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柳沢信一郎はブレない
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しおりを挟む「だから俺は何度も言っているだろ! 俺にそういう趣味はないんだ。
わかったならさっさと帰りなさい! 」
彼はいつだって物事をはっきりと言う。
いつだって自分の信念に基づいた発言をする。
だから柳沢信一郎はブレないのだ。
*****
ホテルに来ていた。
「どうですか? 気持ちよくなって来たんじゃないですか? 」
必要に自分の身体を舐めまわされ、ケツにイチモツを突っ込まれようとも
彼は動じない。
「は、はあ、は、う、こう、いうのは、どうです? 」
どんな責められ方をされようとも、彼にとっては何でもない事だった。
むしろその程度かと呆れてしまう。いままでの相手はそれで満足していたかも
しれないが、彼を満足させるには程遠かった。
「あ、あ、あ、あ、イク、イク、イキますよ」
感覚でイッた事がわかった彼の感想は「もう終わったのか」だった。
ベットの上で満足して寝そべっている相手を一瞥するとシャワーで体を綺麗に
洗い流す。
まあ、わかっていた事だった。
でもこんなにも酷い相手は初めてだったので彼はだんだん腹立たしくなって
しまい、そしてそんな自分に驚いた。
「違う、私は違うぞ。まったくもって違う」
今回だって相手に理解させる為に来たのであって、自分にはそんな趣味はなど
まったく無いのだ。そして彼は服を着るとベットの上にいる男に言った。
「これでわかっただろう? 私にこんな趣味はないんだ!
二度と私を誘うんじゃないぞ! 」
彼をそう言い捨て部屋を出た。
柳沢信一郎はブレないのだ。
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