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四
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「トュラクス、なにをぼんやりしている? エリニュスだけに任せていてはいかんだろう。おまえも協力してやれ」
ウリュクセスが残酷にもトュラクスの尻を蹴った。駄獣にするように。トュラクスの黒目に一瞬殺意が光ったが、数秒のち、トュラクスは逞しい胴を揺らしはじめた。
リィウスは堪らなくなった。
「ああ! やめ、やめろぉ……!」
エリニュスの手、トュラクスの背。壮絶な熱と刺激を、若芽と蕾に感じて気が狂いそうになる。
「はぁぁぁぁっ!」
涙があふれて止まらない。
頭上で縛りあげられている腕を死にもの狂いで動かしてみたが、逃れることもできず、エリニュスとトュラクス二人同時の責めに絶叫をはなった。
それを見てウリュクセスが笑う。
「ああっ、あああっ、ああっ! 駄目だ、もう駄目」
そこにいたのは、もはや人間ではなかった。
ウリュクセスやエリニュスは勿論、リィウスとトュラクスも人の姿から離れてしまった。
そこにあるのは、魔畜か神獣か。見ている者たちは呆然となった。
リィウスがトュラクスを犯しているのか、トュラクスがリィウスを犯しているのか。互いに競いあって己を傷つけているような、奇妙で不気味で痛ましく、それでいて壮絶に美しい姿となって二人は悶えた。
「ほほほほ。トュラクス、おまえまで感じているの?」
エリニュスが勝ち誇った顔で身をかがめ、トュラクスの下半身に手を伸ばした。
「ううっ!」
羞恥や恥じらいなど生まれたときから持ったことのないような女は、平然と男の命を玩弄する。
「憎らしいわぁ、この道具であの小娘と遊んだのね。私を無視して、あんな醜女と!」
実際には、トュクラスの想い人は女優なのだから、醜いわけはないが、エリニュスは浅ましい嫉妬を丸出しにしてここにはいない恋仇をけなす。
ためらいもなく膝をつくと、エリニュスは本気でトュラクスを指で責めたてた。その顔は浅ましい妄執にとりつかれた狂女そのものだ。
「ううううう!」
ウリュクセスが残酷にもトュラクスの尻を蹴った。駄獣にするように。トュラクスの黒目に一瞬殺意が光ったが、数秒のち、トュラクスは逞しい胴を揺らしはじめた。
リィウスは堪らなくなった。
「ああ! やめ、やめろぉ……!」
エリニュスの手、トュラクスの背。壮絶な熱と刺激を、若芽と蕾に感じて気が狂いそうになる。
「はぁぁぁぁっ!」
涙があふれて止まらない。
頭上で縛りあげられている腕を死にもの狂いで動かしてみたが、逃れることもできず、エリニュスとトュラクス二人同時の責めに絶叫をはなった。
それを見てウリュクセスが笑う。
「ああっ、あああっ、ああっ! 駄目だ、もう駄目」
そこにいたのは、もはや人間ではなかった。
ウリュクセスやエリニュスは勿論、リィウスとトュラクスも人の姿から離れてしまった。
そこにあるのは、魔畜か神獣か。見ている者たちは呆然となった。
リィウスがトュラクスを犯しているのか、トュラクスがリィウスを犯しているのか。互いに競いあって己を傷つけているような、奇妙で不気味で痛ましく、それでいて壮絶に美しい姿となって二人は悶えた。
「ほほほほ。トュラクス、おまえまで感じているの?」
エリニュスが勝ち誇った顔で身をかがめ、トュラクスの下半身に手を伸ばした。
「ううっ!」
羞恥や恥じらいなど生まれたときから持ったことのないような女は、平然と男の命を玩弄する。
「憎らしいわぁ、この道具であの小娘と遊んだのね。私を無視して、あんな醜女と!」
実際には、トュクラスの想い人は女優なのだから、醜いわけはないが、エリニュスは浅ましい嫉妬を丸出しにしてここにはいない恋仇をけなす。
ためらいもなく膝をつくと、エリニュスは本気でトュラクスを指で責めたてた。その顔は浅ましい妄執にとりつかれた狂女そのものだ。
「ううううう!」
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