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子供以上大人未満な僕と兄様達 ~未成年として過ごす最後の初デート記念日~ ✱
しおりを挟む貴族家の家紋など知らない庶民ですらも、一目で高貴な人物が乗っている、と分かる豪奢な装飾の馬車が、王都商業区内でも一等地にある有名書店の前で止まった。
御者の隣に座っていた明るい茶髪に緑眼の凛々しい顔立ちの青年が、冷たくも見える無表情のまま御者台から素早く降り、馬車の出入り扉を軽い音で3度ノックし、目的地に到着したことを告げる。
中からの応えを確認し、音も立てず扉を開けると中から大柄な雄々しい美形が降り立つ。
濃灰色の短髪を綺麗に撫で付け、精悍さの中に甘みを含んだ顔立ちの中でも、一等印象に残る綺麗な赤眼で素早く周囲を見回し、開かれた扉とは反対側に壁を作るように、鍛え抜かれたその大柄な体躯を靭やかに動かした。
続くようにして、陽が当たると銀にも見える薄灰色の長髪を左肩から前方に流すように1つに束ねた、先程の美丈夫よりは線が細いが、しっかりと引き締まり鍛えられた体躯の男が、優雅に降り立った。
左目元に黒子のある、垂れ目がちな紫眼が、得も言われぬ色気を漂わせたたその美青年は、体を反転させると出入口から空間を開けるようにして、まだ馬車内にいるのであろう人物に目線を向けたまま下がった。
書店の入口側に降り立ったにも関わらず、その煌びやかな馬車にも、上等な執事服を着た無表情の冷ややかな美形にも、肉体美の骨頂の様な精悍な美丈夫にも、噎せ返るような色気を纏う美青年にも。
辺りにいた皆が年齢、身分を問わずチラチラと熱視線を向けては、この様な面々に守られるようにして降りてくるだろう人物とは、一体どんな貴人なのかと、好奇の目でもって一目見ようと歩みを緩める。
果たして両脇にいる男達の出した手に、手を添え降り立った人物を目にした周囲の人々は、息も忘れた様にその場に固まり、その人物の様に魅入られてしまった。
添えるように出した両手は白魚のようで、顔から首筋にかけての肌を見ても、遠目からでも判別が付くほどに透き通るような白さなのだ。
陽に当たり光纏う髪は、柔らかな曲線を描く、癖のあるふわふわとした白に近い灰髪で、小さな輪郭をふんわりと覆うようにして、その肌を更に儚く見せている。
体躯も、囲むようにして立っている3人と比べて、明らかに細く華奢で、歳は少年から青年へと移り変わる直前の様に見える。
伏せ目からゆっくりと開かれた瞳が、オーロラのように様々な色合いを輝かせて見せて、彼の神秘さを更に増していた。
その零れそうな瞳以外の顔の造作は、体の造りと同じように華奢で繊細で、少しでも汚れてしまえば儚くなってしまうのではないかと思わせる程だった。
扉を押さえたままの従者と思しき美形と、反対側に壁の様にして立つ美丈夫に両の手を各々支えられ、頭上の陽の光を吸い込み辺りに煌めかせながら淑やかに降り立つその姿は、天上人が顕現したかのようで。
そのまま3人に守られるようにして書店内にその奇跡の様な姿を消すまで、周囲の者は皆、夢見心地でその様子を見ていた。
馬車内にいた3人を店内まで送り届けた執事服の美形が、店の扉を閉める際に赤眼の美丈夫と2、3言交わして礼を取り、御者台に戻って馬車と共に去っても、先程の神々しくすらあった姿が夢ではないと確かめるように、暫くその場に立ち尽くす者達ばかりであった。
「それでは、カディラリオ様、ミスティラリ様、レティシオ様、また後程お迎えに参ります」
恭しく頭を下げて、執事服の男が書店の扉を閉めると、カディラリオと呼ばれた赤眼の美丈夫が、先程馬車周りに立ち止まった人々の様子を思い出しながら、苦々しそうに呟いた。
「やはり顔を隠せる様な帽子でも被せるべきだったか…」
「何か仰いましたか?ディー兄様」
「いや、何でもない。行こうかレティ」
レティと呼ばれた美しい少年に問いかけられた時には既に、先程の苦い顔は消えていて、ディー兄様、と可愛らしく呼ばれたカディラリオは甘い笑みを浮かべていた。
店内には案内の為先導する、この書店の店主である初老の男以外は見当たらず、またそれを誰も気にしないまま目当ての書籍のある棚まで歩みを進める。
