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マリーのやり直し1
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「これ、前年対比の形にして、横の項目を縦の項目にしたほうが分かりやすい気がするんですけど…」
気がつくと話していた。
あ…れ…?さっき執務室で疲れてウトウトっとしてたと思ったら………
これ、予算編成の表の話。そうだ…
私が言ったとおりになって、先輩がちっさい声で、完璧過ぎ…とか言ったんだった…
アルバートも絶対聞こえてたのに何も言わなくて、あの時、私におんなじこと言ったんだった。
どうしよう。このままじゃ、また!
「あ!!申し訳ありません!
私、ちょっと、教室に忘れものを!」
ドンッと立ち上がる。
「マリー!?どうしたの?今、取りにいくの?僕もいくよ。大丈夫?!」
と、アルバート。
「大丈夫!失礼します!」
生徒会室を飛び出す。あてもない。どうしていいかわからず、自分の教室まで走って、取り敢えず席に座った。このままじゃ、また、同じ。
アルバートはアリサと浮気する。かと言って、もし今回浮気しなくても、このまま婚約を続けたいかと言われたら、ごめんこうむる。婚約者の妹と……いったいどういう神経かと思う。でも、あのクズ夫と結婚しても…執務室での自分の最期の様子が浮かぶ。どう考えても、八方塞がりである。
涙が出てきた。どうしようもない。突然、過去に戻ってもどうすればいいか分からない。途方にくれ、気づくと、声を出して泣いていた。今までのことも全部全部、悲しくて………高位貴族として感情は出さないようにと努めて来たのだが、もう止まらない。すると、
「お…い…?」
「マリー嬢?どうしたの?」
そっとハンカチを渡された。見上げると、もう一人の生徒会の副会長、メルセデス公爵家令息ピーターであった。
「生徒会室に行こうと思ったら、なんか、ものすごい泣き声みたいのが聞こえてきてさ、こっそりのぞいてみたら、まさか、マリー嬢が」
先輩のいつもと違う、優しい声にびっくりした。
「ピーター様、すみません。忘れもの取りに戻ったんですけど………うっうっ……ぐすん……」
泣きすぎて止められない。
ピーターも困って、ついにはハンカチで涙をぬぐい、優しく背中をさすってくれたのである。
「うっうっ……私、何か………ぐすん……………」
その時、バンッとドアが開き、驚いて顔を上げると、目をまん丸くして立ちすくむアルバートがいた。
気がつくと話していた。
あ…れ…?さっき執務室で疲れてウトウトっとしてたと思ったら………
これ、予算編成の表の話。そうだ…
私が言ったとおりになって、先輩がちっさい声で、完璧過ぎ…とか言ったんだった…
アルバートも絶対聞こえてたのに何も言わなくて、あの時、私におんなじこと言ったんだった。
どうしよう。このままじゃ、また!
「あ!!申し訳ありません!
私、ちょっと、教室に忘れものを!」
ドンッと立ち上がる。
「マリー!?どうしたの?今、取りにいくの?僕もいくよ。大丈夫?!」
と、アルバート。
「大丈夫!失礼します!」
生徒会室を飛び出す。あてもない。どうしていいかわからず、自分の教室まで走って、取り敢えず席に座った。このままじゃ、また、同じ。
アルバートはアリサと浮気する。かと言って、もし今回浮気しなくても、このまま婚約を続けたいかと言われたら、ごめんこうむる。婚約者の妹と……いったいどういう神経かと思う。でも、あのクズ夫と結婚しても…執務室での自分の最期の様子が浮かぶ。どう考えても、八方塞がりである。
涙が出てきた。どうしようもない。突然、過去に戻ってもどうすればいいか分からない。途方にくれ、気づくと、声を出して泣いていた。今までのことも全部全部、悲しくて………高位貴族として感情は出さないようにと努めて来たのだが、もう止まらない。すると、
「お…い…?」
「マリー嬢?どうしたの?」
そっとハンカチを渡された。見上げると、もう一人の生徒会の副会長、メルセデス公爵家令息ピーターであった。
「生徒会室に行こうと思ったら、なんか、ものすごい泣き声みたいのが聞こえてきてさ、こっそりのぞいてみたら、まさか、マリー嬢が」
先輩のいつもと違う、優しい声にびっくりした。
「ピーター様、すみません。忘れもの取りに戻ったんですけど………うっうっ……ぐすん……」
泣きすぎて止められない。
ピーターも困って、ついにはハンカチで涙をぬぐい、優しく背中をさすってくれたのである。
「うっうっ……私、何か………ぐすん……………」
その時、バンッとドアが開き、驚いて顔を上げると、目をまん丸くして立ちすくむアルバートがいた。
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