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きたよ!
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青葉は、大聖堂の一室で膝を抱えていた。
召喚されてから三日。
異世界の言葉も少しずつ分かってきたけれど、やはり現実感はない。
彼女を囲むのは神官や騎士たち。みな一様に「聖女様」と呼び、笑顔を見せる。でもその奥に、何かを押しつけようとする圧を感じていた。
「魔王の瘴気を祓っていただければ、戦局は有利になります」
「国王陛下も、聖女の祝福を心待ちに──」
「精霊様も、貴女を選ばれたのです。誇りに思ってください」
「……もう、むり……モモナ……」
そう呟いた瞬間、心が軋んだ。
あの子は、18年も生きて、最後に私の腕の中で静かに目を閉じた。
賢くて、クールで、でもほんとは誰より優しかった。
「モモナ」って呼ぶと、そっと横に来て、スリスリしてくれた。
そのときだった。
ドォォン!
遠くで爆発音。続いて、騎士たちの怒号と、衛兵の笛。
「何者かが、大聖堂の屋根に侵入しました!」
⸻
一方その頃──屋根の上。
茶トラの髪と猫耳、金の瞳を持つ少女──モモナは、神殿の尖塔の上で風を感じていた。
「……ここ。絶対ここにいる。青葉のにおいがする」
嗅覚はまだ健在だった。むしろ人間の言葉が話せる分、いろんな感情がはっきりわかる。
(泣いてる……青葉、やっぱり泣いてる!)
モモナは跳んだ。衛兵たちが気づいて騒ぎ出すも、気にしない。
ただ一つの願いのために。
⸻
そして──
バァン!
部屋の窓が割れて、風が巻き込んだ。
青葉は驚いて顔を上げた。
そこに立っていたのは、
猫耳の、獣人の、美しい少女。
でも、その金の瞳を見た瞬間、彼女は確信した。
「……モモナ?」
「あぴちゃん!」
駆け寄って、だきしめる。モモナは尻尾をフリフリして、青葉の頬に顔をスリスリした。
「よかった~! 生きてた! 元気じゃなさそうだったけど……でも、生きてて、会えて……にゃあああん……!」
涙ぐむモモナを、青葉もぎゅっと抱きしめ返す。
「夢じゃないよね……モモナ……会いに来てくれたんだね……」
「青葉が泣いてたら、わたしがぜったい助けに来る!」
⸻
外では騎士たちが騒いでいたが、モモナはくるっと振り返り、堂々と宣言した。
「青葉にこれ以上むりさせたら、あんたたちのこと許さないから!」
その目が光ると、神殿の魔除けが一瞬で吹き飛んだ。
モモナの力は、“神獣の加護”などという生やさしいものではない。
青葉を泣かせた奴らは、全員許さない。
召喚されてから三日。
異世界の言葉も少しずつ分かってきたけれど、やはり現実感はない。
彼女を囲むのは神官や騎士たち。みな一様に「聖女様」と呼び、笑顔を見せる。でもその奥に、何かを押しつけようとする圧を感じていた。
「魔王の瘴気を祓っていただければ、戦局は有利になります」
「国王陛下も、聖女の祝福を心待ちに──」
「精霊様も、貴女を選ばれたのです。誇りに思ってください」
「……もう、むり……モモナ……」
そう呟いた瞬間、心が軋んだ。
あの子は、18年も生きて、最後に私の腕の中で静かに目を閉じた。
賢くて、クールで、でもほんとは誰より優しかった。
「モモナ」って呼ぶと、そっと横に来て、スリスリしてくれた。
そのときだった。
ドォォン!
遠くで爆発音。続いて、騎士たちの怒号と、衛兵の笛。
「何者かが、大聖堂の屋根に侵入しました!」
⸻
一方その頃──屋根の上。
茶トラの髪と猫耳、金の瞳を持つ少女──モモナは、神殿の尖塔の上で風を感じていた。
「……ここ。絶対ここにいる。青葉のにおいがする」
嗅覚はまだ健在だった。むしろ人間の言葉が話せる分、いろんな感情がはっきりわかる。
(泣いてる……青葉、やっぱり泣いてる!)
モモナは跳んだ。衛兵たちが気づいて騒ぎ出すも、気にしない。
ただ一つの願いのために。
⸻
そして──
バァン!
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青葉は驚いて顔を上げた。
そこに立っていたのは、
猫耳の、獣人の、美しい少女。
でも、その金の瞳を見た瞬間、彼女は確信した。
「……モモナ?」
「あぴちゃん!」
駆け寄って、だきしめる。モモナは尻尾をフリフリして、青葉の頬に顔をスリスリした。
「よかった~! 生きてた! 元気じゃなさそうだったけど……でも、生きてて、会えて……にゃあああん……!」
涙ぐむモモナを、青葉もぎゅっと抱きしめ返す。
「夢じゃないよね……モモナ……会いに来てくれたんだね……」
「青葉が泣いてたら、わたしがぜったい助けに来る!」
⸻
外では騎士たちが騒いでいたが、モモナはくるっと振り返り、堂々と宣言した。
「青葉にこれ以上むりさせたら、あんたたちのこと許さないから!」
その目が光ると、神殿の魔除けが一瞬で吹き飛んだ。
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青葉を泣かせた奴らは、全員許さない。
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