レティシオを真ん中にして、ミスティラリが自分の腕にレティシオの腕を絡めさせる様にしてエスコートし、カディラリオもレティシオの腰を抱くようにしてエスコートしながら歩く。
その様子は慣れたもので、日頃から3人がその様にしているのがよく分かる距離感だ。
その後も、レティシオが本を選ぶ最中、2人は常にレティシオに寄り添って、レティシオの髪や肌に触れ続けていた。
2時間ほど経った頃、目当ての本が全て揃っていたらしく、またそれ以外にも良さそうな本を多数見つけられたらしいレティシオが、上機嫌で十数冊の本の購入を決め、それを寄り添っていた兄達がレティシオに代わり手続きをする。
そしてそのまま店の扉から出ると店先には既に、ここまで乗って来た見慣れた馬車が停まっており、レティシオは驚きに目を見開きながら、恭しく扉を開けたままの執事と囲むようにエスコートする兄2人に促されるまま、馬車に乗り込んだ。
レティシオは馬車に座っても、まるで魔法でもかけられたかの様に目を瞬かせている。
馬車が既に店先に着いていたのは、本を選んでいくレティシオの様子を見ながら、そろそろ選び終えるだろうかという頃合に、3人の案内をしていた書店店主に、兄達が馬車を呼ぶよう指示していたからだ。
店主がいなかった事に気が付いていなかったのも、店主がその場から離れたのはレティシオが本選びに集中した束の間だけだったから。
店主は兄達の指示を受けてすぐ、バックヤードに入るための1番近い扉から、バックヤード内に3人が店内にいる間は出てこない様にと待機させていた書店員の内の1人に声を掛け、店から少し外れた所で待機しているだろう3人の馬車を呼びに行くよう指示して、直ぐに3人の元に戻った。
広い店内ではあったが、時間にして2~3分程の事だったので、後ろに控える店主の動きにレティシオが気付かなくても無理はない。
店主への指示も、手を振り合図するだけだったのだから。
知っていればどうということは無い事柄だが、普段なら気が付いただろう事に気付かない程好きな物に熱中している弟は例え様もない程可愛いし、こうして不思議そうにしている顔も酷く愛らしい。
レティシオを挟み寄り添うように両脇に座る兄達は、答えを教えることも無く、不思議そうにしているレティシオを次の目的地に着くまで飽きること無く堪能した。
書店の後は、王族もお忍びで訪れるという元宮廷料理人の店の個室で昼食を取り、王家御用達の宝飾店で揃いの宝飾を兄2人とそれぞれの瞳の色のものを交換し合い、オープンから10年程は経っている今でも人気のカフェでお茶をした。
陽が傾きだした頃、3人を乗せた馬車は国外の王族も利用する高級宿前へと停車した。
御者台から降りた執事が先に宿内に入り、出てきてから馬車の出入り用扉を3回ノックする。
中からの応えで扉を開き、今日何度となく繰り返した主の下車に手を貸して、3人を宿内まで送り届ける。
宿の扉を開けたところには既に支配人が居て、3人に向かって恭しく頭を下げ、挨拶と歓迎の言葉を口にした。
カディラリオが支配人に応じ、支配人とのやり取りの終わった絶妙のタイミングで、翌朝の迎えの事を主人に伝えた執事は、主人の応えを確認してから恭しく頭を下げ、3人が支配人に案内されるのを見送った。
「それでは、何か御座いましたらいつでもお呼びください」
恭しく頭を下げた支配人が退室したのを確認して、レティシオは一気に肩の力を抜いた。
「はあ~、人前はやっぱり緊張するね」
普段接するのが王族や王宮の重役ばかりのレティシオのその言葉に、兄達は愛しげに顔を緩ませる。
「普段社交は疎か、一般貴族のいる所には出向かないし、家か王宮の奥か特別施設内しかいないものね。
お疲れ様、レティ」
態とそうさせているのをおくびにも出さず、ミスティラリは紫の瞳を甘く細め、室内のソファーにレティシオを自然に促す。
「うん…そう言えば商業区に下りたのも久しぶりだった気がする。
あそこは馬車の中から見てる時はいつも人が多くて賑やかに見えるのに、外に出ると静かだよね。
人が多いのに不思議だなぁ」
今日馬車から降りた時の事でも思い出しているのか、少し空中を見ながら言うレティシオに、2人は苦笑した。
