完璧過ぎってどういうこと?

turarin

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マリーのやり直し2

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「ピーター先輩、どういうことですか?
 遅いと思って迎えにきてみれば、何でマリーがこんなに泣いてるんですか?先輩、なんかしました?マリーは僕の婚約者なんですけど」

「いや、違うんだよ。生徒会室行こうと思ったらものすごい泣き声聞こえきて、覗いたらマリー嬢だったんだよ。あんまり泣いてるから、俺もう焦っちゃって。べつに下心は無いんだよ」

「うっうっ……アルバート、ほんとにそうなの。すぐ戻らなくてごめんなさい。何か色々考えちゃって、頭いっぱいになっちゃって……ぐすん…」

2人を見上げるマリー。男子2人、胸にズキューンであった。

マリーは緩いカールの金髪のロングヘア。
当然まつ毛も長ーい金髪で、アメジストみたいな綺麗な紫の瞳。すらっと伸びた手足に、キュッとしたウエスト、そして、ちょうどいい塩梅に大きくも小さくもない胸。今日は髪の毛を纏めて上げているので、耳や白い襟足にかかるおくれ毛が色っぽ過ぎる。要は、ものすごい美人なのである。ただ、普段は完璧過ぎる令嬢なので、近寄り難い…というか、邪な思いを抱けない…というわけで。

今は、いつも近くにいるアルバートですら顔を赤らめている。  

「……………………」
「……………………」
咄嗟に言葉の出ない2人であった。

「大丈夫?僕で良ければ話聞くけど…」
とピーター。

「先輩、それは僕の役目ですから。
マリー、みんなさ、さっきの表のこと議論してるよ。もし、戻れるなら一緒に行こう。」

「表………ぐすん……ぐすん…………
うっうっ……うぇーーーーん…えーーーーん」

「え?マリー?!表のこと?表のことなの?」

「私、完璧過ぎるの?アルバート!貴方も言ったわよね!ぐすん、ぐすん………ねえ、それってどういうこと?ピーター様も教えて下さい。それってどういうことですか?悪いんですか?!完璧過ぎると不幸になるんですか?!」

泣きながら、叫ぶように言うマリーに、躊躇いながら、漸くピーターが口を開く。彼とて3大公爵家の嫡男であるから、努力ができるし、その努力の価値も分かる男である。

「それはさ、凄く頑張ってるって事だから、全然悪くないし、むしろ、すっごくかっこいいことだと思う。俺も完璧過ぎる位になりたくて、毎日頑張ってる!悪口みたいに言うヤツのほうがよっぽどおかしいだろ。努力もできないヤツが努力してるヤツのことをとやかく言うなって。だいたい誰がそんなこと言うんだよ」

アルバートは何も言えなかった。でも、自分は言ってないぞ!とは、思った。さっき、生徒会室で、マリーが居ないのをいいことに、何人かがそんなことを口にしていた。婚約者であるのに、自分は反論しなかった。そうか、結局言ったのと同じか…
どこかで迎合していた。ひどく恥ずかしかった。自分も公爵家の一員ではないのか……

「そんなこと言うやつは、今度から僕は許さない」

本気でそう思った。









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