昭和幻想鬼譚

文月 沙織

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金襴の新床 八 

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 今度は望が仁の尻を平手で打ったのだ。
 客たちがかすかに身じろぐ。
「もっと高く! ほら、ぐずぐずしないで」
 出来の悪い生徒を叱る教師のように望は声高く言う。
 畳の上で握りしめている仁のこぶしが震えている。
「うう……」
 屈辱に息を切らしながら、それでも仁は言われたとおりに腰をみずから上げる。
 ‶贄〟の使命を果たそうとしているのだ。
 白い臀部から太ももと、ぬめるように白い肌が望の目を焦らす。うっすらはりついている汗が蠱惑的で、見ているだけで興奮する。
 望は満足と感嘆に息を吐いていた。
 この素晴らしい肉体が自分のものとなるのだ。
 望の視線を感じてか、仁がいっそう小刻みに全身をふるわせた。
 望は唾をのんだ。
 やわらかな美肉のはざまの、露に濡れた蕾が望を誘惑する。
「仁さん……、仁、」
「望、もう我慢できないか?」
 勇の揶揄をふくんだ声に望ははげしく頷いた。
 もはや待てない。
「よし。いいだろう」
 望はすっかり前をあらわにした。一瞬、迷ったが、仁だけに恥ずかしい思いをさせるのは不公平だと思い、衣をふりほどくように落とした。
 まだ子どもめいた自分の身体を客人の視線にさらすのは辛いが、仁の辛さに比べればなんでもない。
「おお、けっこう大きくなったな」
 勇の揶揄にはこたえず、腰を前に突き出す。
 先端を、手を添えて仁の蕾にあてがう。
「あっ……!」
 仁が、この期におよんでも捨てきれない羞恥と純情のために、弱く濡れた声をこぼした。
「仁さん、いくよ」
「ま、待って、待ってくれ……!」
 仁の哀れな懇願を無視して、望は腰に力を入れる。
 蕾のかたくなさを突き破るように、腰を前方へ強く押す。
「あっ……! ああっ!」
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