静かになるのは、レティシオが姿を見せた途端、皆が見惚れて動きを止めてしまうからだ。
兄2人は、この美しいレティシオを見ればそれも仕方ないと思いつつも、やはり人の目に付かせるのは良い気がしないと思ってしまう。
出来ることなら自分達以外の者の目には、レティシオの姿を少しも映させたくは無い。
しかし、レティシオの知らない所で既に十分牽制し、人の目に付くのも最低限にする為にレティシオの行動を制限しているのも自覚している為、レティシオ本人にそれを伝える事はしないが。
少しの休憩を3人でくっついたまま、まったりと過ごし、室内での夕食を終えて、3人はまたソファーセットに戻ってディジェスティフを楽しむ。
と言っても、酒を楽しむのは兄達だけで、レティシオの前には果汁を絞った数種のジュースとハーブティーが用意されていた。
「ディー兄様、ミー兄様、今日はお願いを聞いて頂きありがとうございました!」
「楽しめたか?」
「はい!初めての兄様達とのデートの日と同じ所を回れて嬉しかったです」
少し目を伏せ、アルコールも飲んでいない頬を薄らと染めながら、レティシオは緩む口元を抑えられず、恥ずかしげにはにかむ。
「俺達も嬉しかったよ」
「本当ですか?」
窺うように伏せていた目を開け見上げてくるその様子が、酷く愛らしくて、カディラリオは押し倒したくなる衝動をグッと堪えた。
「もちろんですよ、あの日は私達にとっても大切な日ですから。
今日という記念の日に、また同じように過ごせて、私達もとても嬉しいです」
言葉を続けられなくなったカディラリオの代わりに、ミスティラリがレティシオの頬に触れながら甘い声で応える。
今日は、レティシオの幼い頃に初めてデートと言葉にして、夜が明けるまで3人だけで過ごした日と同じ日だ。
この日を毎年記念日として贈り物をし合ったり、観劇や思い出の場所に行ったりと特別には過ごして来たが、全く同じ様に過ごすのは、あれから初めての事だった。
「今日、どうしてもあの日みたいに過ごしたかったんです。
だから凄く嬉しいです。
兄様達も同じ様に思ってくれてて、凄く幸せです」
頬を更に染め、ふにゃりと笑う可愛い弟に、2人は心臓がきゅうっと捕まれた様になる。
思わず胸元を掴んでしまう兄達に、レティシオは笑んだまま、不思議そうに首を傾げた。
カディラリオは、そこで自分の理性が焼き切れた音を聞いた。
気がついた時には、レティシオの唇にかぶりついていて、その小さく狭い口腔内を自身の肉厚な舌で嬲り犯していた。
折角の記念すべき日なのだから、いつもより丁寧に風呂の世話をして、広い寝台の上でゆっくりと可愛がろうと思っていたのに、と頭の片隅では思っているのだが、もう止まれそうに無かった。
反対側ではミスティラリが、レティシオの耳朶を食み、耳孔を舐め擽りながら、華奢な体を包むレティシオの上衣を脱がせ、片手で器用に中のシャツの釦を外している。
レティシオを飾る為に付けられていた宝飾品類も、肌や衣服を傷つけ無いよういつの間にか外されていた。
釦を外し終えたミスティラリは、耳への愛撫を続けながら開けた隙間から手を差し込み、摩るようにしてレティシオの上体を隈無く背後から撫で回していく。
口腔内を貪るように舐め回しているカディラリオの手が、レティシオのズボンを下着ごと脱がしていくが、呼吸まで奪われる様に唇を口内ごと奪われ続け、耳への愛撫や上体を這い回る手が与え続ける快感に、体を跳ねさせ身悶えるしか出来ないでいるレティシオは、下肢を覆う物が全て抜き取られた事にすら気付けないでいた。
「ぺちゃっ、くちゅくちゅ、じゅるっ、ぐちぐちゅ」
「ふっ、はっあぁっんんぅ、ちゅちゅっ、んっ、に…さま、
あっ!ふああっ」
「れろっ、ちゅっ、はぁ、レティ、気持ちいいですか?」
「んんんっ、んあっ、くちゅっ、んぅ、あ、だめ、っっんんんっ」
カディラリオの唇が一瞬離れる合間合間に声を漏らすが、その殆どがカディラリオの口内に消えていく。
レティシオへの深い口付けを緩めることなく、カディラリオは纏うもののなくなったレティシオの華奢な下肢に手を伸ばす。
