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異形の娼婦 一
「あっ……、ああっ!」
「やっぱり、感じやすいな。ほら、どうだい?」
男の命の元を娼婦の手ににぎられ、どうすることもできずに翻弄され、アベルは悔しげに唇を噛みしめる。
その様子は、まさに悪漢におそわれる姫君のようで、見ていてオルティスは切ない。
しかし、切なさの奥に、甘酸っぱいような、どうにもやるせない感情が湧きおこるのは仕方ない。
「ふふふふ。可愛い。頬を真っ赤にして、いやいや、という顔をして。……それでも気持ち良いのはどうにもしようがないな?」
「ち、ちが……、ちがう!」
「なにが違うというんだ? ほら、こんなに大きくして、感じているじゃないか? そら、嬉し涙が出てきているぞ」
「ああっ……!」
アベルが辛そうにのけぞるようにして、胸をそらす。一瞬、たおれそうになったアベルを背後の公爵が抱きすくめるようにした。
「は、はなせ……!」
背を憎い男におさえられ、肉体の中心は卑しい女の手にうばわれ、どうにもならない状況で、アベルは無念そうに眉を寄せ、身をよじる。
バルバラが感心したようにアベルの白い肉体を眺めた。その目は眩しそうだ。
「まったく……。なんて可愛い人だ。俺も随分、女とも男とも遊んだが、おまえはどんな女よりもいじらしくて、それでいてどんな男よりも意地っぱりだね。こんな珍しい……、たぐいまれな生き物、見たことがないな。アベル=アルベニス伯爵、あんたは、別の国からきた精霊かい? 天から降りてきた女神かい?」
バルバラは口調を柔らかくして、心からの感嘆の吐息をこぼす。
「これは本当に楽しみだな。こんな人と遊べるなんて、俺はなんて幸運な男なんだろう」
彼女はすっかり自分を男だと思い込んでいるようで、こんなときだが、オルティスはバルバラという奇妙な娼婦に好奇心をあおられた。
公爵といい、このバルバラという一風変わった娼婦といい、どうも普通でない人間だ。
だが、一番普通でないのは、やはりアベルかもしれない。
オルティスの水色めいた瞳は、どうしてもアベルの光を弾くような美肉に吸い寄せられていく。
「やっぱり、感じやすいな。ほら、どうだい?」
男の命の元を娼婦の手ににぎられ、どうすることもできずに翻弄され、アベルは悔しげに唇を噛みしめる。
その様子は、まさに悪漢におそわれる姫君のようで、見ていてオルティスは切ない。
しかし、切なさの奥に、甘酸っぱいような、どうにもやるせない感情が湧きおこるのは仕方ない。
「ふふふふ。可愛い。頬を真っ赤にして、いやいや、という顔をして。……それでも気持ち良いのはどうにもしようがないな?」
「ち、ちが……、ちがう!」
「なにが違うというんだ? ほら、こんなに大きくして、感じているじゃないか? そら、嬉し涙が出てきているぞ」
「ああっ……!」
アベルが辛そうにのけぞるようにして、胸をそらす。一瞬、たおれそうになったアベルを背後の公爵が抱きすくめるようにした。
「は、はなせ……!」
背を憎い男におさえられ、肉体の中心は卑しい女の手にうばわれ、どうにもならない状況で、アベルは無念そうに眉を寄せ、身をよじる。
バルバラが感心したようにアベルの白い肉体を眺めた。その目は眩しそうだ。
「まったく……。なんて可愛い人だ。俺も随分、女とも男とも遊んだが、おまえはどんな女よりもいじらしくて、それでいてどんな男よりも意地っぱりだね。こんな珍しい……、たぐいまれな生き物、見たことがないな。アベル=アルベニス伯爵、あんたは、別の国からきた精霊かい? 天から降りてきた女神かい?」
バルバラは口調を柔らかくして、心からの感嘆の吐息をこぼす。
「これは本当に楽しみだな。こんな人と遊べるなんて、俺はなんて幸運な男なんだろう」
彼女はすっかり自分を男だと思い込んでいるようで、こんなときだが、オルティスはバルバラという奇妙な娼婦に好奇心をあおられた。
公爵といい、このバルバラという一風変わった娼婦といい、どうも普通でない人間だ。
だが、一番普通でないのは、やはりアベルかもしれない。
オルティスの水色めいた瞳は、どうしてもアベルの光を弾くような美肉に吸い寄せられていく。
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