
ほら、布団もちゃんと掛けて。」
「え―――、だって暑いんだもん。」
「ダメだよ、ほら寝て。
寝るまでずっと傍にいてあげるから。」
「うん――わかっ、た……。」
案外、疲れていたのか思っていたよりも早く睡魔が襲ってきた。
少しかためのベッドに身体を委ねる。
まだ、ゆっくりと寝よう……。
何かを忘れてるような気もするけど……。
また、後で考えよう――。
―――繋がれる手のひら―――
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