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4、
自首③
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「すみません!!ここに橘って女性来てませんか?」
僕の問いかけにここでも警察官が目を色を変えた。
悠一は露骨に怒りを向けた。
「チッ、他当たるぞ!」
「あの!私、その方を見ました。」
その時、女性の警察官が立ち上がった。
「本当ですか?!」
「えぇ、先程のパトロールで取り締まりをしたいた時に声をかけられまして、市警への行き方を尋ねておられました。」
「先程ってどのくらい前っすか?」
「10分ほど前ですが、話を聞いてそのままお送りしました。」
「ッ……」
やっぱりそうなんだ……。
女性警察官の一言に僕は血が引けていく感覚がしてその場に崩れ落ちた。
「宗太!!しっかりしろ!!」
「ごめ……ごめん。」
僕たちの状況を見て、交番にいる警察官たちにまで緊迫した空気が広がっていった。
そして1人の若めの警察官が車のキーを持って出てきた。
「自分が直接送ってきます。」
「あぁ、頼んだ。市警には俺たちの方で伝達しておく。君たちの名前とその女性の関係を教えてくれるか。」
肩が震える僕を見て悠一が口を開く。
「俺は稲辺悠一、こいつは田中宗太。女は宗太の姉ちゃんっす。」
「分かった。すまんが市警まで送ってやってくれ。」
「はい!」
僕たちは若い警察官の運転する車に乗り込んだ。
「ちょっと電話かけさせてください。」
「どうぞ。」
悠一はさっさと電話をかける。
「もしもし……あぁ。市警だ、市警に集合だ。あ?今は……パトカーの中だ。」
悠一のスマホから透の驚愕した声がこちらにまで聞こえてきた。
その間に、パトカーは市警に到着した。
「ありがとうございました。」
「待った!!一緒に行こう。警察官が連れてきたって方が話が早いんだ。大丈夫、ここに来てる時点でお姉さんは無事だよ。」
警察官は僕の方に手を置いて頷いて、僕たちの前を歩き始めた。
僕たちは警察官のあとをついて市警の大きな建物に入った。
警察官はすぐさま僕達のことを伝えてくれたのか、窓口の中は慌ただしく動き出した。すると暫くして階段を下りる音がして、1人の男性がこちらに小走りで向かってきた。
「田中宗太君と稲辺悠一君だね。話は巡査から聞いてるよ。」
「影子さんは?!」
「あぁ……今はリサという女性の事情聴取をしている。」
僕は今にも叫び声を挙げそうになって、慌てて口を手で押えた。内臓はちぎれそうなほど絞めあがっているように感じる。
「リサさんが……、リサさんは今無事なんすか?」
「あぁ、今のところはな。女性の刑事が2人がかりで対応している。」
「……じゃあ男性はいないんですね?」
「そうだ。」
僕にとってはそれだけでも幸いだった。
ドラマのように男性の警察官に囲まれたら、リサさんの命が危ないかもしれないんだ。
「ただ、信じがたい話ばかりでな……君達にも話を聞かねばならない。」
「分かりました……リサさん達はなんて?」
「すまないが……口裏を合わせる疑いもあるから伝える訳にはいかない。」
「……そうですか……分かりました、僕達も伝えないといけないことが沢山あります。」
僕たちは刑事さんに案内されて部屋に案内された。
僕と悠一は別々の部屋に通されて話をすることになった。
僕の問いかけにここでも警察官が目を色を変えた。
悠一は露骨に怒りを向けた。
「チッ、他当たるぞ!」
「あの!私、その方を見ました。」
その時、女性の警察官が立ち上がった。
「本当ですか?!」
「えぇ、先程のパトロールで取り締まりをしたいた時に声をかけられまして、市警への行き方を尋ねておられました。」
「先程ってどのくらい前っすか?」
「10分ほど前ですが、話を聞いてそのままお送りしました。」
「ッ……」
やっぱりそうなんだ……。
女性警察官の一言に僕は血が引けていく感覚がしてその場に崩れ落ちた。
「宗太!!しっかりしろ!!」
「ごめ……ごめん。」
僕たちの状況を見て、交番にいる警察官たちにまで緊迫した空気が広がっていった。
そして1人の若めの警察官が車のキーを持って出てきた。
「自分が直接送ってきます。」
「あぁ、頼んだ。市警には俺たちの方で伝達しておく。君たちの名前とその女性の関係を教えてくれるか。」
肩が震える僕を見て悠一が口を開く。
「俺は稲辺悠一、こいつは田中宗太。女は宗太の姉ちゃんっす。」
「分かった。すまんが市警まで送ってやってくれ。」
「はい!」
僕たちは若い警察官の運転する車に乗り込んだ。
「ちょっと電話かけさせてください。」
「どうぞ。」
悠一はさっさと電話をかける。
「もしもし……あぁ。市警だ、市警に集合だ。あ?今は……パトカーの中だ。」
悠一のスマホから透の驚愕した声がこちらにまで聞こえてきた。
その間に、パトカーは市警に到着した。
「ありがとうございました。」
「待った!!一緒に行こう。警察官が連れてきたって方が話が早いんだ。大丈夫、ここに来てる時点でお姉さんは無事だよ。」
警察官は僕の方に手を置いて頷いて、僕たちの前を歩き始めた。
僕たちは警察官のあとをついて市警の大きな建物に入った。
警察官はすぐさま僕達のことを伝えてくれたのか、窓口の中は慌ただしく動き出した。すると暫くして階段を下りる音がして、1人の男性がこちらに小走りで向かってきた。
「田中宗太君と稲辺悠一君だね。話は巡査から聞いてるよ。」
「影子さんは?!」
「あぁ……今はリサという女性の事情聴取をしている。」
僕は今にも叫び声を挙げそうになって、慌てて口を手で押えた。内臓はちぎれそうなほど絞めあがっているように感じる。
「リサさんが……、リサさんは今無事なんすか?」
「あぁ、今のところはな。女性の刑事が2人がかりで対応している。」
「……じゃあ男性はいないんですね?」
「そうだ。」
僕にとってはそれだけでも幸いだった。
ドラマのように男性の警察官に囲まれたら、リサさんの命が危ないかもしれないんだ。
「ただ、信じがたい話ばかりでな……君達にも話を聞かねばならない。」
「分かりました……リサさん達はなんて?」
「すまないが……口裏を合わせる疑いもあるから伝える訳にはいかない。」
「……そうですか……分かりました、僕達も伝えないといけないことが沢山あります。」
僕たちは刑事さんに案内されて部屋に案内された。
僕と悠一は別々の部屋に通されて話をすることになった。
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