太腿を下から撫で上げ、腰回りを擽り、両掌で尻臀を揉みしだいて、片手はそのまま揉みながら利き手でレティシオの雄の部分を包み込み、やわやわと刺激し始める。
幼少期と比べて体に合わせて成長したそこも、兄2人と比べると遥かに可愛い大きさで、色も淡い桃色だ。
カディラリオの手の動きに気がついたレティシオは、一際大きく体を跳ねさせたが、前後から抱えるように愛撫されている為満足に身動ぎもできない。
自分の下肢の中心から、カディラリオに握られたモノが、上下に擦り上げられる度にくちゅくちゅと音を立て始め、その音がだんだんと卑猥に大きくなるのに、羞恥と快感で体が次第に色付いていく。
気がつけば、息苦しさと気持ち良さと恥ずかしさで、生理的な涙が零れていた。
「ちゅっ、はあ、レティは感じて蕩けた泣き顔も可愛いな」
カディラリオはそう言いながら、貪り続けていた唇から自身の唇を離し、レティシオの瞳から零れる涙を舐め上げて、眦に溜まった涙もちゅっと音を立てて吸い上げる。
「んっああんっ、にぃさま、あっ!やっんん、そんなにしたら!」
上体を撫で回していたミスティラリの手は、いつの間にか胸ばかりを愛撫し始め、優しく摩ってはぷっくり立ち上がったレティシオの乳首をころころと転がし、摘み、くにくにと捏ねくり、偶に引っ張り上げて強い刺激を与えてはまた、宥める様に緩い刺激を与え続ける。
カディラリオも負けじと緩急付けて性器を刺激し続けるものだから、口を開放されたレティシオは喘ぎ続けるしかなかった。
それなのに、レティシオが達しそうになると途端刺激を弱めてしまうから、イきたいのにイけず、レティシオは更に身を捩りながら涙を溢れさせてしまう。
達する寸前まで追い詰める様に快感を与えてくるのに、上り詰めてあともう少しと言うところで快感から遠ざけられ、それを何度も繰り返されたレティシオは、無意識に自ら快感を得ようと恥じらいも忘れて夢中で自身の敏感な場所を兄達の手に擦り付け始めてしまう。
その様を兄達が酷く熱い獰猛な眼差しで見詰めているのにも気付かないままに。
レティシオが自ら体をくねらせ、自身を兄達の手に擦り付け更に快感を得ようとすると、途端2人とも触っていた場所から手を離してしまった。
「に…さま…?」
熱が燻ったままの体をいきなり手放され、レティシオは困惑したまま、もうどうすればイかせて貰えるのかしか考えられなくなってくる。
「にぃさま、おねがっ…いっ…イかせて…くださっ……ひっ!?」
少しの理性も残っていない頭のまま目の前の兄に縋り付き、イかせて欲しいと熱に潤み溶けた目で見詰め懇願の言葉を口にした途端、尻臀の狭間を滑る何かが舐め上げた。
驚き振り返るとカディラリオが割り開いた尻臀の狭間に、ミスティラリが顔を埋めている。
「ミー兄様!?」
ミスティラリは返事を返す事なく、また狭間を舐め上げ、それを何度も繰り返しはじめる。
「やっ、ミー兄様、そんなとこ汚いです!止め、てっ、あぁっ」
自分の尻の狭間に兄の顔が埋まってる。
その光景があまりに衝撃的で、一気に頭が理性に引き戻されるが、ミスティラリは止める所か狭間にある蕾を重点的に舐め回しはじめ、あまつさえ舌の先をつぽつぽと蕾の中に埋めはじめる。
その言い様のない刺激に、レティシオはまた頭の中を快感に埋め尽くされてしまう。
カディラリオは尻臀を両手で割り開いたまま、口元をレティシオの胸元に寄せ、先程までの愛撫で赤みを増した乳首を口に含んだ。
舌先で突き、グリグリと押し潰し、更に尖りを増したそこを舌中で舐め嬲り、ちゅうちゅうと吸い上げる。
いきなり再開された快感の渦に、レティシオは為す術なく喘ぐ事しか出来なくなっていた。
酷く気持ちいいのに、性器を手放されたまま放置されていて、またイけないまま快感がどんどん溜まっていく。
「に、さま…にぃさま、もっおねがっイきたい…前も触ってぇ」
溜まりすぎた快感を発散できなくて、グスグスと泣きながら願っても、兄達は肝心のソコには触ってくれない。
喘ぐ合間にイきたいと、触ってを繰り返していると、ミスティラリがかなり奥まで差し込んでいた舌を尻穴から抜き、レティシオの耳元に口を寄せて宥めるように囁いた。
「レティ、そろそろ前じゃなくて、後ろでイけるようになろうね」
