レターレ・カンターレ

穂祥 舞

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エピローグ

あとがき

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 『レターレ・カンターレ』を最後までお読みいただき、ありがとうございました。タイトル(Laetare, cantare)はラテン語で、「喜べ、歌え」という意味です。モーツァルトのモテット「踊れ、喜べ」(Exsultate, jubilate)風にしてみました。
 この物語は昨秋、元々2万字で仕上げたものですが、他サイトで、おそらく私が投稿を始めて最高レベルに全く読まれず、投稿していたことさえ忘れていました(笑)。コンテストの発表が終わると、そのサイトからとっとと引き上げました。
 じっくりと書き直した結果、予想以上に沢山のかたにお目通しいただくことができました。おそらくプロットが2万字向けではなかったというだけのことなのですが、やけくそになって削除してしまわなくて、本当によかったと思います。
 そのコンテストのテーマが「邂逅」だったので、そのテーマはそのまま生かしたつもりです。どの音楽ジャンルでも、バックグラウンドの違うプレイヤーと共演するのは結構リスクも大きく、ノリだけでは上手くいかない場合が多いですが、そこを敢えて三喜雄に挑戦させました。いい出会いになってよかった(作者馬鹿)。
 ヒューマンドラマ系ライト文学には仕込みも必要ですから、2人の音楽面以外の悩みも詰め込みました。音楽は記憶に結びつきやすく感情を揺さぶるので、聴いたり演奏したりすることで、意図せず心の中を晒されてしまうことがあります。そういうものを描いてみようと思いました。
 2人が演奏するのは、昨秋ネタ出しをしていた時、実はどんな曲でもいいと思っていました。私は「恋するくじら」という曲が好きで、書き始めた頃はテノールとバリトンで歌っているのを聴いたことが無かったので、こんな感じかしらと妄想が膨らみ、じゃあこの曲にしておくか、くらいの気持ちでした。それが書き進めるうちに、音楽のほうが三喜雄と篠原くんを巻き込み始めたような感じが出てきて、「この曲でないとだめだ」となりました。これはちょっと初めての経験です。
 エピローグにインタビューは『あきとかな』以来です。小説のまとめとしてあまり良くないことはわかっていますが、「恋するくじら」以降の2人が歌手としてどうなったのか、お伝えしたかったんですね。もしかしたら「それで本番どうやってん!」という突っ込みが入りそうな気がするので、番外編として、ホームの入居者目線で、本番の様子をお伝えしたいと思います。こちらも楽しんでいただけますように。
 あらためて、三喜雄と篠原くんの歌に最後までおつき合いいただき、本当にありがとうございました。

2024.5.24 穂祥舞
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