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魔女二人 六
両脇から宦官兵におさえつけられ、身動きできないところを、無残にも下肢をあらわにされ、あろうことか異国の女奴隷の慰み者にされるという異様な体験に、アベルは動揺をかくせないでいる。
白い下半身が陸に引きあげられた魚のように、ぴくぴくと震えているのが、浅ましく、滑稽で、それでいて妖艶なのだから見る方はたまらない。
「ふふふふふ。可愛いわ。じっとしているのよ」
「よ、よせ、止めろ!」
アイーシャはいっそうあわてふためくアベルをかえりみもせず、唾液でたっぷり濡らした己の人差し指を、アベルの中心に近づける。
「ああっ、いやっ!」
アベルの白い太腿がはげしく震えた。
「じっとして」
アイーシャが右手を動かす。
「ああっ、やめろ! 嫌だ!」
アベルがもはや意地をわすれて、目をつぶって、必死に首を横に振る。
「うーん、やっぱり、私の指じゃ物足りないみたいね」
アイーシャの指図を受けた侍女が、静かな足取りですすみ、アイーシャが膝をついてるころに、小さな小瓶を置くいた。
「ふふふふふふ。グラリオン特産の薔薇の香油よ。伯爵、嬉しいでしょう? これで何度も天国に行くような思いができたのだから。羨ましいぐらい」
アイーシャの黒目は熱っぽい。
アイーシャ自身、なにかに憑かれたかのようで、周囲の目などまるで気にしていないようだ。
小瓶をあけ、心ゆくまでなつかしい祖国の香を嗅いでいる。その目は、すでに正気をなくしている。
アイーシャの目は、この場にはないなにかを求めているようで、もしかしたら、バルバラもあんな目を自分はしているのだろうかと、感慨深くなってくる。
「さ、濡らしてあげるわ」
「い、いや……!」
ポトリ、ポトリ、と音がして秘密の香油がしたたる。
「ああ、可愛い。たっぷりと仕込んでやるわ。いい、こぼすんじゃないわよ」
子どもをしかる厳しい母のような口調で、アイーシャは欲望のたぎる瞳をアベルに向ける。
白い下半身が陸に引きあげられた魚のように、ぴくぴくと震えているのが、浅ましく、滑稽で、それでいて妖艶なのだから見る方はたまらない。
「ふふふふふ。可愛いわ。じっとしているのよ」
「よ、よせ、止めろ!」
アイーシャはいっそうあわてふためくアベルをかえりみもせず、唾液でたっぷり濡らした己の人差し指を、アベルの中心に近づける。
「ああっ、いやっ!」
アベルの白い太腿がはげしく震えた。
「じっとして」
アイーシャが右手を動かす。
「ああっ、やめろ! 嫌だ!」
アベルがもはや意地をわすれて、目をつぶって、必死に首を横に振る。
「うーん、やっぱり、私の指じゃ物足りないみたいね」
アイーシャの指図を受けた侍女が、静かな足取りですすみ、アイーシャが膝をついてるころに、小さな小瓶を置くいた。
「ふふふふふふ。グラリオン特産の薔薇の香油よ。伯爵、嬉しいでしょう? これで何度も天国に行くような思いができたのだから。羨ましいぐらい」
アイーシャの黒目は熱っぽい。
アイーシャ自身、なにかに憑かれたかのようで、周囲の目などまるで気にしていないようだ。
小瓶をあけ、心ゆくまでなつかしい祖国の香を嗅いでいる。その目は、すでに正気をなくしている。
アイーシャの目は、この場にはないなにかを求めているようで、もしかしたら、バルバラもあんな目を自分はしているのだろうかと、感慨深くなってくる。
「さ、濡らしてあげるわ」
「い、いや……!」
ポトリ、ポトリ、と音がして秘密の香油がしたたる。
「ああ、可愛い。たっぷりと仕込んでやるわ。いい、こぼすんじゃないわよ」
子どもをしかる厳しい母のような口調で、アイーシャは欲望のたぎる瞳をアベルに向ける。
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