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5.光と闇
鷹の逆襲
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身をジリジリと焼くような陽光は部屋の中までは辿り着かず、薄布のカーテン越しにその煌めきを主張している。
部屋は薄暗くとも、電気をつけるほどではない。
奈緒はソファの上で一糸纏わぬ姿で悠々と寝ていた。
お情け程度に、奈緒の腰にはヒデトの布が掛けられていたが、奈緒の寝返りで、はだけてしまいそうだ。
そんな奈緒に、ヒデトは覆い被さろうとしていた。
奈緒の両足を跨ぐように膝をつき、頭の横には両手をつく。
ヒデトの重みでソファは柔らかく沈んでいく。
奈緒の顔の上に影を落としてゆき、唇と唇が軽く触れ合う。
奈緒は深く寝入っているのか、中々目を覚さない。
柔らかな唇を堪能した後、ヒデトは奈緒に跨るような姿勢のままで、今度は奈緒の両腕を頭上で一括りにして片手で拘束した。
そして、ヒデトはもう片方の手で、奈緒の手首から腕、肩へとその肌を辿っていく。
サラサラとした肌触りは、絹のようで滑らかで艶かしい。
「……ぅ、ん」
さすがに二の腕の内側あたりは、こそばゆいらしい。
「ふふ、奈緒様。
今起きないと、どうなっても知りませんよ。」
その手は悪戯に、鎖骨、首元を通って胸へと到達した。
薄く、ピンクで小さな蕾を指で挟み刺激する。
「ぁ、……」
小さな声であっても、その悶えるような響きはヒデトの雄を奮い起こす。
未だに寝ぼけている奈緒をみかねて、ヒデトはその碧眼で奈緒の首に狙いを定めると、優しく噛み付く。
「んぐっ……!?」
ジンジンと痛むまで噛まれて、奈緒の意識は覚醒した。
「はぁっ……んぅ……」
しかし、目に入るのは、おぼえの無い天井で。
その上、腕を拘束されているせいで身動きがとれず軽くパニックになる。
「えっ、な!?」
目の端ではチラリとキラキラとした透き通るような金髪が見える。
ヒデトは噛み跡がついた箇所を赤い舌でペロリと舐めた後、頭を持ち上げた。
「奈緒様……」
奈緒は、上気したヒデトが自分の上に馬乗りになっている事に気付いた。
「えっ、ヒデト……?
なんで、どうして……?」
「大丈夫です。
私は奈緒様を傷つけるつもりは、一切ございません。ご安心を。」
「でも……、うわっ!!」
そして今になって、自分が裸である事に驚く。
恥ずかしくなって瞬時に隠そうとしたが、腕を押さえられているせいで何も出来ない。
自分の裸を見られていると思うと、顔に熱が集中していくのが自分でも分かる。
ましてや、この至近距離。
この金髪碧眼の美形に迫られいるこの状況。
一体、なぜこうなってしまったのか……。
「ちょっ、そんな、まじまじと見るなよーっ!」
「あはは、可愛らしいですね。
猫の姿も素敵でしたが、今の方が随分いい。」
「猫っ!そうだ、俺、猫になってて」
「無事に戻って良かったです。
ミナト様も、随分心配されてましたよ?
早く安心させたいですね。」
「あぅ、今はちょっと……。
会いたくないというか、なんというかーー」
「ふふふ、色々とその前に。
ひとつ、ご確認させて頂きたい事がございまして。」
ヒデトは奈緒を見下ろしつつ、その碧の瞳の中の暗い闇を濃くさせる。
「ブレスレットと首輪、何処にやったのですか?」
そう、俺は忘れていたんだ。
いつの間にか消えていたそれらも、
優しい人は怒らせると怖いという事実も……。
ーーー教育的指導という名のお仕置きーーー
部屋は薄暗くとも、電気をつけるほどではない。
奈緒はソファの上で一糸纏わぬ姿で悠々と寝ていた。
お情け程度に、奈緒の腰にはヒデトの布が掛けられていたが、奈緒の寝返りで、はだけてしまいそうだ。
そんな奈緒に、ヒデトは覆い被さろうとしていた。
奈緒の両足を跨ぐように膝をつき、頭の横には両手をつく。
ヒデトの重みでソファは柔らかく沈んでいく。
奈緒の顔の上に影を落としてゆき、唇と唇が軽く触れ合う。
奈緒は深く寝入っているのか、中々目を覚さない。
柔らかな唇を堪能した後、ヒデトは奈緒に跨るような姿勢のままで、今度は奈緒の両腕を頭上で一括りにして片手で拘束した。
そして、ヒデトはもう片方の手で、奈緒の手首から腕、肩へとその肌を辿っていく。
サラサラとした肌触りは、絹のようで滑らかで艶かしい。
「……ぅ、ん」
さすがに二の腕の内側あたりは、こそばゆいらしい。
「ふふ、奈緒様。
今起きないと、どうなっても知りませんよ。」
その手は悪戯に、鎖骨、首元を通って胸へと到達した。
薄く、ピンクで小さな蕾を指で挟み刺激する。
「ぁ、……」
小さな声であっても、その悶えるような響きはヒデトの雄を奮い起こす。
未だに寝ぼけている奈緒をみかねて、ヒデトはその碧眼で奈緒の首に狙いを定めると、優しく噛み付く。
「んぐっ……!?」
ジンジンと痛むまで噛まれて、奈緒の意識は覚醒した。
「はぁっ……んぅ……」
しかし、目に入るのは、おぼえの無い天井で。
その上、腕を拘束されているせいで身動きがとれず軽くパニックになる。
「えっ、な!?」
目の端ではチラリとキラキラとした透き通るような金髪が見える。
ヒデトは噛み跡がついた箇所を赤い舌でペロリと舐めた後、頭を持ち上げた。
「奈緒様……」
奈緒は、上気したヒデトが自分の上に馬乗りになっている事に気付いた。
「えっ、ヒデト……?
なんで、どうして……?」
「大丈夫です。
私は奈緒様を傷つけるつもりは、一切ございません。ご安心を。」
「でも……、うわっ!!」
そして今になって、自分が裸である事に驚く。
恥ずかしくなって瞬時に隠そうとしたが、腕を押さえられているせいで何も出来ない。
自分の裸を見られていると思うと、顔に熱が集中していくのが自分でも分かる。
ましてや、この至近距離。
この金髪碧眼の美形に迫られいるこの状況。
一体、なぜこうなってしまったのか……。
「ちょっ、そんな、まじまじと見るなよーっ!」
「あはは、可愛らしいですね。
猫の姿も素敵でしたが、今の方が随分いい。」
「猫っ!そうだ、俺、猫になってて」
「無事に戻って良かったです。
ミナト様も、随分心配されてましたよ?
早く安心させたいですね。」
「あぅ、今はちょっと……。
会いたくないというか、なんというかーー」
「ふふふ、色々とその前に。
ひとつ、ご確認させて頂きたい事がございまして。」
ヒデトは奈緒を見下ろしつつ、その碧の瞳の中の暗い闇を濃くさせる。
「ブレスレットと首輪、何処にやったのですか?」
そう、俺は忘れていたんだ。
いつの間にか消えていたそれらも、
優しい人は怒らせると怖いという事実も……。
ーーー教育的指導という名のお仕置きーーー
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