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探求 学者編

施設案内をされる?

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 僕らは案内をしてくれるというゴーレムの後ろを並んでついていく。

「なぁなぁ! 『ゴーレム君ゴーレム君! 君の事を教えてくれないか?』」

 ……訂正。案内するゴーレムに纏わりつく『ポンコツエルフ』と、なんとなく嫌そうな雰囲気を醸し出しているゴーレムの後ろを僕だけが1人離れて付いていっている状況だ。

 僕としたことが、ついうっかりを言い間違えちゃったよ。HAHAHA!

「『ブガ、ピー……』」
 ゴーレムが僕の方を見た気がするけど、良く分からんね? たぶん僕の気のせいだろう。

 滅茶苦茶困っている(?)ゴーレムに案内され、途中別のゴーレムに遭遇するも、案内ゴーレムが何かを言ってくれたのか戦闘になることもなく、僕らは通路の端まで来ることが出来たのだった。

「コノ先ガ見学るーとニ、ナリマス」

 突き当りにある扉をゴーレムが開け放つと、そこは今までの通路より綺麗な通路があった。白いツヤツヤした素材で床も壁の天井も作られ、先程の通路よりも天井が放つ明かりが明るすぎてまぶしいくらいの場所であった。

「ほうほう。これはまた凄いな」
「ええ。本当に凄いですね」

 エリスさんの感心した様な声に、僕も素直な気持ちで肯定した。

「『ガガ……。コチラデ暫ク、オ待チクダサイ。係ノ者ガ参リマスノデ』」
「ふむ。ゴーレムにも色々な種類が居るという事か?」

 ゴーレムの言う通りにしばらく待っていると、通路の先からカッカッカッと軽い足音が聞こえてくる。
 僕はそちらに視線を向けると、犬のようなゴーレムが3体向かってくるのが見えた。

 なぜゴーレムだと気づいたかって? そりゃあ、普通の犬はあんなにをしていないからね。

「ん? 犬型のゴーレム?」
 ゴーレムに大興奮していたエリスさんのはずなのに、何故かその顔には険しい顔が浮かんでいる。

「どうかしたんですかエリスさん?」
「いや、確か私の読んだ記録では、犬型ゴーレムは――」

「『係ノ者ガ到着シタヨウデス。引継ギヲ行イマスノデ、ココデオ待チクダサイ』」
 そう言って僕達をここまで案内してくれた人型ゴーレムが、近寄ってくる犬型ゴーレムに歩いていく。

「――確か、を取ってくるはずなのだが?」
「『ム? オイ、ドウシタ? ウ、ウワアー!』」
「あー、

 人型ゴーレムの足や腕、首筋に噛みつく犬型ゴーレム。
 ガジガジと噛みつかれると、同じ金属の体を持っているからか、人型ゴーレムの体が徐々にボロボロに――

「! あのゴーレムを助けるんだサボ!」
「あ、思わずボケっと見てしまってたッ!」

 僕らは慌ててゴーレム同士の戦いに割り込むのだった。
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