その吐息混じりの甘い声にさえ快感を拾ってしまい、言われた事を理解出来ないまま、また喘ぎを漏らしてしまった。
そんなレティシオの反応に気を良くしながら、ミスティラリは自身の上着の内ポケットから、特注で作らせた潤滑液を取り出す。
滑りの強いそれを手にたっぷりと垂らして、液を人肌まで温め、そのままレティシオの尻の狭間に塗り込める。
さっきまでとは違う滑りの感触に、一際大きい喘ぎを上げながら、レティシオの体が跳ねた。
実際はカディラリオに尻臀を割開かれたまま抑えられ、上体を背後から腕を回したミスティラリに支えられて、僅かばかりにしか動けなかったが。
そのまま塗り込める範囲を徐々に尻穴に絞り、その狭い中心の周りの襞を伸ばすようにゆっくりと指の腹を動かしながら、少しずつ中に埋め込むように圧を掛けていく。
ミスティラリの指が埋まっていく度に、レティシオの背筋をゾワゾワとした快感が駆け上がり、体に力が入らなくなっていく。
胸元では、左右の乳首を交互に吸い上げるカディラリオが、舐めて吸う合間に甘く噛んだり、そのまま舌先でチロチロ舐めしごいたりして更に強い刺激を与えてきていた。
後の穴に指が侵入してくる感覚に気を取られれば、カディラリオが強く快感を与えてきて、その強い乳首からの快感に溺れそうになると、いつの間にか深くまで侵入していたミスティラリの指にナカをグニグニと刺激され、また尻穴に意識を戻されてしまう。
最近では尻穴への愛撫も少しずつされていたが、舌で愛撫されたのも初めてだったし、性器を刺激されないままにナカを愛撫されるのも初めてだ。
今まではどちらかと言うと、ナカを柔らかく解されていた。
快感は胸や男性器から得ていたのだ。
このままではまたイけないまま弄られ続けるんだと、快感に蕩け止まっていた涙がまた溢れそうになった時、いきなり腰から脳髄まで電流が駆け上がった様な感覚が走って、一瞬目の前が白くなり、ひゅっという音を立てて息を吸い込んだまま、呼吸が止まった。
今まで感じたことの無い、ビリビリと痺れる様な強い感覚に、何が起こったのか分からなかった。
「レティ。ここがレティの良い所だよ。
沢山撫でて上げるから、今日はここでイこうね。」
混乱するレティシオが問いかける間も無いまま、いつの間にか2本に増えていたミスティラリの指が、また先程の場所を摩りはじめる。
ソコに触れられる度、体をビリビリと強い快感が駆け巡っていく。
もうそこからは、レティシオは自分がどうなっているのか分からなくなった。
胸もナカもただ只管に気持ち良くて、頭の中も気持ち良いでいっぱいで、ぐちゅぐちゅと響く自身のナカの音も聞こえず、最後まで触れてもらえなかった性器から吐き出された精液で、カディラリオの胸元から腹部を汚したのにも気が付かないまま。
気がつけばいつものように綺麗に洗われ、頭のてっぺんから爪先まで手入れされた生まれたままの姿で、大好きな兄達に挟まれてベッドに寝ていた。
触れ合う肌の感触が生々しい。
どこにも布に遮られず、ピッタリと2人とくっついている。
そこで漸く兄達も全裸な事に気が付き、昨夜の事を思い出した。
でも記憶が途中から無くて、そんな自分が酷く恥ずかしく感じる。
しかし思い出したらそれはそれで、暫く羞恥から抜け出せない気がする。
両脇からガッチリと腕を回されている所為で少しの身動きも出来ないまま、只管顔を火照らせ昨夜の自分の痴態に耐える事しかできなかった。
そんなレティシオを、寝たフリをして一頻り堪能した後、兄2人は甘い愛の言葉と共にレティシオに朝の濃厚な挨拶を贈り、喘ぎすぎて喉を枯らしたレティシオを甲斐甲斐しく、いつものように世話をした。
そのいつもよりも甘い世話は、予定時刻丁度にノックを鳴らした執事の登場まで続けられた。
途中から記憶を飛ばしてしまったレティシオは知らない。
思い出せないその空白の時間に、2人の兄から囁かれた言葉を。
『初夜が最初から終わりまで気持ちいいだけで埋まる様に、ナカを弄られないとイけなくなるまで、これから毎晩ココを可愛がってあげよう』
応援ありがとうございます!
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