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白昼の虜囚 四
(こんな、綺麗な人に……)
背にまで流れる光りかがやくような黄金の豊かな髪、この世の最上級のエメラルドよりも神秘的な瞳、色をうしなっても陶器のように白くつややかな肌。すらりとした背、ほっそりとした腰。どれをとっても、およそ創造主がいままでにつくりだしたなかで最高級の、生きた芸術品のようなこの稀代の麗人を、不当な目に合わせることなどして良いのだろうか。
ふと足元に目をやると、伯爵は異国の皮沓を履いている。その白蝋のような足先に珊瑚のような爪が光っている。若いオルティスは一瞬、跪いてその珊瑚色の爪に接吻したいような奇妙な衝動に駆られた。
(ば、馬鹿な、なにを考えているのだ、私は)
南国の陽光のもと、ひとり赤面した。
そんな彼を、またどう見たのか、公爵が鼻で笑った。
「オルティス、普段のおまえのまじめな勤めぶりに免じて、褒美をやろう」
「は?」
「褒美をやろうというのだ」
「いえ、そんな。私は当たり前の仕事をしているだけです」
謙虚な彼はことわろうとしたが、それを無視してバルトラ公爵は言葉をつづけた。
「それ、褒美だ。よく見るがいい」
「ああっ!」
悲鳴のような声をあげたのはアルベニス伯爵だった。
オルティスは声も出ない。
白い裾がめくりあげられ、さらにまた白い肌があらわになった。
白く張りつめた真珠色の肌。淡い黄金の叢。オルティスは一瞬、呼吸を忘れた。
伯爵を抱きしめるようにして、公爵が華奢な身体をおさえこむ。逃れようとして首をそらす様子は、正面にいるオルティスには、恋人同士が身をすり寄せあっているようにも見える。
目を伏せねば、と思うのだが、それができないのは、伯爵の臀部を割るなめし革の細紐が白い肌に不気味に艶やかにあるせいだ。伯爵の股間に取り付けられた異常な物体が、オルティスの目をそこに釘づけにして離さないのだ。
「あ、あの……それは」
背にまで流れる光りかがやくような黄金の豊かな髪、この世の最上級のエメラルドよりも神秘的な瞳、色をうしなっても陶器のように白くつややかな肌。すらりとした背、ほっそりとした腰。どれをとっても、およそ創造主がいままでにつくりだしたなかで最高級の、生きた芸術品のようなこの稀代の麗人を、不当な目に合わせることなどして良いのだろうか。
ふと足元に目をやると、伯爵は異国の皮沓を履いている。その白蝋のような足先に珊瑚のような爪が光っている。若いオルティスは一瞬、跪いてその珊瑚色の爪に接吻したいような奇妙な衝動に駆られた。
(ば、馬鹿な、なにを考えているのだ、私は)
南国の陽光のもと、ひとり赤面した。
そんな彼を、またどう見たのか、公爵が鼻で笑った。
「オルティス、普段のおまえのまじめな勤めぶりに免じて、褒美をやろう」
「は?」
「褒美をやろうというのだ」
「いえ、そんな。私は当たり前の仕事をしているだけです」
謙虚な彼はことわろうとしたが、それを無視してバルトラ公爵は言葉をつづけた。
「それ、褒美だ。よく見るがいい」
「ああっ!」
悲鳴のような声をあげたのはアルベニス伯爵だった。
オルティスは声も出ない。
白い裾がめくりあげられ、さらにまた白い肌があらわになった。
白く張りつめた真珠色の肌。淡い黄金の叢。オルティスは一瞬、呼吸を忘れた。
伯爵を抱きしめるようにして、公爵が華奢な身体をおさえこむ。逃れようとして首をそらす様子は、正面にいるオルティスには、恋人同士が身をすり寄せあっているようにも見える。
目を伏せねば、と思うのだが、それができないのは、伯爵の臀部を割るなめし革の細紐が白い肌に不気味に艶やかにあるせいだ。伯爵の股間に取り付けられた異常な物体が、オルティスの目をそこに釘づけにして離さないのだ。
「あ、あの……それは」
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